2015年12月27日日曜日

トライアンフ  悠木 シュン

これ、、、まったく覚えていない。。せっかく予約してまで
借りたのに。。

また借りよう。


内容紹介
エレベーター事故で閉じ込められた女性の元に、その翌日、フリーライターを名乗る男が訪ねてきた。
男は数日前に起きた政治家の娘の誘拐事件と、二十年前の児童誘拐事件に繋がりがあるのではないかと思っているようだ。
二つの事件に関わりがある五人の告白から、思いもよらぬ真実が浮かび上がってくる。


2015年12月22日火曜日

Iターン  福澤 徹三

やくざがからむドタバタサラリーマン小説。
なのだけど、切口は結構ワイルドでコメディ的な要素は
極力少ない。

だけど、重くなりすぎず、軽くなりすぎずちょうど中間を
走りながら最後まで一気に読めてしまう。

続編、ありでしょ。


内容(「BOOK」データベースより)
広告代理店の冴えない営業マン・狛江が単身赴任したのは、リストラ対象の北九州支店。思わぬトラブルでヤクザに絡まれ、大借金のうえ身売りの大ピンチに。鉄拳の雨と禁断のレバ刺し、爆弾を抱えたダイ・ハードな日常。生き地獄に陥った男のI(=自分)ターンとは!?血圧急上昇、リーマン・ノワールの傑作。



2015年12月21日月曜日

マドンナ・ヴェルデ   海堂 尊

珍しく過去の作品とのリンクが少ない。
なのでいちいちこの人どこで出てきたっけ、とか考えなくてもいい。
これだけでも楽しく読めます。
ただ、パターンはそんなに珍しいものではなく、お母さんの逆襲的な形で
母娘が戦います。

戦いかたがちょっとなよっとしていたり、矛盾を感じる場面もあるけど
この先どうなるんだろう、的な展開あります

オチは賛否両論かと。


内容紹介
美貌の産婦人科医・曾根崎理恵、人呼んで冷徹な魔女(クール・ウィッチ)。彼女は母に問うた。ママ、私の子どもを産んでくれない――? 日本では許されぬ代理出産に悩む、母・山咲みどり。これは誰の子どもか。私が産むのは、子か、孫か。やがて明らかになる魔女の嘘は、母娘の関係をも変化させ……。『ジーン・ワルツ』では語られなかった、もう一つの物語。新世紀のメディカル・エンターテインメント第2弾。




2015年12月18日金曜日

殺人出産 村田 沙耶香

近未来の設定ながら、こんなの絶対ない系の作品。

展開はまあまあ、なんだけど描写がちょっと。。
これは嫌いな人はとことん嫌いと思われ。個人的にもお勧めはしないです。
あらゆるジャンルが大丈夫で、小説慣れしている人だけ読んでみてください。


内容(「BOOK」データベースより)
「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい―。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない…。三人での交際が流行する、奇妙な世界を描いた「トリプル」など、短篇3作も併録。普遍の価値観を揺さぶる挑戦的作品集。


2015年12月17日木曜日

自覚: 隠蔽捜査 今野 敏

相変わらずスカッとして、読み応え十二分のシリーズ。
こういった生き方ができる人が一体何人いるんだろう。。

サラリーマンがつらいときに読むといいかと。


内容紹介
この男の行動原理が、日本を救う! 〝変人〞警察官僚の魅力が際立つ超人気シリーズ第七弾。署長・竜崎伸也はぶれない。どんな時も――誤認逮捕の危機、マスコミへの情報漏洩、部下たちの確執、検挙率アップのノルマなど、大森署で発生するあらゆる事案を一刀両断。反目する野間崎管理官、〝やさぐれ刑事〞戸高、かつて恋した畠山美奈子、そして盟友・伊丹刑事部長ら個性豊かな面々の視点で爽快無比な活躍を描く会心のスピンオフ!


2015年12月16日水曜日

神様の裏の顔  藤崎 翔

驚愕のラスト、ってほどじゃないけど、そこそこひねって読者を喜ばそうとする
意気込みを感じる。

リズムがよくて、よくある推理小説的重さもなく、サクサク読めてしまうのも
この作品の特徴。


内容(「BOOK」データベースより)
神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した―と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり…。聖職者か、それとも稀代の犯罪者か―驚愕のラストを誰かと共有したくなる、読後感強烈ミステリ!!第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

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2015年12月13日日曜日

億男 川村 元気

前評判が高く、映画の世界でも有名な人なので楽しみしていたけど。。
内容が薄くて、書きなれてないせいか、読みずらかった。リズムが本当に悪い

自己啓発ものに特化して、それが小説風、みたいにすればよかったのに。

レビューにもそれが表れていて、最近のアマゾンレビューは悲惨な状況に。。


内容(「BOOK」データベースより)
宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。浮かれる間もなく不安に襲われた一男は、「お金と幸せの答え」を求めて大富豪となった親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。だがその直後、九十九が失踪した―。ソクラテス、ドストエフスキー、アダム・スミス、チャップリン、福沢諭吉、ジョン・ロックフェラー、ドナルド・トランプ、ビル・ゲイツ…数々の偉人たちの“金言”をくぐり抜け、一男の30日間にわたるお金の冒険が始まる。人間にとってお金とは何か?「億男」になった一男にとっての幸せとは何か?九十九が抱える秘密と「お金と幸せの答え」とは?




2015年12月11日金曜日

俺たちに偏差値はない。―ガチバカ高校リターンズ 福澤 徹三  


よくある設定だけど、悪くない。軽くてサクサク読み進めれて、オチもありがたち。

いまどきの若い人が初めてとる分には、そこそこ楽しめる作品。



内容(「BOOK」データベースより)
16歳の平凡な少年、百鬼悠太は亡父の実家へ帰省した翌日、ひょんなことから1979年にタイムスリップ、父の剛志郎として高校へ通うはめになる。しかしそこはリーゼントとパンチパーマの巣窟。ヤンキーがすべてを支配する恐怖の世界だった。

2015年12月10日木曜日

徘徊タクシー  坂口 恭平

これまた、、全然覚えていない。。
途中まで読んで寝てしまったような。

もう借りることはないかと。

内容紹介
人間はつい目の前の現実を世界のすべてだと思ってしまう。でも、実はそうじゃない! 祖父危篤の知らせに故郷の熊本に戻った僕は、認知症の曾祖母と再会。彼女に導かれるように出かけたドライブで、徘徊老人を乗せて時空を旅するタクシー会社を思いつく。この世にボケ老人なんていない。彼らは記憶の地図をもとに歩いているだけなんだ。『独立国家のつくりかた』の著者による新しい知覚と希望に満ちた痛快小説!



2015年12月9日水曜日

狭小邸宅  新庄 耕  


狭小の不動産テクニックの話かと思いきや、完全にブラック企業の生き方の
話。

そこそこテクニック的な話もでるけど、営業とはなんぞや、そこでみんなどう生きているか
という話で、あんまり夢も希望もない。

内容紹介
第36回すばる文学賞受賞作。学歴も経験もいらず、特別な能力や技術もいらない。全ての評価はどれだけ家を売ったか。何も残らない仕事。なぜ僕は辞めずに続けているのだろう──。(解説/城 繁幸)


2015年12月8日火曜日

宰領: 隠蔽捜査5 単行本  今野 敏 

相変わらずの鉄板名作

このシリーズだけは外れがない。
新年をもった主人公とそれを防ごうする警察関係者。
その流れはいつも同じだけど、それが深くて切れ味もよくて展開も見事。

警察小説ではトップクラス

内容(「BOOK」データベースより)
大森署管内で大物国会議員が失踪した。発見された運転手の遺体、そして謎の脅迫電話。舞台は横須賀へ移り、警視庁と反目する神奈川県警との合同捜査を署長・竜崎伸也が指揮することに。迷走する捜査の行方は―。白熱度沸点の最新長編!


2015年12月7日月曜日

失恋天国 瀧羽麻子

展開というか要素は珍しく面白い。
ありえないシュチュエーションだけど、それがあまり感じられず
女性の心理や葛藤を描く作品として成り立っている。
ただ、残念なのは、、最後の短編。
ちょっと強引では。。
それは見てのお楽しみ。



内容紹介
結婚式目前に婚約者から振られ、放心状態の雛子のもとに手紙が届く。それはなんと「失恋学校」の入学案内だった。最初は訝しく思っていたが、入学を決意する雛子。失恋学校は全寮制で、バスの中で泣きじゃくっていたエミリと、美人の貴和子と、雛子は同室になり……。「今日の授業は、“思い出の品を捨てる”です」――など、奇想天外な授業やテストに明け暮れる雛子たちは、無事に「失恋」できるのか。『うさぎパン』の著者が贈る、大人の学園物語。


2015年12月2日水曜日

ダイイング・アイ   東野 圭吾

なんか東野先生っぽくない作品。
というか、昔の良さを知っている人から見ると、違和感バリバリ。

作品もホラーにしたいんだけどどこか推理やドンデンを探してしまい
中途半端なオチにつながる。

つまらなくはないけど、、昔の良さとどうしても比べる。


内容(「BOOK」データベースより)
記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。


2015年12月1日火曜日

ホテルローヤル   桜木 紫乃

良くも悪くも文学って感じ。
それぞれが暗く重く、後味があまりよろしくなく、考えさせられるというか
投影するような話。

まったく同じ体験をする人はまれだけど、ちょっとずれたら
こうなっててもおかしくないし、不思議なことに身近に感じる
エピソードととらえてしまう、このリズムと文体。

才能なのだろうか。
それは直木賞とるわな、って作品。


内容(「BOOK」データベースより)
北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く―。恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。ささやかな昴揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。第149回直木賞受賞作。



2015年11月29日日曜日

闘鬼 斎藤一 吉川 永青

本当に申し訳ありません。

全く読まずに終わってしまいました。また借ります。。

内容(「BOOK」データベースより)
芹沢鴨暗殺、池田屋襲撃、禁門の変などに関わり、永倉新八に「沖田は猛者の剣、斎藤は無敵の剣」と語らしめた。剣による命のやりとりから、兵による戦へと変わっていく激動の幕末を生き抜き、新選組隊長として会津戦争に参戦。警察官として明治の世まで命をつないだ一人の漢の半生を描く。新選組三番隊隊長を描く渾身の書下ろし時代小説。


