2008年2月19日火曜日

葉桜の季節に君を想うということ 歌野 晶午

正直、まったく読めなかった小説です。
あ、全てが、です。

評価も高く、レビューも同じようなカンソウばかりです。
いままで読んだ小説のなかで一番だまされた、というか
怒りもなくだまされたサスペンスです。

筆力がすごい、描写が自然、複線も見事、です。

面白くて、本格推理が読みたい人には是非!

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内容(「MARC」データベースより)
ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた「何でもやってやろう屋」探偵・成瀬将虎。恋愛あり、活劇ありの物語の行方は? そして炸裂する本格魂! 歌野晶午スペシャル・インタビューなども収録。   


2008年2月17日日曜日

天使の卵(エンジェルス・エッグ) 村山 由佳

まあ、映画がきっかけですが、よくある恋愛小説です。
さわやかなので、誰が読んでも問題ないですが、逆にありがち過ぎて
驚きも感動もないです。

ラストはあっけなく、そしてわざとなのか、盛り上げるべきネタフリ
なのに、あえてさら~と書いています。
そこがよかったのかも、、、、。

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内容(「BOOK」データベースより)
そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持はあったが、“僕”の心はもう誰にも止められない―。第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。みずみずしい感性で描かれた純愛小説として選考委員も絶賛した大型新人のデビュー作。

2008年2月16日土曜日

当確への布石 高山 聖史

このミスがきっかけで読みました。
ミステリーというよりはエンタメ要素の強い作品です。

確かに謎解きめいた部分はあるのですが、女性の出世物語
というか、(実際は出世しないのですが)男社会で
がんばる姿に共感したい、投影したいという方にお勧め。

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出版社/著者からの内容紹介
2007年第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作
選挙の行方、妨害工作の謎、ヒロイン自身の秘密など、複数のプロットが交錯
し、先を読まずにはいられない。吉野 仁(書評家)

(あらすじ)
 私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議
院統一補欠選挙東京6区への出馬を決める。前議員の田所孝夫がセクハラ
事件を起こし、その失職に伴う補選だった。そんな折、奈津子宛てに、元犯罪
者の顔写真や所在等を記したビラを撒いて騒ぎを起こしていた「凶悪犯罪抑止連
合会」という実体不明の団体から推薦状が届く。不審な団体からの支持は選挙を
不利にするため、奈津子は、教え子の夫で元刑事の平澤栄治に相談する。栄治は
抑止連の正体を突き止めるべく、捜査を開始した。
 選挙を知り尽くした策略家・森崎啓子や、抑止連との関係を書きたてる雑誌記
者、井端純平のキナ臭い動きに翻弄されながらも、栄治の捜査によって補選のカ
ラクリが見えてくる......。
選挙と、その周辺に渦巻く数々の策謀。さまざまな人物の思惑が交錯し、それぞ
れの企みが絡み合うなか、開票日が近づく。

衆議院補欠選挙をめぐる陰謀と暴露を描いた、サスペンスあふれる本格的な選挙
小説!


2008年2月15日金曜日

戦力外通告 藤田 宜永

要はリストラされたサラリーマンが、それを契機に
友人、会社、同僚、元の同級生などといろんなことに
絡みながら自分を見つめなおす、って話です。

リストラされながらも、結構いいシュチュエーション
だったりするので、そんなに悲観的にならず、リストラ
をテーマにしたエンタメだとおもって下さい。



2008年2月11日月曜日

償い 矢口 敦子

深くて重くて、悲しいお話。

推理・サスペンスではあるのだけど、なぜ人は人を、、めいたことを
考えてしまい、さらに家族とは、めいたテーマがいろいろな登場
人物と絡み合っていきます。



内容(「BOOK」データベースより)
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。

2008年2月8日金曜日

都銀暗黒回廊 剣崎 学

正直あまり覚えていませんが、、よくある銀行小説だった
かとおもいます。

ビジネス書が好きな人は問題ないとおもいますが、エンタメ要素を少しえも求める人は
違う人がいいと思います。
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内容(「MARC」データベースより)
都市再開発にからみ、地上げに奔走する黒い紳士達。だが、その裏側には本分を忘れ、悪の温床と化した巨大銀行の存在があった。独特な情報力と精緻な取材結果で描く銀行犯罪。


2008年2月7日木曜日

フィレンツェでジュエリー職人になる  伊東 史子

個人的に、フィレンツェが大好きで、いつかは移住したいと
おもっているので借りた本。

かるーくおもっていたら、何気に読み応えがあり、
面白かった。

イタリアが好きな人や旅行系の紀行文など好きな人には
抵抗なく、面白さが伝わるかと。

ただし、イタリアで一旗上げようとおもっている人には
まったく参考になりません。
特異な例だから。。

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内容(「BOOK」データベースより)
デザイン事務所の仕事は楽しく、評価してくれる人もいた。けれどこの先、ずっと同じことを続けていくことは出来ない。きっと飽きる。仕事をやめ、単身でイタリアに渡り、彫金の勉強を始めた著者の自分探しの軌跡。


2008年2月5日火曜日

君たちに明日はない  垣根 涼介

軽い感じの作品かと思いきや、何気にエピソード満載で
読み応えもあり。

短編集なので、それぞれで面白さもあり事例もいっぱい。

社会勉強で読むものアリ。
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出版社 / 著者からの内容紹介
リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は銀行、女の子に泣かれ、中年男には殴られる。はっきり言ってエグイ仕事だ。それでもやりがいはあるし、心も身体も相性バッチリの恋人もいる。そして明日は……? 笑って唸って泣かされる、恋と仕事の傑作エンタテインメント!


2008年2月4日月曜日

町長選挙 奥田 英朗

おなじみ伊良部先生の話。

空中ブランコやインザプールに比べると若干パワーダウン。
安定して読めるという利点はあるが、おなじみだけに
新しい発見はない。

定番を普通に読みたいなら是非。
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内容(「MARC」データベースより)
離島に赴任した精神科医の伊良部。そこは、島を二分して争われる町長選挙の真っ最中だった。伊良部もその騒動に巻き込まれてしまい…。「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」でお馴染みの、トンデモ精神科医の暴走ぶり健在!

2008年2月1日金曜日

魔王  伊坂 幸太郎

この作品自体、非常に有名で、伊坂先生のこの後の作品にもいろんなところで
チョコチョコ触れる。

短編なのがもったいない、とおもったのはみんな同じなのか、魔王の派生版として
2作ほど長編が出ている(もっとだったらごめんなさい)。
もし魔王が気に入ったら、是非そちらも。
(といいつつ、1冊はまだ週刊誌で連載中・・・)
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出版社 / 著者からの内容紹介
「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学
不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作!