2016年12月19日月曜日

探偵・竹花 女神 藤田 宜永

途中まではドキドキ読んでいたけど、最後のほうはちょっと中だるみ。
結局なんだったのかは不透明なまま終わる感がある。


出版社からのコメント
「探偵・竹花」シリーズ7作目。
竹花は謎を解くのはもちろんですが、人間の本質と向き合い、その存在自体の哀しみにさえ、クールに見えるけれども温もりのあるまなざしを向けます。
還暦を過ぎても老いることのない私立探偵・竹花。正統派ハードボイルドの神髄をご堪能ください。


2016年12月18日日曜日

望郷 湊 かなえ

読んでその瞬間は心に響くシーンもあったかと思うんだけど
どういう話と聞かれると答えに詰まる。

ちょっと深読みしすぎた感はあるけど、冒頭に感じたままに
読んでいったほうが正解に近い。



内容(「BOOK」データベースより)
暗い海に青く輝いた星のような光。母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、名手が万感の思いを込めて描く。

2016年12月15日木曜日

あぽわずらい あぽやん3 新野 剛志

主役不在で進む展開にちとついていけなくなり。。
最後のオチも今一つ納得感のない形だった。

内容紹介
なんだって、あの遠藤が出社拒否!?――航空業界の低迷に親会社の危機。人員削減の重圧とエリート出向社員の思惑に翻弄され、人のいい遠藤が遂に、折れた。感動の空港物語。


2016年12月8日木曜日

運転、見合わせ中 畑野 智美


やばい。。全く覚えていない。。読んでいない可能性大。
ごめんなさい。

内容(「BOOK」データベースより)
朝のラッシュ時に、電車が停止!そのとき学生、フリーター、引きこもり、駅員は…。彼らの“イマこの瞬間”を切り取る私鉄沿線・恋愛青春小説。

2016年12月6日火曜日

舞台  西 加奈子

設定はおもしろかったけどなぜか記憶に全く残らず、感動も特になし。。


内容紹介
29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは――。

2016年12月5日月曜日

生還者  下村 敦史

久しぶりに一気読みの話。
面白いはずだと思いつつ、推理小説としてすごい。
登山にまったく興味がなくてもグイグイ読んでしまう。


内容(「BOOK」データベースより)
ヒマラヤ山脈東部のカンチェンジュンガで大規模な雪崩が発生、4年前に登山をやめたはずの兄が34歳の若さで命を落とした。同じ山岳部出身の増田直志は、兄の遺品のザイルが何者かによって切断されていたことに気付く。兄は事故死ではなく何者かによって殺されたのか―?相次いで二人の男が奇跡の生還を果たすが、全く逆の証言をする。どちらの生還者が真実を語っているのか?兄の死の真相を突き止めるため、増田は高峰に隠された謎に挑む!新乱歩賞作家、3作目の山岳ミステリー!

2016年12月4日日曜日

長女たち  篠田 節子



家族あるある物語
自分の身の回りにはないけど、2chの鬼女板にはよく見る光景。
ネタもそこからもってきたか、というようなエピソード満載。


内容(「BOOK」データベースより)
親が老いたとき。頼りされるのはもはや嫁でも長男でもない。無責任な次女、他人事の兄弟…追いつめられた長女の行く末は?痴呆が始まった母のせいで恋人と別れ、仕事も辞めた直美。父を孤独死させた悔恨から抜け出せない頼子。糖尿病の母に腎臓を差し出すべきか悩む慧子…当てにするための長女と、慈しむための他の兄妹。それでも長女は、親の呪縛から逃れられない。親の変容と介護に振り回される女たちの苦悩と、失われない希望を描く連作小説。


2016年12月3日土曜日

リカーシブル 米澤 穂信

この作品だけは、、本当に読めなかった。。

また借ります。。


内容紹介
越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。たが、町では高速道路誘致運動の闇と未来視にまつわる伝承が入り組み、不穏な空気が漂い出す。そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような事件が相次ぎ……。大人たちの矛盾と、自分が進むべき道。十代の切なさと成長を描く、心突き刺す青春ミステリ。

2016年12月2日金曜日

断裂回廊 逢坂 剛

これもごちゃごちゃして、、最後まで読めませんでした。
お疲れモードなのか。。
ごめんなさい。

内容紹介
北朝鮮不正送金の疑い、スポーツジム襲撃事件など、不審な行動が目立つ宗教団体クルパジャ。公安調査庁は団体規制法を視野に入れ、調査を始めた。公安調査官の殿村三春は、教団と関係が深いと見られる在日朝鮮人二世の兼松一成を尾行。その最中に、兼松は何者かに刺されてしまう。「クズワに渡してくれ」という言葉とともに三春に託されたUSBメモリ。そこには一体何が。陰謀が張り巡らされた傑作長篇ミステリー!

2016年11月18日金曜日

東京タラレバ娘(1) 東村アキコ

完全にえぐられ系の話
ぐりぐりくるなまくら刀での差し込みと、それをグリッと回転させるような
落とし前を付けに来る。

読んでいるだけでつらい女性は多いと思うけど、男性から見れば
たまにざまーと思うときもあり。。


内容紹介
「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」そんなにイケていないはずじゃないのに気づいたらアラサ―になっていた倫子。6年後の東京オリンピックまでには結婚したいと思うけど…。東村アキコの女子に対する鋭い視点と笑いがさく裂する最新作!!

2016年11月16日水曜日

セトウツミ 1  此元和津也

完全にしゃべっているだけの話なんだけど、なぜか最後まで読んでしまう。
このリズムの漫画で持たせる実力がすごい。
漫才のような、コントのような。。
アニメなら5分ものかな。
映画になったけど。


内容紹介
「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。 まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク7編。

2016年11月15日火曜日

銀の匙 Silver Spoon 荒川弘

映画から知ったけど、全巻一気読みしたらとてつもなく面白いことに気付く。
シュールな面もギャグの面もあるけど一番は成長系マンガ。

特に八軒の心の動きや実際の活動などは高校生の青春そのもの。


内容
超ヒット作『鋼の錬金術師』の荒川弘の最新作!大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!


