2013年10月28日月曜日

三面記事小説  角田 光代


これ、なぜか読めませんでした。
すごく読みたかったのに。。
もう一度借りよう。


内容(「BOOK」データベースより)

「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。なぜ、姉夫婦の家はバリケードのようになってしまったのか?妻の殺害をネットで依頼した愛人の心の軌跡とは。直木賞作家が事件記事に触発されてうみだした、六つの短篇小説。


2013年10月26日土曜日

東京タワーが見えますか。 江上 剛

サラリーマンものがはやっているけど、王道の江上先生の作品は相変わらずの安定感。
グサッとくる展開よりも「あるある、lこれ」とうなずき読み進める形に近い。

それぞれ自己投影できるシーンや思いもあるので誰でも楽しめる作品かと。


内容説明

平成の初頭、銀行員の今井は、古い取引先の町工場「加藤金属」の加藤社長にマンションの建設を勧め、工場をやめてマンションのオーナーの座に就かせることに成功する。自分の実家も同じ町工場であることを説得に利用した。だが、マンション経営はすぐに傾き、今井は社長に競売にかけることを宣告しなければならなくなる。「東京タワーって優しい気持ちのときには鮮やかに見えるのです」。社長は怒りを抑えて呟いた。言葉が、今井の荒んだ心に沁み入る。人を幸せにするために仕事をしていたはずなのに、いつの間にか不幸にしてしまった。それから今井は銀行を辞め、父の工場を継ぐことにした。父のプレス加工技術が、世界に通じる本物であることが、工場に入ってからわかった。世間では金融不況が本格化し、銀行が相次いで破綻。今井がいた銀行も総会屋に対する不正融資で家宅捜索となった。いまこのとき、いったい誰の目に東京タワーが見えているのだろうか。──表題作「東京タワーが見えますか。」ほか「ある男の人生」「大過なく」「座敷わらし」「爺捨て山騒動記」「まだまだ」「マラソン先生」の7編を収録する、サラリーマンの悲哀をそこはかとなく描いた経済小説短編集。



2013年10月25日金曜日

共犯マジック 北森 鴻

切り口はうまいけど、なぜか連続性というか統一感がつかみずらい。
連作なので、時代ごとに登場人物とテーマが変わるけど、それが
つながっているようで、つながっていない。

占いの書がらみのミステリーでもなく、書が引き起こした悲劇というわりには
浅いし。。。
どっちつかずでした。



内容(「BOOK」データベースより)

人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇。


2013年10月23日水曜日

外道―京都の闇社会で「神」と呼ばれた男 曹 達

どこまでほんとかわからないような緊迫感と迫力があった。

展開や内容はそんなに深くもないし、エピソードも淡々と続くけど、時代を彩る作品としては
完成度は高い。

ノンフィクションの色をもう少し出して売り出せばよかったのに。


内容(「BOOK」データベースより)

その昔京都の闇社会で「神」と呼ばれた男がいた。影の市長と囁かれた男がいた。彗星のように不動産世界に舞い降り、光のように輝いた男がいた―。巨額の儲けはどこに消えた?「京都に蠢く懲りない面々」を凌ぐ驚愕のドキュメンタリー小説。



2013年10月21日月曜日

旅屋おかえり 原田 マハ

内容は残念ながら薄っぺらいんだけど、展開やリズムが心地よくてなぜか
最後まで一気に読んでしまいました。

逆に一気に読まないともう一度途中から読もうとは思えないほど
内容はバレバレのうすうすな展開です。

これのパート2が出そうな雰囲気ですが絶対に読まないと思います。

作者の才能や技術的なうまさは圧倒的なのに。。うまい編集者がいないのかな。


内容紹介

あなたの代わりに、全国どこでも旅に出ます!
唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りになった売れないタレント・丘えりか。ひょんなことから、病気などの事情を抱えた人から依頼を受けて、代わりに旅をする「旅屋」を始めることに。



2013年10月15日火曜日

彼女はもういない 西澤 保彦

これは、、最悪でしたね。書き方もリズムも。
なんでこれを借りてしまったのか、、、大後悔。

途中で読むのをやめてしまいましたが、レビューを読んでもそれが正解で
あることがわかります。

作者自身は非常に評価の高い方なので、この作品自体には好みの
部分も多少あるかとは思います。

グロと異常世界が好きな人以外は絶対読まないほうがいいかと。。


内容紹介

異常快楽のためではない……女を殺せば殺すほど、あの人に会えると信じていた。
完全犯罪のトリックが冴えわたる、書き下ろし傑作ミステリ

母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。資産家の両親を亡くし、莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦は、すぐさま同学年の比奈岡奏絵の項を開いた。10年前、札幌在住だった彼女の連絡先が、今回は空欄であることを見て取ったその瞬間、彼は自分でも不可解なほどの困惑と女性への強烈な憎悪を覚え、やがて連続殺人鬼へと変貌する。誘拐、拉致、凌辱の様子を撮影し殺害する。冷酷の限りを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか――。一方、


2013年10月14日月曜日

大仏男 原 宏一

ちょっとだけご都合主義的なもって行き方だけど、会話のリズムや
展開はすいすいいけるので、電車で読むのには最適。

ただ、途中で登場人物がおバカになったり、なんでもありだな
というような展開替えもあるので、まじめに読むと損するかも。


内容紹介

お笑い芸人コンビがニセ霊能相談で大儲け!?