2015年11月24日火曜日

水の中の犬  木内 一裕

これ、二回目。
でも面白くて、グイグイ読んで、最後は泣き泣きの話。
男、ど真ん中のハードボイルド、といいつつ、そんなに読者を絞るものでもない。

だれでも面白く読めると思うけど、ぜひ男子にすすめたい。

内容(「BOOK」データベースより)
探偵の元にやってきた一人の女性の望みは恋人の弟が「死ぬこと」。誰かが死ななければ解決しない問題は確かにある。だがそれは願えば叶うものではなかった。追いつめられた女性を救うため、解決しようのない依頼を引き受けた探偵を襲う連鎖する悪意と暴力。それらはやがて自身の封印された記憶を解き放つ。


2015年11月20日金曜日

光媒の花 道尾 秀介

レビューの評価も高く、文学的要素も強い作品、みたいだけど。。
全く覚えていない。。
なぜだろう、道尾先生の作品は結構好きなのに。
一作だけ、ちょっと嫌悪感が強い作品があったらそれから
読まなくなってしまったのかも。


内容(「BOOK」データベースより)
一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた人間の世界―。認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。幼い兄妹が、小さな手で犯した闇夜の罪。心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束…。心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、やがて暖かな光が包み込んでいく。すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を描いた全6章の連作群像劇。第23回山本周五郎賞受賞作。


2015年11月17日火曜日

神秘 白石 一文

名作なのか、文学なのか。。
だらだらと細かいエピソードが続き、盛り上がりというか
山場がどこだかつかみづらい。

この手の話には、やっぱり感情移入するポイントがいくつか
ないとちとつらい。



内容(「BOOK」データベースより)
五十三歳、大手出版社役員の菊池。医師の妻とは五年前に離婚して、双子の娘たちも独立、再びの独身生活を謳歌していた。同期の出世頭で、次期社長と目されていたが、ある日、末期の膵臓がんに冒されていることがわかる。医師から「余命一年」を宣告されたが、治療を受けることはせず、直感に従って神戸に移住し…。この世界と人間の営みを明かす白石文学の集大成!


2015年11月12日木曜日

キャリア警部・道定聡の苦悩  五十嵐 貴久

コンビの会話や設定は悪くない。深夜ドラマみたい。
ただ、、実際の事件や推理はちょっと中途半端。

ここが一番重要視しないといけないと思うけど、五十嵐先生や
リズムや会話がうまい先生なので致し方なし。


内容(「BOOK」データベースより)
東大卒で警察庁に採用されたエリート中のエリート、道定聡、25歳。将来を約束されたキャリア組として群馬県警に配属され総務課長を務めていたが、ある日、部下の不祥事により責任を負わされることになる。異動先は、まさかの警視庁捜査一課強行犯三係だった。道定は新米刑事として、スタイル抜群の美人だがまったくやる気のない山口ヒカルとコンビを組まされることに。何も分からないまま、新宿で起きた高層マンションOL飛び降り事件の現場に向かうが…。(第一話「Gの密室」)ミチサダ&ヒカルの“迷”コンビが、完全犯罪と思われた5つの難事件に挑む!



2015年11月11日水曜日

ヒア・カムズ・ザ・サン  有川 浩

これはまた深い話で。。
さくっと読むこともできるけど、前半の作品はまさに良作。

ただ、後半は、、いらないんじゃないかなあ・・・。


内容(「BOOK」データベースより)
真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた…。わずか7行のあらすじから誕生した二つの小説。大切な人への想いが、時間と距離を超え、人と人とを繋げていく。有川浩meets演劇集団キャラメルボックス。小説×演劇の全く新しいクロスオーバーから生まれた物語の光。


2015年11月9日月曜日

マリアビートル  伊坂 幸太郎

これ、2回目だ。。
でも知っていてもグイグイ読んでまったく飽きない名作。
伊坂ワールド前回でグラスホッパーをたまたま2か月くらい前に読んだせいも
あって、つながるつながる。

最後までぜひ読んでほしい。読後感がハンパなくいい。



内容(「BOOK」データベースより)
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。


2015年11月4日水曜日

テノヒラ幕府株式会社 安藤 祐介

最後のほうはちょっと微妙だけど、それ以外は若者とベテランの
ぶつかり合いやベンチャー企業の悩みなど通じるものがあった。

起業したばかりの人や若い会社の人にはぜひ読んでほしいかも。
そんなに個別の案件を深堀しないでさらっと読めるのもいい。



内容(「BOOK」データベースより)
フリーターの拓真は、若手社長の寺井サチが興したスマホゲーム開発企業で働くことになった。同期入社は一流企業から転職してきた小野里譲二、55歳。生まれも育ちも違う人々と働くなかで生じる軋轢。我慢するべきか、ぶつかるべきか?個性あふれる面々が迎える予想外のラストとは―「意味がない」「仕方がない」その口癖を呑み込み、向き合え!日々働くあなたに届けたい、組織人への応援歌!!


2015年11月3日火曜日

神去なあなあ夜話  三浦 しをん

シリーズ第二弾。
こっちは恋愛が強めのシリーズ。ほぼそんな感じ。
だから林業での成長とか田舎暮らし的な要素はほぼゼロ。

個人的はそっちがよかった。


内容(「BOOK」データベースより)
三重県の山奥で、林業に取り組む平野勇気、二十歳。神去村の起源、住人の暮らし、もちろん恋にも、ぐいぐい迫ります。お仕事小説の旗手が贈る、林業エンタテインメント小説の傑作。


2015年11月1日日曜日

美人薄命 深水 黎一郎


ちょっと辛い系の話かと思い読み進めるといい意味か悪い意味かは
別にしてちょっとした裏切りがある。

ここの分岐点で、評価が分かれる気がする。
自分は悪い意味のほう。読みつかれるというか、意味を考えるのに
必死になって、飽きちゃった。。



内容紹介
孤独に暮らす老婆と出会った、大学生の総司。
家族を失い、片方の目の視力を失い、貧しい生活を送る老婆は、将来を約束していた人と死に別れる前日のことを語り始める。
残酷な運命によって引き裂かれた男との話には、総司の人生をも変える、ある秘密が隠されていた。
切なさ溢れる衝撃の結末が待ち受ける、長編ミステリー。


2015年10月26日月曜日

迷子の王様: 君たちに明日はない5 垣根涼介



シリーズをすべて見ていたのでつい読んでみた。
そして悲しいことに、ものすごく薄く伸ばしている作品になっていた。。

どうしてもオチが知りたい人は読んでもいいけど、満足感は遙かに薄い。

内容(「BOOK」データベースより)
一時代を築いた優良企業にも、容赦なく不況が襲いかかる。リストラ請負人・村上真介のターゲットは、大手家電メーカー、老舗化粧品ブランド、地域密着型の書店チェーン…そして、ついには真介自身!?逆境の中でこそ見えてくる仕事の価値、働く意味を問い、絶大な支持を得る人気シリーズ、堂々完結。



2015年10月22日木曜日

最愛  真保 裕一

この作品、2回目です。
すごく切なくて、重くて、前を向くしかない、作品です。
重さに途中でやめたくなるかもだけど、一人の女性の生き方として
一人の男の子の再生として、ぜひみてください。


内容(「BOOK」データベースより)
小児科医の押村悟郎のもとに、刑事から電話が入った。18年間、音信不通だった姉・千賀子が銃弾を受け、意識不明で病院に搬送されたというのだ。しかもそれは、千賀子がかつて殺人を犯したことのある男との婚姻届を出した翌日の出来事だった。姉は一体何をしていたのか―。悟郎は千賀子の足跡を追い始める。



2015年10月20日火曜日

さよならの手口  若竹七海

途中であきらめました。。
正直、リズムが合わなかったです。ただ、前に読んだときは
ちゃんと最後までいけたような。。

薄い感じの構成だったからかなあ。

内容(「BOOK」データベースより)
探偵を休業し、ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。入院した病院で同室の元女優の芦原吹雪から、二十年前に家出した娘の安否についての調査を依頼される。かつて娘の行方を捜した探偵は失踪していた―。有能だが不運な女探偵・葉村晶が文庫書下ろしで帰ってきた!


2015年10月17日土曜日

放課後に死者は戻る 秋吉 理香子

前評判は結構高く、推理小説として読み応えもあるかも、と期待していた。

でも、、個人的にはこのオチはずるいイメージ。
いろんな映画や小説を読んでいる人は、「あれじゃん」と
感じてしまうかも。

でも若い人が見る分には、新鮮で新しいオチと最後の数十ページ
に驚愕の真実が! 的な楽しみがある。
結構矛盾はあるけど。


内容(「BOOK」データベースより)
ある夜、僕は崖から突き落とされた。目が覚めると、巻き添えになった美形の高校生の姿に変わっていた―入れ替わった姿で、僕は犯人探しを始める。僕を殺した奴は、誰だ。容疑者=クラスメイト。


2015年10月13日火曜日

その時までサヨナラ 山田 悠介

途中というか最初からオチが丸見えで、一つのネタだけでぐりぐり引っ張って
リズムだけでわかりきったオチまでもっていくいつもの手法。

読みやすくて、楽しいというか小説としての進み具体は
不快じゃないけど、深みはまったくない。オリジナリティも。


内容紹介
別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。仕事のことしか頭にない悟は、奇跡的に生還した息子を義理の両親に引き取らせようとする。ところが、亡き妻の親友という謎の女の登場で、事態は思いもかけない展開を見せ始めた。はたして彼女は何者なのか。そして事故現場から見つかった結婚指輪に、妻が託した想いとは? ホラーの鬼才が切り拓く愛と絆の感動ミステリー!



