2007年6月25日月曜日

搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!

完全に読み飛ばした作品。
どういう内容かもほとんど覚えていない。

タイトルと新聞か雑誌のレビューで借りたけど、うすうすな内容
だったと思われ。
これなら、どっかの雑誌特集のほうがいい。



商品の説明
搾取される若者たち
「引きこもり」や定職に就かない「ニート」といったイメージが浸透していることから、20代の若者たちは一般的には怠け者が多いと思われがちかもしれない。本書は、事実はその正反対であると告発するユニークな視点の書だ。東京大学大学院生の著者が「バイク便ライダー」として働いた経験を基に、現代の若者、特に「団塊ジュニア」と呼ばれる世代がワーカホリック(働き過ぎの人間)となり、その弱みにつけ込む経営者から低賃金重労働を課せられて搾取を受けていると力説する。
バイクやガソリン代は自腹で、「荷物を何個届けたか」のみで支給される歩合制の報酬のために、バイク便ライダーたちは命を削るような働き方をしているという。さらに不幸なことに、それを「おかしい」と感じ取る知識や経験にも乏しい。著者は同じような搾取の構造が、SE(システムエンジニア)や介護士の世界にも存在すると指摘し、本書を通じて彼らに情報交換の重要性と連帯を叫ぶ。

社会学的な見地から、団塊ジュニアが経験してきた激烈な受験戦争とその後の就職難についても考察を加える。そうした体験により、与えられた職務に盲目的に挑む従順な性格が醸成された可能性が強いのではないかという推察にも行き着いている。


(日経ビジネス 2007/01/22 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


出版社/著者からの内容紹介
「好きを仕事に」の落とし穴とは!?
東京大学の若き社会学者が、バイク便ライダーの仕事を1年間体験した。そこで出会ったのは、ニートでも俺様でもない働きすぎの同僚たちだった。広がる不安定雇用と新たな搾取の実態を詳しく分析。


2007年6月17日日曜日

アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂 幸太郎

これ、映画で知って、評判がよかったので借りてみました。
で、映画はまだ見てないけど、読み終わった後
「映画化、無理なんじゃね?」
とおもいました。

まずは小説を読んでから是非、その無理さ加減を映画で確かめた
ほうがいい。
映画は無理やりやっているんだろうなあ。。

ちなみに、アクションエンターテイメントのようなあらすじですが、
どちらかというと推理もの、かつ言葉のリズムでもっていく作品です。

最後のオチは、まったく読めず、ここに映画無理じゃね? の真意があります。

内容(「BOOK」データベースより)
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。

2007年6月16日土曜日

ユグドラジルの覇者 桂木 希

自分の勤めている会社と似たような舞台設計だったのでつい見入ってしまいました。
大賞をとるだけあって、重厚でかつよみごたえがある作品でした。

経済ものとITものが好きな人には損はない作品です。エンジニアやpc関連会社の人もいいかと。


出版社/著者からの内容紹介
世界規模のネットコンゲーム。第26回横溝正史ミステリ大賞、大賞受賞作。
200X年、世界はかつてない勢いでネット経済へとなだれ込もうとしていた。米、欧州、アジア……各国の経済覇者がしのぎを削る。果して世界経済の支配権は誰の手に渡るのか!? 壮大なスケールで描く経済謀略小説。

内容(「BOOK」データベースより)
華僑の若き総帥“華龍”、娼街育ちにしてEU経済界の女帝、某巨大財閥をバックに持つ米最大IT企業トップ、そして流浪の一日本人と覆面トレーダーの二人組…。混沌のネット経済界を制するのは誰か―?くせ者たちが火花を散らす、タイムリミットの頭脳戦。第26回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。


2007年6月5日火曜日

ごみを喰う男  中村 敦夫

中村 敦夫先生の作品ということで、それなりに政治に造詣が深い作品
かと思いきや、エンターテイメント色が強い作品でした。

何気に、読み飛ばしてしまって思い出は少ない。。


商品の説明
ごみを喰う男
俳優で元参議院議員の著者が環境ミステリー小説という新分野に挑戦した。
主人公は禅僧の柳沢法舟。元警察官僚という異色の経歴の持ち主である。ある朝、法舟は多摩川上流でバードウオッチング中、渓谷から流れてくる男の死体を発見する。鑑定結果は他殺。被害者は地元の土建業者社長・亀山満だった。

