2011年7月29日金曜日

あのとき始まったことのすべて 中村 航


ベタなラブストーリー。
これはこれでドラマを見るように楽しめるのかもしれない。
でも期待していた展開やオチじゃなかったので、その点が個人的には
少々残念。

まあ、ラブコメやドラマが好きな人は大満足かと思われ。

内容(「BOOK」データベースより)
確かなのは、僕らは今を生きるしかないということだ。社会人三年目―中学の同級生との十年ぶりの再会。それが、僕らのせつない恋の始まりだった…。



2011年7月28日木曜日

埋もれる 奈良 美那

うーん、、、。
これでいいのか、って感じの作品です。

ラブストーリー大賞ということなので、きっといろんな人の評価も高く
泣ける人もいるんだろうけど、自分には最後までなじめなかった。。


内容紹介
26歳の由希は、ソウルでアルバイトをしながら韓国語を学んでいる。大企業に勤めるパクと付き合いながらも、由希は彼との生活に一歩を踏み出せずにいた。そんなある日、作家志望の無骨な男、テソクと知り合う。パクを裏切る行為と知りながら、テソクとの激しい性愛に溺れる由希だったが--。リアルな心理描写と濃厚な官能シーンに絶賛の声が上がった、第3回「日本ラブストーリー大賞」大賞受賞作品。




2011年7月25日月曜日

外事警察 麻生 幾

テレビドラマで見ればそこそこ楽しめたかもしれないけど、小説として
読むと話しがなかなかつかめず、内容も懲りすぎていて結局から周り
になっている感がある。

マニアにはたまらないんだろうなあ。。

内容(「BOOK」データベースより)
日本でテロリストと闘うのは「外事警察」(ソトゴト)と呼ばれる者たちである。そのすべてが秘匿作業で、決して姿を公に晒すことはなく、極限まで目立たないことを追求して街に溶け込み、最高レベルの秘匿作業を行っている。彼らの活躍を通して、日本の危機管理のあり方を問う、驚愕の書き下ろし諜報小説。


2011年7月23日土曜日

オー!ファーザー 伊坂 幸太郎

伊坂先生は相変わらずすごいなあ、って作品。

この相変わらずってのがミソ。
いつもの期待感を裏切らない内容です。

展開といい会話といいリズムといいオチといい。
すべてが旨く回っています。

ただ、伊坂先生自体のレベルが高いのでこれ自体で
お勧めにはしずらいところ。

でも是非読んで。


内容(「BOOK」データベースより)
みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて―。


2011年7月22日金曜日

まっすぐ進め 石持 浅海

不思議な不思議な推理小説。

いや、男女の話なのか、ミステリーなのか。。
いろんな側面から楽しめる作品。

一応連作式をとっているけど、長い長い隠し玉を持ちつつ
進んでいくので、最後の作品も読み応え十分。

個々の謎解きと最後に導かれる「まっすぐ進め」の意味をぜひかみ締めて。


内容(「BOOK」データベースより)
書店で真剣に本を選ぶ美しい女性―まるで絵画のような光景に見とれた川端直幸。友人の紹介でその女性・高野秋と偶然にも知り合う。やがて始まるふたりの交際。関係が深まる一方で、秋にちらつく深い闇は消えない。そして、ついにその正体が分かる時がやってくるのだが…。


2011年7月21日木曜日

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) 藻谷 浩介

この作品は、、買って数日かけてじっくり読まないとダメね。
書いてあることはフムフムって感じだけど、さくっと読み飛ばせる
ほと頭がよくないので、毎行しっかりと理解していかないと
もったいない。

今度は買うか。。

内容(「BOOK」データベースより)
「生産性の上昇で成長維持」という、マクロ論者の掛け声ほど愚かに聞こえるものはない。日本最大の問題は「二千年に一度の人口の波」だ。「景気さえ良くなれば大丈夫」という妄想が日本をダメにした。これが新常識、日本経済の真実。