2015年10月8日木曜日

あなたの本   誉田 哲也

それぞれが小粒でそれぞれが読みとめてしまうことができるイメージ。。

つなぎこみの問題なのか、展開の問題なのか。。
ちょっとすぐオチが思い出せない話が多く、卵の話はちと気持ち悪い
流れしかなく、最後まで読むのがつらかった。



内容(「BOOK」データベースより)
父の書斎で見つけた奇妙な本。『あなたの本』と題されたそれを開くと、自分の誕生から現在までが一つ違わず記されていた。このまま読み進めれば、未来までもわかってしまうのか。その先をめくるか否か、悩みぬいた男の決断とは?サスペンス、ユーモア、ファンタジー、SFなど人気作家の多彩な作風を堪能できる七つの作品集。


2015年10月7日水曜日

すべての神様の十月 小路 幸也

これも二回目でした。。

でも全く後悔なし。
覚えていても面白く、ちゃんとエッジがたった短編になっています。
それぞれの神の存在意義が従来のイメージをそれぞれ覆し
決してファンタジーよりにもなっていなくて、人間模様として
楽しめます。


内容(「BOOK」データベースより)
榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召喚されたという死神は、いままで一度も「幸せ」を感じたことがないらしい。なぜなら「幸せ」を感じた瞬間、死神は…(幸せな死神)。池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。ツキに見放された人生だったが、そんな人生を自ら「小吉人生」と称して楽観視していた。一方、貧乏神には雅人に取り憑かなければならない“理由”があった。なぜなら雅人が並々ならぬ…(貧乏神の災難)ほか、4篇。神様たちの意外な目的が胸を打つ短篇集。


2015年10月6日火曜日

百瀬、こっちを向いて。   中田 永一

昔似たような話の小説は読んだけど、これは初めてかと。

早見あかりの映画で気になって読んだけど。。ちょっとリズムが合わなかった。
映画のほうがそのまま考えずにみられるからいいのかも。


内容(「BOOK」データベースより)
「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。


2015年10月5日月曜日

断固として進め   江上 剛

江上先生は当たり外れがある。
ただ、外れでも読み応えはあるし、ほかの作家の方々よりは
面白いんだけど。

今回は外れに近い。
もっと企業に深堀するか、人に深堀すればいいのに、どちらにも
付かずに、取材して知ったことをちょっと小説風にした、という感が
ぬぐえない。


内容(「BOOK」データベースより)
人類の存亡をかけたエボラ出血熱との闘いが続くなか、富士フイルムの薬剤が全世界から注目を浴びた。果敢な経営を続ける同社はしかし、今世紀に入り本業消失という未曾有の危機に陥っていた。窮地に抗して未経験の化粧品開発に挑み、大ヒットを生んだ経緯をモデルに、社員たちの不屈の奮闘を描く迫力ビジネス小説。変われる者だけが生き残る。全ビジネスマンが今なすべきことがここに!


2015年10月1日木曜日

世界地図の下書き  朝井 リョウ


子供の会話や待遇の話。それに尽きるくらいで、朝井先生のいつもの
深みどころのないふわふわとした形で終わっていく。
ちょっとだけスパイスをきかせて。

正直、朝井先生の作品はどれも素晴らしいけど、どれも覚えられない。
昔の片岡先生の作品にちょっと似ている。


2015年9月22日火曜日

幸せになる百通りの方法  荻原浩

やばい、、全然覚えていない。。

面白そうなのに。。
また借ります。。


内容(「BOOK」データベースより)
自己啓発書を読み漁って空回る若きサラリーマン、お見合いパーティに参加しても動物の行動を観察するように冷静になってしまう三十代女性、リストラされたことを家族に言い出せない二代目ベンチマン…この時代を滑稽に、しかし懸命に生きる人々を短篇の名手が描いた、ユーモラス&ビターな七つの物語。




2015年9月15日火曜日

おれたちの故郷 (おれのおばさん) 佐川 光晴

前のシリーズから読んでいるけど、、これは間延びしすぎ。
ちょっとした事件をぐりぐり追いかけて全体的に
薄味というか、味がしない構成になってしまった。

理由も曖昧だし、それでいいの? ってくらい強引なもって生き方。
文体とリズムがいいので最後まで読むけど特に思い返すことはないです。


内容(「BOOK」データベースより)
中学生ばかりが暮らす札幌の小さな児童養護施設・魴〓(ほうぼう)舎に存続の危機が!生きる力、信じる力をまっすぐに見つめ続ける感動の青春小説!坪田譲治文学賞受賞作『おれのおばさん』シリーズ・第一部完結編。


2015年9月14日月曜日

Qrosの女 誉田 哲也

週刊誌の内幕を楽しんでいるくらいで、謎解き要素は途中からほぼゼロになる。
正体は結構早めにばれるし、そこからは中だるみ。

また追っかけていた人もいろいろ交わるので、正直焦点が見えない。


内容(「BOOK」データベースより)
「週刊キンダイ」芸能記者の矢口慶太は、CMで話題沸騰中の美女「Qrosの女」の正体を探るが、核心に迫る情報を得られない。ようやくCMで彼女と共演した俳優・藤井涼介のネタを仕入れたので、先輩記者の栗山にサポートしてもらい、藤井の自宅を張り込む。すると「Qrosの女」とおぼしき人物を発見!それは偶然?それとも仕組まれた罠?芸能記者、ブラック・ジャーナリスト、そしてヤクザも!?ネット情報に踊らされながら、思惑が交錯し、驚愕の真相へ。


2015年9月8日火曜日

転迷: 隠蔽捜査4 今野 敏

このシリーズは鉄板。
その中でも一番の傑作だと思う。

キャリアとノンキャリア、本庁と所轄というありがちな
パターンながら、ドラマのように登場人物が生きていて
それぞれに感情移入してしまう。

そして時に怒り、時に悲しみ、時に哀れみ、という
感情が巻き起こってくる。

主人公も魅力的だがその周辺の登場人物それぞれで
短編がかけるくらい、出来上がっている。

シリーズだけど、ここだけでも楽しめるのでぜひ。


内容(「BOOK」データベースより)
大森署署長・竜崎伸也の身辺は、にわかに慌しくなった。外務省職員の他殺体が近隣署管内で見つかり、担当区域では悪質なひき逃げ事件が発生したのだ。さらには海外で娘の恋人の安否が気遣われる航空事故が起き、覚醒剤捜査をめぐって、厚労省の麻薬取締官が怒鳴り込んでくる。次々と襲いかかる難題と試練―闘う警察官僚竜崎は持ち前の頭脳と決断力を武器に、敢然と立ち向かう。


2015年9月7日月曜日

その時までサヨナラ   山田 悠介

最初からオチが分かっているけど、読んでしまいました。
おそらくリズムと文体がうまいんだと思う。
山田先生特有の流れで、テーマとオチがバレバレで
それだけでさいごまで強引に持っていく手法。

ただ、映画もドラマも小説も全然読んだことない人が
これを取るとそれなりに感動すると思う。

そんな人はめったにいないけど。

つまり、、パク○ってことか。。


内容(「BOOK」データベースより)
別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。仕事のことしか頭にない悟は、奇跡的に生還した息子を義理の両親に引き取らせようとする。ところが、亡き妻の親友という謎の女の登場で、事態は思いもかけない展開を見せ始めた。はたして彼女は何者なのか。そして事故現場から見つかった結婚指輪に、妻が託した想いとは?ホラーの鬼才が切り拓く愛と絆の感動ミステリー。


2015年9月4日金曜日

正義をふりかざす君へ 真保裕一

確かに正義とはなんだ、君とはだれだ、というのが
最後まで付きまとう。

最後までなかなか目が離せないエピソードと盛り上がりが
詰め込まれているけど、ちょっと腹オチがしにくい感じ。
骨太なのは確かです。



内容(「BOOK」データベースより)
地元紙の記者だった不破勝彦は、神永美里と結婚し、義父の仕事を助けるべくホテル業へ転身する。が、やがてホテルは不祥事を起こし義父は失脚、妻との不和も重なり、彼は故郷から逃げ出した。七年後―彼は帰りたくない故郷へと戻る。元妻の不倫相手を救うために。問題を起こしたホテルを、正義の名のもとに攻撃した新聞社。そのトップに就任したのは、高校の先輩である大瀧丈一郎だった。ホテルは彼の傘下に吸収され、不破を恨む者たちが次々と現れる。そして、ついに魔の手が彼を襲う―!「正義」の意味を問い直す、渾身の長篇ミステリー!!


2015年9月2日水曜日

美しい家  新野 剛志

結構、ぐるぐる話が回る。
思いや過去の出来事や周りの評判やらが飛び交うので
整理するのに必死。

最後のほうで一本にまとまっていくけど、それがいいオチとは限らない・。・


内容(「BOOK」データベースより)
その3人は誰も、「家族」を持たなかった。重なり合った孤独の先にあるのは光か、それとも―。高校時代に姿を消した姉の行方を捜しつづけている作家の中谷。「あたしが関わるひと、みんな死んでいく」という26歳の亜樹。子供のころに“教授”と目指した黄金の里に行きたいと願う友幸。一人で生きていながら、いつも誰かを求めていた。乱歩賞作家が喪われた「家族」を描く衝撃のミステリー。


2015年8月24日月曜日

あなたの本   誉田 哲也

それぞれが短編で怖ってなる小さくまとまった話。
ドスンとくるというより、世にも奇妙な、の3番手くらいの
話くらい。



内容(「BOOK」データベースより)
父の書斎で見つけた奇妙な本。『あなたの本』と題されたそれを開くと、自分の誕生から現在までが一つ違わず記されていた。このまま読み進めれば、未来までもわかってしまうのか。その先をめくるか否か、悩みぬいた男の決断とは?サスペンス、ユーモア、ファンタジー、SFなど人気作家の多彩な作風を堪能できる七つの作品集。


2015年8月20日木曜日

瀬、こっちを向いて。  中田 永一

映画のイメージが強くてあまり頭に入ってこなかった。
最後は流し読みのようになってしまって、、セリフとひとり言が飛び交う
話になっていまいました。

映画を見よう。


内容(「BOOK」データベースより)
「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまでは―。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。



2015年8月18日火曜日

商品の詳細 収容所(ラーゲリ)から来た遺書  辺見 じゅん


読書感想文用に借りた一冊。さらっと読んだだけで
もったいないことをしたかも。。
記憶ないっす。



内容(「BOOK」データベースより)
敗戦から12年目に遺族が手にした6通の遺書。ソ連軍に捕われ、極寒と飢餓と重労働のシベリア抑留中に死んだ男のその遺書は、彼を欽慕する仲間達の驚くべき方法により厳しいソ連監視網をかい潜ったものだった。悪名高き強制収容所に屈しなかった男達のしたたかな知性と人間性を発掘して大宅賞受賞の感動の傑作。


