2014年12月27日土曜日

全壊判定  鎌田 正明

相当前に読みました。
内容は結構覚えていたので、なんとなく驚きが
なかったけど、リズムと文体がサクサク系なので
飽きずに読み終えました。

よくあることだと思いつつ、よくエゴが描写されているので
取材もきっちりしたんだろうなあ、という作品。


内容(「BOOK」データベースより)
東京湾岸の築20年の中古マンションが震度5強の地震に被災し、派遣された建築士に全壊判定を下された。建替か、補修か、退去か…。120世帯の住民はパニックに!これから、いくらお金がかかるのか?エゴ剥き出しの隣人たちの恐怖を描く大型新人の衝撃デビュー作。


2014年12月22日月曜日

特捜刑事の絆  石神 正

ちょっとリズムと書き方がこなれていないので
読むのにちょっと苦労したけど、内容はまあまあ。
また警察のことがやけに詳しくて、警察寄りになっていたので
なんでかなと思ったら、作者が元警察官なのね。

暴力団との会話や流れは読み応えあったので次回作はそこだけに
特化してやればいいかと。

内容
たとえ暴力団でも相手は人間だ、「信頼」ですべてが決まる――。ついに抗争事件勃発か! 特捜班と暴力団の息詰まる心理戦―駆引き―が始まった。暴力団捜査のプロとして最前線で闘う刑事【おとこ】たちの生き様が、ここに! 『捜査夜話』シリーズでおなじみの道祖刑事が、暴力団捜査における「取調べの全面可視化」の問題点を鋭くついた実録的小説。



2014年12月19日金曜日

武蔵野アンダーワールド・セブン―多重迷宮 長沢 樹

ごめんなさい、、読まずに返してしまいました。。

内容(「BOOK」データベースより)
可憐な美貌を持つ財閥令嬢から依頼された“鱗雲荘”の調査。有力政治家として名を轟かせた彼女の祖父が遺したその建物の地下には、鍾乳洞を利用して建造された巨大なシェルターが存在していた。そこで七ツ森神子都をはじめとする地下世界研究会のメンバーが屍蝋化した遺体を発見した瞬間、恐るべき連続殺人の幕が開く…!



2014年12月16日火曜日

銀行支店長、走る 江上 剛

安パイでおもしろい作品。
江上さんの真骨頂、銀行話なので鉄板な流れ。

個々の作品に深みといいオチがあるので、ドラマに最適。

内容(「BOOK」データベースより)
合併後の行内争いが常態化したはやぶさ銀行。55歳の窓際寸前行員・貞務定男は支店長に抜擢。孫子の兵法をもって事に当たる貞務だが、女番長とあだ名される若手行員・雪乃のふるまいに困惑の体となる。支店での不正融資発覚をきっかけに、貞務は雪乃はじめ若手たちと行内改革に乗り出すが、政治家やヤクザ、銀行上層部との暗闘が始まる。本当の敵は?そして味方は誰か。事態は二転三転、貞務の身に危機も迫るが―。メガバンク内部の不正融資と暗闘。窓際寸前支店長が、女番長と異名を取る女子行員らと奔走する。日本型企業の、そしてあなたの明日を問う物語。


2014年12月11日木曜日

ふる  西加奈子

完全に淡々とよむパターン。
特に深みも感動もなく、あ、読み終わったね、という読後感。。

内容(「BOOK」データベースより)
池井戸花しす、28歳。職業はAVへのモザイクがけ。誰にも嫌われないよう、常に周囲の人間の「癒し」である事に、ひっそり全力を注ぐ毎日。だが、彼女にはポケットにしのばせているICレコーダーで、日常の会話を隠し録るという、ちょっと変わった趣味があった―。



2014年12月9日火曜日

眼鏡屋は消えた 山田 彩人

概要がおもしろそうだったので読み始めたけど
どうしてもリズムが合わなかった。。
途中でリタイアです。


内容紹介
部室で目覚めると、八年間の記憶が失われ高校時代に逆戻り。母校で教師をしているあたしの身に何があったの? しかも親友の実綺は高二の文化祭直前に亡くなっているなんて──。文化祭で念願の「眼鏡屋は消えた」を実演させるため、あたしは同級生に事件の真相を探ることを頼んだ。あたしがもっとも苦手とする、イケメン戸川涼介に。青春時代の甘く切ない事件を、リーダビリティ抜群の筆致で描く、第21回鮎川哲也賞受賞作。



2014年12月5日金曜日

薄闇シルエット 角田 光代

角田先生の話にしては、あっさり感で読める。
筆力はさすがなので、淡々と盛り上がりがない小説のわりには最後まで
楽しく読めた。
ただ、読後感というか何が残るのと言われれば、、何もないのがちょっと
物足りない。角田先生の作品は、毎回ドスンで終わるので。


内容(「BOOK」データベースより)
「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」と恋人に得意げに言われ、ハナは「なんかつまんねえ」と反発する。共同経営する下北沢の古着屋では、ポリシーを曲げて売り上げを増やそうとする親友と対立し、バイト同然の立場に。結婚、金儲けといった「ありきたりの幸せ」は信じにくいが、自分だけの何かも見つからず、もう37歳。ハナは、そんな自分に苛立ち、戸惑うが…。ひたむきに生きる女性の心情を鮮やかに描く傑作長編。



