2016年1月20日水曜日

侵食捜査 安東能明

病院ミステリーが過去の事件とリンクするのはよかったんだけど。
深堀が今一つというか、展開が分かりづらいというか。




内容(「BOOK」データベースより)
数年ぶりに別居する息子と二人で、荒川沿いの酒蔵を訪れた赤羽中央署生活安全課の疋田努は、若い女性の水死体を発見した。遺体は女子短大生とすぐに判明、スクリュー痕でかなり傷ついていたが入水自殺と思われた。だが、遺体の胸に刻まれた謎の刺青文様が気になった疋田は、独自に捜査を開始する。浮上したのは、短大生が手術を受けていた美容整形外科だった。張り込み中に院長が患者らしき女性と口論する姿も目撃されている。ここはいわくつきの病院なのか。ところが、院長に焦点を絞った矢先、今度は院長が失踪してしまい…。


2016年1月18日月曜日

第四権力 巨大メディアの罪   高杉 良

完全にテレビとは別で、出世物語というかサラリーマン小説で、島耕作系に近い。
もっとテレビらしい話や、テレビの裏側を知りたかった。

内容(「BOOK」データベースより)
「常軌を逸した女子アナ好き」と書かれるような男が生え抜き初の社長でいいのか。“ニュースショー”を成功させ、視聴率で「四冠王」も夢ではないと胸を張るテレビ局も内実は醜聞まみれだった。批判精神をなくした組織は公器たりうるのか。大逆転を狙って、一組の男女が奔走する。息もつかせぬ経済小説の力作!



2016年1月16日土曜日

狂信者 江上 剛

年金に限らず、金融ミステリーとしてもおもしろかった。
実在の人物らしき人がほろほろ出てくるのも興味深い。

ただ、ちょっと盛り上げすぎな感があるので、人間ドラマ的な展開はいらなかったのでは。。


内容紹介
年金消失、官僚の天下り、民官の癒着。 他人事ではない! AIJ事件をモチーフに企業年金巨額詐欺事件を描いた経済小説! !

1000億円の年金を消失させたAIJ事件をモチーフに、現在の年金制度の限界、官僚の天下り、民官の癒着の様子を生々しく描いた、衝撃の経済小説! !
ジャーナリストを目指しながらも、フリーライターとして何とかギリギリの生活を送る慎平。ある日、『毎日が投資』という雑誌のインタビューで、ユアサ投資顧問会社の代表、湯浅のインタビューを行う。ユアサ投資顧問会社は、年金に運用を主としており、年回りの利率において驚異的な高さをたたき出している。30代後半ながら代表を務める湯浅をインタビューする中で、慎平は、湯浅の情熱的な話しぶりと冷静な頭脳明晰ぶりに、次第に彼に尊敬の念を抱く。インタビュー嫌いの湯浅から、たくさんの話を聞き出した慎平は、湯浅から気に入られ、ユアサ投資顧問会社への入社に誘われる。この件を、恋人である美保に伝えた慎平。美保は日産新聞という経済専門紙の記者を行っている彼女は、ユアサ投資顧問の不自然な利率の高さに、不信感を覚え、調査を始める。恋人の反対を押し切って、ユアサ投資顧問へ入社した慎平は、年金運用の厳しい現状と湯浅の仕事ぶりを見ていくのがら、ある時、雑誌に出た記事がきっかけで、湯浅の別の面を見ることになり――。


2016年1月15日金曜日

スタンダップダブル! 甲子園ステージ   小路幸也

これ、、だめでした。。
小路先生の作品は多々読んでいて、リズムも慣れているはずなのに
これは最初の数十ページでとん挫してしまいました。


内容(「BOOK」データベースより)
対照的なキャラの双子―エースの青山康一とセンターの健一を擁する神別高校野球部は、北北海道大会を勝ち抜き甲子園へ!彼らが優勝を目指す特別な「理由」を知る前橋絵里は、全国紙のスポーツ記者。彼女の前に、神別高校の監督・田村と高校時代にチームメイトだったスポーツライター・塩崎が現われ、周囲をしつこくかぎ回りはじめる。塩崎は、田村との間に因縁があるらしく…。野球を知らなくても楽しめるハートフル・エンターテインメント、感動のクライマックス!