2015年8月13日木曜日

母性   湊 かなえ

いつもの回想と独白の展開は変わらないけど、今回は母娘でそれぞれ矛盾があるので
そこがどこなのか、すれ違いはどこから生まれてたのかなど探りながら読むと面白い。

途中途中はよくある家族のひどい話が出てくるが、最後はそんなに悲観的になるようなことはないので安心して最後まで
この世界に入り込んでほしい。







内容(「BOOK」データベースより)
女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。…遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも―。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。

2015年8月9日日曜日

東京タワーが見えますか。  江上 剛

中小企業の悲哀や悩みなどをテーマにしている分、ちょとありきたりな感はある。
なんか短編を頼まれてさくっと数日で書いてしまった気がする。。

でもそれぞれそこそこの作品になっているのは江上先生のすごいところ。

内容(「BOOK」データベースより)
銀行は慈善事業じゃない!そう言い切る支店長に、銀行マンとしての矜持はあったのか。昭和から平成へ、バブル景気が崩壊し地価が暴落していた頃。町工場からマンション経営に転じた小さな会社に下った銀行の非情な判断。寝たきりの母親を抱える社長に僕が出来ることはあるのだろうか。表題作他5編収録。


2015年8月6日木曜日

三面記事小説 角田 光代

いつもの深くて淡々と時が流れて、最後のほうでドスンとくる、作品ではなく
どちらかというと、これ、ほんとじゃないの?という桐野先生よりの
展開でした。

ただ、これはこれでおもしろいけど、ちょっと救いがない話が多いので
読んでいてブルーになること多し。


内容(「BOOK」データベースより)
「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。なぜ、姉夫婦の家はバリケードのようになってしまったのか?妻の殺害をネットで依頼した愛人の心の軌跡とは。直木賞作家が事件記事に触発されてうみだした、六つの短篇小説。


2015年8月3日月曜日

落英  黒川 博行

男二人の会話を軸として、警察小説なのかミステリーなのかちょっとつかみづらい
流れで話が進んでいく。
また警察官のキャラもつかみづらくて、いい人なのか悪い人なのか。。
最後の最後のでなんとなくわかるのだけど、最初の1/3くらいのキャラと
最後の数十ページのキャラが合わなくてちょっと違和感。



内容(「BOOK」データベースより)
大阪府警薬物対策課の桐尾と上坂は覚醒剤密売捜査の最中、容疑者宅で想定外のブツを発見した。発射痕のある中国製のトカレフ―迷宮入りしている16年前の和歌山・南紀銀行副頭取射殺事件で使用された拳銃だった。ふたりは拳銃を調べる専従捜査を命じられ、射殺事件を担当していた和歌山県警の満井と手を組む。しかし、満井は悪徳刑事だった。桐尾と上坂は、事件当時に犯人と目されていた暴力団幹部に、発見した拳銃と同じものを売りつけるよう、満井に持ち掛けられる。金さえあれば、いつでもあの女を抱ける―。黒い欲望が、刑事を危険すぎる囮捜査に走らせる。


2015年8月1日土曜日

還れぬ家  一麦, 佐伯

これは、、半分くらいから完全に飛ばして読んでしまいました。。。
暗い、波が少ない、展開が弱い、、そんな気がして。。


内容紹介
ほんとうは自分はこの家と和解していない。まだ還ってきてはいないのだ。父が認知症にかかり、介護が必要となる。高校生のとき親に対する反発から家出同然で上京したこともある光二だが、父と、そして家と、向き合わざるをえなくなる。さらに父の死後、東日本大震災が発生し、家を失った多くの人々を光二は眼のあたりにする……。喪われた家をテーマに著者が新たな展開をみせた傑作長編小説。



2015年7月18日土曜日

運転、見合わせ中 畑野 智美

一つのトラブルを軸に、いろんな話が絡み合う連作。
どれもそこそこおもしろいけど、人にどんな話と聞かれて説明することが
あまりにも少ないネタばかり。

話自体は盛り上がりもリズムもいいけど、心に残るものが少ないので
お昼の合間や電車でさくっと読むのにちょうどいい。


内容(「BOOK」データベースより)
朝のラッシュ時に、電車が停止!そのとき学生、フリーター、引きこもり、駅員は…。彼らの“イマこの瞬間”を切り取る私鉄沿線・恋愛青春小説。



2015年7月14日火曜日

ハピネス 桐野 夏生

読むの二回目です。
途中途中で思い出しながら読んでいたけど、まったく飽きることなく
こんなに分厚い小説も一気読みさせてしまう、このリズムと筆力は相変わらずすごい。

内容はいつもの桐野先生の作品通り、淡々として、盛り上がりも盛り下がりもないけど
人の心の奥を覗き見するようなシーンが垣間見えて、ちと怖い、でも読んじゃう、そんな作品。


内容(「BOOK」データベースより)
結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。おしゃれなママたちのグループに入るが、隠していることがいくつもあった。




2015年7月10日金曜日

満願 米澤 穂信

確かにミステリーの王道。
ど真ん中をグイグイ読ませる短編ばかりで買って損はないと思う。
だけど、ずっと心に残る衝撃があるかと言われるとそうでもない。

この本を一か月後に思い出してもどれもうすぼやけてあんまり
はっきり思い出せない。
そこが少し残念なところで、世にも奇妙なシリーズのどこか、という小説群。


内容(「BOOK」データベースより)
人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や在外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた流麗な文章と精緻なロジックで魅せる、ミステリ短篇集の新たな傑作誕生。




2015年7月9日木曜日

もういちど生まれる   朝井 リョウ

相変わらず、若いころの屈折した感情をえぐっていく手法。
救いのないパターンが多いけど、話としては引き込まれるし
読後感も悪くない。
ただ、この状況ど真ん中の若者が読んだら、、ちょっと嫌かも。



内容(「BOOK」データベースより)
彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遙。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。


ホテル・コンシェルジュ  門井 慶喜

ドラマとは違って、登場人物も少なくキャラ設定も確定しているので
サクサク連作が読める。

ちょっと甘い感はあるけど、ホテルを舞台にしたトラブルを解決していくという
よくある設定の割には楽しめる。


内容(「BOOK」データベースより)
盗まれた金の仏像をとり返して、駐日アメリカ大使の暗殺計画を阻止せよ、失踪した訪問販売員を捜してくれ。「たしかに、うけたまわりました」大規模ではないけれど、お客様にきわめて上質の時間を提供していると評判の「ホテルポラリス京都」。ベテランコンシェルジュの九鬼銀平が、新人フロント係の坂名麻奈を助手代わりに、持ち込まれる難題を次々に解決していく。


2015年7月7日火曜日

その鏡は嘘をつく  薬丸 岳

ちょっとひねりすぎの感があり。
一本道ではあるだけど、そこにあえてのふくらましネタが
入り込んでいるような気がする。
ドキドキ目が離せない作品だけど、薬丸先生の骨太がちょっと足りない気持ちも。



内容(「BOOK」データベースより)
エリート医師が、鏡に囲まれた部屋で自殺した。その後、医学部受験を控えた一人の青年が失踪した。正義感に溢れる検事・志藤清正は、現場の状況から他殺の可能性を見破り、独自に捜査を進める。その頃、東池袋署の刑事・夏目信人は池袋の街を歩き、小さな手がかりを見つめていた。二転三転する証言のなかで、検事と刑事の推理が交差する。乱歩賞受賞が描いた、人間の心、とは。連続ドラマ『刑事のまなざし』の夏目シリーズ極上の感動長編!


2015年7月6日月曜日

首折り男のための協奏曲  伊坂 幸太郎

ここは鉄板のぐるぐる系ですね。
すべての布石がぐるぐる回って最後ちゃんとオチをつけるという、伊坂先生
の鉄板ネタ。

今回は、連作ものだったのでそれは全面に出てくることなく、それぞれの
ストーリーがちゃんと立っていて満足感もアップ。

最後の最後のオチはちょっと微妙だけど。

内容紹介
首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。技巧と趣向が奇跡的に融合した七つの物語を収める、贅沢すぎる連作集。


2015年7月2日木曜日

東京ロンダリング  原田 ひ香

やばい。。
せっかく予約してまで借りたのに、全く読んでないで返してしまった。。
事故物件というワードと、本にのっている説明があまりにもグロク感じてしまったのが原因。

でもレビューはいいんだよなあ・。・


内容(「BOOK」データベースより)
内田りさ子、32歳。訳あって夫と離婚し、戻る家をなくした彼女は、都内の事故物件を一か月ごとに転々とするという、一風変わった仕事を始める。人付き合いを煩わしく思い、孤独で無気力な日々を過ごすりさ子だったが、身一つで移り住んだ先々で出会う人人とのやりとりが、次第に彼女の心を溶かしてゆく―。東京の賃貸物件をロンダリング“浄化”する女性の、心温まる人生再生の物語。


2015年7月1日水曜日

姥捨てバス  原 宏一

相変わらずテンポはいい。
テーマも会話も流れも自然でサクサク読めるが、いつも通りそんなに
深みもなく、オチも読める。
電車の中でさくっと楽しい小説を読むのにはちょうどいいかと。



内容(「BOOK」データベースより)
31歳独身の「おれ」は相棒に言われるがままに、白タクならぬ白バスで無認可の観光ビジネスの片棒を担いでいる。ある日、相棒が企画した「清貧ツアー」(聞こえはいいが、おんぼろバスで婆さんたちを山奥に連れていくツアー)で、客の1人が失踪。「あれは姥捨てツアーらしい」という噂が瞬く間に広まったが、皮肉なことに、今度は150人もの婆さんがツアーに集まった!『床下仙人』でブレイクした著者が、現代をシニカルに描く。


2015年6月29日月曜日

もみ消しはスピーディーに 石川 智健

テーマも登場人物も設定もおもしろい。
映画になりそうな展開や事件内容。

ただ、、主人公や登場人物の魅力が今一つ伝わらず
その世界に入りきることができないのが残念。

切口はいいので、ドラマになったら見るかも。


内容紹介
警察組織を監視するはずの監察官が不祥事を起こしてしまう。たまりかねた警察トップは、アメリカで発展を続ける諜報企業「リスクヘッジ社」を、監察を含めた組織全体を監視する役割で、第三者機関として採用する。リスクヘッジ社vs監察。組織内の不正をどちらが先に発見するか。監察が先んじれば不祥事がまたまた明るみに出て、リスクヘッジ社は不要、日本から撤退ということになる。しかもリスクヘッジ社は、警察トップのほんの一握りしか知らない密命を帯びていた。即ち、監察を出し抜いて不祥事を隠蔽し、不正を「無かったこと」にしなければならないのだ。情報社会における国民生活の安全をも揺るがす、壮大なスケールのインテリジェント・バトルがはじまった!