2016年11月13日日曜日

ばらかもん 1巻 ヨシノサツキ

最初、子供がらみのシュール系不条理ものかと思ったら、巻が進むにつれ
笑いが絶えず、泣きがたまに入る名作だったことに気付く。
特に直近の10巻以降は泣きの嵐。

子供たち、みんないい子です。



内容紹介
とある島に移住生活をすることになった若きイケメン書道家・半田清舟。都会暮らししかしたことのないそのぼっちゃん先生が、(1)トラクターで公道をドライブ (2)自分のうちが中学生のたまり場になる (3)知人が玄関から入ってくれない…などの困難に立ち向かう、ほのぼのアイランドコメディ!!


2016年11月8日火曜日

ダンス・ダンス・ダンスール   ジョージ朝倉

ダンスを追いかけることをあきらめきれない少年の話。

直近はちょっと落ち着いた感があるけれど、3巻くらいまでは
目が離せない展開が続く。
そしてグイグイ伸びていく才能と、それをあっさり認めない
社会との比較がおもしろい。
よくあるストーリーだけど、一歩引いた感じがまたいい。


2016年11月3日木曜日

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 吉田秋生

淡々とした日常の中で、人の心のひだみたいなものが見え隠れする。
第3巻くらいまでは姉妹それぞれエピソードがあるがだんだん末っ子の
すずがメインになっていく。
それはそれでいい話だけど三女の影が薄い。。



内容紹介
男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

2016年11月1日火曜日

3月のライオン   羽海野チカ

(ちょっと今月からマンガ続きます。諸事情により。)

自分が読んだ中でも最高傑作に近い作品。
羽海野先生自体が鉄板だけど、その中でも登場人物の深さや
主人公の描写、展開が超一級。
アニメも映画で出るがやっぱり漫画が一番と思われ。

1巻を読んだら全巻読みたくなるのでぜひ全巻セットで。



2016年10月13日木曜日

ドミノ倒し  貫井 徳郎

やばい、、、名作なのに覚えていない。。
ぐちゃぐちゃな構成でぐるぐる回っている感覚だけあって
話が入ってこない。

オチも覚えていないくらい。。

内容紹介
地方都市・月影市で探偵業を営む十村のもとに「殺人事件の容疑者となっている男の無実を証明して欲しい」と依頼が舞い込む。依頼人は元恋人の妹でとびきりの美人。しかも久しぶりの依頼にはりきる十村は,旧友の警察署長も巻き込んで,癖のある月影市の住人たちを相手に早速調査に着手する。しかし,過去に月影市で起きた別の未解決殺人事件との奇妙な共通点が見つかり,さらに別の事件の存在も浮かび上がる。ドミノ倒しのように真実を追えば追うほど連鎖する事件。その真相に探偵が迫るとき,恐るべき結末が待ち受ける――。人間の歪みと捩れを浮き彫りにする,衝撃の長編ミステリ。

2016年10月11日火曜日

心臓異色  中島 たい子

不思議小説で最後まで読めなかった。。。

内容(「BOOK」データベースより)
レコード、車、家、ロボット…誰かの想いを宿した“古いもの”たちが伝える、すこし不思議な作品集。


2016年10月10日月曜日

更年期少女  真梨 幸子

おばさんたちの派閥というかプライドというか。
本当にありそうで、あったら怖すぎる話ばかり。

2時間ドラマで扱うには深すぎて、連ドラだと重すぎて
ドラマ化が難しいけど、、、ドラマで見たい。



内容(「BOOK」データベースより)
池袋のフレンチレストランに集まったのは、往年の人気少女漫画「青い瞳のジャンヌ」をこよなく愛する「青い六人会」。無様に飾り立てた中年女性たちが、互いを怪しい名前で呼び合い少女漫画話と噂話をするだけの定例会だったはずが…。いつのまにやらメンバーの度重なる失踪、事故死、腐乱死体発見!ヒロインになりたい女たちの、暴走ミステリ。


2016年10月5日水曜日

海の見える街  畑野 智美


これはいい。
久しぶりに当たった感じ。
作品のリズムも構成も飽きることなくいい感じで
展開していき、登場人物の描き方も真正面から見たら
おぼろげにしか見えないところが次の章で明らかになっていく。

その流れ方が読者の気持ちを話さずに最後のいいオチまで
引っ張っていく。

映画でもいいかも。




内容(「BOOK」データベースより)
海の見える市立図書館で司書として働く31歳の本田。十年間も片想いだった相手に失恋した七月、一年契約の職員の春香がやってきた。本に興味もなく、周囲とぶつかる彼女に振り回される日々。けれど、海の色と季節の変化とともに彼の日常も変わり始める。注目作家が繊細な筆致で描く、大人のための恋愛小説。

2016年9月12日月曜日

わたしの宝石  朱川 湊人

ほろっとする作品群
女性受けはしそうだけど、ゴリゴリの男性はきっと飽きる。

個人的には電車でサクサク読みつつ、ちょっと泣きそうになって困る、そんな作品。



内容(「BOOK」データベースより)
女性の前で男性が「さみしい」と口にする時、きっとさみしさは、その瞬間に消えているのです。じんわりと心をえぐる、特別な愛のストーリー6編。


2016年9月10日土曜日

夜の国のクーパー  伊坂 幸太郎

あまりにも不思議過ぎてついていくのがやっと。
凝りすぎてしまった感がある。
伊坂先生の独壇場だけど、久しぶりに伊坂ワールドに入った自分は
ついていくのがやっとだった。
そして内容が入ってこなかった。。


内容(「BOOK」データベースより)
目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。仰向けの胸には灰色の猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出すものだから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。戦争が終わったんだ」猫は摩訶不思議な物語を語り始める―これは猫と戦争、そして世界の秘密についてのおはなし。