2014年12月3日水曜日

イン・ザ・レイン  山下 貴光

サスペンスかと思いつつ、ハードボイルド的な面もあって、最後は推理になるという
着眼点が分かりづらい話。

グイグイ引っ張る筆力は十二分にあるんだけど、盛り込みすぎな感が。

結局オチが今一つ理解しきれなかった。。



内容(「BOOK」データベースより)
同窓会荒らしに100万円を騙し取られた予備校職員と殺し屋の監視下に置かれた人捜し専門の探偵。気分最悪の二人は、憎き相手の行方を追って、思わぬ形で共闘することになるが…。さらに「桃の缶詰」という腕は確かだが、ふざけた名前の探偵も加わり、事件は仰天の結末へ!?雨の日に訪れるのは不幸か、果報か?「このミス」大賞作家による渾身のミステリー。


2014年12月1日月曜日

氷の仮面  塩田 武士

最初はよくある青春ものかと思いきや、その人の人生そのものになっていてそこが
ちょっとなえる。
ここまで人生を追わなくてもいいかと。

小説自体は読みやすくかつあとが気になる構成なので決して飽きないのだけど
ドスンとくる感動を求めるなら、もう少し小説のタイムスケジュールは短くて
いいかと思った。

これが違う角田先生とかだと大丈夫だから、やっぱり書き方なのかなあ。。


内容(「BOOK」データベースより)
少年の胸に芽生えた同級生男子への恋心。どうしようもない感情に翻弄され傷つく彼にやがて家族との別れ、そして決断の時が訪れる。本当の自分を生きるために。繊細な心理描写で究極の性の苦悩を描き切った青春文学の新たなる傑作。


2014年11月29日土曜日

銀翼のイカロス 池井戸 潤

いやあ、鉄板でおもしろいね。
前回シリーズのほうがグイグイ感はあったけど、これはドラマの展開とか
引っ張り方に似ている。
ドラマがおもしろかった人は絶対に気に入ると思う。
だけど、鉄板というのがその意味合いが強くて、原作ファンにすると
ちょっと媚びてない?
という見せ場作りが多いことに気付く。

もっと感情とか会社の裏とかのドキドキであって、別に無理くりどんでん返し
をあちらこちらにつくらなくてもいいかと思う。


内容(「BOOK」データベースより)
頭取命令で経営再建中の帝国航空を任された半沢は、500億円もの債権放棄を要求する政府の再生タスクフォースと激突する。シリーズ史上最大の倍返し!



2014年11月27日木曜日

スペードの3 朝井 リョウ

設定が結構マニアックで、朝井先生には珍しい構成。
また、登場人物も会話もなかなか感情移入できなくて
小説としての楽しみポイントが難しい。
でも面白くないわけじゃなくて、着地点が見えずらいだけで
リズムだけでぐいぐい持っていけるのはさすが。

というわけで、オチは微妙です。

内容(「BOOK」データベースより)
ミュージカル女優のファンクラブまとめ役という地位にしがみついている美知代。地味で冴えないむつ美。かつての栄光は見る影もない女優のつかさ。待ってたって、「革命」なんて起きないから。私の人生を動かしてくれるのは、誰?


2014年11月23日日曜日

ライバル  川上 健一

ありがちな設定とありがちな内容。。

ライバルライバルっていうけど、今一つ深みと歴史が感じられない。。
言葉が上滑りしているので、何とか区納得いかないけど、文体のリズムはうまい。
おしい。


内容(「BOOK」データベースより)
天才VS.天然。対照的な2人の女子の奮闘を描く、純度100%の青春ゴルフ小説。


2014年11月21日金曜日

独走 堂場 瞬一

近未来の話だけど、合ってもおかしくないシュチュエーションと展開。
ただ、なぜか途中でだれてきて、グイグイ来ていた流れから一転して
どうでもいい話に。
作者が途中であきちゃったのかネタをちゃんと作っていなかったのか。。


内容(「BOOK」データベースより)
五輪柔道金メダリストの沢居弘人は、スポーツ省から、国の特別強化指定選手「SA」の陸上選手・仲島雄平のサポートを命じられる。仲島は実力はあるもののメンタルが弱いという致命的な弱点があった。「金メダル倍増計画」を掲げ莫大な予算でアスリートを管理育成する国で、選手は何を目的に戦うのか。オリンピック、ドーピング問題、引退後の人生設計…現代スポーツ界が抱える様々なテーマを内包して物語は疾走する!!