2015年6月25日木曜日

オリーブ 吉永南央

結局なんだったんだろう、と後味の悪い展開。
短編なので、中にはドキッとするものもあるけど
肝心なオリーブがちと考え物なので、そこをクリアすれば
他の短編は流れで読めるかも。



内容(「BOOK」データベースより)
オリーブの木を買ってきた翌日、突然、消えた妻。跡を辿ろうとする夫は、2人の婚姻届すら提出されていなかった事実を知る。彼女は一体何者だったのか?そして、彼女の目的とは?表題作の「オリーブ」をはじめ、「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズの著者による、「大人の嘘」をモチーフにしたサスペンス作品集。


2015年6月23日火曜日

リボン 小川糸,


特に大きな盛り上がりもなく、小鳥を主軸にした短編小説。
どこかで感情移入できる人物が一人くらいいるかもしれないけど
ちょっと変な期待をしてしまい、個人的には読み飛ばしの部類。


内容(「BOOK」データベースより)
少女と祖母が大切に温めた卵から孵ったのは一羽のオカメインコだった。二人はリボンと名づけ、かわいがって育てるが、ある日リボンは飛び立っていってしまう。その後リボンと出会った人々は、この小鳥に心を寄せることで、生きる力を取り戻していく。人々の絆を描く感動作。



2015年6月17日水曜日

麻酔科医  江川 晴

どうも医療ものは別の作者の作品のイメージが強く、会話でぐいぐい
もっていって、テーマを深く設定し、事件を混ぜながら盛り上げていく
癖がついている。

この作品自体は、どちらかというとおとなし眼で、どこに感情を
いれていいか、深みに入るポイントが読めなかった。

悪役なり、ライバルなり、事件なりをもっと深掘してほしかった。


内容(「BOOK」データベースより)
二年間の臨床研修を終えた神山慧太は、安易な動機から麻酔科を志望する。ところが予想をはるかに上回る激務の日々と、常に死と隣り合わせの医療現場。新人麻酔科医として苦い経験を繰り返しながら自信を深めてはいくのだが、ひとりの小児の死によって挫折感に打ちのめされ…。医師を続けるべきか悩む慧太。果たして患者の側に立つ医療とは、麻酔科医の本分とは。患者を眠らせるだけでなく、術中術後もその生命を見守る。物を言えない患者の唯一の代弁者でありながら、執刀医に比べて脚光を浴びることの少ない麻酔科医にスポットを当てた、異色の青春医療小説。



2015年6月15日月曜日

地層捜査 佐々木譲

リズムと展開は面白いけど、それぞれの事件やそのかかわり方が
ちょい薄口で、ドスンと落ちてくることなく淡々と読み進めてしまった。

佐々木先生へのハードルが高くなっているのかも。


内容(「BOOK」データベースより)
無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。静かな余韻を響かせる警察小説シリーズ第一作。



2015年6月14日日曜日

ターンオーバー  堂場 瞬一

やばい、、、内容全く覚えていない。。
酔っぱらっているとき読んだのかなあ。

また借ります。。

内容紹介
プレーする興奮と観る感動をそのままに――アスリートたちの様々な瞬間を切り取った、手に汗にぎる純スポーツ小説集。


2015年6月10日水曜日

ゴブンノイチ   木下 半太、 ワカマツ カオリ

前回のサンブンノイチをそのままなぞって、会話や事件で
つないでいく、って感じ。
同じ登場人物は、ほとんど出てこないけど
なんとなく展開やオチが分かってしまうのが残念。


内容(「BOOK」データベースより)
真夏のダム湖に、死体を運ぶ男女5人の姿があった。そのうちの一人、両腕にギプスをはめた若者・佐々木努は、激しく後悔していた。アウトローを気取ったばかりに、最悪の事態に巻き込まれてしまったのだ。やがて警察に捕まった努は、死体安置所に放り込まれ、取り調べを受ける。報酬5億円の誘拐計画、そして死体遺棄の経緯が明らかになるにつれ、思いもよらぬ真相が浮かび上がる!一気読み必至のクライム・サスペンス!


2015年6月8日月曜日

殺してもいい命---刑事 雪平夏見  秦 建日子


これ、借りたの二回目ってのもあり、、読めなかった。。
また、借りるのはやだなあ。。


内容(「BOOK」データベースより)
「殺人ビジネス、始めます。新規開業につき、最初の三人までは、特別価格三〇万円でご依頼お受けします」―左胸にアイスピックを突き立てられた死体の口には、赤いリボンで結ばれたチラシが突っ込まれていた。殺された男の名は…雪平夏見、最も哀切な事件が幕を開ける。



2015年6月5日金曜日

札幌アンダーソング  小路 幸也、 あき

相変わらず筆力が高く、リズムが絶妙。

テーマや設定、会話はありがちなミステリーだけど
なぜかグイグイ最後まで読み切ってしまう。

そして、次のシリーズがまた読みたくなるという素晴らしい
循環ができている作品。


内容(「BOOK」データベースより)
北海道は札幌。雪の中、全裸で発見された変態的な遺体の謎を解くため、若手刑事の仲野久は、無駄に色男の先輩・根来とともに、「変態の専門家」を訪ねる。はたしてその専門家とは、とんでもない美貌の天才少年・春。なんと彼は、四世代前までの、先祖の記憶を持つという。その膨大な記憶から、あらゆる事実を見逃かすことができるのだ。その頭脳により、春は犯人の遺したメッセージを看破。しかも意外な方法で犯人を挑発し始め…!?変態事件に巻き込まれたフツウの主人公の運命は。そして札幌の歴史に秘められた意外すぎる謎とは…!?



2015年6月2日火曜日

政と源 三浦 しをん

三浦先生らしい作品。
下町で人情で、大人と半大人と子供がうまく関係性をもって
何かを解決していく。
そして、すべての登場人物が何かしらの闇というか
隠し事や悩みを抱えて、それが最後のほうに解決
していく。

単純にそれだけの話なんだけど、ここのテーマや内容がちょい泣き
あり、ちょい笑いあり、ちょい感動ありの盛りだくさんで
腹八文目のいい作品に仕上がっている。


内容(「BOOK」データベースより)
東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!



2015年5月29日金曜日

64 横山 秀夫

ドラマ化と映画化したので、また読んでしまいました。
内容がもううろ覚えだったけど、すぐ思い出した。
でも、全く問題なく、この筆力とテーマと展開で
最後まで一気読み。
まったく退屈することなく、横山ワールドにどはマリだった。



内容(「BOOK」データベースより)
元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。


2015年5月25日月曜日

リップステイン 長沢 樹

ライトノベルとsfの中間というか、、、。
大人のミステリーという体はちょっと厳しい。

ちょっと付いていけないリズムと描写があったので
途中とびとびになっているけど、好きな人は好きなんだろうな、って作品。



内容紹介
ここ渋谷で“悪意"と戦っている――行人が出会った制服の少女はそう言った。少女は、世間を震撼させる連続事件の現場に現れることから、ある刑事に追われていた。
“悪意"とは何なのか。少女はなぜ犯行時刻に現場の防犯カメラに写るのか。少女を通じて事件を追う学生の行人と、事件を通じて少女を追う刑事。
二つの追跡行はやがて交錯し、衝撃の結末へと至る。横溝正史ミステリ大賞受賞『消失グラデーション』の著者が放つ、ミステリー・サスペンスの傑作!


2015年5月22日金曜日

悲劇もしくは喜劇  深谷 忠記

主人公がちょっと変わったキャラで、ドキドキハラハラ感が弱いけど
テーマや裁判自体は思い設定。
ちょっと感情移入が難しく、途中で謎が半分かりなので
もっとハードに寄せてもいい感じがした。



内容(「BOOK」データベースより)
一人息子を育てながら九年間の受験勉強を経て弁護士になった村地佐和子はミスばかり犯し、前途に悲観的になっていた。そんな折りに起きた殺人事件で佐和子は容疑者の弁護を引き受けるが、彼女の前には幾多の難問が立ちはだかる―。人身売買を背景にして起きた殺人事件!裁判はどこまで真相に迫れるのか?「真実はこの世の中で一番面白い冗談だ。」バーナード・ショーの言葉に触発されて深谷忠記が挑んだ!新機軸の書き下ろし法廷推理。


2015年5月21日木曜日

姉の結婚   群 ようこ


やばい、、全然覚えていない。。
内容はおもしろそうだからまた借りてみよう。


内容(「BOOK」データベースより)
結婚のご祝儀をめぐる、若い夫婦の人には言えない悔しい思い「御祝儀袋」。給料手取り十三万五千円のOLが家賃八万円のマンションに住むために、日々一円との闘いに明け暮れる倹約生活のなかで生まれる意外な感想「家賃」。普通と平凡が合体したような男と結婚した姉。たちまち破局がやってきて、目ざましい姉の変貌ぶりが可笑しい表題作。ささやかな見栄を支えに明るく生き抜く女たちの物語。



2015年5月19日火曜日

完全なる首長竜の日 乾 緑郎  

映画とはちょっと違うような。
映画を見てないのに言えないと思うけど、そもそも姉と弟なので
おそらくだいぶ変えたのだろう。

で、当然こっちのほうがいいと思えるほど内容はゴリゴリ
に凝ったものだった。
どれがほんとでどれが嘘、って話に結局なっちゃったけど
展開やリズムはそこそこの出来。

内容(「BOOK」データベースより)
第9回『このミス』大賞受賞作品。植物状態になった患者とコミュニケートできる医療器具「SCインターフェース」が開発された。少女漫画家の淳美は、自殺未遂により意識不明の弟の浩市と対話を続ける。「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。弟の記憶を探るうち、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こり―。衝撃の結末と静謐な余韻が胸を打つ。


