2009年7月26日日曜日

武士道シックスティーン 誉田 哲也

ひさしぶりにヒット。
元々自分が剣道をしていたというのもあるけど、それを除いても
青春小説として面白い。

特に女性の武士道の考え方が両極端で、その中でも高校生なりの
シーンがあって読み応えアリ。


内容(「BOOK」データベースより)
「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。時代錯誤もいいとこだっつーの」日舞から転身、柔の早苗。相反するふたりが出会った―。さあ、始めよう。わたしたちの戦いを。わたしたちの時代を。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、正面打ち一本。

2009年7月25日土曜日

死刑基準 加茂 隆康

だいぶグロイ。
なんで女性は読まないほうがいい。

だだ、その箇所を除けば重く、社会性も高い作品。
読み応え、また推理モノとしてもいいできになっている。

正直、こんなグロイ箇所をわざわざ書かなくてもまったく
問題ないのに。。。


内容紹介
練馬区の住宅街で、弁護士の妻が強姦、殺害された。百二十人体制の捜査本部が犯人像を炙り出す。
やがて逮捕、起訴された男には、粗暴犯の前科と我が子を殺された過去があった。しかし、強姦容疑は認めたものの、男は殺人は頑固に否認する。執拗に「死刑」を求める検察。はたして、被告人の主張は虚偽なのか。
迫真の警察捜査!そして法曹界の友情と裏切り、愛憎と陰謀を鮮やかに描き切った驚きのページターナー!
現役弁護士が放つはらわた熱くなるリーガル・サスペンスの一級品。

2009年7月21日火曜日

モダンタイムス   伊坂 幸太郎

評判もものすごく高く、自分もモーニングに連載していた当時から読んでいた。

相変わらず浦澤作品のようにプロットを投げっぱなしジャーマンのように
次から次へと出し続け、最後は、そうするしかないよなー的なオチが
待っている。

一時期に比べて、精度や推理的な要素、また複線がいろんな箇所が
絡まってくるというところがものすごくすくないけど、会話やリズムは
相変わらず天下一品。

それだけを楽しみに読む、ということでいいかも。
最後の2行だけは、考えたんだろうなーって思った。逆にそれだけ。

内容紹介
検索から、監視が始まる。 漫画週刊誌「モーニング」で連載された、伊坂作品最長1200枚。

2009年7月15日水曜日

いつかパラソルの下で 森 絵都

ほのぼのと話は進む。
登場人物の過去や背景でちょろちょろと考えさせられる
箇所もあるけど、そんなに重くならないよう、いいリズムを
キープしている。

そこは森先生のうまさか。

オチを期待するというより、家族愛というか、家族系小説を楽しむ感じ。


内容(「BOOK」データベースより)
柏原野々は天然石を売る店で働く25歳の独身女性。厳格な父の教育に嫌気がさし、成人を機に家を飛び出していた。その父も亡くなり、四十九日の法要を迎えようとしていたころ、生前の父と関係があったという女性から連絡が入る。世間一般にはありふれたエピソードかもしれないが、柏原家にとっては驚天動地の一大事。真偽を探るため、野々は父の足跡を辿るのだが…。森絵都が大人たちの世界を初めて描いた、心温まる長編小説。

2009年7月12日日曜日

無人地帯(ノーマンズランド) 永瀬 隼介

紹介文とはちと違う、土地開発と自然保護、サイコと過去の人間関係が入り組んだ
サスペンス。

展開も面白く、奥深い箇所もあるけど、、オチが弱いかも。。


内容(「BOOK」データベースより)
格差社会日本の象徴、崩壊する地域社会に、かつての同窓生たちが集まってくる。無人地帯と化したのは風景か?人の心か…?現代にコミットする作家の情念がきらめく!大自然に圧倒される邪悪な狂気。ウルフドッグが加えた残酷な制裁。