別れの時まで 蓮見 圭一

途中までは結構面白げな男女の話かも、と思ったけど、後半とオチはまったく納得がいかず。。
そんなにあっさり撤回していいのかと。
オチばれになるから言えないけど、読後感は最悪。。


内容(「BOOK」データベースより)
ベストセラー『水曜の朝、午前三時』著者が十年ぶりに放った長編恋愛小説、待望の文庫化。「私」は編集者。あるとき手記募集で応募してきた女性に関心を持ち面接をする。その女性、毛利伊都子は女優であり、彼女の波乱の人生に興味を持ち、ほどなく交際を始める。伊都子には息子がいたが夫の影はなく、同じく娘を持つ私は共感を覚え、密かな情事を深める。だが伊都子の家に出入りするうち私は監視されていることに気づいてしまう。彼女の息子の父親であるかつての恋人が指名手配されていたのであった。苦くて甘い大人の恋愛を描かせたら他の追随を許さない著者の、真骨頂ともいえる長編。



2014年11月20日木曜日

逃走  薬丸 岳

おもしろかったうっすらとした記憶はあるけど、、、内容を全く覚えていない。。確かに山場は少ないみたい。


内容(「BOOK」データベースより)
死んだはずのあの男がいた。小さかった妹とふたりで懸命に生きてきた21年間はなんだったんだ?傷害致死で指名手配されたのは妹思いで正義感が強い青年。だが罪が重くなるとわかっていても彼は逃げ続ける。なんのために?誰のために?渾身の全面大改稿、ほぼ書下ろしの秀逸ノンストップ・エンタメ!


2014年11月19日水曜日

絶叫 葉真中 顕

最初の描写と途中にあるぐろい描写はいただけないけど、作品としては圧倒的な迫力と展開で
グイグイ引き込む。

リズムが最初は合わないので、ちょっとだけ挫折しそうになったけど、途中途中で挟む
「この先どうなるんだろう」感がうまくて、どうしてもやめられない。
そのうち、この作者のリズムにも慣れてきて、途中からもうやめられなくなる。

好き嫌いはあれど、小説好きには絶対よんで損はない作品。

あたしも会社の知人から進められました。


内容(「BOOK」データベースより)
鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。貧困、ジエンダー、無縁社会、ブラック企業…、見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のからくり、孤独死の謎…、ラストまで息もつけぬ圧巻のミステリーとして、平凡なひとりの女が、社会の暗部に足を踏み入れ生き抜く、凄まじい人生ドラマとして、すべての読者を満足させる、究極のエンターテインメント!


2014年11月16日日曜日

横道世之介  吉田 修一

映画のイメージが強かったけど、これはよくある青春系と文学系をまぜた作品ですね。
賞を取ってるのも変な意味で納得。

内容は、、、薄い。。
こういった淡々と物語が流れつつ、薄いベースの部分で泣きが入るのは好きな人は
好きかも。個人的にはもっとドスンと来てほしい。吉田先生のはそういったのが多いから。


内容(「BOOK」データベースより)
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。


2014年11月12日水曜日

少女は卒業しない 朝井 リョウ

それぞれの短編が甘酸っぱい少女系の話のわりには、うまく構成されていて
そんなにべたべた感はない。
これだけでも年末とかのスペシャルドラマで、30分もの4編とかで構成できる
いいできとドラマ向き。
主人公の女の子たちをいまどきのアイドルがやったら面白いだろうなあ。


内容(「BOOK」データベースより)
今日、わたしはさよならする。図書室の先生と。退学してしまった幼馴染と。生徒会の先輩と。部内公認で付き合ってるアイツと。放課後の音楽室と。ただひとり心許せる友達と。そして、ずっと抱えてきたこの想いと―。廃校が決まった地方の高校、最後の卒業式。少女たちが迎える、7つの別れと旅立ちの物語。恋愛、友情、将来の夢、後悔、成長、希望―。青春のすべてを詰め込んだ、珠玉の連作短編集。


2014年11月10日月曜日

灰色の犬 福澤 徹三

いやあ、、ドスン系ですね。

読みごたえは十二分にあり、展開も筆力も高いので世界にグイグイ入り込める。
いろんなところで徐々につながっていくのもそんなに不自然ではないので
(人によっては納得いかないみたい)個人的にはシリーズでまた読みたい感あり。


内容(「BOOK」データベースより)
県警本部捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷された。十年後、誠一は県警本部から流出した捜査員名簿を入手する。捜査員名簿の出所を暴けば、過去の濡れ衣を晴らせると、誠一はひとり捜査に乗りだす。しかし他部署の応援で拳銃のやらせ捜査を命じられ、顔見知りの暴力団幹部、刀根剛に協力を求める。ちょうどその頃、誠一の息子、遼平は職にあぶれたあげく、090金融に手をだして返済地獄に苦しんでいた。巨大組織に狙われた三人は絶体絶命の窮地を脱出できるのか。貧困と格差が渦巻く現代の闇をえぐる、新たな警察小説の誕生!