2016年1月12日火曜日

エリートの転身  高杉 良

これ、二回目。
でもそれぞれが際立っていて、面白い。
同じタイプの話がなくて、それぞれサラリーマンの悲哀や人生であるあるな
ことばかりだから、自分たちにトレースして身に染みるものがある。



内容(「BOOK」データベースより)
部下の不祥事によって退職に追い込まれたエリート証券マンが選択したのは“チョコレート職人”への道だった(『エリートの転身』)。自社の未来に絶望感を抱いていた42歳のエリートサラリーマンが、ある企業の紹介記事に惹きつけられた。彼は思いきってその会社の社長に手紙を出した(『エリートの脱藩』)。エリート商社マンとして順風満帆な日々を送っていた男が突然支店に左遷させられることに。やがて、この人事の背後に潜む“闇”にたどり着くが…(『民僚の転落』)。派闘争いから懲戒解雇の脅しをかけられたエリートサラリーマンが身の潔白を明らかにするため壮大な闘いに立ち上がる(『エリートの反乱』)。


2016年1月11日月曜日

襲名犯  竹吉 優輔

久しぶりに乱歩賞作品を読んだけど、やっぱり鉄板だなと。

メインは実は殺人鬼ではなくてその周辺の方々。
ちゃんと推理小説になっていて、殺戮を繰り返すだけの話じゃない。

オチは微妙だけど、乱歩賞としてちゃんと重みのある展開になっている。



内容(「BOOK」データベースより)
ある地方都市で起きた、動機不明の連続猟奇殺人事件。逮捕された美青年は、怪物「ブージャム」の異名で恐れられ、熱狂的な信奉者を生み出した。やがて彼の死刑は執行。事件は終結したかに思われた。その矢先、現場にかつての「異名」を記した、新たな猟奇殺人が発生する。人の心の闇を描く江戸川乱歩賞受賞作!


2016年1月9日土曜日

奇跡の人 The Miracle Worker  原田 マハ

王様のブランチかなにかで取り上げられての出つい借りてしまった。
内容はあの有名な作品とほぼ同じ。
それが日本の青森が舞台となっているだけ。

ただ、改めて小説で読むと、すごい人だったんだなあ、思い知る。

なんとなくこの作品を知っているくらいの人はぜひ一度読んでさらに
理解するといいかも。



内容(「BOOK」データベースより)
旧幕臣の娘である去場安は、岩倉使節団の留学生として渡米した。帰国後、日本にも女子教育を広めたいと理想に燃える安のもとに、伊藤博文から手紙が届く。「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女」が青森県弘前の名家にいるという。明治二十年、教育係として招かれた安はその少女、介良れんに出会った。使用人たちに「けものの子」のように扱われ、暗い蔵に閉じ込められていたが、れんは強烈な光を放っていた。彼女に眠っている才能をなんとしても開花させたい。使命感に駆られた安は「最初の授業」を行う。ふたりの長い闘いが始まった―。


2016年1月7日木曜日

先導者 小杉 英了

ホラーというかライトノベルの出来がいいやつというか。

怖い感は全くない。どちらかというと生き方とか業とか
を感じる作品。

最後の最後はちょっとほろっとくるので、ぜひ最後まで読んでください。


内容(「BOOK」データベースより)
15歳のとき、ある組織から「先導者」として認可された“わたし”。死者に寄り添い、来世でも恵まれた人間として転生できるように導く役割を託されていた。突然の命令に戸惑いながらも、寡黙な世話人、曾祢の献身に支えられ、“わたし”は過酷な訓練を積んでいく。そしてついに最初の任務を果たすときが来たが…。葛藤しながら生きるひとりの少女の自我の芽生えを、繊細かつ鮮烈に描いた、第19回日本ホラー小説大賞大賞受賞作!


2016年1月5日火曜日

封鎖  仙川環

これも二回目。
展開や会話の流れ、こわごわとして人間関係など結構おもしろんだけど
肝心の動機というか、この事件にきっかけや深堀していった事件が
うすうすで。。

ちょっと無理くりな展開になっていくので、ちと残念。単なるパニック作品でよかったのに。



内容紹介
一夜のうちに症状が悪化し、死に至る。関西の山奥の集落で、強毒性の新型インフルエンザと覚しき感染症が発生した。医療チームが派遣されるが感染経路は掴めず治療も間に合わない。感染拡大を恐れ、集落から出る唯一の道は警察の手で封鎖された。娘を、この集落から逃がさなくては。杏子は、封鎖を突破しようと試みるが……。医療サスペンスの俊英が、明日起こる恐怖をリアルに描く!


2016年1月4日月曜日

藁にもすがる獣たち  曽根 圭介

この作品、二回目だった。でもぐいぐいと読めて最後、あ! っと展開がつながっていく。
そんなに後味はよくないけど、リズムがいいので読んだ感は高い。



内容(「BOOK」データベースより)
サウナの客が残していったバッグには大金が!?持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。金に憑かれて人生を狂わされた人間たちの運命。ノンストップ犯罪ミステリー!