2009年7月10日金曜日

月への梯子 樋口 有介

元々低い主人公の知能レベルがある事件をきっかけにグイグイ上がって
そのことも関連して、周りの人の見方も変わって、、、って
感じなんだけど、リズムがいまひとつ。。

ネタときり方、展開も悪くないけど、完全に個人的に
リズムが合わなかった。
ただ、好きな人はいると思う。
評価も高い。


内容(「BOOK」データベースより)
知能は小学生程度だが、死んだ母親が遺してくれた小さなアパート「幸福荘」の管理人として、平和に暮らしていたボクさんこと福田幸男、四十歳。ところがある日、アパートで殺人事件が起きたことをきっかけに、ボクさんとその周辺に、驚くべき変化が起こりはじめる…。哀切に満ちた長篇ミステリー。

2009年7月6日月曜日

美女と竹林 森見登美彦

エッセイですね、これは。
正直、あまりにも退屈でかつ不思議系だったので、、、
半分でやめました。。




内容(「BOOK」データベースより)
美女に会ったら伝えてくれ。俺は嫁を大事にする男だと。妄想と執筆に明け暮れた、多忙にして過酷な日々。森見登美彦氏を支えてくれたのは、竹林であった。美女ではないのが、どうにも遺憾である。虚実いりまぜて、タケノコと一緒に煮込んだ、人気文士の随筆集。

2009年7月3日金曜日

ミハスの落日 貫井 徳郎

なぜか、翻訳モノを読んでいる気がした。
それは、設定が海外だから、というより、表現方法や
言い回しがよくある「翻訳モノ」っぽかったから。

内容は薄いながらも、まあまあ楽しめるちょい推理、ちょい
サスペンス。

どちらかというと、作家の接待で出版社が海外旅行に連れて行き
その埋め合わせで作品を書いた、って感じなので、旅行記として
読んでもいいかも。。。

出版社 / 著者からの内容紹介
突然の呼び出しは、面識のない相手からだった。名前だけなら誰でも知っている会社の創業者で財界の実力者。不可解な思いを抱きつつ訪問すると、年老いた紳士は、ある事件について語り始めた。私の母が関わっていたとされる、三十年以上も昔の、信じがたい密室殺人の真相を……。表題作他、五つの都市に響き渡る、五つの悲鳴。


2009年7月1日水曜日

エスピオナージ 麻生 幾

めずらしく、ロシア外事系のサスペンス。
臨場感あり、現場感ありで、思想や政治的背景などのめんどくさい
話はほんとどなく、アクションミステリーとして純粋に楽しめる。

スパイ攻防はリアルに描かれているので、そのあたりも是非。



内容(「BOOK」データベースより)
ソ連崩壊に伴い悪名高きスパイ組織KGBも消滅した。だが、その使命は後身であるSVRに引き継がれ、その牙は今も日本に向けられている―警視庁外事第1課第4担当を率いる水越紀之警部は常にその信念を揺るがすことなく、ロシアの諜報活動を阻止するための捜査に全身全霊を捧げていた。ある日、水越は二年間追い続けたSVR機関員デミドフの検拳に成功する。束の間の勝利に浸る水越だったが、それは大きな問違いであった。その検拳は、何年にもわたって外務省幹部に諜報接触を試みていた大物工作員“渡り鳥”につながる端緒を失うことを意味していたからだ。大失態を取り戻すべく懸命の捜査を行う水越たちがやっと掴んだ手がかり。それはどう見ても普通の主婦にしか思えない小野寺美津江という女の存在だった。だが美津江、そしてその夫である敦史の捜査は困難を極める。彼らを幾重にも覆っていた謎が解け始めた時、隠蔽され続けた悪魔の所業が明らかになる…。運命と国家のエゴに翻弄された男女の愛が導き出した答えとは?現実の事件を元に、秘められてきた警察の“裏”捜査を描き尽くす、リアル諜報ミステリー誕生。