2014年11月8日土曜日

うそつき 戸松 淳矩

全く覚えていない。。レビューの評価も高いのに。。
また借りよう。。


内容(「BOOK」データベースより)
私の苦心の自信作が、外国作家の作品に酷似している…?!舌先三寸で生きる男が、死者のバッグを盗んだばかりに、嘘に嘘を塗り重ねる危険な綱渡りを演じることに…日本推理作家協会賞を受賞した著者が、ガラリと作風を変え、さり気ない描写の中にミステリの企みを宿した待望の受賞後第一作である。


2014年11月6日木曜日

ライツ・オン!: 明治灯台プロジェクト  土橋 章宏

ある意味時代小説なんだけど、さくさく楽しく読めます。
今のビジネス小説とちと似ている。

だけど、問題の難しさや達成感がまだ分からず、人間模様と歴史小説に
結局なっているのがちと残念。

内容(「BOOK」データベースより)
明治2年、日本を「未開の国」と見下すお雇い外国人リチャードと、ハーフゆえに日本で爪弾きにされてきた通訳の丈太郎は、船の故障で長期滞在することとなった長崎の伊王島で、佐賀藩の天才発明家・田中久重や伊王島の村人らと条約で定められた洋式灯台の建設に取りかかる。言葉と文化の違い、頑迷な日本の役人、想定外のトラブルなど立ちはだかる困難の前に孤島に光を灯すことはできるのか?



2014年11月4日火曜日

トラップ・ハウス  石持 浅海

もともとこういったワンシュツエーションミステリーがお得意の
作者なので期待感大で読んだけど、それほどドスンとは来なかった。

正直、みんながパニクッている様子や、殺人が次々と起こる様子に
現実感というか、納得がいかず、淡々と読んでしまった。
無理がある、というのか。

結局犯人や動機や謎解きの部分が今一つ曖昧で、読後感はあまりよろしくない。。

内容(「BOOK」データベースより)
大学卒業旅行としてトレーラーハウスでの一泊のキャンプを計画した男女9人。だがドアを閉めた瞬間、トレーラーハウスは脱出不能の密室と化した。混乱のなか1人が命を落とし、悪意に満ちたメッセージが見つかる。次々と襲いかかる罠を仕掛けたのは、いったい誰か?果たして生きてここから出られるのか?本格ミステリーの原点に立ち返った著者の新たなる傑作!



2014年10月28日火曜日

商品の詳細 まっすぐ進め  石持 浅海

結構謎解きがおもしろい。
男女間の感情の揺れ動きが本来メインであるはずなんだけど
ストーリー展開のうまさがされをさらに上回る。

連作なんだけど、それぞれ独立して楽しめる十二分な作品ばかり。


内容(「BOOK」データベースより)
僕が書店で一目惚れした美しい女性・高野秋。彼女は左手首にいつもふたつの時計をはめている。そして僕は気づいてしまった。彼女にきざす孤独の影に…。ふたつの時計に隠された、重大な秘密。恋人たちを襲う衝撃の真実とは?日常の謎から人の心の綾をロジカルに解き明かす、異色の恋愛ミステリー。東川篤哉によるショートショート「鵜飼と朱美のまっすぐ進まない解説」収録



2014年10月23日木曜日

オリーブ  吉永 南央

やばい、、すごいいい話っぽいのに何も覚えていない。。。
ごめんなさい。。


内容(「BOOK」データベースより)
オリーブの木を買ってきた翌日、突然、消えた妻。跡を辿ろうとする夫は、2人の婚姻届すら提出されていなかった事実を知る。彼女は一体何者だったのか?そして、彼女の目的とは?表題作の「オリーブ」をはじめ、「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズの著者による、「大人の嘘」をモチーフにしたサスペンス作品集。



2014年10月18日土曜日

起終点駅(ターミナル)  桜木 紫乃

どれも深くそして記憶にも感情にも残る作品。
質実剛健というか、骨太の短編集なのでそのあたり
編集者の深い思いが感じられる。

ただ、残念なことに、、なぜかあと一歩が足りない。それが
なんなのかは説明が難しいんだけど、この本を人に強く勧める
までも行かない、というのが正直な感想。


内容紹介
生きて行きさえすれば、いいことがある。

笹野真理子が函館の神父・角田吾朗から「竹原基樹の納骨式に出席してほしい」という手紙を受け取ったのは、先月のことだった。十年前、国内最大手の化粧品会社華清堂で幹部を約束されていた竹原は、突然会社を辞め、東京を引き払った。当時深い仲だった真理子には、何の説明もなかった。竹原は、自分が亡くなったあとのために戸籍謄本を、三ヶ月ごとに取り直しながら暮らしていたという――(「かたちないもの」)。
道報新聞釧路支社の新人記者・山岸里和は、釧路西港の防波堤で石崎という男と知り合う。石崎は六十歳の一人暮らし、現在失業中だという。「西港防波堤で釣り人転落死」の一報が入ったのは、九月初めのことだった。亡くなったのは和田博嗣、六十歳。住んでいたアパートのちゃぶ台には、里和の名刺が置かれていた――(海鳥の行方」)。
雑誌「STORY BOX」掲載した全六話で構成予定です。



2014年10月17日金曜日

風をつかまえて  高嶋 哲夫

仲井戸さん的なテイストと構成でありながら、もっと政治というか
思想が深く入り込んだ作品。

社会人男性には結構喜ばれるというか、読みごたえがあるので
話のネタで読むのもいい。NHKでドラマ化されているのかなあ。。


内容(「BOOK」データベースより)
青空に立つ一本の白い風車。小学生が空想で描いた絵がなんの特色もない北海道の海沿いの町を揺るがした。観光客をあてこむ町の発注した無謀な風車の計画が、荒れ果てた鉄工所に活気を、親友や肉親の死から行き場を失った青年・優輝の心にも新しい希望を点していく。大災害小説の第一人者による、「ポスト原発」時代の再生物語。



