2013年5月30日木曜日

ランウェイ 幸田 真音

ちょっとご都合主義だけど、エンタメとしてみれば十二分に面白い。
幸田先生の筆力とリズムのよさもあるけど、ドラマにしたら
おそらくそこそこ売れると見た。

あ、深みはまったくないよ。

内容(「BOOK」データベースより)
有名ブランドのセールス・スタッフからバイヤーに抜擢された真昼。初めての買い付けに手応えを感じ、さらなる飛躍を胸に2度目のミラノへ向かった彼女に、思いもよらぬ人生の選択肢が突き付けられて…。先輩バイヤー、元カレ、セレクト・ショップのやり手バイヤー、イタリア人の恋人、それぞれの思惑が絡まって、真昼の運命はうねるように動き出す―。ファッション業界を舞台に描く仕事と恋の物語。


2013年5月27日月曜日

夜想 貫井 徳郎

テーマも登場人物も魅力で、途中までいい感じなんだけど
半分くらいから、気のせいか作者が書き悩んでいるのが
透けて見える。

どっちの方向にいこうとしているのかわからず結果中途半端で
終わった。
宗教か男女か、どっちかにぶれてくれないと、、すっきりしたくて
小説を詠む人にはつらい。



内容紹介
事故で妻と娘を失い、毎日を惰性で生きる雪籐(ゆきとう)。ある日落とした定期を拾ってくれた若い女性に、雪籐は胸を衝かれた。彼女は涙を流し「あんまりかわいそうなので、つい……」と言ったのだ。その女子大生・天美遙は、物に触れるとそこに籠もった“思い”を読み取る不思議な能力を持っていた。悩む人の相談にのる彼女の力をもっと広く役立てようと、雪籐は仕事をやめ、会をつくるが…これは新興宗教の誕生なのか? 魂の救済を描く、圧巻の感動巨編。


2013年5月26日日曜日

僕たちの戦争 萩原 浩

これ、二回目ですね。
テレビドラマも見たので、だいたい分かっていたけど落ちは忘れていた。
そこまでの流れや進め方や本当に鉄板の流れなので、安心してよくある
オチを想像して進めていたら、、なんという消化不良。

その瞬間ドラマの最後も思い出した。
最悪だ、。

内容(「BOOK」データベースより)
“根拠なしポジティブ”の現代のフリーターと、昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年が時空を超えて入れかわった!それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが…。おもしろくてやがて切ない、愛と青春の戦争小説。


ギャングエイジ 川端 裕人

これ、、本当に中途半端。
オチというか本当の本筋がどこにあるのか気になったので
仕方なく最後まで読んだけど、結局「これでいいのか!」
っていうオチ。

幽霊なのか、子どもが怖いのか、大人がひどいのか、
学校問題なのか、どれでもいいからちゃんとまとめて
書いてくれ。

内容紹介
えっ、前の先生は失踪したんですか!?
突然、小学校三年生の担任をすることになった日野晃道(ひの・あきみち)。引き継ぎらしいものもないまま、いきなりの赴任。聞けば、晃道が受け持つ三年生は、前年に学級崩壊を起こし、問題視されている学年だった。そのときの先生は失踪したという。新人の晃道を手助けすると言ってくれた校長は、飄々(ひょうひょう)としていて、どこか頼りない。それでも、憧れの「教師」という職に就いた晃道は、まっすぐな気持ちを胸に児童たちとぶつかっていく。「てるてる先生」という愛称も子どもたちからもらい、教師になった悦びを実感する晃道。ところが、はじめはうまくいくように思えた学級も、徐々に乱れはじめてしまう。さらには、児童たちの親との問題も持ち上がってしまい……。
「学級の再生という物語」を通じて、学校の「いま」と家族、地域の「在り方」をリアルに描く。授業風景の描写にも注目の長編エンタテインメント。



2013年5月25日土曜日

ライフ・アンド・デス  藤田 宜永

テーマと展開はありがちなんだけど、筆力で読み進めてしまう系。
途中で登場人物との絡みや殺し屋系の展開がちょっと面白くなって
くるけど、いかんせんひとつのズレがこういった形になるのかと
気になってしょうがない。

