2007年8月23日木曜日

少年たちの密室 古処 誠二

よくある密室ものだけど、密室での展開と、そこから出た後の展開が
交互に組み合わさり、さりげない複線が各所にちりばめられている。

また、学校とは、仲間とは、いじめ問題、事件性、、などいろんな問題提起
がある。
登場人物一人ひとりにエピソードがあり、それがまた深くて読み応えが
あるので、本格推理+社会派+学生もの が好きな人には文句なしのお勧め。

そうでなくても、ミステリーの王道の名著です。
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出版社/著者からの内容紹介
下手くそな推理小説にうんざりしている人に。──恩田陸

東海地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた6人の高校生と担任教師。暗闇の中、少年の1人が瓦礫で頭を打たれ死亡する。事故か、それとも殺人か?殺人なら、全く光のない状況で一撃で殺すことがなぜ可能だったのか?周到にくみ上げられた本格推理ならではの熱き感動が読者を打つ傑作!



2007年8月20日月曜日

それでも、警官は微笑う 日明 恩

悪くないけど、最近の警察暗部系のレベルが高いので、
展開、オチ、会話共に一昔前の作品的な印象が強い。

10年前なら文句なしの名作。昨今だとなかなかいい、くらいになるか。

ただし、読み応えはあり。
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出版社 / 著者からの内容紹介
無口で無骨な巡査部長・武本と、話し出すと止まらない、年下の上司・潮崎警部補。二人は、特殊な密造拳銃の出所の捜査にあたる。たどり着いたのは5年前のある事件だった。覚醒剤乱用防止推進員の拳銃自殺。その背後に潜む巨悪とは? 軽快な筆致で描かれた、新世代の警察小説。第25回メフィスト賞受賞作。


2007年8月10日金曜日

そして二人だけになった 森 博嗣

実は末尾の作者紹介にもある「すべてがfになる」が面白くてこれを
借りました。

設定は面白いんだけど、Fを超えることはできなかった記憶。
ストーリー展開は子気味よくすすみ、ネタも豊富。
だけど、、記憶に残りづらい作品だ。
これを読んだ後、是非Fを読んで下さい。

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内容(「BOOK」データベースより)
全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。その内部に造られた「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間に科学者、医師、建築家など6名が集まった。プログラムの異常により、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、次々と起こる殺人。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は…。反転する世界、衝撃の結末。知的企みに満ちた森ワールド、ここに顕現。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
森 博嗣
1957年愛知県生れ。現在、某国立大学助教授。’96年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)