2014年10月15日水曜日

憧れの女の子  朝比奈あすか

どれもある意味さわやかの読めて、短編によっては読後感がすっきりしている。

どちらかというと女性が読みたがる本のイメージだけど、逆に男性がしっかり読んだほうが作者はうれしいだろう。


内容(「BOOK」データベースより)
「次は女の子を産むわ」そう宣言して産み分けに躍起になる妻。「本当にどうしても女の子を産まないと駄目なのか」妻の意志に、違和感が濃くなってゆく夫。お互いに心揺れる日々を過ごすなか、新たな命を授かる。果たして、その性別は?そして、夫婦がたどった道は―(表題作)。男女の日常に生じたさざ波から見える、人間の愛おしさ、つよさ―。深々とした余韻が胸に響きやまぬ傑作五編。


2014年10月13日月曜日

ユリゴコロ 沼田 まほかる

なぞかけのやり方がうまく、最後まで一気に持っていく筆力もある。
賞を取るのも納得の作品だけど、個人的に好き嫌いはわかれるかも。

この作品は落としどころでドスンとくるはずなんだけど、なぜかあんまり
記憶に残らない。

ぐりぐりこねくり回しすぎて、どのエピソードも薄くなってしまったかも。

内容(「BOOK」データベースより)
ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか―。絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー!各誌ミステリーランキングの上位に輝き、第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!


2014年10月10日金曜日

ウイスキー・ボーイ  吉村 喜彦

あの会社がこんな会社だったなんて。っていう話。
テレビやCMに出てくるイメージとは違い、ザ、日本の会社的な場所になっている。

これこそほとんどのおじさんたちが体験している理不尽さだけど、CMの世界なので
まだエンタメ的な要素があり楽しくサクサク読めるのが利点。


内容(「BOOK」データベースより)
ライバル商品の台頭、口だけの上司、社内政治に長けた同僚…、みんなまとめてかかってこい!―支店から本社の宣伝部に復帰した上杉。ウイスキーの売上は低迷し、会社が打ち出す販売戦略も迷走つづき。そんなとき、上杉の前に現れたのは、伝説のブレンダーだった。彼との出会いで会社のウソを知った上杉は、巨象相手の大勝負に出る!『ビア・ボーイ』につづく痛快エンターテインメント。



2014年10月8日水曜日

凍りのくじら 辻村 深月

いやああ、、不思議な話です。
アイドル映画にするとピッタリかも。いい意味で。
青春的なにおいと、大人の階段的なテイストがうまく入っていて
高校生の女子にはたまらない構成になっている。

最後の最後の引っ張り方がまた隠し味にあってますます映画向き。
ただ、アイドル映画ってのはほかの人にもなんとなく共通項であり、
レビューは極端なほどいい悪いがはっきりしている。

あたしはおすすめ。

内容(「BOOK」データベースより)
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。


2014年10月6日月曜日

プライド  真山 仁

それぞれ映画になるんじゃないかってくらい深イイ話。
全くつながっていない短編なので、電車や旅行中や喫茶店などで読むのにいい。
どんな状況やどんな職場の人でもなんとなく重なり合うところがあるので
投射しつつ読んでください。

内容(「BOOK」データベースより)
確信犯的に期限切れ食材を使った菓子職人の胸中に迫る表題作、変人官僚が事業仕分け人と対決する「一俵の重み」。逆境を支えるのがプライドなら、人を狂わせるのもまたプライド。現代を生き抜くために、絶対に譲れないものは何か。社会問題の深層に潜む、現場の人々の一筋縄ではいかない思いに光を当て、深層心理まで描きこんだ極上フィクション六編と掌編「歴史的瞬間」を収録。


2014年10月5日日曜日

カササギたちの四季   道尾 秀介

サクサク読めて、さらに男女間の思いや友情、さらには推理やサスペンスなど
盛りだくさん。
道尾先生らしくここのこだわりもちょいちょいあるので
入門編として楽しむ推理小説にはちょうどいい。最後にほろっともあるのがさらにいい。


内容(「BOOK」データベースより)
リサイクルショップ・カササギは今日も賑やかだ。理屈屋の店長・華沙々木と、いつも売れない品物ばかり引き取ってくる日暮、店に入り浸る中学生の菜美。そんな三人の前で、四季を彩る4つの事件が起こる。「僕が事件を解決しよう」華沙々木が『マーフィーの法則』を片手に探偵役に乗り出すと、いつも話がこんがらがるのだ…。心がほっと温まる連作ミステリー。