ここの動物虐待と殺人の流れは入らないような気がする。。

内容(「BOOK」データベースより)
完璧のはずだった。しかし、その計画が、一人の女と愛くるしい動物たちのせいで狂い始める―謎の人物からの指令により、ある女に近づけというミッションを課された腕利きの暗殺者・榎波。しかし、彼には、女性に対する屈折した心と、動物虐待を目にすると暴走するという決定的な弱点があった―!?“影の弁護士”藤立、動物をこよなく愛し、女に恐怖心を抱く草食系ヒットマン。激情にまかせて放った1発の銃弾から、伸るか反るかの追跡劇の幕が上がる。新境地ノンストップ・サスペンス。


2013年5月24日金曜日

ブルゴーニュワイン村で見つけた世界でいちばん贅沢な生活 ビーズ 千砂

なんとなく面白そうで借りたんだけど、最初に数十ページで
辞めてしまいました。

つまんない、というより、ワインに興味がないのが一番でかい。
じゃあ、なんで借りたかというと、ワインはひとつのテーマに
過ぎないで、異国の生活や悩み系が多いと思ったから。

それもあるんだけど、、ワインワインしていた気がする。

内容(「BOOK」データベースより)
本書は著者がドメーヌのマダムになった年であり、ドメーヌ・ビーズにサン・ヴァンサン(ワインの神様)がやってきた1年を、四季を通して綴った初の著作。自然あふれるサヴィニー村の豊かな暮らしを体感できる贅沢な1冊。


2013年5月23日木曜日

青森ドロップキッカーズ 森沢 明夫

カーリングの青春物、という風に割り切ればよかったのに
女性や中学生のいじめ系がからまって、視点がずれる。

個人的には女性チームの話だけにすればいいのに、って思った。
もしそれに特化してカーリングチームの成長ものになっていれば
傑作だったのに。。

内容説明
カーリングを通して大切なことに気づく物語。
「津軽百年食堂」で注目を集めた新進作家・森沢明夫氏の最新書き下ろし長編小説。現代の青森を舞台に、いじめられっ子の中学生・宏海と、中途半端な不良の雄大。そしてトップを目指して氷上で闘うアスリート姉妹、柚香と陽香……。見た目もキャラもまったく違う凸凹な4人が、カーリングホールで巻き起こす、この上なく爽快で泣ける青春小説の決定版! 目に見えるもの、手に触れられるものが絶対と思われている世の中で、目に見えないものの大切さに気付いていく主人公たちの成長ぶりを読み進むうちに、一歩前に踏み出す勇気と希望が湧いてくる。この本を読んで流した涙は100%美しい。



2013年5月22日水曜日

迷宮   中村 文則

暗いんだよねえ、。。
謎解きが面白いわけでもなく、展開がぐいぐいってことも、そんなに
ない気が。。
リズムが自分と合わないだけかもしれないので、そこは微妙。

内容紹介
この迷宮事件に、強く惹かれるのはなぜか。彼女が好きだから? それとも─ ─。「僕」がある理由で知りあった女性は、一家殺人事件の遺児だった。密室状 態の家で両親と兄が殺され、小学生だった彼女だけが生き残った。「僕」は事件 のことを調べてゆく。「折鶴事件」と呼ばれる事件の現場の写真を見る。そして ……。巧みな謎解きを組み込み、圧倒的な筆力で描かれた最現代の文学。著者 最高傑作。