2016年9月6日火曜日

おい! 山田 大翔製菓広報宣伝部  安藤 祐介

途中で飽きちゃったけど、展開とリズムはいい。
設定もおもしろいけど話の途中から山田とは別の展開が出てきて
そこで視点がずれるというか。。
深夜ドラマの原作にいいかも。


内容(「BOOK」データベースより)
菓子メーカーの広報宣伝部に異動した山田助は、突然上司から「ゆるキャラ」に任命される。同僚の水嶋と新商品のプロモーションに乗り出すも、他部署から冷やかな視線が。売れ行きもぱっとしない。それでも懸命にフルスイングを続けるうちに、あるアイデアが浮かぶ!笑いの中に働くことのリアルが光る痛快作。


2016年8月17日水曜日

舟を編む  三浦 しをん

まあ、誰もが知っている名作であり、内容もバレバレかもだけど、
それでも面白い。
三浦先生の作品だからってのもあると思うけど、職業の深さを伝えつつ
人間成長や恋物語や社会の厳しさやビジネスの世界の人間関係など多岐
にわたって楽しめる。

売れる本は当たり前に面白い。



内容紹介
玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説


2016年8月9日火曜日

ちょうかい 未犯調査室 1  仁木 英之

謎的な展開だけどそんなに深くはない。

さらっと進めてあっという間に終わる、そして特に残るものはない。






内容紹介
構想7年、「僕僕先生」作者心境地3部作!

通島武志は、朝の通勤で混み合う地下鉄のなかでかつての部下、枝田千秋に出会った。しかし、それは偶然でもなんでもなかった。由あって一線を退いていたこの元刑事にとっての新天地が、警察庁の外郭団体、犯罪史編纂室であり、千秋はそこの室長を任されていたのだ。
東京・吉祥寺の古ぼけたビルの一室に居を構えるこの編纂室に招集された他の人員も皆、一度は辞職願を出したほどの訳あり揃いの輩たちだった。そして、警察庁情報通信局長の岩崎から、本当の密命を告げられた武志は愕然とする。その任務とは、これから起こる犯罪を未然に防げ、というものだった――。

2016年8月3日水曜日

虚人の星 島田 雅彦


やばい、、内容全く覚えていない。。

著名な作者の著名な作品なのに。。

内容紹介
小学生のとき父に置き去りにされた星新一は、自分の中の七つの別人格に苦しめられてきた。一方、自由民主党の議員、松平は四十四歳の若さで首相に就任。血筋と顔立ちだけが取り柄の傀儡首相と思われていたが、ある日米大統領もうならせる名演説を披露して周囲の度肝を抜く――。
七つの人格をもつ二重スパイと、血筋だけが取り柄の三代目首相。交互に明かされる諜報と政権の秘密。二人が交差する時、日本の命運が決まる。国家の自殺を食いとめることはできるのか?

2016年8月1日月曜日

ひとかどの父へ  深沢 潮  

在日云々の前に内容が入ってこなかった。。

描写の問題なのか展開の問題なのか。。ごめんなさい。


内容(「BOOK」データベースより)
家には父の写真が一枚もなく、おぼろげな記憶の中で幼い朋美を膝に抱いてくれた父は、煙草の臭いがして、顎に大きなほくろがあった。父のことを思うと、身体の軸が緩んでしまうような心もとない気持ちになる。―幼くして生き別れた、その憧れの父が、在日朝鮮人?ある日突然知った事実に衝撃を受けた朋美は…「愛せない自分」と向き合う女性を描く、著者渾身の物語。


2016年7月14日木曜日

ミステリー・アリーナ (ミステリー・リーグ) 深水 黎一郎

どこに視点を置いて読み進めていいか非常に悩むけど
こういった実験的な作品もありだとは思う。

ミステリー界に爪痕を残すという意味ではありだけど、個人的には
読み飛ばして、、最後だけ見てしまいました。

オチは、そうだったんだ、的な感じです。


内容(「BOOK」データベースより)
全編伏線ともいえる「閉ざされた館の不可解な連続殺人」の真相を見抜く。早い者勝ち、「真相」が分かればいつでも解答可能の争奪戦。もちろん「あなた」も参加OK。強豪たちがつぎつぎ退場していくなか、その裏で、何かが始まっていた…ベストセラー『最後のトリック』の著者があなたに挑む多重解決の極北!

2016年7月11日月曜日

真犯人 翔田 寛 

すごく評価も高くていい作品だと思うのですが、、まったく覚えていない。。
どうしよう。
また借ります。


内容(「BOOK」データベースより)
誘拐×時効、二度敗北した静岡県警。三度目の機会は、ないはずだった。第54回江戸川乱歩賞受賞作『誘拐児』から七年、時効ミステリーの歴史を塗り替える新たな金字塔!

2016年7月4日月曜日

鍵のない夢を見る  辻村 深月


まあ、イタイ話しです。
感動とか、轟沈とか、まあいろんな側面で読み終える人が多い
と思いますが、個人的には、イタイです。

心地いい読み進め方ではなくて、悲しいというか、つらいというか。。
文学としてはアリですが、娯楽としてはおすすめしないっす。


内容紹介
直木賞受賞! 私たちの心の奥底を静かに覗く傑作集

どこにでもある町に住む、盗癖のあるよそ者の女、婚期を逃した女の焦り、育児に悩む若い母親……彼女たちの疲れた心を待つ落とし穴。

2016年6月26日日曜日

四月、不浄の塔の下で二人は 平山 瑞穂

宗教の隔離されている世界が生々しく、リアリティ満載で掲載されている。
取材のたまものなのか、創造なのか。

そっちの深みが気になって、実際のストーリーはありがちに終わっている。。

内容(「BOOK」データベースより)
消息を絶った兄を連れ戻すために「免穢地」を出立した「エンノイア」。新興宗教教祖の娘として純粋培養された少女は、小さな町工場に勤める「泥人」の青年らとかかわることで少しずつ変わっていく…。多彩な作風で幅広い読者を持つ気鋭の作家・平山瑞穂が描き出す、異色のラブ・ストーリー。

