2013年4月29日月曜日

山あり愛あり 佐川 光晴

話の深みや人物が魅力的なのでテーマはありがちだけど
なぜかグイグイ読んでしまった。

最後のほうがちとご都合だけど、これはこれでスカッとしてあり。


内容紹介
周三は大手都銀で不良債権処理に追われる日々を送った。20年後、早期自主退職した周三は趣味の山登りを再開するつもりだった。
だが、ある弁護士の恩義に報いるため、母子家庭支援のNPOバンク設立に向けて奔走することになる。
任務に充足感を憶え始めた矢先、周三を襲ったのは…?
社会で働くことの意義を見つめる傑作長編!


2013年4月23日火曜日

清須会議 三谷 幸喜

歴史上の有名な会議だから内容は結構理解済み。
だけどこの現代風の小説とイマドキの会話。

これがまたうまく入ってきて小説との面白さが
引き立つ。

魅力ある人物が多いので展開も速いし、それぞれの面白さが楽しめる。

内容紹介
勝家VS秀吉。清須城を舞台にした五日間の心理戦を「現代語訳」で綴る、笑いと驚きとドラマに満ちた、三谷印の傑作時代エンタテインメント!



ボクら星屑のダンス  佐倉 淳一 

子どもの能力がそんなに発揮する場面がなく、かといって大人が大活躍
て側面もない。

いい役割分担の話なんだから、もっと子どものすごいシーンを出してぐいぐい
もってったほうがいいのになー。

内容紹介
借金で浜名湖に入水しようとしていた浅井久平は、同じく自殺を図る不思議な子どもヒカリと出会った。ヒカリは最先端科学センターから逃げ出してきた天才だという。半信半疑ながらも一緒に逃避行を始めた久平。一方、内閣官房から指令を受けた警察はヒカリの捜索を開始。だが、ヒカリはネットを駆使して逆にみずから誘拐を装い、100億円を要求した。果たしてヒカリたちは現金を奪取し、偽装誘拐を完遂できるのか?



2013年4月19日金曜日

アナザーフェイス 堂場 瞬一

3回目だ。。

もちろん面白い。展開も流れもリズムも見事。
これはシリーズになって当然だが。
このタイミングで読むと、、ちとありがちか。



内容紹介
大友鉄は警視庁勤務のシングルファーザー。幼い息子を育てるため、捜査一課から刑事総務課へ異動して2年がたったある日、銀行員の子供の誘拐事件が発生。大友も、特捜本部に駆り出されることになった。犯人が要求する身代金1億円の受け渡し場所は、5万人がごった返す東京ドーム横の公園。犯人の特定は困難を極める。大友は久々の前線復帰に高揚しつつ、一方では事件の裏に“ある違和感”を抱いていた…。警察小説のヒットメーカーによる、異色の刑事登場の新シリーズ!



2013年4月17日水曜日

愚か者の盟約 佐々木 譲

結構流れや展開が細かいわりにはすいすい読めた。
ただ、、深みもなく、そんなに感動がない。。

内容(「BOOK」データベースより)
権力は至上の媚薬…。世界を獲得するのは光か影か?同じ年、同じ町に生まれた二人の男。対照的な運命を背負う男たちの迫真の人間ドラマ。書下ろし長編小説。



2013年4月13日土曜日

神様の贈り物 木内一裕

この手のごちゃごちゃしつつエンタメに加工するのはいつもながら見事。
深みや人生観とかまったくない、とは言い過ぎだけど、単純に楽しむ
という意味ではいい作品。


内容(「BOOK」データベースより)
殺し屋チャンスは、バスジャック犯から乗客を救ったことで一躍ヒーローとして日本中から注目を浴びた。だが、それが原因で裏社会の“育ての親”に頭を撃たれる。死の淵を彷徨うチャンスが、神様から贈られたものとは―。未体験ゾーンで加速する最新作。



2013年4月10日水曜日

逃亡医 仙川環

うーん。。。

リズムが合わない。。
展開とかないようとかいいはずなのに、、いろんな要素をつめつつ
どれもぎゃちゃがちゃして、とっちらかっている感。
そして途中からもうこのオチでいいや、的な流れになり読後感もいまひとつ。。