2015年5月18日月曜日

三匹のおっさん ふたたび   有川 浩  

ちょっとドラマによって来た感じ。

ドラマにしやすいテーマと展開とオチ。
これはこれでいいんだけど、有川先生独自のちょっとした
泣きやジーンとくる深みが少なくなっているような。



内容(「BOOK」データベースより)
剣道の達人キヨ、武闘派の柔道家シゲ、危ない頭脳派ノリ。あの三人が帰ってきた!書店での万引き、ゴミの不法投棄、連続する不審火…。ご町内の悪を正すため、ふたたび“三匹”が立ち上がる。清田家の嫁は金銭トラブルに巻き込まれ、シゲの息子はお祭り復活に奔走。ノリにはお見合い話が舞い込み、おまけに“偽三匹”まで登場して大騒動!ますます快調、大人気シリーズ第二弾。


2015年5月17日日曜日

トッカンvs勤労商工会  高殿 円、 長崎訓子

トッカンシリーズのグイグイ系かと思いきや、今回はぐー子がバタバタしながら
解決に向かっていくので少し物足りないかも。

勤労ともそんなに対決することもなく、、対決軸が今一つしっくりこなかった。
でも、それぞれのネタは確かに面白いので、読み応えは問題なし。


内容(「BOOK」データベースより)
京橋中央税務署を揺るがす大事件が発生した。あの、悪質な滞納者から隠し財産を差し押さえまくり“京橋中央署の死に神”と恐れられる、特別国税徴収官(略してトッカン)の鏡が訴えられるかもしれない。しかも背後には、税務署の天敵・勤労商工会のお抱え弁護士がついていた。鬼上司のピンチにぐー子(トッカン付き徴収官)が立ち上がる!面白くって、ためになる、大好評の税務署エンターテインメントシリーズ第2弾。



2015年5月13日水曜日

ガソリン生活 単行本 伊坂 幸太郎

伊坂作品にありがちな設定と裏ストーリーと
会話のリズム。

それがちょっと懲りすぎて飽きてしまう。
車がしゃべる設定にしつ、その視点でないと分からないこと
その視点だからわかることを、おりまぜつつミステリーに
してるんだけど、、「このトリック凄いだろう」的なにおいがして
すべてすっ飛ばした。

最後のオチはまさに予定通り。。

内容(「BOOK」データベースより)
実のところ、日々、車同士は排出ガスの届く距離で会話している。本作語り手デミオの持ち主・望月家は、母兄姉弟の四人家族(ただし一番大人なのは弟)。兄・良夫がある女性を愛車デミオに乗せた日から物語は始まる。強面の芸能記者。不倫の噂。脅迫と、いじめの影―?大小の謎に、仲良し望月ファミリーは巻き込まれて、さあ大変。凸凹コンビの望月兄弟が巻き込まれたのは元女優とパパラッチの追走事故でした―。謎がひしめく会心の長編ミステリーにして幸福感の結晶たる、チャーミングな家族小説。


2015年5月12日火曜日

ガリレオの苦悩   東野 圭吾

気のせいか、だんだん当たり前の推理小説になっている気がして。。
キャラクターの設定である程度満足してしまって、話の深みが
薄れている。

とはいっても安パイのおもしろさはまだあるので、東野ファンの満足度
はさておき、他の作家と比べても大きな問題はなし。

東野作品を初めて読む人とかにはいいかも。

内容(「BOOK」データベースより)
“悪魔の手”と名のる人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を名指して挑発する文面が記されていた。湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人方法とは?邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く、大人気シリーズ第四弾。



2015年5月10日日曜日

発火点  真保 裕一

よくあるパターンかと思いきや、なかなか真実にたどり着くことなく
主人公の人間的な成長に主軸を置いていてちょっと楽しみ方が
違う気が。

衝撃の真相より、彼の成長のほうがグイグイ来る感じ。


内容紹介
あの夏、なぜ父は友人に殺されたのか

12歳の夏に父を殺されてから、怒りと苛立ちを胸に1人で生きてきた。親を殺された者を見る、好奇の視線に抗うように。あの夏に何があったのか。なぜ父は友人に殺されたのか。21歳の今、敦也はなくした9年を埋めるために再び故郷を訪れる。胸に迫る衝撃の真相。著者の心情が強く投影された、魂の軌跡。


2015年5月4日月曜日

主よ、永遠の休息を   誉田 哲也

これは、、重いなあ。。
子持ちのあたしは出来る限り避けたい作品。
なので、子持ちは読まないほうがいいです。

ただ、このテーマじゃなければ、筆力はあるし、先が気になって仕方ない
流れではあります。
話の半分を過ぎたあたりで、だいたいオチは分かります。



内容(「BOOK」データベースより)
通信社社会部の記者・鶴田吉郎は、コンビニ強盗の犯人逮捕を偶然スクープ。現場で遭遇した男から、暴力団事務所の襲撃事件について訊ねられた吉郎は、調査の過程で、14年前に起きた女児誘拐殺人事件の“実録映像”がネット配信されていたことを知る。犯人は精神鑑定で無罪とされていた…。静かな狂気に呑み込まれていく事件記者の彷徨を描いた傑作、待望の文庫化。


2015年4月29日水曜日

魂萌え!  桐野 夏生

桐野先生らしくないタイトルだけど、内容は予想通り。
ただ、そんなにグロくもなく、重すぎることもない。

かといって楽しくドキドキしながら読む作品でもないので
桐野先生のいつものドスンはないけど、暗くなる、そんな作品。



ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。


2015年4月22日水曜日

サンブンノイチ  木下 半太、 ワカマツ カオリ

個人的にはこのくらいエンタメによって、ぐちゃぐちゃ
のほうが好き。
無理がありつつも、楽しんで読み進めてしまう。
多少の強引さは無視して、エンタメとして純粋に一気読みしてください。




内容(「BOOK」データベースより)
人生の一発逆転を賭けた銀行強盗に成功、営業前のキャバクラに駆け込む男たちがいた。店長のシュウ、ボーイのコジ、常連の健さん、奪った大金はココで3分の1ずつ分ける…はずだった。突如モメ始めた3人。だが他にもこの金を狙う者がいた。キャバクラのオーナーで悪魔のように凶悪な破魔翔。“川崎の魔女”の異名を持つ裏世界の伝説的金貸し・渋柿多見子―。大金は一体誰の手に!?予測不能の騙し合いエンタテインメント!


2015年4月20日月曜日

福袋 角田 光代

それぞれがちと切なく、ちとスカッとして、ちと物足りない
なんか中途半端だけど面白い、そんな短編です。

角田先生のパターンではあるけど、意味なく深くとってしまうので独語感はそこそこあり。



内容(「BOOK」データベースより)
私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされて、この世に生まれてくるのかもしれない…見知らぬ客から段ボール箱を預ったバイト店員。はたしてその中身とは?家を出ていった夫の同窓会に、代理出席した離婚間近の妻。そこで知った夫の過去とは!?自分の心や人生の“ブラックボックス”を思わず開けてしまった人々を描く、八つの連作小説集。


2015年4月13日月曜日

イニシエーション・ラブ  乾 くるみ

これ、友人から渡されて何も分からず読んだので、、結局最後も分からずじまいでした。
前ふりでちゃんと「伏線がいっぱい」とか言われていないとまったく
分からない単なるラブストーリー。

まだ2回目読んでいないけど、、読む気がしない。。

内容(「BOOK」データベースより)
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。


2015年4月11日土曜日

回廊封鎖 佐々木 譲

ひねったわりには甘いオチ。
これも大沢先生同様、佐々木先生も筆力で強引に作品に
仕上げている感がある。

警察ものだけがベストなのか。。



内容紹介
巨大ビルの中で、悲劇の幕があがる!
3つの殺人事件には共通点があった。被害者はみな大手消費者金融の元社員であること、処刑のような殺害方法…。久保田刑事は捜査する中で、意外な犯人像に迫る。事件の連鎖は止められるのか!?



2015年4月9日木曜日

獣眼 大沢在昌

設定は「おいおい」って感じなのだけど、不思議と違和感なくさくさく
読めてしまうのは、大沢先生の筆力の高さかと思う。
オチは作りこみが甘いまま、流れで書いてしまったような気がするけど
まあ、それも大沢先生にありがちな形。

こういう設定じゃなくて、いつもの警察ものだったらそれはそれで
有だけど。


内容紹介
腕利きのボディガード・キリのもとに、河田早苗と名乗る女性から警護の依頼が。対象者は森野さやか、17歳。期限は1週間。さやかは人の過去を見抜ける「神眼」という特殊能力を持っており、近々その能力が現れるらしい。その驚異的能力を恐れ「神眼」が目覚める前に彼女の抹殺を企てる「ツブシ」と呼ばれる暗殺集団。しかも「神眼」の持ち主で教団を主宰しているさやかの父・河田は、あと一週間以内に死ぬ運命にあるという。キリはさやかを守れるか?



2015年4月6日月曜日

波形の声  弘樹, 長岡

やばい、、おもしろそうなレビューと内容なのに
全く覚えていない。。


読み飛ばしてしまったのかなあ。


小学校四年生の中尾文吾が自宅で襲われた。補助教員の谷村梢は文吾から、スーパーで教師の万引きを目撃したと聞いていた。だが襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。疑惑の目を向けられた梢は……。「日常の謎」を描く珠玉のミステリー集。


2015年4月5日日曜日

賢者はベンチで思索する  近藤 史恵

アイドル主演の深夜30分ドラマみたい。
それぞれのネタはそこそこおもしろいけど、なんとなく深み
がなくてちょっと物足りない感はある。

女子高生が入門編で読むにはちょうどいい。


内容(「BOOK」データベースより)
ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連にはいつも同じ窓際の席で何時間も粘る国枝という名の老人がいた。近所で毒入りの犬の餌がまかれる事件が連続して起こり、久里子の愛犬アンも誤ってその餌を食べてしまう。犯人は一体誰なのか?事件解決に乗り出したのは、意外なことに国枝老人だった。


2015年4月3日金曜日

サクリファイス   近藤 史恵

久しぶりの一気読み。
レビューの評価も高いのは納得。

自転車レースに全く興味がない人でも絶対に飽きない。
ところどころに自転車レースのうんちくが入っているけど
本当にさりげなくて、逆に面白くそれが入ってくる。

メインはサスペンス的な要素なので、それを楽しみつつ、最後の最後で
また山があるからそれまで一気読みしてください。


内容(「BOOK」データベースより)
ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた!大藪春彦賞受賞作。


2015年4月2日木曜日

起終点駅(ターミナル)  桜木 紫乃

それぞれの人間模様が深くて、ちょっとミステリーと推理的な
エッセンスがありどの角度からも楽しめる。
映画化はちょっと無理がある気がするけど、1時間ドラマくらいなら大丈夫
なネタばかり。


内容(「BOOK」データベースより)
鷲田完治が道東の釧路で法律事務所を開いてから三十年が経った。国選の弁護だけを引き受ける鷲田にとって、釧路地方裁判所刑事法廷、椎名敦子三十歳の覚醒剤使用事件は、九月に入って最初の仕事だった(表題作「起終点駅」)。久保田千鶴子は札幌駅からバスで五時間揺られ、故郷の天塩に辿り着いた。弟の正次はかつてこの町で強盗殺人を犯し、拘留二日目に自殺した。正次の死後、町を出ていくよう千鶴子を説得したのは、母の友人である星野たみ子だった(「潮風の家」)。北海道各地を舞台に、現代人の孤独とその先にある光を描いた短編集を、映画化と同時に文庫化!