2016年6月24日金曜日

333のテッペン  佐藤 友哉

リズムと文体があわなくて、、途中で読むのをやめてしまいました。。


内容(「BOOK」データベースより)
そのテッペンで死体ハッケン、東京タワー立入禁止。数に呪われた男。謎に愛される少女。東京タワー、東京ビッグサイト、東京駅、東京スカイツリー。東京中がミステリー空間に変貌する最新・最速エンターテインメント。



2016年6月20日月曜日

旅猫リポート  有川 浩、 村上 勉

有川先生の王道ストーリー。
泣いて泣いて泣いて。

それぞれの短編も泣きの作品が多いけど、飼い主と猫の会話というか思いが
毎回話しの底辺にあって、それがまた細かく泣かせる構成に。
ぜひドラマ化希望。


内容(「BOOK」データベースより)
大人気作家・有川浩の作品が、青い鳥文庫に初登場!ぼくはオス猫のナナ。なにかの事情でぼくを手放さなくてはならなくなったというサトルは、引き取り手をさがすため、銀色のワゴンに乗って旅に出る。サトルとぼく、ひとりと一匹が出会う、素敵な風景、なつかしい人々。そしてついにぼくらの最後の旅が始まる―。小学上級から。総ルビ。

2016年6月18日土曜日

避難所 垣谷 美雨 

3.11の現実を見せられるような作品。
決してお涙頂戴ではなく、現実の流れで困ったこと、悩んだこと、また
人間関係でいろんな苦難があったことをまじまじと見せつけられる。

これが多くの避難所であった現実なんだろうと思うと、災害は
一瞬ではなくて、人々の生活に色濃く残りづづけるものだと改めて
認識した。



内容紹介
なして助がった? 流されちまえば良がったのに。3・11のあと、妻たちに突きつけられた現実に迫る長篇小説。乳飲み子を抱える遠乃は舅と義兄と、夫と離婚できずにいた福子は命を助けた少年と、そして出戻りで息子と母の三人暮らしだった渚はひとり避難所へむかった。段ボールの仕切りすらない体育館で、絆を押しつけられ、残された者と環境に押しつぶされる三人の妻。東日本大震災後で露わになった家族の問題と真の再生を描く問題作。

2016年6月13日月曜日

 お引っ越し 真梨 幸子

世にも奇妙な、のパターンではあるけれど、オチは波がある。
短編としては非常にいい話が多く、休日のひと時や夜中に
さくっと読むといいかも。


内容紹介
マンションの内見に来たキヨコ。ふと避難経路が気になり非常口の扉を開けると、そのまま閉じ込められてしまう。無事にでることは出来るのか……。今までありそうでなかった、引っ越しにまつわる恐怖を描く連作短編集


2016年6月6日月曜日

キャロリング 有川 浩

内容がまったく頭に入ってない。。
大好きな作家なのにうすうすな予感。
そんなレビューも多い。


内容(「BOOK」データベースより)
クリスマスにもたらされるささやかな奇跡の連鎖―。有川浩が贈るハートフル・クリスマス。

2016年6月1日水曜日

背乗り ハイノリ ソトニ 警視庁公安部外事二課 竹内 明 

奥深い話だったけどちょっとドキドキ感が足りなかったのは筆力の問題か。

よくある展開なのでシリーズものの1巻として成功かも。

内容(「BOOK」データベースより)
警察組織に紛れ込んだ「潜入者」の罠にかかり、公安を追われた元エース。組織に裏切られ、切り捨てられた男は、それでも飢えた猟犬のように捜査に執念を燃やす。仲間が仲間を疑い、尾行・監禁し、罠にさえ陥れる苛烈な公安捜査。ニセモノは、誰だ―。

2016年5月27日金曜日

勝手にふるえてろ  綿矢 りさ

さくっと読んでしまった後味が何も残ってない状態。。
深夜ドラマで見たらよかったのに。早見あかり主演で。


内容(「BOOK」データベースより)
江藤良香、26歳。中学時代の同級生への片思い以外恋愛経験ナシ。おたく期が長かったせいで現実世界にうまく順応できないヨシカだったが、熱烈に愛してくる彼が出現!理想と現実のはざまで揺れ動くヨシカは時に悩み、時に暴走しながら現実の扉を開けてゆく。妄想力爆発のキュートな恋愛小説が待望の文庫化。

2016年5月24日火曜日

消滅世界  村田 沙耶香

展開はおもしろいんだけど、深く入り込んでなかったみたい。
また読みにくさもあって、途中途中読み飛ばした感がある。

文学が苦手なのか、作者のリズムがあってないのか。。

内容紹介
「セックス」も「家族」も、世界から消える……
中村文則・岸本佐知子氏驚愕! 朝日、読売、東京・中日、週刊読書人他各紙で話題。日本の未来を予言する圧倒的衝撃作。

世界大戦をきっかけに、人工授精が飛躍的に発達した、もう一つの日本(パラレルワールド)。人は皆、人工授精で子供を産むようになり、生殖と快楽が分離した世界では、夫婦間のセックスは〈近親相姦〉とタブー視され、恋や快楽の対象は、恋人やキャラになる。
そんな世界で父と母の〈交尾〉で生まれた主人公・雨音。彼女は朔と結婚し、母親とは違う、セックスのない清潔で無菌な家族をつくったはずだった。だがあることをきっかけに、朔とともに、千葉にある実験都市・楽園(エデン)に移住する。そこでは男性も人工子宮によって妊娠ができる、〈家族〉によらない新たな繁殖システムが試みられていた……日本の未来を予言する衝撃の著者最高傑作。

中村文則・岸本佐知子氏驚愕!
壮大な世界。でもこれは母と娘の物語ではないだろうか。
さすが村田沙耶香。この作家はすごい。−—中村文則
見たこともないほど恐ろしい「楽園」が、ここにはあります。−—岸本佐知子