お笑い芸人予備軍コンビのカナ&タクロウ。
ネタ作りのために街頭で霊能相談をしたところ、インターネットの掲示板で大評判に!
甘いマスクの青年・マモルにプロデュースされ、ニセ霊能者“大仏卓郎"は
あれよあれよと政財界をも巻き込む大プロジェクトになっていく。
カナとタクロウ、そして日本の行く末は? 奇想天外な展開に、笑って泣いて、元気が出る青春小説!


2013年10月11日金曜日

傍聞き  長岡 弘樹

予想もつかないオチが待っている短編集。
これは間違いなく評価されるだろうという作品集。

よくあるほろっとくるオチだけ持ってくればいいんでしょう、という作品じゃなく
考え抜かれた伏線と人間模様の拝啓がまた泣かせる。


内容(「BOOK」データベースより)

患者の搬送を避ける救急隊員の事情が胸に迫る「迷走」。娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心揺さぶられる「傍聞き」。女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。まったく予想のつかない展開と、人間ドラマが見事に融合した4編。表題作で08年日本推理作家協会賞短編部門受賞。


2013年10月9日水曜日

陽だまりの偽り 長岡 弘樹

またもやできのいい短編集でした。
ドキッとするものやグサッとくる衝撃なないにせよ、それぞれがちょっぴり
毒のある落としどころが待っている。

まあ、毒じゃない回もあるけど、15分ドラマでいうちょっとしたオチが待っている
のでそのオチめがけて読み進める楽しさがある。


内容(「BOOK」データベースより)

物忘れのひどくなってきた老人が、嫁から預かった金を紛失。だがこのことで、老人は同居している彼女の気持ちに触れる―表題作。市役所管理の駐車場で人が転落死した。事件は役所内の人事に思いもよらぬ影響を与えた―「プレイヤー」。日常に起きた事件をきっかけに浮かびあがる、人間の弱さや温もり、保身や欲望。誰しも身に覚えのある心情を巧みに描きだした5編。2008年度日本推理作家協会賞受賞作家のデビュー作、待望の文庫化。


2013年10月7日月曜日

トイレのポツポツ 原 宏一

ものすごいタイトルからは想像もつかない、会社の喜悲劇物語。
疑惑を隠そう隠そうとする様々な角度の登場人物の悩みや
いい人なにか悪い人なのかは最後のほうまでわかりづらい
展開。

それぞれの深みがありつつ、最後のすかっとする終わり方まで
息つかせぬ進め方で大満足。
映画やドラマになりやすいけど、タイトルは絶対変えるだろうなあ。
これ、ある意味まったく必要ないし。

内容説明

『床下仙人』でブレイクの著者による連作長編!
無責任部長、おべっか社員、気だるいハケン……中堅食品会社を舞台に繰り広げられる悲喜こもごも。そんなカイシャに、ある偽装疑惑が持ち上がり……。独自のユーモアを織り込んだ傑作連作長編。



2013年10月5日土曜日

望遠ニッポン見聞録 ヤマザキマリ

あのヤマザキ先生の作品だったので期待して読んでみたけど
リズムというか文体があわず途中で断念。

内容うんぬんはなく、完全に書き方の問題。
慣れていないのか、自分がだめなのか。。




内容紹介

『テルマエ・ロマエ』の著者による初エッセイ!
お風呂だけじゃない!平たい顔族の驚くべき日常。

「膨大な金を算出し、宮殿や民家は黄金で出来ている。また、ジパングの人々は偶像崇拝者であり外見がよく、礼儀正しいが、人食いの習慣がある」というのは、マルコポーロ『東方見聞録』の日本の記述。「いえいえ日本はそんな変な国じゃなりませんよ」と言いたいところですが、漫画家・ヤマザキマリさんから見た日本は、やっぱりじゅうぶん変だった!イタリア→日本→中東→ポルトガル→シカゴ在住。異国暮らし歴十数年の著者が、近くて遠い愛すべきニッポンの妙を綴る現代版見聞録!
◎ポットン便所のトラウマが生んだお尻洗いつき便器!◎おっぱいだけが巨大化しつづけるオタク漫画!◎ドSな吹き替えが強烈なハリウッド映画!……など
『テルマエ・ロマエ』のルシウス並みに日本に驚き、日本文化を楽しみ、真面目に悩むヤマザキマリ氏の真剣な眼差しが読めば読むほど逆にユーモラス。テルマエファンはもちろん、男性女性老若男女とわず楽しめる1冊です。
イラスト&漫画も満載!!



2013年10月3日木曜日

ツナグ 辻村 深月

映画のイメージが強いけど、内容はすべて充実した感動作品。
最後のほうですべての人物たちが有機的につながっていくのも魅力。

電車だと泣いちゃうかも。


内容紹介

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。


2013年10月1日火曜日

コンカツ? 石田 衣良


さらさらと読み進んでいるだけで、何も記憶に残らないいつもの
石田先生らしい作品。
ものすごくインパクトを残す作品は年に1回あるかどうか。。


内容(「BOOK」データベースより)

結婚相手の条件は容姿?経済力?それともセックス!?アラサー4人組が理想の男探しにのりだす。