2014年10月4日土曜日

デッドエンド―ボディーガード工藤兵悟 今野 敏

ざーーと読み進めた感があるけど、内容や思いなど
全く記憶に残らないのもある意味すがすがしい。

さくっと読めるエンタメをご希望の方はぜひ。

内容(「BOOK」データベースより)
最強の盾と最強の矛が対峙するとき、物語は未知の領域へ走り出す。ボディーガード工藤兵悟シリーズ、堂々の復活。


2014年10月1日水曜日

兵隊先生 沖縄戦、ある敗残兵の記録  松本 仁一

すごいことにまったく読まないまま返したみたい。。
いい話みたいだけど手つかずは申し訳なく。。ただもう借りることもないでしょう。。


内容紹介
避難民キャンプで慕われる小学校の先生が、実は匿われた敗残兵だと皆知っていた――。沖縄の人々と日本兵の交流を描いた感動の実話。


2014年9月30日火曜日

読めない遺言書 深山 亮

レビューを見る限り、すごくいい話なのですが、私はまったく覚えていないです。

結局読まずに返しちゃったのかなあ。。
時期的にそれはないはずなんだけど。

すみません、もう一回借ります。

内容(「BOOK」データベースより)
平凡な教師の竹原は、ある日、警察から父の孤独死を知らされる。いつか我が家に帰ってくると思っていた父。だが、見つかった遺言書は“全遺産を小井戸広美に遺贈する”という、見ず知らずの人物に宛てられた信じがたいものだった。家族を捨てた事への憤りとやりきれなさを胸に広美を追い始めた途端、尾行、盗撮、放火と、立て続けに事件に巻き込まれ―。竹原は遺言書を握りしめ、父が残した「謎」を追う。緻密な構成と劇的な展開が導く、驚愕のラスト。珠玉の長編推理小説。



2014年9月19日金曜日

早春の化石 柴田 哲孝

内容と展開はおもしろそうなんだけどちょっとしつこいというか
分かりづらいといか、、、。

ハードボイルドとして単純に楽しめればそれで
いいんだけど、ちょっとした謎解きがあるから
それがちときになって。

でもそこは実はたいしたことはなく、、人間模様が重点の作品。

内容(「BOOK」データベースより)
姉の遺体を捜してほしい―。福島の私立探偵・神山健介は東京から来たモデル・中嶋佳子から奇妙な依頼を受けた。二年前、ストーカーが双子の姉を拉致。だが犯人は自殺し、姉はそのまま行方不明になっていた。手掛かりは「土の中から姉の声が聞こえる」という佳子の曖昧な話だけなのだが…。やがて死んだ犯人の過去を追ううちに、戦前の満州から続く名家の闇が浮上する。『TENGU』『GEQ』の著者が贈る極上のハードボイルド・ミステリー。


2014年9月17日水曜日

笑い三年、泣き三月。 木内 昇

戦後の話にしては身近に感じられたし、その逆で昔懐かしい
別世界の雰囲気も楽しめた。

お笑いの世界にしては、当時有名な人をわざと出すようなこざかしいことは
しないで、登場人物の魅力だけで勝負しているのはさすが。

最後のオチは賛否両論わかれるけど、続きがみたい、そんな感じ。

内容(「BOOK」データベースより)
昭和二十一年、浅草の劇場・ミリオン座に拾われた万歳芸人の善造、活字好きな戦災孤児の武雄、万年映画青年の復員兵・光秀。年齢も境遇も違う三人と財閥令嬢を自称する風変わりな踊り子のふう子は、共同生活を始める。戦争で木端微塵になった夢や希望を取り戻しながら、戦後を生き抜く人々を描く傑作長編。




2014年9月12日金曜日

木暮荘物語 三浦 しをん

いや~さすが三浦先生。
鉄板の展開とテーマと会話とリズム。
このあたりだけでも満足なのに、きっちりオチで感動を与える。

昔読んだことがあったけど、それを途中途中懐かしさを感じながら
ちゃんと楽しめました。



内容紹介
小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。現在の住人は四人。一階には、死ぬ前のセックスを果たすために恋を求める老大家・木暮と、ある事情から刹那的な恋にのめり込む女子大生・光子。二階には、光子の日常を覗くことに生き甲斐を見いだすサラリーマン・神崎と、3年前に突然姿を消した恋人を想いながらも半年前に別の男性からの愛を受け入れた繭。その周りには、夫の浮気に悩む花屋の女主人・佐伯や、かつて犯した罪にとらわれつづけるトリマー・美禰、繭を見守る謎の美女・ニジコたちが。一見平穏に見える木暮荘の日常。しかし、一旦「愛」を求めたとき、それぞれが抱える懊悩が痛烈な哀しみとしてにじみ出す。それを和らげ、癒すのは、安普請であるがゆえに感じられる人のぬくもりと、ぼろアパートだからこそ生まれる他人との繋がりだった……。


2014年9月8日月曜日

その青の、その先の、 椰月 美智子

さらっと読みすぎて何も残っていない。。
たいくつとかつまらないとかじゃなくて、サクサク単純に漫画の読み切りを読んでいるよう。

電車の中でさくっと読むにはいいかと。
男性には向かないっす。

内容(「BOOK」データベースより)
ばかみたいに幸福な時間。それは、ほんの少しさみしい。最高の仲間との三年間。恋、友情、初体験…。すべてが詰まっている高校の日々。書き下ろし傑作青春小説。