2016年5月23日月曜日

伊藤くん A to E 柚木 麻子

これは、、まったく記憶にない。
おそらく読んでないと思われる。また借りよう


内容(「BOOK」データベースより)
伊藤に長い間片思いするが、粗末に扱われ続けるデパート勤務の美人。伊藤からストーカーまがいの好意を持たれる、バイトに身の入らないフリーター。伊藤の童貞を奪う、男を切らしたことのないデパ地下ケーキ店の副店長。処女は重いと伊藤にふられ、自暴自棄になって初体験を済ませようとする大学職員。伊藤が熱心に通いつめる勉強会を開く、すでに売れなくなった33歳の脚本家。こんな男のどこがいいのか。5人の女性を振り回す、伊藤誠二郎。顔はいいが、自意識過剰、無神経すぎる男に彼女たちが抱いてしまう恋心、苛立ち、嫉妬、執着、優越感。ほろ苦く痛がゆい著者会心の成長小説。

2016年5月17日火曜日

グリーン・グリーン あさの あつこ

やばい、、、名著なのに読んでいない。。
時間切れでそのまま返してしまった。。
また借りよう。


内容紹介
主人公は翠川真緑(みどりかわみどり)。通称グリーン・グリーン。県立農林高校の新米教師だ。畜産科には山羊と豚がいるし、園芸、栽培科には花、果樹、野菜の畑や、ビニールハウスが並んでいる。林業科には研修林や、炭焼き釜まで揃っている。都会で育った真緑は失恋のショックを炊きたてのおにぎりで、救われたことがある。お米の美味さに感動した真緑が出会った農林高校での驚愕と感動の日々! あさのあつこが農業高校を舞台に描く青春ドラマ。

2016年5月10日火曜日

神様の裏の顔  藤崎 翔

やばい、、、二回目だ。。

そして、、全然頭に入ってこなかった。
うすうすなストーリーというか、深く見せといて実はわかりやすい
オチだったので二回目にじっくり読む感覚が生まれなかった。




内容(「BOOK」データベースより)
神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。…のだが、参列者たちが「神様」を偲ぶ中、とんでもない疑惑が。実は坪井は、凶悪な犯罪者だったのではないか…。坪井の美しい娘、後輩教師、教え子のアラフォー男性と今時ギャル、ご近所の主婦とお笑い芸人。二転三転する彼らの推理は!?どんでん返しの結末に話題騒然!!第34回横溝正史ミステリ大賞“大賞”受賞の衝撃ミステリ!

2016年5月2日月曜日

ナナフシ 幸田 真音

昔の栄光や実力をまた発揮するという嫌いじゃない展開だけど
書きなぐっている感があって、素直にストーリーに入ってこなかった。

展開や登場人物やオチなどはドラマ向きなので、その点だけいいかも。


内容(「BOOK」データベースより)
ファンドマネジャーとして活躍していた深尾真司は、2008年に起きた世界的な金融危機に見舞われ全てを失い、コンビニの雇われ店長として働いていた。ある日コンビニで、彩弓と名乗る行き倒れの女を助ける。トラブルの種を抱え辟易とする深尾だが、不思議な昆虫「ナナフシ」のような細い肢体と切なさを持つ彩弓に亡くなった自分の娘の姿を重ね、彼女の面倒を見ようとする。彩弓は将来を嘱望されたバイオリニストだったが、病を抱え、右手の神経を失おうとしていた。「もう、目の前で大切な人を失いたくない」自らの全てと引き換えにでも彩弓の命と右手を救おうとした深尾は、かつて憎しみさえも抱いた金融市場に、ふたたび身を委ねることを決意する―。著者初の人間ドラマ!


2016年4月30日土曜日

ずっとあなたが好きでした 歌野 晶午




やばい、、なぜか読んでいない。。
そのまま返した感がある。
また借りないと。


内容紹介
甘く切なく、ちょっと痛い恋の話いろいろ

国内外の様々な場所で、いろいろな男女が繰りひろげる、それぞれの恋模様。サプライズ・ミステリーの名手が贈る恋愛小説集……だが?



2016年4月24日日曜日

カンタ 石田 衣良

いつもの石田先生らしく軽くてポップな作品。
今回は心理的なものや学習障害のネタにも絡んできているので
その点では少し膨らみはあるかも。



内容(「BOOK」データベースより)
下町の団地で育った発達障害のカンタと秀才・耀司には父親がいなかった。多感な十代にバブル期を駆け抜けた彼らは携帯ゲーム会社「ロケットパーク」を設立し、一躍時代の寵児となる。株式上場を機に、いよいよ日本一のゲームメイカー買収に乗りだすのだが…。友を守るために命をかけた、失われた世代の物語。


2016年4月20日水曜日

幻霙 斉木 香津

いや、、救いがないなあ。。
あまり説明してしまうと作品の面白さが欠けるのでこのくらいで止めるけど
読み応えはある。
そして読み進めることも可能だし飽きもこないけど、読後感はあまりいいものじゃない。


内容(「BOOK」データベースより)
蒼太は、川崎の倉庫で派遣アルバイトとして働いていた。本来ならグラフィックデザインの会社に就職するはずだったが、人員に空きが出るまで待たなければならなかった。桃里は、川崎の倉庫へ派遣アルバイトとして働きにきた。洋服屋のショップ店員だったが厳しい販売ノルマや人間関係がうまくいかず、どこのショップも長続きしなかった。蒼太と桃里は出会い、一緒に暮らし始めた。ある日、ニュースで流れた無差別殺傷事件の映像を見て、桃里はその犯人と蒼太が似ていると言う。思いがけない桃里の言葉に動揺する蒼太。自分と犯人の類似点を見出そうとする蒼太に、桃里は違和感を抱いていく…。



