2008年3月30日日曜日

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ  滝本 竜彦

Greeeenの曲でPVがこの作品の映画の抜粋だったので知りました。
曲とPVがものすごくあっていて、どっちかっていうとそっちがお勧め。

曲を知ったときにはもうぎりぎりで映画の公開が終わっていたので
仕方なく本を借りました。
(どういう順序だ。。。)

でもこれがまた大正解。

内容といい、展開といい、オチといい、何も考えないで好き勝手
作品を書いている感じだけど、天才なのか、偶然なのかものすごく
いい作品になっている。

読後感は最高。内容はぐずぐず。
是非読んで、といいたいが、まあ、ノベライズが好きな人向け。
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内容(「BOOK」データベースより)
ナイフを投げろ!チェーンソー男を倒せ!鬱屈した青春を後ろ向きに駆け抜ける新世代グルーヴィー・ノベル。第五回角川学園小説大賞特別賞受賞。


2008年3月29日土曜日

生存者、一名  歌野 晶午

舞台設計は面白くて、テーマも引き込まれる話。
どんどん殺されていって、最後に残るのはいったい、、というよくある
展開の割には、気になって仕方がない。

途中、中だるみもありつつも、最後は予想外のオチ。
これでいいのか、って話もあるが。。

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内容(「BOOK」データベースより)
鹿児島の遙か沖の孤島、屍島に六人の男女が降り立った。彼らは都内で爆弾テロを行なった四人の実行犯と二人の幹部だった。翌日、幹部の一人が船とともに姿を消し、残りの五人は文字通り絶海の孤島に閉じ込められた!組織に対する疑心と、食料をめぐる仲間同士の暗鬼。やがて、一人また一人と殺されていく…。犯人は誰か?そして、最後に生き残る者は。

2008年3月27日木曜日

錯誤のブレーキ 中町 信

いや~オチがまったく分からなかった。
そうきたか、と。

別にすごく凝っているわけでもないけど、話の展開や方向性
などから完全に読み流していた。

ただ、なぜかリズムや途中途中の話がつまらなくて、完全に
飛ばしていた。
あ、だから分からなかったのか。。。

中町作品の中でも、オチだけ決めて、途中は膨らまして書いていった
のが透けて見えた作品。
主人公の探偵夫妻もつまらなかったぁあ。


なんで最初の50pくらい読んだら、あとはラスト10Pを読んで
も大丈夫です。

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内容(「BOOK」データベースより)
雨の夜の正面衝突事故。運転していた島津群四郎は即死。同乗していた三人は、瀕死の重傷。原因は運転ミスと思われたが、この事故が、連続殺人事件の始まりだった!島津と同乗者には、奇しき因縁があったのを知った素人探偵の和南城健・千絵夫婦が解明した、恐るべき復讐の真相とは…!?これぞ中町ミステリの真髄!!書下ろし長編本格推理。


2008年3月26日水曜日

女王様と私 歌野 晶午

タイトルどおり、キモ系の話です。

正直、小説なら何でも読む人ならどうぞ、って感じ。
このミスなど著名なタイトルを総なめしている作者だが
これはテーマからいってちょっと好き嫌いが分かれるかと。

だが、本格っぽくもあるし、内容も濃いので、作品自体
の評価は高い。

微妙だ。。。
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内容(「BOOK」データベースより)
真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。でも「引きこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてるし。今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。あの「女王様」に出逢うまでは。彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった…。「このミステリーがすごい!」1位。「本格ミステリ・ベスト10」1位。日本推理作家協会賞受賞。本格ミステリ大賞受賞。四冠制覇の歌野が贈る、未曽有の衝撃。

2008年3月25日火曜日

架空取引  高任 和夫 

経済小説としては異色というか、一皮ひねった面白さ。
よくある出世ものだけじゃなく、かといって巨悪と戦うだけでもない。

審査部長ってところと、不良債権と銀行のイラやらしさが随所に
現れてあきさせない。

経済小説が好きな人は問題なく楽しめる。
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出版社/著者からの内容紹介
企業悪と対決する男の運命
不良債権に絡む巨悪の正体を追う経済サスペンス小説。