2015年3月31日火曜日

塞包師~藍夏~田畑-秀敏

いよいよ、、自分の小説の書評を書くことになりました。

塞包師シリーズが全巻刊行されました。

ここまで来るのに非常に長い時間がかかりましたが、
第4回マイナビeBooksコンテスト入賞作
となり、通常の出版物として刊行されました。

ぜひ読んでやさしいレビューを書いてください。。






シリーズ



2015年3月30日月曜日

ぼくらは都市を愛していた  神林長平

今一つ分からない話でした。
途中でリタイアに近い状態です。



内容(「BOOK」データベースより)
デジタルデータのみを破壊する「情報震」が地球上で頻発している。原因はおろか震源地すら特定できない。あらゆる情報が崩壊し、機能を失った大都市からは人の影が消えた。偵察のためトウキョウに進駐した日本情報軍機動観測隊は、想定外の「敵」と出会う…。




2015年3月25日水曜日

崩壊  塩田 武士

これ、期限切れで途中で返してしまいました。。

ただ、なかなか先に読む気が起きずちょっとリズムがあわなかったっす。

オチは知りたかった。。

内容(「BOOK」データベースより)
地方都市・波山市の市議会議長が殺された。当直明けの夜、波山署の刑事・本宮宣親は遺体が安置されている病院に向かう。亡くなった議長の妻と娘は何かを隠しているようだった…。事件当時、被害者宅付近で聞こえた男女の声を手掛かりに、本宮は県警本部の若手女性刑事・平原優子と組み、事件の足取りを追う。捜査を進めていくうちに、奇しくも、本宮自身が封印していた高校時代の苦い思い出と事件が絡み合い―。時代に翻弄された人々の哀しみを丁寧に描いた感動の警察小説。



2015年3月17日火曜日

すべての神様の十月  小路 幸也

この手の話では、伊坂先生の死神シリーズがあるので
どうしてもそれと比べてしまう。

死神シリーズはほろりとさせる話が数編あったけど、こちらは展開の妙で
すべてが終わる感じ。

神の設定のこねくりまわし方はうまいけどそれで完結しているのでもったいない。
もう一声なのに。


内容(「BOOK」データベースより)
榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召喚されたという死神は、いままで一度も「幸せ」を感じたことがないらしい。なぜなら「幸せ」を感じた瞬間、死神は…(幸せな死神)。池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。ツキに見放された人生だったが、そんな人生を自ら「小吉人生」と称して楽観視していた。一方、貧乏神には雅人に取り憑かなければならない“理由”があった。なぜなら雅人が並々ならぬ…(貧乏神の災難)ほか、4篇。神様たちの意外な目的が胸を打つ短篇集。



2015年3月12日木曜日

沈黙のエール  横関 大

最初は違和感があったけど、それが先に進むにつれて徐々にとけて
最後はこうあってほしい、と思う展開になっていく。

期待は決して裏切らず、さらにそれを少しだけ上に行くオチになるので
人によっては最後、泣きます。
私は、、電車だったので堪えてました。

内容(「BOOK」データベースより)
フランス留学を控えた朝宮里菜が働く洋菓子店“ドンナ”に、生意気な少年が訪ねてきた。少年を連れて実家近くで食事をしていると、消防車のサイレンが聞こえてくる。「火事だ!燃えているのは朝宮洋菓子店だ」謎が謎を呼び感動のラストに繋がる、横関エンタメの真骨頂!


2015年3月10日火曜日

島はぼくらと 辻村 深月、 五十嵐 大介

レビューが高いだけあって、一気見の感動長編だった。

あらすじだけ見ると青春もののような気がしちゃうけど
全く持って違っていて、島を取り巻くすべての人間もようが
ぐちゃぐちゃに入りつつ、静かにそれがまとまっていく。

最後の最後のオチでは、もう完全に涙が止まらない。

筆力、構成力、展開力、会話力、すべてか完璧。


内容(「BOOK」データベースより)
母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。故郷を巣立つ前に知った大切なこと―すべてが詰まった傑作書き下ろし長編。直木賞受賞、第一作。



2015年3月6日金曜日

真夏の方程式   東野 圭吾

これも映画で知っていたので、、微妙。
こねくり回して結局何が言いたかったのか分からないまま
終わった感がある。

映画用にいろんな展開を入れたかったのか。
でも殺人の動機が、、薄いなあ。

内容(「BOOK」データベースより)
夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。


2015年3月3日火曜日

撃てない警官 安東能明

これ、、、2回目。。
最近二回目が多い。でもこれは傑作だったので
知っていたけどちゃんと最後まですべての連作を読みました。

シリーズものになるいい話です。

内容(「BOOK」データベースより)
総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。


2015年2月26日木曜日

プラチナデータ  東野 圭吾

映画を先に見てしまったせいで、完全に読み飛ばしてしまいました。。
ちょっとオチが違うけど、流れや強引な展開は変わらず。

しかし前にも書いたけど、惜しいなあ。
このテーマと展開ならもっと面白くかけたのに、昔なら。


内容(「BOOK」データベースより)
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。革命的システムの裏に隠された陰謀とは?鍵を握るのは謎のプログラムと、もう一人の“彼”。果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。


2015年2月23日月曜日

アクティブメジャーズ 今野敏

これ、、、読めませんでした。。
もう一回借ります。。。

内容(「BOOK」データベースより)
警察庁警備局警備企画課の情報分析室「ゼロ」の研修から戻った倉島警部補に下った新たなミッション。それは、同僚で公安外事課のエース、葉山の動向を探ることだった。同じ日、新聞社の編集局次長が、マンションから転落して死亡した。自殺の線で事件を幕引きしようとする所轄の方針に、本庁と倉島は疑念を抱く。マスコミ界の大物の死、そしてエース公安警察官に降りかかる疑惑。二つを結ぶのは、謎の女性。マスコミ、ロシア、そして公安部と刑事部。さまざまな思惑が入り乱れる状況を、倉島警部補はどう読み解いていくのか。知的興奮がとまらない、国を守る公安警察官を描く警察小説。



2015年2月21日土曜日

マスカレード・ホテル  東野 圭吾

東野作品を久しぶりに読んだけど、、、落ちたなあ、、って印象。
一気読みは変わらないんだけど、もっとグイグイきてさらに深みに
はまっていたのに、今は面白い話書くね、くらいの実力になってしまった。

これはこれでおもしろく読めたけど、特に真相ってほどのこともなく
いくらでもどんなオチも作れた感じ。

惜しいなあ。


内容(「BOOK」データベースより)
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。



2015年2月18日水曜日

怪物商人 大倉喜八郎伝  江上 剛

書きたいことがありすぎて、箇条書き的に盛り込みすぎた感。
いや、ちゃんとエピソードごとの盛り上がりはあるんだけど
それがもっと深くて長いほうがいいと思ってしますくらい、すごい
伝記です。

最後の最後まで事業欲を失わず、従来のイメージを覆す伝記になってます。

内容(「BOOK」データベースより)
大成建設、帝国ホテル、東京経済大学、本渓鋼鉄公司―一代でのし上がった傑物の生涯に光を当てる長編小説。


2015年2月12日木曜日

胡蝶殺し 近藤史恵

歌舞伎の世界を垣間見える瞬間と、その厳しさ、怖さ、残酷さを
感じることができる。

子供の才能と親の苦悩はワンセットなんだと改めて思った。
傑作です。



内容紹介
歌舞伎子役と親同士の確執を描くミステリー

「美しい夢ならば、夢の中でも生きる価値がある」
『サクリファイス』で大藪春彦賞、第5回本屋大賞2位を獲得した、近藤史恵氏が長年温めてきた、歌舞伎の子役を主人公にしたミステリー。
市川萩太郎は、蘇芳屋を率いる歌舞伎役者。花田屋の中村竜胆の急逝に伴い、その息子、秋司の後見人になる。同学年の自分の息子・俊介よりも秋司に才能を感じた萩太郎は、ふたりの初共演「重の井子別れ」で、三吉役を秋司に、台詞の少ない調姫(しらべひめ)役を俊介にやらせることにする。しかし、初日前日に秋司のおたふく風邪が発覚。急遽、三吉は俊介にやらせる。そこから、秋司とその母親由香利との関係がこじれていく。さらに、秋司を突然の難聴が襲う。ふたりの夢である「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」を、ふたりは舞うことが出来るのか…?


2015年2月10日火曜日

暴雪圏  佐々木 譲

これ、二回目だった。。
いや、すごい話なのは分かっているけど、ドキドキしながら
先に進む系の話だから、、どうしても読む気が。。
ごめんなさい、忘れたころもう一回読みます。



内容(「BOOK」データベースより)
三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。名手が描く、警察小説×サスペンス。


2015年2月9日月曜日

12月の向日葵  永瀬隼介

いやぁ~久しぶりに骨太の小説。
時代が30年近くたつんだけど、それぞれの章立てが
よく出来ていて、さらに男女や男同士、警察対やくざ、時代、など
さまざまな切口がそれぞれ邪魔しないで、うまく融合されている。

これはテーマな人間ドラマをうまく構成できた作者の筆力を
ほめるべきだろう。
ここまで盛りだくさんで、完璧な小説は本当にほぼ見ない。

男同士的な話が自分は一番気に入ったので、その点でも
気を付けて読んで。


内容(「BOOK」データベースより)
暴力団・東鬼会の構成員と、警視庁・浅草警察署の巡査。高校柔道部の同期生・香坂一と弓削慎二は卒業後、対極の道に進んだ。互いの仕事と一人の女性をめぐり危うく交錯しながらも、絆を保ち続ける二人。だが、それぞれの世界で伸し上がる果てに、決定的な局面が…警察小説、ノワール、青春小説の醍醐味満載の大熱作!