2016年4月19日火曜日

白砂 鏑木 蓮

重工でくらい作品。。。
ちょっと強引かつ分かりづらい。
途中で読めなくなってしまった。。。



内容(「BOOK」データベースより)
苦労して働きながら予備校に通う、二十歳の高村小夜が自宅アパートで殺害された。中年男性の目撃情報と大金が入金されていることから、援助交際との関わりが捜査線上に浮かぶ。「こんなにつましい暮らしぶりで真面目な彼女がなぜ?」違和感を抱いた下谷署の刑事・目黒一馬は別の角度から捜査を開始する。小夜の両親はすでに亡く、なぜか祖母は頑なに遺骨を受け取らない。鍵は小夜の故郷にあると見た目黒の執念が、運命に翻弄された女たちの人生を浮き彫りにしていく。最後にたどり着いた、死の裏にある驚愕の真実とは。切なさあふれるミステリー。


2016年4月18日月曜日

ハードラック 薬丸 岳

スピード感とリズムはいつも通りいい。
ちょっとうすうすなオチが気になるけど。。


内容紹介
二五歳にもなって日雇い仕事すら失い、「大きなことをするため」闇の掲示板で四人の仲間を募った仁は、軽井沢で起きた放火殺人の汚名を着せられてしまう。なぜ俺を嵌めた? 信じられるのは誰なんだ? 手探りで真犯人を探す仁、闇世界の住人たち、追う刑事。物語は二転三転し、慟哭の真相へと向かっていく。




2016年4月14日木曜日

桜庭一樹短編集  桜庭 一樹

一つ一つの作品がしっかり作りこまれている印象。
そこそこ深夜ドラマでキャストをそれなりに用意すれば
いい枠になる予感。



内容紹介
一人の男を巡る妻と愛人の執念の争いを描いたブラックな話から、読書クラブに在籍する高校生の悩みを描いた日常ミステリー、大学生の恋愛のはじまりと終わりを描いた青春小説、山の上ホテルを舞台にした伝奇小説、酔いつぶれた三十路の女の人生をめぐる話、少年のひと夏の冒険など、さまざまなジャンルを切れ味鋭く鮮やかに描く著者初の短編集。著者によるあとがきつき。



2016年4月11日月曜日

路  吉田 修一

これ二回目。。
ただ、企業物語と恋愛物語がうまくまざって吉田先生の作品とは思えない軽さ。
重工をイメージしているとがっかりするかも。
オチもそれほどの破壊力はないです。



内容(「BOOK」データベースより)
台湾に日本の新幹線が走る。商社の台湾支局に勤める春香と日本で働く建築家・人豪の巡り逢い、台湾で生まれ戦後引き揚げた老人の後悔、「今」を謳歌する台湾人青年の日常…。新幹線事業を背景に、日台の人々の国を越え時間を越えて繋がる想いを色鮮やかに描く。台湾でも大きな話題を呼び人気を博した著者渾身の感動傑作。


2016年4月4日月曜日

死神の浮力  伊坂 幸太郎

まあ、シリーズなので、淡々と電車の中で読んで退屈しない作品って感じ。
あっという間に終わるので、旅のお伴にちょうどいいかも。


内容紹介
シリーズ累計115万部、大ヒット作待望の文庫化!

娘を殺された作家は、無罪になった犯人への復讐を計画していた。人間の生死を判定する〝死神〟の千葉は、彼と共に犯人を追うが――。


2016年4月2日土曜日

明日の子供たち  有川 浩

さすが有川先生。
鉄板のおもしろさ。まったく暗くなることもなく、淡々の事実を書き
新たなキズキを与えてくれる。

児童養護施設のイメージが根底から変わると思う。




内容紹介
想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている! 児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。

諦める前に、踏み出せ。
思い込みの壁を打ち砕け!
児童養護施設に転職した元営業マンの三田村慎平はやる気は人一倍ある新任職員。
愛想はないが涙もろい三年目の和泉和恵や、理論派の熱血ベテラン猪俣吉行、“問題のない子供"谷村奏子、大人より大人びている17歳の平田久志に囲まれて繰り広げられるドラマティック長篇。


2016年3月21日月曜日

イノセン  島本 理生


名作のはずなのに、、全く覚えていない。。最悪だ。。
また借りよう。


内容紹介
消せない傷を抱く魂にも、いつか救いは訪れるのだろうか。
『ナラタージュ』『Red』を経て、島本理生がたどり着いた地平。
一人の女性の、二人の男性との出会いが紡ぎ出す、深く心を揺さぶる至高の長編小説。



2016年3月8日火曜日

ハードラック  薬丸 岳

ジェットコースター系の話。
ちょっと動機が不明だけど、リズムがいいので最後まで読めてしまう。
薬丸先生の小説はリズムと文体だけで強引に最後までもっていく作品があるが
これがまさにそれ。


内容(「BOOK」データベースより)
二五歳にもなって日雇い仕事する失い、「大きなことをするため」闇の掲示板で四人の仲間を募った仁は、軽井沢で起きた放火殺人の汚名を着せられてしまう。なぜおれを嵌めた?信じられるのは誰だ?手探りで真犯人を探す仁、闇世界の住人たち、追う刑事。物語は二転三転し、慟哭の真相へと向かっていく。


2016年3月3日木曜日

灰色の犬   福澤 徹三

話のリズムも重さも心地いいが、オチがなかなか見えてこないのが
難点。



内容紹介
正義か悪か。決めるのは強者だ。衝撃の最底辺警察小説!

冤罪で追いつめられた警察官の父。
職を失い、多重債務に苦しむ息子。
組織から見放された暴力団幹部。
三人の人生が、崩壊しかけていた──。
2014年2月に『東京難民』の映画公開を控える著者の最新長編!


