2011年6月21日火曜日

サウス・バウンド 奥田 英朗

すっごい長い2部構成なんだけど、本当に一気読み。
あっという間に読み終わり、どんどん先に進まないと気がすまないくらい。

眠くなることも一切なかった。

小学校の主人公の学校の悩みや活動がメインなんだけど、お父さんがいい味を
出していて2部目の島生活でまたがらっとかわって面白くなる。

これは読み応えあり。


内容(「BOOK」データベースより)
小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。父が会社員だったことはない。物心ついたときからたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。父はどうやら国が嫌いらしい。むかし、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、長編大傑作。
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2011年6月19日日曜日

噛む犬 K・S・P 香納諒一

このシリーズ、どこかで読んだことあるような気もするけど
まったく読んでいなくても十二分に楽しめる作品。
謎解きの面や警察内部の暗躍的な視点でもたのしめる。




内容紹介
新宿高層ビル街の一角に沖幹次郎、村井貴里子らK・S・P特捜部が駆けつける。植え込みから白骨体が見つかったのだ。身元は警視庁捜査二課の溝端悠衣警部補。死亡前の動向を探ると、未解決の轢き逃げ事件を単独捜査していた形跡が浮上。被害者は暴力団組員で、溝端は保険金の受取人である婚約者とも接触していた。彼女が秘密裏に突き止めようとしていたものとは。事態はやがておぞましき全貌を――。警視庁歌舞伎町特別分署KSPシリーズ第3弾!


2011年6月18日土曜日

悪貨 島田 雅彦

途中で止めてしまいました。。あまりにも書きなぐっていて中と半端な
気がしたので。。
島田先生、どうしたのかしら。。


内容説明
<講談社百周年記念書き下ろし100冊>

闇の天才ビジネスマンVS.美人過ぎる刑事
成功するのは、恋か、捜査か?

島田雅彦最新小説

ある日、ホームレスが大金を拾う。だが、その金は偽札だった!捜査にあたった日笠警部が事件解決のために招喚したのが、偽札捜査のスペシャリスト・フクロウ。
一方、「美人すぎる刑事」エリカは、国際的金融犯罪を取り締まるため、マネー・ロンダリングの拠点となる宝石商・通称「銭洗い弁天」に潜入捜査をすることになった。そこで捜査線上に浮かび上がってきたのが、グローバルな資本主義を超える社会を目指す共同体「彼岸コミューン」で育ち、今や巨額の資金を操る野々宮という男だった。
最後に勝利するのは、金か、理想か、正義か、悪か?ハイスピードで展開する「愛とお金の物語」



2011年6月17日金曜日

座礁 巨大銀行が震えた日 江上 剛

銀行ものとしては良くできている。
ただちょっと途中途中でご都合主義や中途半端な幕切れが
あるのでちと消化不良。

あんまりかけなかったのかなあ。、。


内容紹介
大手都銀・大洋産業銀行広報部次長の渡瀬正彦は、新聞記者から大洋産業銀行の総会屋への利益供与の事実を知らされる。巨額融資問題は、やがて大手証券会社を巻き込んだ一大スキャンダルへと発展する。闇の勢力との癒着の歴史に愕然とする渡瀬だったが……。1997年に実際に起きた未曾有の金融事件を基に、 呪縛 に囚われ続け、自壊していく銀行の真実をドキュメンタリータッチに描いた金融情報小説。

2011年6月16日木曜日

氷の華 天野 節子

最後まで一気読みではあったけど、人に勧めるかどうかは微妙。。
なんというか、、どこに視点を当てて楽しめばいいかちょっと分からなくなる。

書き方の問題なのか、リズムも問題なのか。。刑事に感情移入しようとおもっても
できないし、犯人役にも途中途中で変な書き方になり中途半端な気分になる。

作品はいいので好みの問題かも。


内容(「BOOK」データベースより)
専業主婦の恭子は、夫の子供を身篭ったという不倫相手を毒殺する。だが、何日過ぎても被害者が妊娠していたという事実は報道されない。殺したのは本当に夫の愛人だったのか。嵌められたのではないかと疑心暗鬼になる恭子は、自らが殺めた女の正体を探り始める。そして、彼女を執拗に追うベテラン刑事・戸田との壮絶な闘いが始まる。長編ミステリ。