3652―伊坂幸太郎エッセイ集 伊坂 幸太郎

これは完全に借りただけ。まったく読んでいなっす。
また借ります。。



内容(「BOOK」データベースより)
「喫茶店」で巻き起こる数々の奇跡、退職を決意したあの日のこと、「青春」の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、偏愛する本や映画に音楽、「干支」に怯える日々、恐るべき料理、封印された「小説」のアイディア―20世紀「最後」の「新人作家」が歩んできた10年。



2015年2月7日土曜日

レミングスの夏 竹吉 優輔

やばい。。
全然覚えていない。。
おそらく途中で飽きて読まなくなったと見た。

でも、内容とかレビューとか見ると面白そうだから
相当眠かったのか。

また借ります。。


内容紹介
僕たちは、あの夏から出られない――。
人生を賭けた少年たちの計画が、変わりゆく街と許されざる罪に鉄槌を下す。
少年たちのひと夏。青春と断罪のミステリー!

『襲名犯』で第59回江戸川乱歩賞を受賞。
東野圭吾氏、桐野夏生氏、今野敏氏らの絶賛を受け、華々しくデビューした
若き乱歩賞作家、感涙必至! 魂の受賞第一作!!


「レミングは自殺しない。集団で移動して、海や川を渡るんだ。必死で……新天地に向かうために」
計画の先に辿り着く。必ず、全員で――。

誰の心にもある、中学時代の甘く、苦く、切ない思い出。
80年代生まれの新鋭が綴るどこか懐かしい筆致が、あなたの心の奥をノックします。


2015年2月4日水曜日

千年ジュリエット  初野 晴

これ、、読んでた。
二回目だ。
ただ、吹奏楽の舞台と文化祭ここの出来事がちょっと甘酸っぱい
青春と苦悩を思い出すとてもい青春もの。

たまに推理ものとして特化している話もあるので
それは純粋に楽しもう、と言いたいところだけど
絶対にオチは分からない。。


内容(「BOOK」データベースより)
清水南高校、文化祭間近、晴れの舞台を前に、吹奏楽部の元気少女・穂村チカと、残念系美少年の上条ハルタも、練習に力が入る。そんな中、チカとハルタの憧れのひと、草壁先生に女性の来客が。奇抜な恰好だが音楽センスは抜群な彼女と、先生が共有する謎とは?(「エデンの谷」)ほか、文化祭で巻き起こる、笑って泣ける事件の数々。頭脳派ハルタと行動派チカは謎を解けるのか?青春ミステリの必読書、“ハルチカ”シリーズ第4弾!


2015年2月2日月曜日

噂の女  奥田英朗

噂の中心の女性が次々と事件というかちょっとした
各所の出来事に巻き込まれる。

ただ、その女性の視点は一切なく取り巻く人たちの視点と
その後も次の連作で一瞬触れるだけで、ここはある程度
独立して構成してる。

なので深夜ドラマの30分ものでワンクールやるとちょうどいい
短編集。

最後の最後で何かおもしろいオチがあるといいと期待したけど
特になし。


内容紹介
美幸って、知っとる? この町のどこか夜ごと語られるは彼女にまつわる黒い噂──。町で評判のちょっと艶っぽいイイ女。雀荘のバイトでオヤジをコロがし、年の差婚をしたかと思えば、料理教室で姐御肌。ダンナの保険金を手に入れたら、あっという間に高級クラブの売れっ子ママに。キナ臭い話は数知れず、泣いた男も星の数――。美幸って、いったい何者? 愛と悲哀と欲望渦巻く人々を描く、奥田節爆裂の長編小説。


2015年1月30日金曜日

悟浄出立 万城目 学


有名な伝記の脇役たちの話。
その話自体をしらないとどうしようもないのが玉のきず。

また、万城目先生のいつもの独自世界や会話でぐりぐりもっていく展開
がないので、万城目先生のファンは読まなくてもいいかも。



内容紹介
俺はもう、誰かの脇役ではない。深化したマキメワールド、開幕! 砂漠の中、悟浄は隊列の一番後ろを歩いていた。どうして俺はいつも、他の奴らの活躍を横目で見ているだけなんだ? でもある出来事をきっかけに、彼の心がほんの少し動き始める――。西遊記の沙悟浄、三国志の趙雲、司馬遷に見向きもされないその娘。中国の古典に現れる脇役たちに焦点を当て、人生の見方まで変えてしまう連作集。


2015年1月25日日曜日

二重生活 小池 真理子

小池先生の小説はけっこう淡々系で、盛り上がりとかは
少ないほうなんだけどこれはさらに少ない。

女性のちょい冒険の話と感情が入り乱れることはあるのだけど
それがドキドキするとか、わくわくわくするとかはない。

題材やテーマは盛り上がりそうなので、、嫌いなのかしら、山谷を作るのが。


内容(「BOOK」データベースより)
大学院生の白石珠は、ある日ふと、近所に住む既婚男性、石坂史郎を尾行してしまう。大学の講義で知ったアーティスト、ソフィ・カルによる「文学的・哲学的尾行」が心に残っていたからだ。そして珠は、石坂の不倫現場を目撃する。他人の秘密を知ることに、ぞくぞくとした興奮を覚えた珠は、石坂の観察を繰り返す。だが徐々に、秘密は珠と恋人との関係にも影響を及ぼしてゆく―。大学教授への想い、今は亡き恋人への追慕。スリリングな展開、乱れ合う感情。ページを繰る手が止まらない、傑作長編。


2015年1月23日金曜日

海と月の迷路  大沢在昌  

まさに軍艦島の様子が手に取るようにわかるので
歴史ドキュメントを読んでいるよう。

今までこの手の深堀系小説がなかったので、軍艦島の
入門編としてはちょうどいい。

殺人系はちょっと強引なオチとながれではあるのでそれは
もう気にしないで、あくまでも島の生活話として読んだほうがいい。



内容(「BOOK」データベースより)
海に浮かぶ「密室」殺人者はここにいる。昭和34年。満月の夜に不審な死を遂げた少女。若き警察官が追うものは殺人鬼の“幻影”か。わずかな土地に五千人がひしめく炭坑の島。少女の事故死を疑う若き警察官・荒巻の“許されざる捜査”は、しきたりや掟に支配された島に波紋を広げていく。警察の正義は守られるのか。次の満月―殺人者はふたたび動き出すのか。


2015年1月21日水曜日

迷子の王様: 君たちに明日はない5 垣根 涼介

このシリーズは結構好きで、いよいよ最終ということなので読んでみました。
最終話以外はいつ戻りおもしろく、ドラマに最適な起承転結がありました。

ただ、、最終話は、、ちょっと尻切れ。

もっとスカッとするオチや今後が期待できそうなオチでもよかったのに。
人生そんなにうまくいかないか。


内容紹介
迷い続け、悩み抜いたからこそ、やって来る明日がある。大ヒットシリーズ、堂々完結! 一時代を築いた優良企業にも、容赦なく不況が襲いかかる。凄腕リストラ請負人・村上真介のターゲットになったのは、大手家電メーカー、老舗化粧品ブランド、地域密着型の書店チェーン……そして、ついには真介自身!? 逆境の中でこそ見えてくる仕事の価値、働く意味を問い、絶大な支持を得るお仕事小説、感動のフィナーレ!


2015年1月19日月曜日

評決  深谷 忠記

この作品も残念ながら、、、。全く読めてないんです。
また借ります。


内容(「BOOK」データベースより)
同年同日生まれの志村雅江と畑中英理佳は、子どもの頃、双子のようにいつまでも仲良しでいようね、と誓い合った。それから19年。ずっと音信不通だった2人は、運命の糸に導かれるようにして、殺人事件の法廷で再会した。一方は裁く側の人間、他方は裁かれる側の人間として―。裁判の行方は?そして2人は…?裁判員裁判ミステリーの傑作、書下し。


2015年1月16日金曜日

それでも彼女は歩きつづける  大島 真寿美

全く読んでないんです。。時間がなくて、、。
また借ります。


内容紹介
女性映画監督に翻弄された6人の女性の物語

映画監督・柚木真喜子が海外の映画祭で賞に輝いた。OLを辞めてまで柚木と一緒に映画の脚本を書いていた志保。柚木の友人の後輩で当時柚木の彼氏だった男性を奪い結婚したさつき。地元のラジオ番組の電話取材を受けることになった年の離れた実の妹の七恵。柚木が出入りしていた画家の家で柚木と特別な時間を過ごしたことがある亜紀美。息子がどうやら柚木に気があるらしいと気を揉む柚木が所属する芸能事務所の女社長である登志子。柚木に気に入られ彼女の映画「アコースティック」で主演を演じた十和。柚木に翻弄された6人の女性たちのそれぞれの視点で描かれた連作短編小説。ラストにはシナリオを配した構成の、著者渾身の最新作!


2015年1月8日木曜日

祈りの幕が下りる時 東野 圭吾

有名なシリーズなんだけど、だいぶ推理の面での質が落ちた感が。
加賀刑事のバックボーンや歴史がだいぶ紐解けてその点は
ファンとして楽しめたけど始めた読んだ人には結構つまらないのでは。


内容(「BOOK」データベースより)
悲劇なんかじゃない これがわたしの人生。極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが…。



2015年1月6日火曜日

一千兆円の身代金 八木 圭一

噂の本だったので楽しみにしていたけど、、、そんなに深みがなかった。
身代金ものは名作が多いので、どんな受け渡しだろうとか、犯人の
魅力や攻防戦など期待したけど、そのあたりはほとんどなかった。

いまどきの身代金ものはこういう感じなのかなーという草食系でした。

内容
第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞2作品のうち1作。本作は、前代未聞の身代金を要求する、史上最凶の誘拐劇です! 若者へ負担を押しつける日本の政治や、財政赤字への不満・不安をブログで訴える平岡ナオト。彼のもとに保育士や大学生らが集まり、ある計画がスタートする。やがて、元首相の孫にあたる小学生が誘拐される事件が発生。犯人「革命係」からの要求は、財政赤字の見直し、もしくは一千兆円の身代金だった! 政府、マスコミ、国を巻き込んだ事件の行方は……。