2016年2月27日土曜日

悔いてのち 永瀬 隼介

やばい、、、全然覚えていない。。

読めずに返したのかなあ。。


内容紹介
あの日、妻に電話一本、メール一本入れていたらと悔やまれてならない男。

父親を亡くした少年は、いつもとは様子の違った父親になぜもうひと言声を掛けられなかったのかと悔やまれる。
大志を抱きながらも日々の繁忙に流されてしまった悔いが残る男。
悔いは男たちをどのように変えていったのか。この三人が出逢う……。


2016年2月22日月曜日

12オクロック・ハイ - 警視庁捜査一課特殊班 安東 能明


なぜか、リズムが合わなくてちょっと読み飛ばし。
最後だけちらっと見る感じになったので、、、微妙な終わり方。


内容(「BOOK」データベースより)
墨田区の高層マンション建設現場のタワークレーンで立てこもり事件が発生。運転手の女性はメインデッキ内で緊縛され、さらに空中に吊された箱には人質が。警視庁捜査一課特珠班の川田らは現場に急行するが、これはさらなる凶行の幕開けに過ぎなかった。次第に明かされてゆくプラント業界の腐敗、複数の男たちが狙う“ファイナル”の存在。やがて姿を現す恐るべき犯人像。国家と企業の悪意が生み出した凶悪な敵に、SITが立ち向かう。


2016年2月15日月曜日

デッド・リミット  遠藤 武文

いろんなエピソードがそれぞれ走っていて、最後にすべてがつながる系。
ただ、つなぎ方がちょっと雑なイメージ。
スピード感はあるので、ハリウッド映画なら合っているかも。



内容(「BOOK」データベースより)
宅配便で届いたのは、誘拐された息子の指だった。母親は身代金の受け渡しに奔走するが、卑猥な写真を盗撮された女性教師、両親を監禁されたサラリーマン、小悪党の刑事らを巻き込み、事件は錯綜を極めていく。誘拐犯に踊らされる者たちの暴走は止まらない―。子供の命は、そして、全てを裏で操るコンダクターとは何者なのか。疾走感あふれる展開で衝撃の結末まで駆け抜ける、社会派サスペンス。


2016年2月7日日曜日

虚ろな十字架  東野 圭吾

ちょっとこねくりすぎな感。
そのせいかポイントごとの記憶があまりなく
まさに虚ろな作品印象しかない。。



内容(「BOOK」データベースより)
別れた妻が殺された。もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。


2016年2月1日月曜日

ハケンアニメ! 単行本  辻村 深月

久びりの優秀エンタメ作品。
連作でそれぞれが緩やかにつながっていつつも独立した
作品になっている。
どれも登場人物が魅力的で話しも深い。
映画化は難しいけど、ドラマ化はぜひ。



内容紹介
監督が消えた! ?
伝説の天才アニメ監督・王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。
プロデューサーの有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。
同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と次々にヒットを飛ばすプロデューサー・行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。
ハケンをとるのは、はたしてどっち?
そこに絡むのはネットで話題のアニメーター・並澤和奈、聖地巡礼で観光の活性化を期待する公務員・宗森周平……。
ふたつの番組を巡り、誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び新たな事件を起こす!
熱血お仕事小説。




2016年1月20日水曜日

侵食捜査 安東能明

病院ミステリーが過去の事件とリンクするのはよかったんだけど。
深堀が今一つというか、展開が分かりづらいというか。




内容(「BOOK」データベースより)
数年ぶりに別居する息子と二人で、荒川沿いの酒蔵を訪れた赤羽中央署生活安全課の疋田努は、若い女性の水死体を発見した。遺体は女子短大生とすぐに判明、スクリュー痕でかなり傷ついていたが入水自殺と思われた。だが、遺体の胸に刻まれた謎の刺青文様が気になった疋田は、独自に捜査を開始する。浮上したのは、短大生が手術を受けていた美容整形外科だった。張り込み中に院長が患者らしき女性と口論する姿も目撃されている。ここはいわくつきの病院なのか。ところが、院長に焦点を絞った矢先、今度は院長が失踪してしまい…。


2016年1月18日月曜日

第四権力 巨大メディアの罪   高杉 良

完全にテレビとは別で、出世物語というかサラリーマン小説で、島耕作系に近い。
もっとテレビらしい話や、テレビの裏側を知りたかった。

内容(「BOOK」データベースより)
「常軌を逸した女子アナ好き」と書かれるような男が生え抜き初の社長でいいのか。“ニュースショー”を成功させ、視聴率で「四冠王」も夢ではないと胸を張るテレビ局も内実は醜聞まみれだった。批判精神をなくした組織は公器たりうるのか。大逆転を狙って、一組の男女が奔走する。息もつかせぬ経済小説の力作!



2016年1月16日土曜日

狂信者 江上 剛

年金に限らず、金融ミステリーとしてもおもしろかった。
実在の人物らしき人がほろほろ出てくるのも興味深い。

ただ、ちょっと盛り上げすぎな感があるので、人間ドラマ的な展開はいらなかったのでは。。


内容紹介
年金消失、官僚の天下り、民官の癒着。 他人事ではない! AIJ事件をモチーフに企業年金巨額詐欺事件を描いた経済小説! !

1000億円の年金を消失させたAIJ事件をモチーフに、現在の年金制度の限界、官僚の天下り、民官の癒着の様子を生々しく描いた、衝撃の経済小説! !
ジャーナリストを目指しながらも、フリーライターとして何とかギリギリの生活を送る慎平。ある日、『毎日が投資』という雑誌のインタビューで、ユアサ投資顧問会社の代表、湯浅のインタビューを行う。ユアサ投資顧問会社は、年金に運用を主としており、年回りの利率において驚異的な高さをたたき出している。30代後半ながら代表を務める湯浅をインタビューする中で、慎平は、湯浅の情熱的な話しぶりと冷静な頭脳明晰ぶりに、次第に彼に尊敬の念を抱く。インタビュー嫌いの湯浅から、たくさんの話を聞き出した慎平は、湯浅から気に入られ、ユアサ投資顧問会社への入社に誘われる。この件を、恋人である美保に伝えた慎平。美保は日産新聞という経済専門紙の記者を行っている彼女は、ユアサ投資顧問の不自然な利率の高さに、不信感を覚え、調査を始める。恋人の反対を押し切って、ユアサ投資顧問へ入社した慎平は、年金運用の厳しい現状と湯浅の仕事ぶりを見ていくのがら、ある時、雑誌に出た記事がきっかけで、湯浅の別の面を見ることになり――。


2016年1月15日金曜日

スタンダップダブル! 甲子園ステージ   小路幸也

これ、、だめでした。。
小路先生の作品は多々読んでいて、リズムも慣れているはずなのに
これは最初の数十ページでとん挫してしまいました。


内容(「BOOK」データベースより)
対照的なキャラの双子―エースの青山康一とセンターの健一を擁する神別高校野球部は、北北海道大会を勝ち抜き甲子園へ!彼らが優勝を目指す特別な「理由」を知る前橋絵里は、全国紙のスポーツ記者。彼女の前に、神別高校の監督・田村と高校時代にチームメイトだったスポーツライター・塩崎が現われ、周囲をしつこくかぎ回りはじめる。塩崎は、田村との間に因縁があるらしく…。野球を知らなくても楽しめるハートフル・エンターテインメント、感動のクライマックス!