2011年7月20日水曜日

おれのおばさん 佐川 光晴

おばとのハートフルコメディかと思いきや、まったく違う泣かせ的作品。
個々のキャラクターや話しが立っているのですべて満足して読み進められる。

最近、いい小説が多かったので大泣きってことはなかったけど、満足いく
話しではあった。

これは子どもにも進められそう。


内容(「BOOK」データベースより)
高見陽介、14歳。父が逮捕され、母と離れ離れになったら、未来を拓く「出会い」が降ってきた。児童養護施設に暮らす中学生たちの真っ向勝負の「人生との格闘」、体を張って受け止めるおばさんや大人たちの生きざま…全編を貫く潔さが胸に迫る。



2011年7月17日日曜日

at Home 本多 孝好

短編なんだけど、表題の作品がもう号泣。
良くあると言えばそうなんだけど、後半のある盛り上がり部分で出てくる
末っ子の叫びや、長男の最後のある意味「苦悩」と喜び。

それがうまい具合に隠しつつ展開しているので、いきなり放り込まれて
もう泣くばかり。

まさにタイトルどおりのオチと内容で、大満足でした。


内容紹介
そこは人がほんとうに帰るべき場所なのだろうか? ふぞろいで歪つな4つの家族とそこに生きる人々。2010年エンタテインメント小説、最高の収穫!


2011年7月12日火曜日

四十九日のレシピ 伊吹有喜

これは泣いた。
電車で読みながら泣いた。

途中前はよくある亡き人を思う小説なんだけど、最後のほうでものすごい
展開が待っている。
詳細は言えないけど、それが個人的にはものすごく自然に入ってきて
泣き泣きになるくらい。

これも前評判が高かったけどその通りの作品でした。


内容(「BOOK」データベースより)
熱田家の母・乙美が亡くなった。気力を失った父・良平のもとを訪れたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、生前の母に頼まれて、四十九日までのあいだ家事などを請け負うと言う。彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を、良平に伝えにきたのだった。家族を包むあたたかな奇跡に、涙があふれる感動の物語。


2011年7月11日月曜日

歌舞伎町セブン 誉田 哲也

最初は「あれー」って感じで淡々と進むんだけど、途中から「そうきたか」ってくらい
流れが速くなって、最後のほうは完全にハードボイルとと化す。

正直この展開はもっと早くてもいいのでは、と思ったけどこれがシリーズ化して
10本くらい続くのならアリなんだろう。


内容(「BOOK」データベースより)
冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。死因は急性心不全。事件性はないはずだった。だが、これを境に、この街の日常はなにかがずれ始めた。それに気づき、手探りで真相を追い始めた人間たちが、必ずぶつかる「歌舞伎町セブン」とは何を意味するのか。そして、街を浸食していく暗い狂気の正体とは―。



2011年7月10日日曜日

遠まわりする雛 米澤 穂信

シリーズの第一作か?
内容的には悪くないんだけど、最初に出てくるなぞを誰かが強引に
設定して、その後作者が強引になぞときのストーリーを作ったような感じ。
言ったもん勝ちな形がちょっとやだ。
でも楽しく読み進めることはできます。


内容(「BOOK」データベースより)
神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集、待望の刊行。


2011年7月8日金曜日

なずな 堀江 敏幸

すっごく前評判も高くあらすじも期待感大の作品。
でも、、そんなでもなかったかな。

愛情の深さがそんなに染み入ってこないというか
子持ちからすればよくあることが淡々と書かれているだけで
作者的にも泣かせようとか、感動を与えようとかいう意図は
ないだろうなーと思った。

それがいいという人も居るので、評判の感動小説を読みたい人は是非。


内容紹介
生後2ヶ月の女の子と過ごすイクメン小説!
「世界の中心は、いま、《美津保》のベビーカーで眠るなずなの中にある」──ひょんなことから授かった生後2ヶ月の「なずな」。かけがえのない人々と、二度と戻らない日々を描く待望の長編小説。