銀行系リース会社に勤める中年管理職の甲斐(かい)は、左遷の身だったが、8年ぶりに審査部長として呼び戻される。さっそく審査に乗りだすと、目にあまる不良債権、おかしな伝票、迂回取引の実態が浮かびあがる。会社を覆うどす黒い影の正体とは?一度は敗れた男が再生を賭け、企業悪と対決する経済サスペンス。




2008年3月24日月曜日

氷舞―新宿鮫  大沢 在昌

相変わらずアンパイの新宿鮫シリーズ。

安心して面白く読める。
ただし、テイストから展開から毎回同じなので、そこは
矛盾するかもしれないけれど、つまらないところ。

いくらテーマや舞台や新しい女性が現れても、鮫島がかっこいい
のは同じだし、悪者と一瞬意気投合するのもおなじみ。

そして内部に裏切り者っぽい人と、ライバルっぽい人が最後
手を組むのも同じ。

まあ、いっか。。
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内容(「BOOK」データベースより)
西新宿のホテルで元CIAの米人ブライドが殺され、新宿署刑事・鮫島の追う日系コロンビア人・ハギモリが消えた。事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。しかし、事件に関わるすべてが、なぜか迅速強固な公安警察の壁で閉ざされる。その背後には元公安秘密刑事・立花の影が。捜査の過程で鮫島は、美しく、孤独な女・杉田江見里と出逢う。その鮫島を幾重にも襲う絶体絶命の危機!!血と密謀にまみれた立花が守る、公安の奥深くに隠された秘密とは?ラストに絶望と至福が、鮫島を、江見里を、そして読者を待ち受ける。二年ぶり待望のシリーズ第6弾、新たなる興奮と感動のページが開かれる。

命の終わりを決めるとき 朔 立木

究極の恋愛といっていいのかどうなのか。。
正直、重いテーマで男女の話を書きましたというテイストで
そんなに好きになれなかった記憶。

読み応えがないわけじゃーないけど、好き嫌いが分かれるとおもう。
重い恋愛小説がすきは人は問題なし、軽く小説を読みたい人は避けて下さい。
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内容(「BOOK」データベースより)
愛が「殺人罪」と評価されるとき。評判の女医はなぜ患者に致死量の筋弛緩剤を注射したのか?結納を控えて女はなぜこの世でたった一人好きなその男を殺したのか。愛の果てに立った二人の女が選んだ「犯罪」に至る動機を克明に描く。

2008年3月22日土曜日

「会計」ってなに?―12歳からはじめる賢い大人になるたち

会計学をやさしく簡単に説明している、という最近はやりの会計学モノ。
やさしいのは分かったけど、勉強したいってわけじゃないので、できれは
はやりモノのように、どこかの商売を例にとって具体的なテストケース
でほとんど占めるような構成がありがたかった。。

まじめに知りたい人は大丈夫。エンタメ要素が欲しい人は別の本を。
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ねにもつタイプ   岸本 佐知子

やばいくらい覚えていない。
というか、なんでこの本を借りたのかすら覚えていない。

おそらく10Pも読んでいないとおもう。


2008年3月21日金曜日

夢見る黄金地球儀 海堂 尊

バチスタシリーズと同じ地域が舞台のまったくテイストが違う話。

詐欺というか、泥棒というか、ピテカン系エンターテイメント。
次々と起こる予想外の問題を、なんとか解決しながらも最後の
大どんでん返しへと転がっていく。

ラストのオチ手間オチはなんとか読めても、最後の最後は
分からなかった。

バチスタシリーズめいたものを期待している人にはお勧めしないが
エンタメ小説をさくっと読みたい人には是非。
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出版社 / 著者からの内容紹介
首都圏の端っこに位置する桜宮市に突如舞い込んだ1億円。その名も「ふるさと創生基金」。だがその金は黄金をはめ込んだ地球儀に姿を変え、今では寂れた水族館にひっそり置かれているだけとなった――はずだった。が、ある日を境にトラブル招聘体質の男・平沼平介の日常を一変させる厄介の種へと変貌する。
8年ぶりに現れた悪友が言い放つ。「久しぶり。ところでお前、1億円欲しくない?」
かくして黄金地球儀奪取作戦が始動する。二転三転四転する計画、知らぬ間に迫りくる危機。平介は相次ぐ難局を乗り越え、黄金を手にすることが出来るのか。『チーム・バチスタの栄光』の俊英が放つ、驚愕のジェットコースター・ノベル!