2016年1月12日火曜日

エリートの転身  高杉 良

これ、二回目。
でもそれぞれが際立っていて、面白い。
同じタイプの話がなくて、それぞれサラリーマンの悲哀や人生であるあるな
ことばかりだから、自分たちにトレースして身に染みるものがある。



内容(「BOOK」データベースより)
部下の不祥事によって退職に追い込まれたエリート証券マンが選択したのは“チョコレート職人”への道だった(『エリートの転身』)。自社の未来に絶望感を抱いていた42歳のエリートサラリーマンが、ある企業の紹介記事に惹きつけられた。彼は思いきってその会社の社長に手紙を出した(『エリートの脱藩』)。エリート商社マンとして順風満帆な日々を送っていた男が突然支店に左遷させられることに。やがて、この人事の背後に潜む“闇”にたどり着くが…(『民僚の転落』)。派闘争いから懲戒解雇の脅しをかけられたエリートサラリーマンが身の潔白を明らかにするため壮大な闘いに立ち上がる(『エリートの反乱』)。


2016年1月11日月曜日

襲名犯  竹吉 優輔

久しぶりに乱歩賞作品を読んだけど、やっぱり鉄板だなと。

メインは実は殺人鬼ではなくてその周辺の方々。
ちゃんと推理小説になっていて、殺戮を繰り返すだけの話じゃない。

オチは微妙だけど、乱歩賞としてちゃんと重みのある展開になっている。



内容(「BOOK」データベースより)
ある地方都市で起きた、動機不明の連続猟奇殺人事件。逮捕された美青年は、怪物「ブージャム」の異名で恐れられ、熱狂的な信奉者を生み出した。やがて彼の死刑は執行。事件は終結したかに思われた。その矢先、現場にかつての「異名」を記した、新たな猟奇殺人が発生する。人の心の闇を描く江戸川乱歩賞受賞作!


2016年1月9日土曜日

奇跡の人 The Miracle Worker  原田 マハ

王様のブランチかなにかで取り上げられての出つい借りてしまった。
内容はあの有名な作品とほぼ同じ。
それが日本の青森が舞台となっているだけ。

ただ、改めて小説で読むと、すごい人だったんだなあ、思い知る。

なんとなくこの作品を知っているくらいの人はぜひ一度読んでさらに
理解するといいかも。



内容(「BOOK」データベースより)
旧幕臣の娘である去場安は、岩倉使節団の留学生として渡米した。帰国後、日本にも女子教育を広めたいと理想に燃える安のもとに、伊藤博文から手紙が届く。「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女」が青森県弘前の名家にいるという。明治二十年、教育係として招かれた安はその少女、介良れんに出会った。使用人たちに「けものの子」のように扱われ、暗い蔵に閉じ込められていたが、れんは強烈な光を放っていた。彼女に眠っている才能をなんとしても開花させたい。使命感に駆られた安は「最初の授業」を行う。ふたりの長い闘いが始まった―。


2016年1月7日木曜日

先導者 小杉 英了

ホラーというかライトノベルの出来がいいやつというか。

怖い感は全くない。どちらかというと生き方とか業とか
を感じる作品。

最後の最後はちょっとほろっとくるので、ぜひ最後まで読んでください。


内容(「BOOK」データベースより)
15歳のとき、ある組織から「先導者」として認可された“わたし”。死者に寄り添い、来世でも恵まれた人間として転生できるように導く役割を託されていた。突然の命令に戸惑いながらも、寡黙な世話人、曾祢の献身に支えられ、“わたし”は過酷な訓練を積んでいく。そしてついに最初の任務を果たすときが来たが…。葛藤しながら生きるひとりの少女の自我の芽生えを、繊細かつ鮮烈に描いた、第19回日本ホラー小説大賞大賞受賞作!


2016年1月5日火曜日

封鎖  仙川環

これも二回目。
展開や会話の流れ、こわごわとして人間関係など結構おもしろんだけど
肝心の動機というか、この事件にきっかけや深堀していった事件が
うすうすで。。

ちょっと無理くりな展開になっていくので、ちと残念。単なるパニック作品でよかったのに。



内容紹介
一夜のうちに症状が悪化し、死に至る。関西の山奥の集落で、強毒性の新型インフルエンザと覚しき感染症が発生した。医療チームが派遣されるが感染経路は掴めず治療も間に合わない。感染拡大を恐れ、集落から出る唯一の道は警察の手で封鎖された。娘を、この集落から逃がさなくては。杏子は、封鎖を突破しようと試みるが……。医療サスペンスの俊英が、明日起こる恐怖をリアルに描く!


2016年1月4日月曜日

藁にもすがる獣たち  曽根 圭介

この作品、二回目だった。でもぐいぐいと読めて最後、あ! っと展開がつながっていく。
そんなに後味はよくないけど、リズムがいいので読んだ感は高い。



内容(「BOOK」データベースより)
サウナの客が残していったバッグには大金が!?持ち主は二度と現れず、その金で閉めた理髪店を再開しようと考える初老のアルバイト。FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。金に憑かれて人生を狂わされた人間たちの運命。ノンストップ犯罪ミステリー!