2017年10月27日金曜日

最終退行 池井戸 潤

流石。
銀行小説は展開とリズムになれている。
奥深さはないけどサクサク楽しく読める。


内容紹介
現場銀行員による腐敗幹部との誇り高き闘い
「負け組」と言われる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、バブル期の経営責任もとらず、公的資金に頼りながら、なおも会長として院政を敷く元頭取を陥れようと策謀を巡らすリストラに遭った行員。その攻防から銀行ぐるみの不正の匂いをかぎつけた副支店長は、組織に反旗を翻す。攻守ところを変えるスリリングなドラマから現代サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする。

2017年10月16日月曜日

スカーフェイス  富樫 倫太郎


グイグイどんどん系。
一気に犯罪の世界と犯人を追い続ける展開に引き込まれる。


内容(「BOOK」データベースより)
犯人逮捕の為なら一切手段を選ばない、酒と暴力に溺れた女刑事、登場!「あいつと組んだら、負傷する」。相棒漬しのレッテルを貼られ、仲間から忌み嫌われている淵神律子。そんな彼女が追うのは、殺害した人間の身体にアルファベットの文字を刻む、残虐な連続殺人犯。そして、彼女自身もまた、その被害者の一人だった―。遺体に残されたメッセージの意味は?犯人の目的は何なのか?孤高の女刑事と殺人鬼の壮絶な闘いが始まる。ベストセラー「SRO」シリーズの著者が描く、新たな警察小説。


星をつける女 原 宏一


漫画的なノリと展開。
いっそそのままドラマにしてしまえる話。
軽くてテンポがいいので一気読みのパターン。


内容紹介
累計12万部突破『握る男』、大人気シリーズ『ヤッさん』著者が描く食小説

「私は、ただ星をつけるだけの女です。
もしあなたが、あなたの人生を「星つき」にしたいと願っているなら、
四の五の言わずにあなたの行動で示すしかないじゃないですか」
牧村紗英 (30代 「牧村イート&リサーチ」代表)

世界的な「食の格付け本」の「格付け人」、牧村紗英。
会社を辞めて独立し、シングルマザーとして働く彼女は、
先輩で相棒の真山幸太郎と、人気店の覆面調査を開始する。
絶対的な味覚と調査能力で、彼女がつける「星」の数は……?

(本日の調査対象)
1 有名人も常連の高級フレンチ「メゾン・ド・カミキ」
2 行列のできるラーメン店 「麺屋勝秀」
3 今もっとも泊まりたいお宿「白浜温泉 紀州ノ庵」


2017年10月9日月曜日

ペンギンのバタフライ 中山 智幸


一つ一つがありがちで、、ちょっと薄かった記憶。最後に連携していく
流れはもう覚えてない。。


内容紹介
あなたの小さな決断が、どこかの誰かを幸せにする――
昔好きだったミュージシャンの事故に巻き込まれて死んだ妻を取り戻すため、佳祐はあの坂道を自転車で逆走して時間を遡ることに成功したのだが。(「さかさまさか」)
「名前をもらってくれませんか」――台風の夜、妻の出産のために訪れた病院で出会ったのは、幼い時に死別した父親だった。(「バオバブの夜)
「ぼくね、きみの生まれ変わり」と白髭の太った老人から言われて……(「ふりだしにすすむ」)
なぜか2年後からメールをくれた彼女の、やっかいな願いごととは。(「ゲイルズバーグ、春」
他人の未来が見えてしまう俺は、自分が神だと思っていたのだが……(「神様の誤送信」)
以上、5つの短編小説が複雑に絡み合って、「バタフライ効果」の如く“奇跡"を生み出していく。あたたかい涙が思わずこぼれる、少し不思議な物語。