2013年5月20日月曜日

でーれーガールズ 原田マハ

サクサク読めて、読後感はそこそこ。
ただ、途中で「その展開かあ。、なんでもありだなあ」
というところもあり、ご都合主義的なところは否めない。

どちらかというと、恋愛なのか、学生ものなのか、女の行き方系なのか
どれかにしぼったほうがいいと思われ。
どれもが中途半端になっている。



内容紹介
漫画家の小日向アユコ(本名・佐々岡鮎子)は30年ぶりに高校時代を過ごした岡山県にやってきた。母校の女子高で講演会をするためだ。 講演会前々日、この機会にと高校の同級生たちが同窓会を開いてくれた。そこでアユコは30年ぶりに親友の武美と再会する。武美は母校の教師になっていた。アユコを招いたのも武美だという。実は30年前、アユコと武美には忘れられない思い出があった。 1980年、岡山――。東京から引っ越してきたばかりの佐々岡鮎子はクラスに友達がいない。心の支えは、かっこよくてギターもうまい大学生の彼、ヒデホくんだった。ところが、二人を主人公に描いた恋愛マンガを、クラスの秋本武美に見られてしまう。美人で勝気な武美に、鮎子はいつもからかわれていたのだ。しかし、武美は物語の続きを読みたがって……。かけがえのない友だちに会いたくなる、感動の物語。


2013年5月18日土曜日

魂萌え ! 桐野 夏生

相変わらず筆力テーマだけでグイグイ読ませるタイプ。
面白いかというより、読んでしまうから、というのが近い。

さくっと内容紹介だけ見ると、そんなに惹かれないけど
桐野先生の作品を読んだことのある人は、そんなことは関係なく
桐野先生なら読後感がどっしりあるだろう、という期待だけで
読み、そしてそれは裏切られない。

外れなし、か。

内容紹介
ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。
『OUT』や『柔らかな頬』、『グロテスク』同様、世間という荒波を、揺らぎながら漂流していく主人公。これまでの作品のような犯罪は出てこない代わりに、人々の日々の細部が、丹念につづられていく。
「これから先は喪失との戦いなのだ。友人、知人、体力、知力、金、尊厳。数えだしたらキリがないほど、自分はいろんなものを失うことだろう。老いて得るものがあるとしたら、それは何なのか、知りたいものだ」(本文より)
たったひとりで、老いと孤独に向き合うことを決意する主人公。世間と格闘しながら、変貌を遂げていく敏子の姿は、読む者に大きな希望を与えてくれる。私たちが生きる、ささやかで儚い日常という世界を舞台に、著者の新たな代表作が誕生した。



2013年5月17日金曜日

文明の子 太田 光


これは私が悪い。
2週間あったのに1Pも読まなかった。
他に読みたい作品が次々ときて、どうしてもがっかるするかと勝手に感じて
手にとって読むことができなかった。


ごめんなさい、もう太田さんの小説は借りません。

内容紹介
地球、そして地球とは別の進化を成し遂げた星の過去と未来に秘められた謎。新たな文明へと踏み出すために動き始めた子供たち。果たして人類の行く末は生か死か? 絡み合うパラレルワールドが紡ぎ出す壮大な物語! 斬新なスタイルで描かれる太田光、渾身の書き下ろし小説。


2013年5月16日木曜日

光あれ 馳 星周

いやー暗い。せつない。出口がない。
たまにはいいけど、この手の作品が続くとめいるなあ。。

ただ、筆力はいつもどおり完璧だし、内容もドスンときて
読み応えは十分。

心に余裕があるときに是非。

内容(「BOOK」データベースより)
おれたち、なんでこんな眠たい田舎町に生まれたんやろうな。原発がなければ成り立たない街。ここで男は育ち、仕事をし家庭を持った―。閉塞感に押しつぶされるこの街で、やるせなさを抱きつつ男は生きる。



2013年5月14日火曜日

乱心タウン 山田宗樹

テーマや展開、登場人物も、さらにミステリーっぽい流れも
いいだけど、、、なんだろう、読後感が悪い。

読後感というか、、、うん、違うな。
さらさら書きなぐっている感が嫌なんだと思う。

すいすいいくのはいいんだけど、もっと深みが欲しい。
読んだ価値がないなあ。

内容紹介
紀ノ川康樹は超高級住宅街の警備員。資産はあるがクセもある住人達を相手に、薄給にもめげず、万全のセキュリティのため日々仕事に邁進していた。ある日、パトロール中に発見した死体を契機に、康樹は住人達の欲望と妄想に巻き込まれていく――。閉鎖的な空間で暮らす人々の視野が歪に変貌していく様を鋭く描いた痛快エンターテインメント小説。


