2007年10月31日水曜日

愛こそすべて、と愚か者は言った 沢木 冬吾

沢木さんの代表作「償いの椅子」と同じ主人公が出てくる。

ハードボイルド系だけど、会話や登場人物がシュールで面白い。
オチはそれほど鮮やかじゃないけど、小説をエンタメとして読みたい
人にはお勧め。
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内容(「BOOK」データベースより)
始まりは深夜の電話だった―。七年前に別れた息子が誘拐された。事件の解決を待たずに別れた妻も失踪した。ありきたりの推理を嘲笑う展開。男の胸を騒がす血と絆のドラマ。第三回新潮ミステリー倶楽部賞、高見浩特別賞受賞作。

2007年10月30日火曜日

長い腕 川崎 草志

書店の書評で大絶賛だったので読んでみました。
ただ、、まったく覚えていません。

レビューを呼んでも思い出せません。
ということは、、、教えて知るべし。

ただ、評判はいいです。
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出版社/著者からの内容紹介
超一級の傑作サスペンス、誕生! 第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作!!

東京近郊のゲーム制作会社で起った転落死亡事故と、四国の田舎町で発生した女子中学生による猟銃射殺事件。一見無関係に思えた二つの事件には、驚くべき共通点が隠されていた…。


内容(「BOOK」データベースより)
ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。衝撃を受ける彼女に、故郷・早瀬で暮らす姉から電話が入る。故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きたのだ。汐路は同僚と女学生が同一のキャラクターグッズを身に着けていたことに気づき、故郷に戻って事件の調査を始めるのだが…。現代社会の「歪み」を描き切った衝撃のミステリ!第二十一回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

2007年10月29日月曜日

失はれる物語 乙一

乙一特有の泣かせモード。ホラーじゃないです。
というは、個人的には、この手の作品しか乙一先生の本を読んだこと
がないので、「またか」的なイメージなのですが。

乙一先生の違った一面や、どーーーんと重い話を読んでみたいのならお勧め。
まったくホラーやグロの要素はなく、短編なのでシュチュエーションはさまざまです。

たまに救いようがない話もあり、ずしーーんと胸に残る作品もあるので
出勤前の電車では読むのを控えよう。
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出版社/著者からの内容紹介
乙一の里程標(マイルストーン)として屹然と立つ短篇集!
事故で全身不随となり、触覚以外の感覚を失った私。ピアニストである妻は私の腕を鍵盤代わりに「演奏」を続ける。家族のため、絶望の果てに私が下した選択とは? 珠玉6作品に加え「ボクの賢いパンツくん」を初収録

内容(「BOOK」データベースより)
目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。

2007年10月28日日曜日

父からの手紙 小杉 健治

泣ける、泣ける、ひたすらその評価が高い。
個人的にはそれほど感動した覚えがないのだけど、展開はよかったかとおもわれ。

もう一度読んで、泣いてみたい、そんな気分。
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内容(「BOOK」データベースより)
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。完璧なミステリー仕立ての中に、人と人との強い絆を描く感動作。


2007年10月26日金曜日

ラストドリーム 志水 辰夫

志水作品は好きだけど、これはいまひとつだった記憶。
重厚さは相変わらずだけど、内容が社会派でもない、家族愛でもない、
ビジネスでもない、、と全てにおいてどっちつかず。

読み応えって意味では合格だけど、後に残らない作品
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内容(「BOOK」データベースより)
真っ暗な穴のなかへまっさかさまに落ちてゆく夢を見た。悲鳴をあげ、夜行列車のなかで目覚めた男。自分は誰なのか、何処へ行こうとしているのか、それすらも思いだせないまま、旅は始まっていた。ひとつの時代が終わり、失われたものの大きさを思う。喪失のかなしみ、やり残した事ども。“最後の夢”にみちびかれ、さまよう男の魂がたどり着いた場所とは―?叙情の極み。渾身長編。

内容(「MARC」データベースより)
妻を失い、はじめて気づいた。彼女との日々が、ただいちどの輝く時間だったことを。さまよう男の魂をみちびく「最後の夢」。旅路の果てに、たどりついた場所とは…? 『毎日新聞』「日曜くらぶ」連載を単行本化。


2007年10月22日月曜日

家日和 奥田 英朗

奥田作品によくある短編家族ものです。
誰でも安心して読めて、読後感も満足です。

ただ、パターン化されている感もあるので、まあ、よく言えばアンパイ、
悪く言えばマンネリ。
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内容(「MARC」データベースより)
ネットオークションにはまる専業主婦。会社が倒産し、主夫となる営業マン。夫と妻。ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター&スウィートな「在宅」小説。


2007年10月19日金曜日

使命と魂のリミット 東野 圭吾

作家の中で一番すきなのが東野先生だけど、最近はやや質が落ちている。
この作品も、リズムや展開はいつもどおりいい感じで流れていくのだが
ラストスパートやオチがいまひとつ。。

医療サスペンスっていうほど医療してないし、復習ってほどの
強さもない。

最近、両方に強い作品を読んでいるせいか、満足感にかける内容。
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内容(「BOOK」データベースより)
心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。心の限界に挑む医学サスペンス。

2007年10月18日木曜日

螺鈿迷宮 海堂 尊

バチスタシリーズよりこっちのほうが分かりやすいかも。
主人公にも感情移入しやすく、作者のこなれてきた感がある。

オチや展開はそんなに深いものじゃないけど、白鳥と姫宮の掛け合いや
リズムはいつもどおり楽しめる。

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出版社 / 著者からの内容紹介
この病院は、あまりにも、人が死にすぎる――
日本の医療界を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」から一年半。その舞台となった東城大学に医学生として通う天馬は、留年を繰り返し既に医学の道をリタイア寸前だった。ある日、幼なじみの新聞記者・葉子から、碧翠院桜宮病院に潜入できないかと依頼を受ける。東城大学の近隣病院である桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化させた複合型病院であり、終末医療の最先端施設としてメディアの注目を集めていた。しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。天馬は葉子の依頼を受け、看護ボランティアとして桜宮病院に通い始める。そのうちに、奇妙な皮膚科医・白鳥と看護師・姫宮と出会うことになり……。

2007年10月5日金曜日

世界屠畜紀行 内澤 旬子

表題どおり、屠畜(屠殺)の話です。ノンフィクション。
動物の絞め方から加工までを各国のケースやそこで働く人たちの
ことを深く丁寧に取材してます。

主に日本のネタが多いのですが、ヨーロッパのある地方の村人全員が
参加する流れ肉加工や、日本での作業など結構面白エピソード満載です。



2007年10月3日水曜日

6時間後に君は死ぬ 高野 和明

未来予想小説系。最近はやりの「あと残された時間は。。」系です。
ただ、それぞれの話に深みがあり、読み応えはそこらの深夜ドラマよりよっぽどいいです。

よくある海外ドラマに飽きたら、改めてこれを読んでみて下さい。
日本の作家のレベルの高さを思い知ります。
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出版社/著者からの内容紹介
回りつづける運命の時計未来を賭けた戦いが始まる!
稀代のストーリーテラーが放つ、緊迫のカウントダウン・ミステリー
運命の岐路に迷う時、1人の予言者が現れる。
「6時間後に君は死ぬ」。街で出会った見知らぬ青年に予言をされた美緒。信じられるのは誰なのか。「運命」を変えることはできるのか。
未来は決まってなんかいない 明日を信じて、進むだけ