この地域はごみ最終処分場をはじめ、補助金付き公共事業を推進することで、自治体としては例外的な黒字財政を実現していた。一方、ごみ最終処分場が招く環境破壊、公害問題などによって行政と住民は対立し、トラブルが絶えない。

今また、「究極のごみ問題解決策」とのうたい文句で、焼却灰を加工してセメント化する環境セメント工場の建設話が持ち上がっていた。環境セメント工場建設には専用の道路、工場に電力を送るための鉄塔も必要。それらの建設を強引に進めようとしていたのが亀山だった。

そんな中、道路・鉄塔建設のための所有地売却を最後まで拒んでいた天照神社の神主・国丸勘助が行方不明となる第2の事件が起きる。

「小欲知足」を訴える

折しも、町は国政選挙のまっただ中。事件は与党の大物政治家・青木重蔵、その息子で後継者の青木裕一郎、対立する野党の衆議院議員候補・赤座正造、自然保護団体、産廃処理業者らが絡む複雑な構造を見せるが、法舟は自らの手で2つの事件の犯人を突き止める。

本書は、東京都西多摩郡の状況をモデルとしているという。「手を変え品を替え、ごみを食いものにする」人間が後を絶たないとの法舟の嘆きは、ごみが巨大な利権構造を生んでいる実態を憂う著者の嘆きそのものであろう。

著者は登場人物に繰り返し「小欲知足」という仏教の言葉を語らせ、大量生産・大量消費にひたる人間の“貪欲”をいさめている。小説を通して、一人ひとりの人生においても、また広く環境問題の解決に当たっても、この言葉が重要な意味を持つことを訴えかける。


(日経エコロジー 2007/04/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


出版社/著者からの内容紹介
俳優で政治家経験もある著者が、ゴミ、産廃問題を下敷きに描く社会派推理。現場調査を重ねた意欲作。
ゴミを通して現代が見える。





行きずりの街 志水 辰夫

普通の人が、大事件に巻き込まれるという志水先生っぽいというか
変化球というか。。
巻き込まれるさまは、リズムがよくついつい引き込まれる。
最後もなかなかのオチで、読後感もいい。


内容(「BOOK」データベースより)
女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。退職後、郷里で塾講師をしていた彼は、失踪した教え子を捜しに、再び東京へ足を踏み入れた。そこで彼は失踪に自分を追放した学園が関係しているという、意外な事実を知った。十数年前の悪夢が蘇る。過去を清算すべき時が来たことを悟った男は、孤独な闘いに挑んでいった…。日本冒険小説協会大賞受賞作。

2007年6月3日日曜日

繋がれた明日 真保 裕一

ホワイトアウトなどでおなじみの作者。
これも硬く、重い作品です。
東野圭吾の「手紙」と似ていますが、あちらほど救いがないわけでもなく
かといって、過酷な運命が待っています。

最後までイッキ見の感があり、思い切り入り込みたい本を探している
人にはいいかも。




内容(「BOOK」データベースより)
この男は人殺しです―。仮釈放となった中道隆太を待ち受けていた悪意に満ちた中傷ビラ。いったい誰が何の目的でこんな仕打ちをするのか?孤独な犯人探しを始めた隆太の前には巨大な“障壁”が立ちはだかった…。殺人を犯した者の“罪と罰”の意味を問うサスペンス巨編。

2007年6月2日土曜日

小説家 勝目 梓

20年くらい前に一度はまったことのある勝目 梓先生の自叙伝。
といいつつ、、、そんなに今回ははまることなく、太宰的なトーンでもなく、、
なんとなく中途半端なイメージ。
ただ、作者の作品を知らないで、小説家の半生を純粋に知りたい人には
問題なし。
リズムもいいし、適度にエピソードがあって、最後まで読みきれる。


出版社 / 著者からの内容紹介
勝目梓氏、初の自伝的小説
エンタテイメント小説の巨匠、勝目梓氏による初の私小説。書くことへの、家族への想い。様々な想いが交錯しつつ、一人の人間の半生が描かれる。著者渾身の力作。

内容(「BOOK」データベースより)
死、別離、転向、そして悔恨―勝目梓、最初で最後の自伝的小説。