七十歳死亡法案、可決 垣谷 美雨

テーマが刺激的で、期待通りの展開が続く。
人間ってそうだよなあ、みたいな話から、どちらかというと、よくある家族の絡み合いって
いう流れが多い。

このテーマにしなくてもこの小説はなりえた、そんな良作です。

内容(「BOOK」データベースより)
2020年、高齢者が国民の3割を超え、社会保障費は過去最高を更新。破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法」を強行採決する。2年後に施行を控え、宝田東洋子(55)は「やっと自由になれる」と喜びを感じながらも、自らの人生の残り時間に焦燥感を隠せずにいた。我侭放題の義母(84)の介護に追われた15年間、懸命に家族に尽くしてきた。なのに妻任せの能天気な夫(58)、働かない引きこもりの息子(29)、実家に寄りつかない娘(30)とみな勝手ばかり。「家族なんてろくなもんじゃない」、東洋子の心に黒いさざ波が立ち始めて…。すぐそこに迫る現実を生々しく描く。注目作家、渾身の書き下ろし小説。


2014年9月5日金曜日

策謀  (警視庁追跡捜査係) 堂場瞬一

最初の謎を最後の最後までひっぱりつつ、ほかの謎が絡み合ってくる。
警察ものとしてサクサク読んで、謎解きや動機の面はあまり期待しないほうがいいかも。


内容(「BOOK」データベースより)
五年前、渋谷で殺人を犯し、国際手配されていた船田透が突如帰国するとの情報が、追跡捜査係の西川大和の許に入った。逮捕されると分かりながら、なぜ船田は帰国するのか?無事逮捕できたものの、黙秘を続ける船田の態度に西川は不審を抱くのだった―。一方、五年前のビル放火事件の洗い直しを続ける沖田大輝は、犯行の動機に疑問を感じていた。細い手掛かりを求め奔走する沖田。やがて、それぞれの事件は、時を経て再び動き始める―。書き下ろし長篇警察小説。


贖罪の奏鳴曲 中山 七里

これ2回目でした。。

主人公の頭のよさとそれを追い詰める警察。
最後に弁護士が単純な事情での殺人じゃないことが分かるとどんどん
話に深みが増してくる。



内容(「BOOK」データベースより)
弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった―。「このミス」大賞受賞作家による新たな傑作誕生。



2014年9月1日月曜日

アヴェ・マリアのヴァイオリン  香川 宜子

これも。。まったく記憶にないっす。

欠片も知らない話なので、帯すら読んでない可能性大。
なんで借りたんだろう。。

内容(「BOOK」データベースより)
音楽があるかぎり私たちは生きていける!板東俘虜収容所、アウシュヴィッッ、そして21世紀の日本…。戦火をくぐり、数奇な運命に翻弄された一丁のヴァイオリンが生み出す感動の物語!!


2014年8月30日土曜日

もしも俺たちが天使なら 伊岡 瞬

最初は一瞬とまどうけど、登場人物と話の裏っかわが分かれば
グイグイと楽しくなる。

Vシネマとまではいかないけど、深夜の30分ドラマを2回見た、そんな感じです。



内容紹介
谷川涼一は、腕がいいのにお節介な性分で損ばかりしているイケメン詐欺師。
ずっと一匹狼だったが、女のヒモで暮らしているモテ男の松岡捷と、いわくありげな元刑事の染井義信とつるんで、性に合わない人助けに乗り出すことに――。
ところが、それを阻む怪しい人物が続々と現れ、命まで狙われる。敵の狙いは何なのか? 意外な黒幕の正体が明らかになると、物語が急展開する!
二枚目だが野良犬みたいな男3人が繰り広げる、


2014年8月25日月曜日

モルフェウスの領域 海堂 尊


リズムと展開の悪さに読み飛ばしてしまいました。。
海棠先生、調子悪かったのかなあ。。

適当に書いた感がありありと。。

内容(「BOOK」データベースより)
桜宮市に新設された未来医学探究センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年の生命維持業務を担当している。少年・佐々木アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する。人間の尊厳と倫理を問う、最先端医療ミステリー!


2014年8月20日水曜日

ヒカルの卵 森沢 明夫

ほのぼのした田舎の成長物語かと思いきや全く違う。

リアリティもありつつ、人間模様もある。

主人公はちょっと現実離れしているけど、実際の田舎の
人はこんなものなのかもしれない。
逆にこうだからこそ、この展開があり得るのかも。

田舎系に興味がある人はぜひ。


内容(「BOOK」データベースより)
世界初?たまごかけご飯専門店にようこそ!「限界集落」に暮らす村人たちを、俺が元気にしてやんべ!養鶏農家でお人好しの二郎は「たまごかけご飯専門店」を開くと決意した。しかも、限界集落からさらに山奥に入った森のなかで。このあまりにも素っ頓狂な計画に、村人たちは大反対するが…。小さな山村に暮らす愉快な面々が繰り広げる、笑って泣ける物語。




2014年8月18日月曜日

隣室のモーツアルト 藤堂 志津子

やばい、、内容全く覚えていない。。。

きっと面白い話がいっぱいあったのかと。。


内容(「BOOK」データベースより)
食道がんの手術のために入院した51歳の多花子。それは、半身不随の母をひとりで介護する暮らしの中で得たつかのまの休息だったが、隣の病室に昔の男がいることに気づいて…いくつもの人間模様を見届け、後半生をあるがままに受けとめ生きる女性の覚悟としなやかさ。不思議な迫力に満ちた傑作短編集。




