2014年12月27日土曜日

全壊判定  鎌田 正明

相当前に読みました。
内容は結構覚えていたので、なんとなく驚きが
なかったけど、リズムと文体がサクサク系なので
飽きずに読み終えました。

よくあることだと思いつつ、よくエゴが描写されているので
取材もきっちりしたんだろうなあ、という作品。


内容(「BOOK」データベースより)
東京湾岸の築20年の中古マンションが震度5強の地震に被災し、派遣された建築士に全壊判定を下された。建替か、補修か、退去か…。120世帯の住民はパニックに!これから、いくらお金がかかるのか?エゴ剥き出しの隣人たちの恐怖を描く大型新人の衝撃デビュー作。


2014年12月22日月曜日

特捜刑事の絆  石神 正

ちょっとリズムと書き方がこなれていないので
読むのにちょっと苦労したけど、内容はまあまあ。
また警察のことがやけに詳しくて、警察寄りになっていたので
なんでかなと思ったら、作者が元警察官なのね。

暴力団との会話や流れは読み応えあったので次回作はそこだけに
特化してやればいいかと。

内容
たとえ暴力団でも相手は人間だ、「信頼」ですべてが決まる――。ついに抗争事件勃発か! 特捜班と暴力団の息詰まる心理戦―駆引き―が始まった。暴力団捜査のプロとして最前線で闘う刑事【おとこ】たちの生き様が、ここに! 『捜査夜話』シリーズでおなじみの道祖刑事が、暴力団捜査における「取調べの全面可視化」の問題点を鋭くついた実録的小説。



2014年12月19日金曜日

武蔵野アンダーワールド・セブン―多重迷宮 長沢 樹

ごめんなさい、、読まずに返してしまいました。。

内容(「BOOK」データベースより)
可憐な美貌を持つ財閥令嬢から依頼された“鱗雲荘”の調査。有力政治家として名を轟かせた彼女の祖父が遺したその建物の地下には、鍾乳洞を利用して建造された巨大なシェルターが存在していた。そこで七ツ森神子都をはじめとする地下世界研究会のメンバーが屍蝋化した遺体を発見した瞬間、恐るべき連続殺人の幕が開く…!



2014年12月16日火曜日

銀行支店長、走る 江上 剛

安パイでおもしろい作品。
江上さんの真骨頂、銀行話なので鉄板な流れ。

個々の作品に深みといいオチがあるので、ドラマに最適。

内容(「BOOK」データベースより)
合併後の行内争いが常態化したはやぶさ銀行。55歳の窓際寸前行員・貞務定男は支店長に抜擢。孫子の兵法をもって事に当たる貞務だが、女番長とあだ名される若手行員・雪乃のふるまいに困惑の体となる。支店での不正融資発覚をきっかけに、貞務は雪乃はじめ若手たちと行内改革に乗り出すが、政治家やヤクザ、銀行上層部との暗闘が始まる。本当の敵は?そして味方は誰か。事態は二転三転、貞務の身に危機も迫るが―。メガバンク内部の不正融資と暗闘。窓際寸前支店長が、女番長と異名を取る女子行員らと奔走する。日本型企業の、そしてあなたの明日を問う物語。


2014年12月11日木曜日

ふる  西加奈子

完全に淡々とよむパターン。
特に深みも感動もなく、あ、読み終わったね、という読後感。。

内容(「BOOK」データベースより)
池井戸花しす、28歳。職業はAVへのモザイクがけ。誰にも嫌われないよう、常に周囲の人間の「癒し」である事に、ひっそり全力を注ぐ毎日。だが、彼女にはポケットにしのばせているICレコーダーで、日常の会話を隠し録るという、ちょっと変わった趣味があった―。



2014年12月9日火曜日

眼鏡屋は消えた 山田 彩人

概要がおもしろそうだったので読み始めたけど
どうしてもリズムが合わなかった。。
途中でリタイアです。


内容紹介
部室で目覚めると、八年間の記憶が失われ高校時代に逆戻り。母校で教師をしているあたしの身に何があったの? しかも親友の実綺は高二の文化祭直前に亡くなっているなんて──。文化祭で念願の「眼鏡屋は消えた」を実演させるため、あたしは同級生に事件の真相を探ることを頼んだ。あたしがもっとも苦手とする、イケメン戸川涼介に。青春時代の甘く切ない事件を、リーダビリティ抜群の筆致で描く、第21回鮎川哲也賞受賞作。



2014年12月5日金曜日

薄闇シルエット 角田 光代

角田先生の話にしては、あっさり感で読める。
筆力はさすがなので、淡々と盛り上がりがない小説のわりには最後まで
楽しく読めた。
ただ、読後感というか何が残るのと言われれば、、何もないのがちょっと
物足りない。角田先生の作品は、毎回ドスンで終わるので。


内容(「BOOK」データベースより)
「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」と恋人に得意げに言われ、ハナは「なんかつまんねえ」と反発する。共同経営する下北沢の古着屋では、ポリシーを曲げて売り上げを増やそうとする親友と対立し、バイト同然の立場に。結婚、金儲けといった「ありきたりの幸せ」は信じにくいが、自分だけの何かも見つからず、もう37歳。ハナは、そんな自分に苛立ち、戸惑うが…。ひたむきに生きる女性の心情を鮮やかに描く傑作長編。



2014年12月3日水曜日

イン・ザ・レイン  山下 貴光

サスペンスかと思いつつ、ハードボイルド的な面もあって、最後は推理になるという
着眼点が分かりづらい話。

グイグイ引っ張る筆力は十二分にあるんだけど、盛り込みすぎな感が。

結局オチが今一つ理解しきれなかった。。



内容(「BOOK」データベースより)
同窓会荒らしに100万円を騙し取られた予備校職員と殺し屋の監視下に置かれた人捜し専門の探偵。気分最悪の二人は、憎き相手の行方を追って、思わぬ形で共闘することになるが…。さらに「桃の缶詰」という腕は確かだが、ふざけた名前の探偵も加わり、事件は仰天の結末へ!?雨の日に訪れるのは不幸か、果報か?「このミス」大賞作家による渾身のミステリー。


2014年12月1日月曜日

氷の仮面  塩田 武士

最初はよくある青春ものかと思いきや、その人の人生そのものになっていてそこが
ちょっとなえる。
ここまで人生を追わなくてもいいかと。

小説自体は読みやすくかつあとが気になる構成なので決して飽きないのだけど
ドスンとくる感動を求めるなら、もう少し小説のタイムスケジュールは短くて
いいかと思った。

これが違う角田先生とかだと大丈夫だから、やっぱり書き方なのかなあ。。


内容(「BOOK」データベースより)
少年の胸に芽生えた同級生男子への恋心。どうしようもない感情に翻弄され傷つく彼にやがて家族との別れ、そして決断の時が訪れる。本当の自分を生きるために。繊細な心理描写で究極の性の苦悩を描き切った青春文学の新たなる傑作。