2011年6月13日月曜日

anego 林 真理子

やばい、、つまらなくて途中で止めちゃった。。


内容(「BOOK」データベースより)
まさに、恋愛ホラーともいうべき新ジャンルを確立した衝撃の長編小説。合コン、お持ち帰り、セクフレ、不倫、泥沼…この小説の中には、女性ならだれしも経験してきた、思い出すだけで“痛すぎる”恋愛のすべてのパターンがある。ファッション誌『Domani』連載中、丸の内OLの間に“anego系”という言葉や“anegoメール”なる現象まで生み出した、大人気小説。読み続けて最後の一行に至るとき、背筋まで凍りつくような濃密な愛の姿が見えてくる。

リンクに表示されるテキスト

2011年6月11日土曜日

ふたりの距離の概算 米澤 穂信

米澤先生のいつものパターンとリズムなんだけど、サクサクしすぎて
ちょっと。。

筆力と会話のリズムは天下一品なのでそれだけでも読む価値はある。
でも、そんなに深い話しでもないよ。

内容紹介
春を迎え、奉太郎たち古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げてきた。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は長距離を走りながら新入生の心変わりの真相を推理する!

2011年6月10日金曜日

起業の砦 江波戸 哲夫

面白くて、紹介どおりの展開なんだけど、もっと深いオチや
期待感を持つと失敗する。

いや、普通に読めばいいだけなんだけど、なとなく帯びに書いている
ことや紹介文以上のことを期待するじゃない。
それはなしってこと。

おそらく普通の人は親子のタッグやどこかで見えない敵、てとかの
流れを想像するけど、それはまったくないといっておく。
ただ、それでも面白いし、一気読みではある。
単に起業のことだけ読みたい人には是非。

内容(「BOOK」データベースより)
父(49歳)、元・大手不動産会社のリストラ部隊長→自らも腹を切り、ハローワークに通う日々。息子(24歳)、元・新興IT企業の使い捨てプログラマー→親に隠れて退職、自治体の起業支援施設にオフィス設立。日本復活の夜明けは遠い。今こそ、自分で職を創る時代!徹底した取材と日本経済への温かい眼差しで描く希望の物語。



2011年6月9日木曜日

日本警察が潰れた日 小野 義雄

これ、、1年くらい前に読んでいた・・・。
2回読むものじゃあないあ。。


内容紹介
新潟県警柏崎署にかかった1本の電話。それが欺瞞と隠蔽の始まりだった
テレビ朝日系のドラマスペシャルでドラマ化が決定した「落としの金七事件簿」著者の最新作!警察組織幹部の信じられない振る舞いと、それらを覆い隠そうとする仲間意識、そして政治家の思惑が日本警察をピンチに立たせます。


2011年6月7日火曜日

オイアウエ漂流記 荻原 浩

久しぶりのノンストップの一気読み小説。
無人島に漂流してからの生き残り策や関係性の崩れ方が妙。

この微妙なバランスの生活をきちんとした流れで書いていくのは見事。
最後の最後までちゃんと読むと感動もひとしお。

内容(「BOOK」データベースより)
塚本賢司、28歳。接待出張で乗り合わせた飛行機が遭難し、なんと、流れ着いたのは水も火もないポリネシアの孤島!!賢司をコキ使う上司たち、スポンサー企業の御曹司、挙動不審な新婚カップル、小学生とそのじっちゃん、怪しいガイジン。あり得ないメンバー10人での毎日は、黒~い本音も秘密の過去も、隠しきれない生活だけど…。