2011年7月7日木曜日

儚い羊たちの祝宴 米澤 穂信

すっごい奇妙な連作。
といいつつ、どっかで記憶が、、と思ったら1年前に読んでいました。
そのときと評価は変わらず、2回目でも楽しく読み進められました。

どっカーンとした深さはないけど、短編ながらも後引く感覚がある作品です。


内容(「BOOK」データベースより)
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。



2011年7月6日水曜日

あぽやん 新野 剛志


サクサクと読めて連作のどれも面白いテーマと展開。
シリーズになるわけだ、というくらいのレベル。

たぶんどっかでドラマ化されるんだろうなーという小説です。

内容(「BOOK」データベースより)
遠藤慶太は29歳。大航ツーリストの企画課から成田空港支所に「飛ばされて」きた。遠藤は「ぜったいあぽやんにはならないぞ、本社に返り咲くぞ」と心に誓うが―。再入国許可のない日系ブラジル人少女をめぐる駆け引き、絶対に出発しようとしない老婦人の秘密、予約が消えて旅立てない新婚夫婦をどうするか?空港で起こる旅券やチケットのトラブルを解決し、旅客を笑顔で送り出す「あぽやん」たちのカウンター越しの活躍を描く。


2011年7月5日火曜日

暗闇のヒミコと 朔 立木

これ、途中まで面白かったんだけどなあ。。
時間切れというか、途中で読み止ってしまい、最後まで
しっかり読むことができませんでした。

今度もう一度借りようかなあ。。

内容(「BOOK」データベースより)
高級老後施設で理由なき殺人が起きた。冤罪を叫んでアイドルになった女看護師。彼女の闇を見つめる新聞記者は…。人間の底なしの渇きを描く最高傑作。


2011年7月3日日曜日

掏摸 中村 文則

単なるスリの話かとおもいきや、それなりにふくらみを見せる。
ただ、その最終着地が途中から迷った感あり。
結局オチが思い出せない。。

内容紹介
東京を仕事場にする天才スリ師。
ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎かつて一度だけ、仕事をともにした闇社会に生きる男。
「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前が死ぬ。逃げれば、あの子供が死ぬ……」
運命とはなにか。他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の想い、その切なる祈りとは。
芥川賞作家がジャンルの壁を越えて描き切った、著者最高傑作にして称賛の声続出の話題作!



2011年7月2日土曜日

封印 ――警官汚職 津島 稜

小説として書きなれていないのか、非常に読みにくかった。。
深みがあるはずのネタなのにどこに焦点を置いて読んでいけばいいか
最後までつかめなかった。


内容(「BOOK」データベースより)
逮捕者5名、現職警官ら処分124名を出した史上最大の警官汚職事件。スクープ合戦を繰り広げる新聞社、内偵を進める検察、そして事件の封印を狙う警察―。事件の渦中に身を置いた元大手新聞記者の新人作家が描く、緊迫のノンフィクション・ノベル。
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2011年7月1日金曜日

ダブル・キャスト 高畑 京一郎

そこそこ面白かったです。
展開はベタなんですけど、会話やらテンポやらで何気に一気読みできます。
ライトノベル的な楽しみに特化するならありです。


内容(「BOOK」データベースより)
川崎涼介は、ビルの屋上から転落し意識を失った。見知らぬ家で目覚め自宅へと向うが、そこで目にしたものは、自分の葬式だった。浦和涼介は、帰宅途中に見知らぬ若者の転落事故に遭遇する。惨事に直面し気を失う涼介。不可解な記憶喪失の、それが始まりであった。川崎亜季は、まるで亡き兄のように振る舞う見知らぬ少年に困惑していた。だが彼女は知ることになる。自分に迫る危機と、自分を守ろうとする心を…。『タイム・リープ』に次ぐ高畑京一郎の名作、ここに文庫化。