2013年5月13日月曜日

春を背負って 笹本 稜平

山の生活が静かに力強く感じることができる珍しい作品。
辺に説教くさくもなく、また生死をいつもさまようわけでもなく
山の生活の中で10年くらいいれば、この程度はあるだろう,少し盛っても
いいだろう、といういい意味で安心する。


内容(「BOOK」データベースより)
長嶺亨は脱サラをして父親の山小屋を継いだ。父をなくしたOL、84歳のクライマー、7歳の女の子、ホームレスのゴロさん…美しい自然に囲まれたこの山小屋には、悩める人を再生する不思議な力があった。傑作山岳小説『還るべき場所』の作者が描く登山の魅力。



2013年5月12日日曜日

マリアビートル 伊坂 幸太郎

たった数時間のそれも新幹線の中の話なのに、グイグイ引き込まれて、
最後のほうはものすごい登場人物と展開にあぜんとする。

ただ、それはいつもの伊坂先生ならありがたちな展開と流れ。
けっして嫌な感じはない。

オチもすべての複線をごろごろつなげて生き、一気に終わらせる。

すごいなあ。


内容(「BOOK」データベースより)
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。


2013年5月8日水曜日

オー!ファーザー 伊坂 幸太郎

2回目。。

でも面白い。
分かっていてもドキドキする。
そしてオチまで知っているのに、どうなるのかなと勝手に勘違いして
複線が繋がっていくところに感動すら覚える。

いつも思うけど、この手の話しはすべてプロットで細かく設定してから
書くのかなあ。
そうも思えないほど自然に書く。


内容紹介
一人息子に四人の父親!? 由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれて、高校生が遭遇するは、事件、事件、事件――。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。


2013年5月6日月曜日

絆回廊 新宿鮫X: 10 大沢 在昌

やばい。。全然覚えていない。
おそらく読んでいないのでは。。
また借ります。。

内容紹介
やくざも恐れる伝説的アウトローが「警察官を殺す」との情念を胸に22年の長期刑を終え新宿に帰ってきた。すでに初老だがいまだ強烈な存在感を放つというその大男を阻止すべく捜査を開始した新宿署刑事・鮫島。しかし、捜査に関わった人びとの身に、悔やみきれない出来事が――。鮫島は何を思い、どう立ち向かうのか? 迫力と熱気。哀感と余韻。読み出したら止まらない、読み終えれば忘れることが出来ない最高傑作!


2013年5月4日土曜日

ラバー・ソウル 井上 夢人

いやー、ひさびさに井上先生の一番いい形が出た。
期待通りというか、昔の推理系、サスペンス系の頂点に輝いていた
時代の小説そのまま。

あまり言うとまずいけど、井上先生の話を期待して読む人には
期待以上の結果有。

内容(「BOOK」データベースより)
洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里を座らせる。


2013年5月2日木曜日

誰でもよかった 五十嵐 貴久

もともと実際にあった事件をモチーフにしているだろうけど
事件との関連性やその流れは別になっている。

エンタメとしては昇華できているけど、面白さは、、半減か。

なんとなく中途半端な気がする。


内容(「BOOK」データベースより)
「明日。昼。渋谷で人を殺します」インターネット掲示板“ちゃんねるQ”に書き込まれた犯行予告。翌日、一台のトラックが渋谷のスクランブル交差点に突入した。死者は11人。惨劇の犯人は、人質をとり立て篭った。極限の緊張状態にある犯人に対し、事件の早期解決を求める捜査本部。全ては交渉人・渡瀬に託された―。世間を震撼させた大量殺人事件、驚倒の結末。


2013年5月1日水曜日

漂流家族 池永 陽

どれもグサッとしつつ、ほっこりする話。
グサッとしたままのやつもあるけど、読後感は悪くない。

テーマは面白しし、ここに読み応えがあるので電車でサクサク読むには是非。


内容紹介
『珈琲屋の人々』が好評だった著者の最新作は、様々な家族の情景を切り取った短編集。娘を嫁に出す父親、自身の再婚と息子の問題で揺れる女性、不倫を清算したい会社員、食堂を切り盛りする女将と従業員の微妙な関係など、背筋が凍るような物語から心温まる物語まで8編を収録。