2011年6月6日月曜日

オイッチニーのサン 高野 澄

下に書いた内容紹介で事足りるような伝記でした。。

もっと映画界の歴史的裏舞台や裏話が一杯あるのかと思いきや
想像のレベルの会話や、文献の抜粋程度のような。。
映画マニアではないとちとつらい。

内容紹介
日本最初の職業的映画監督であり、映画プロデューサー、実業家として活躍したマキノ省三。日本映画創業期、尾上松之助、阪東妻三郎(バンツマ)、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎(アラカン)、月形龍之介、マキノ雅弘、内田吐夢、衣笠貞之助、直木三十五など、数々のスター俳優、監督、脚本家、プロデューサーたちの才能を育て世に出した。明治から昭和にかけて庶民の娯楽が歌舞伎、義太夫、演劇から映画へと移っていく過程を丹念に辿りつつ、「日本映画の父」の生涯を描いた渾身の大河小説。▼【目次より】第1章 山国/第2章 義太夫/第3章 メリエス/第4章 千本座/第5章 モルガンお雪/第6章 金光大神/第7章 横田永之助/第8章 松竹の兄弟/第9章 演劇改良/第10章 率先者宣言/第11章 「月世界旅行」/第12章 「本能寺合戦」/第13章 目玉の松ちゃん/第14章 日活/第15章 マキノ映画/第16章 きら星/第17章 天授ヶ岡/第18章 「実録忠臣蔵」/第19章 「浪人街 美しき獲物」

2011年6月5日日曜日

叫びと祈り 梓崎 優

一つ一つが連作風の推理小説になっているんだけど、深みが。。
ものすごいオチや人間模様が隠れているかのような前フリと
追いかけだから期待して読んでいくと
あーそういうこと
というオチになる、。



内容(「BOOK」データベースより)
砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。大型新人の鮮烈なデビュー作。

2011年6月3日金曜日

全壊判定 鎌田 正明

よくあるマンションの管理組合の恐ろしい一般人たちの話。
本当にこういう管理組合というか住人っているよなーと思ってしまう。

マンションに住んでいる人はあるある話として楽しめるし
そうでない人もリハーサルとして是非。


内容紹介
志月香織は東京湾岸に立つ築20年の中古マンションに引っ越し、管理組合の理事長に就任した矢先、震災に襲われた。マグニチュード7、震度5強に過ぎない地震なのに区から派遣された設計士にマンションの全壊の判定をされ、住民はパニックに。建替えか、補修か、そして住宅ローンは? 善人だった住民がある日突然、邪悪な人間に豹変する恐怖……。誰にでも起こりうる日常の中の非日常を描くパニック小説!


2011年6月2日木曜日

マグマ 真山 仁

良くありがちな設定とよくありがちな流れ。
サクサク読めて面白いけど、途中でどこまで深堀している
本当の話か分からなくなる。

今の時期原子力以外のエネルギーを探している人には是非。

内容(「BOOK」データベースより)
外資系投資ファンド会社勤務の野上妙子が休暇明けに出社すると、所属部署がなくなっていた。ただ1人クビを免れた妙子は、支店長から「日本地熱開発」の再生を指示される。なぜ私だけが?その上、原発の陰で見捨てられ続けてきた地熱発電所をなぜ今になって―?政治家、研究者、様々な思惑が錯綜する中、妙子は奔走する。世界のエネルギー情勢が急激に変化する今、地熱は救世主となれるか!?次代を占う、大型経済情報小説。

2011年6月1日水曜日

Iターン 福澤 徹三

サクサク読めて面白いけど、後に残らないのが良し悪し。
やくざとの辛味と任侠っぽくて無茶ぶりが面白い。
シリーズでドラマ化するとちょうどいい。
テレ朝の深夜ものだな。

内容(「BOOK」データベースより)
リストラ寸前、片道切符の単身赴任、待っていたのは借金地獄とヤクザの杯。悲惨、凄惨のち爆笑。なぜか元気がわいてくる新感覚リーマンノワール。