2015年6月29日月曜日

もみ消しはスピーディーに 石川 智健

テーマも登場人物も設定もおもしろい。
映画になりそうな展開や事件内容。

ただ、、主人公や登場人物の魅力が今一つ伝わらず
その世界に入りきることができないのが残念。

切口はいいので、ドラマになったら見るかも。


内容紹介
警察組織を監視するはずの監察官が不祥事を起こしてしまう。たまりかねた警察トップは、アメリカで発展を続ける諜報企業「リスクヘッジ社」を、監察を含めた組織全体を監視する役割で、第三者機関として採用する。リスクヘッジ社vs監察。組織内の不正をどちらが先に発見するか。監察が先んじれば不祥事がまたまた明るみに出て、リスクヘッジ社は不要、日本から撤退ということになる。しかもリスクヘッジ社は、警察トップのほんの一握りしか知らない密命を帯びていた。即ち、監察を出し抜いて不祥事を隠蔽し、不正を「無かったこと」にしなければならないのだ。情報社会における国民生活の安全をも揺るがす、壮大なスケールのインテリジェント・バトルがはじまった!


2015年6月25日木曜日

オリーブ 吉永南央

結局なんだったんだろう、と後味の悪い展開。
短編なので、中にはドキッとするものもあるけど
肝心なオリーブがちと考え物なので、そこをクリアすれば
他の短編は流れで読めるかも。



内容(「BOOK」データベースより)
オリーブの木を買ってきた翌日、突然、消えた妻。跡を辿ろうとする夫は、2人の婚姻届すら提出されていなかった事実を知る。彼女は一体何者だったのか?そして、彼女の目的とは?表題作の「オリーブ」をはじめ、「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズの著者による、「大人の嘘」をモチーフにしたサスペンス作品集。


2015年6月23日火曜日

リボン 小川糸,


特に大きな盛り上がりもなく、小鳥を主軸にした短編小説。
どこかで感情移入できる人物が一人くらいいるかもしれないけど
ちょっと変な期待をしてしまい、個人的には読み飛ばしの部類。


内容(「BOOK」データベースより)
少女と祖母が大切に温めた卵から孵ったのは一羽のオカメインコだった。二人はリボンと名づけ、かわいがって育てるが、ある日リボンは飛び立っていってしまう。その後リボンと出会った人々は、この小鳥に心を寄せることで、生きる力を取り戻していく。人々の絆を描く感動作。



2015年6月17日水曜日

麻酔科医  江川 晴

どうも医療ものは別の作者の作品のイメージが強く、会話でぐいぐい
もっていって、テーマを深く設定し、事件を混ぜながら盛り上げていく
癖がついている。

この作品自体は、どちらかというとおとなし眼で、どこに感情を
いれていいか、深みに入るポイントが読めなかった。

悪役なり、ライバルなり、事件なりをもっと深掘してほしかった。


内容(「BOOK」データベースより)
二年間の臨床研修を終えた神山慧太は、安易な動機から麻酔科を志望する。ところが予想をはるかに上回る激務の日々と、常に死と隣り合わせの医療現場。新人麻酔科医として苦い経験を繰り返しながら自信を深めてはいくのだが、ひとりの小児の死によって挫折感に打ちのめされ…。医師を続けるべきか悩む慧太。果たして患者の側に立つ医療とは、麻酔科医の本分とは。患者を眠らせるだけでなく、術中術後もその生命を見守る。物を言えない患者の唯一の代弁者でありながら、執刀医に比べて脚光を浴びることの少ない麻酔科医にスポットを当てた、異色の青春医療小説。



2015年6月15日月曜日

地層捜査 佐々木譲

リズムと展開は面白いけど、それぞれの事件やそのかかわり方が
ちょい薄口で、ドスンと落ちてくることなく淡々と読み進めてしまった。

佐々木先生へのハードルが高くなっているのかも。


内容(「BOOK」データベースより)
無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。静かな余韻を響かせる警察小説シリーズ第一作。



2015年6月14日日曜日

ターンオーバー  堂場 瞬一

やばい、、、内容全く覚えていない。。
酔っぱらっているとき読んだのかなあ。

また借ります。。

内容紹介
プレーする興奮と観る感動をそのままに――アスリートたちの様々な瞬間を切り取った、手に汗にぎる純スポーツ小説集。


2015年6月10日水曜日

ゴブンノイチ   木下 半太、 ワカマツ カオリ

前回のサンブンノイチをそのままなぞって、会話や事件で
つないでいく、って感じ。
同じ登場人物は、ほとんど出てこないけど
なんとなく展開やオチが分かってしまうのが残念。


内容(「BOOK」データベースより)
真夏のダム湖に、死体を運ぶ男女5人の姿があった。そのうちの一人、両腕にギプスをはめた若者・佐々木努は、激しく後悔していた。アウトローを気取ったばかりに、最悪の事態に巻き込まれてしまったのだ。やがて警察に捕まった努は、死体安置所に放り込まれ、取り調べを受ける。報酬5億円の誘拐計画、そして死体遺棄の経緯が明らかになるにつれ、思いもよらぬ真相が浮かび上がる!一気読み必至のクライム・サスペンス!


2015年6月8日月曜日

殺してもいい命---刑事 雪平夏見  秦 建日子


これ、借りたの二回目ってのもあり、、読めなかった。。
また、借りるのはやだなあ。。


内容(「BOOK」データベースより)
「殺人ビジネス、始めます。新規開業につき、最初の三人までは、特別価格三〇万円でご依頼お受けします」―左胸にアイスピックを突き立てられた死体の口には、赤いリボンで結ばれたチラシが突っ込まれていた。殺された男の名は…雪平夏見、最も哀切な事件が幕を開ける。



2015年6月5日金曜日

札幌アンダーソング  小路 幸也、 あき

相変わらず筆力が高く、リズムが絶妙。

テーマや設定、会話はありがちなミステリーだけど
なぜかグイグイ最後まで読み切ってしまう。

そして、次のシリーズがまた読みたくなるという素晴らしい
循環ができている作品。


内容(「BOOK」データベースより)
北海道は札幌。雪の中、全裸で発見された変態的な遺体の謎を解くため、若手刑事の仲野久は、無駄に色男の先輩・根来とともに、「変態の専門家」を訪ねる。はたしてその専門家とは、とんでもない美貌の天才少年・春。なんと彼は、四世代前までの、先祖の記憶を持つという。その膨大な記憶から、あらゆる事実を見逃かすことができるのだ。その頭脳により、春は犯人の遺したメッセージを看破。しかも意外な方法で犯人を挑発し始め…!?変態事件に巻き込まれたフツウの主人公の運命は。そして札幌の歴史に秘められた意外すぎる謎とは…!?



2015年6月2日火曜日

政と源 三浦 しをん

三浦先生らしい作品。
下町で人情で、大人と半大人と子供がうまく関係性をもって
何かを解決していく。
そして、すべての登場人物が何かしらの闇というか
隠し事や悩みを抱えて、それが最後のほうに解決
していく。

単純にそれだけの話なんだけど、ここのテーマや内容がちょい泣き
あり、ちょい笑いあり、ちょい感動ありの盛りだくさんで
腹八文目のいい作品に仕上がっている。


内容(「BOOK」データベースより)
東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!