2008年3月19日水曜日

その日のまえに  重松 清

読んだとき、泣いたような気もするが、悲しいかな内容をほとんど
覚えていない。。

流星ワゴンは非常にいい作品だったのだけど、これは同じ系とは言え
記憶に残っていないのだから、そうでもないのだろう。。

ちなみに、連作短編集で、それぞれ別の主人公の別のストーリーがある。
なので、どれかはきっと気に入るだろうから、さくっと泣きたいときには
読んでみてもいいかも。

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出版社 / 著者からの内容紹介
僕たちは「その日」に向かって生きてきた
男女が出会い、夫婦になり、家族をつくって、幸せな一生なのか。消えゆく命の前で、妻を静かに見送る父と子。感動の重松ワールド

2008年3月17日月曜日

ブラック・マジック 大岡 玲

まあ、よくある戦い系です。
ただ、内容はきっちり書かれていて、背景・設定もそこそこ面白い。

流れもいいし、ノベルズ系のようなあらすじだけど読み応えはあります。
ただ、いかんせん、殺戮なので、読後感がいいとは言えないです。。
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内容(「BOOK」データベースより)
連続殺人鬼としての過去の記憶に苛まれる遺伝子研究者、幼年期に悲惨なトラウマを負った宗教団体「ツシマ」に復讐を企てるベンチャー企業社長、教団内でのイニシアチブを失いかけている「ツシマ」代表、家庭崩壊に見舞われたノンフィクションライター。それぞれの瑕、それぞれの欲望を抱える四人が出会い、想像を絶する結末への疾走がはじまった…。「幸福」を求めてもがきつづける怪物的人間たちを描く傑作長篇小説。

2008年3月9日日曜日

砂漠 伊坂 幸太郎

伊坂リズムを楽しむ本。

もちろん、いつもの青春っぽいテイストは守られていて、読後感も
それなりにある。

まあ、短編なので飽きることなく話は続いていくのだけど、途中で仲間の
悲しい事故などがあり、起伏に富んでいる展開でもある、

エンタメ系青春小説が読みたい人には是非。
昔懐かしい大学時代を思い出します。
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内容(「BOOK」データベースより)
「大学の一年間なんてあっという間だ」入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく。パワーみなぎる、誰も知らない青春小説。



2008年3月5日水曜日

R.P.G. 宮部 みゆき

やばい、完全に覚えていない。。

宮部みゆき先生の作品は多々読んでいるのだけど、
この作品がそうだったのかすら忘れていた。

読んでいないのかなあ。。
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出版社/著者からの内容紹介
住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー! (解説・清水義範)

2008年3月2日日曜日

凍 沢木 耕太郎

ノンフィクションと知らずに読みました。
沢木先生の本なので、当たり前といえば当たり前なのですが
構成も自然で、普通のエンタメ的な形で読み進めることができました。

ただ、オチも盛り上げもなく、淡々と物語は進んでいきます。
最後まで、「すげーなー」とエピソード満載で、山や旅行が好きな人は
絶対お勧めです。
そうでない人は、、、

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内容(「BOOK」データベースより)
極限のクライミングを描く、究極の筆致。『檀』から十年、最新長編作品。最強の呼び声高いクライマー・山野井夫妻が挑んだ、ヒマラヤの高峰・ギャチュンカン。雪崩による「一瞬の魔」は、美しい氷壁を死の壁に変えた。宙吊りになった妻の頭上で、生きて帰るために迫られた後戻りできない選択とは―。フィクション・ノンフィクションの枠を超え、圧倒的存在感で屹立する、ある登山の物語。