内容(「BOOK」データベースより)
肝臓移植のドナーになるはずだった心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。佐藤のかつての恋人・遼子から捜索を頼まれた元刑事・鹿川奈月は男の生まれ故郷を訪ねる。しかし、以前そこにいた「佐藤基樹」はまったくの別人だった。“佐藤”とは何者なのか?そして、なぜ逃げるのか?足取りを追う奈月は、孤独な男の影にいつしか自らを重ね合わせていた…。「ドナー予定者」「友のいない男」「関西弁の呟き」…。かすかな手がかりを、元刑事が追う。医療ミステリー界の気鋭が贈るノンストップ・サスペンス。


2013年4月8日月曜日

怪物 福田 和代

怪物が怪物らしくないというか、、。
もっと深みがあったり、あるいはどぎついことをやるとか
ではなく、よくよくいろんなシーンで見るとちょっとひどい人、
というレベル。

怪物なのか、。、、。

ただ、怪物かどうかを除けば、展開やリズム、人物像などは面白く
読めて、小説としては問題なし。

サクサク読めるミステリーという感じ。


内容(「BOOK」データベースより)
定年間近の刑事・香西の心残りは3か月前に時効を迎えた未解決の幼女誘拐殺人事件。すでに主軸から外されている香西は、失踪者・橋爪の足取りを単独で捜査中、訪れた最新鋭のゴミ処理施設で思いがけず“死”の匂いを嗅いでしまう。その部屋の主は、すべてを溶かす水―亜臨界水の若き研究者・真崎。彼の過去を知ったとき、香西は…。『TOKYO BLACKOUT』『迎撃せよ』の著者が、満を持して放つ戦慄と慟哭の長編ミステリー。

2013年4月5日金曜日

刑事のまなざし 薬丸 岳

これは、、、2回目の読書。
ただ、内容は濃く展開も面白いので、読み応えは十分。
連作なので、それぞれが薄い線で繋がって、個々に独立している。

連続ドラマになるといいかと思われ。

内容(「BOOK」データベースより)
『オムライス』…内縁の夫が焼け死んだ台所の流しの「オムライスの皿」、『黒い履歴』…クレーンゲームのぬいぐるみ「ももちゃん」、『ハートレス』…ホームレスに夏目が振舞った手料理「ひっつみ」、『傷痕』…自傷行為を重ねる女子高生が遭っていた「痴漢被害」、『プライド』…ボクシングジムでの「スパーリング」真剣勝負、『休日』…尾行した中学生がコンビニ前でかけた「公衆電話」、『刑事のまなざし』…夏目の愛娘を十年前に襲った「通り魔事件」、過去と闘う男だから見抜ける真実がある。薬丸岳だからこそ書けるミステリーがある。


2013年4月4日木曜日

放蕩記 村山 由佳


自叙伝なのね。。
まったく知らずに読んでいました。
普通、ではないかもしれないけど、よく親子の確執系の小説です。

そんなに感動も衝撃もなかったんですが。。
もし読む前に自伝と知っていればもっと入り込めたかも。



内容紹介
母を持つすべての大人たちへ。自伝的長編
38歳で離婚歴のある女流作家・夏帆。自由奔放に暮らす一方で、実は長年抱えこんできた秘密があって・・・。今だから見えてきた、母娘の愛憎と家族の歴史。共感と感動をよぶ、衝撃の自伝的長編小説。



2013年4月1日月曜日

東京スタンピード 森 達也

テーマは錘沿いけど、、どうにも筆力というか小説としてのリズムが合わない。
ノンフィクションのときは時系列の事実だけを淡々と書いているので読めるけど
小説としては書きなれていないのか、ちょっと読みづらい。

なので、、内容もはいってこないです。


内容(「BOOK」データベースより)
世界恐慌にピークオイルショックが重なり、不安が蔓延する2014年の日本。テレビ制作会社でディレクターとして働くロスジェネ世代の伊沢は、通り魔殺人のニュースを見た直後、集合無意識研究所の加藤という男から「事件は虐殺の予兆です」との電話を受ける…。感染する恐怖と憎悪、高まるセキュリティ意識、煽るメディア―僕らの集団暴走=スタンピードはもう止められない。2014年、東京。大虐殺が勃発する。「放送禁止歌」「A」「死刑」の森達也が予見する戦慄の近未来。