2014年8月17日日曜日

図書室のキリギリス 竹内真

エッセイ風の地味な話かと思ったんだけど、結構内容も展開も複雑でおもしろい。
推理小説と男女系や泣きの部分をうまく混ぜ込んだ、成長もの、という感じだろうか。

本の世界にもう少しはいって推理の面を強く出せば、ブリリアにも勝てそう。


内容紹介
バツイチになったのを機に、職探しをはじめた詩織。友人の紹介で学校司書に採用されるが、彼女にはある特殊な能力があって……。本に込められた思いと謎を読み解くブックミステリー。


2014年8月16日土曜日

友罪 薬丸 岳

これも題材から進め方からオチまで。一気に完全に読み進めてしまう。
途中なんとなくわかる部分もあるけど、それを補って有り余るほどの
展開とオチ。

これは途中でいくら悲しくなっても、わかりそうになっても最後まで
読んでほしい。

決してオチが後味悪いものじゃなく、かつ事件が深堀されることもない。


―過去に重大犯罪を犯した人間が、会社の同僚だとわかったら?―
ミステリ界の若手旗手である薬丸岳が、児童連続殺傷事件に着想を得て、凶悪少年犯罪の「その後」を描いた傑作長編!


2014年8月15日金曜日

太陽は動かない   吉田 修一

これはすごいねえ。息もつかせぬ展開とはまさにこのこと。
グイグイくる筆力とリズムは一級品だけど、それ以上に会話や動きやシーンなど
登場人物がめちゃめちゃ記憶に残る。

産業スパイといいつつ、完全に本物のスパイの話。

いい映画が見たい人はこの小説で十二分に代用できます。



内容(「BOOK」データベースより)
油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。産業スパイ組織AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡とその背後関係を探っていた。目的は機密情報を入手し高値で売り飛ばすこと。商売敵のデイビッドと謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグル過激派による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された。息詰まる情報戦の末に、巨万の富を得るのは誰か?産業スパイ“鷹野一彦”シリーズ第1弾!


2014年8月12日火曜日

防波堤 横浜みなとみらい署暴対係 今野 敏

主人公の魅力が十二分にあり、事件や解決の方法がまさに王道ハードボイルドと
警察小説のパターンが組み合わさっている傑作。

新宿鮫シリーズにちと似ているけど、こっちのほうが中身は深い気がする。
短編なのでドラマ化もしやすく、主人公がいい俳優さんなら
視聴率を取るいいドラマになりそう。


内容紹介
「ハマの用心棒」と呼ばれ、暴力団から恐れられている神奈川県警みなとみらい署の暴対係長・諸橋。陽気な相棒・ジョーこと城島をはじめ、部下たちから尊敬、信頼されている。ある日、馴染みのやくざ・神野組唯一の組員・岩倉が身柄を拘束された。素人に手を出したという。昔気質の神野が素人に手を出すはずがない。諸橋と城島は岩倉の取調に立ち会う。
表題作「防波堤」他、横浜を舞台に悪と戦う諸橋班の活躍を描く6篇を収録。



2014年8月11日月曜日

わたしをみつけて 中脇初枝


ものすごくいい話のようなのですが、、私はまったく覚えていません。。

おそらく図書館の期限切れでそのまま返してしまったかと。
また借ります。。

内容(「BOOK」データベースより)
施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、問題がある医師にも異議は唱えない。なぜならやっと得た居場所を失いたくないから―。『きみはいい子』で光をあてた家族の問題に加え、今作では医療現場の問題にも鋭く切り込んでいく。新境地となる書き下ろし長編。



2014年8月7日木曜日

あの頃の空 佐江 衆一

それぞれがちょっとした日常の定年退職後の風景なので、読み進めてしまうのは確か。
記憶にドスンとは残らないけど、たまにほろり、たまにほっと、たまにスカッとする短編集。



内容(「BOOK」データベースより)
定年を迎えたあの頃、忙しかった三十代のあの頃、楽しかった少年時代のあの頃、そして、いつか訪れる終の瞬間…。昭和のノスタルジー溢れる追憶の日々。迷える熟年男性に贈る人生の応援歌。



2014年8月4日月曜日

ランドマーク  吉田 修一

まったく覚えていない。。
おもしろいレビューが多いのに、、。

懲りすぎて意味不明な描写が多かったのかなあ。。

内容(「BOOK」データベースより)
大宮の地にそびえたつ地上35階建ての超高層ビル。それはフロアがねじれながら、巨大な螺旋を描くという、特異な構造をもっていた。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人、ふたりの毎日もビルが投影したかのように不安定になり、ついにゆがんだ日常は臨界点を超える。圧巻の構想力と、並はずれた筆力で描く傑作長編。


2014年8月1日金曜日

白ゆき姫殺人事件  湊 かなえ

ドラマがあったので久しぶりに読みかえしてみました。

ただ、、全く心に響かなくて記憶のかけらも残っていない。。
週刊誌やワイドショーの会話を読んでいるようで、さらっと流れて行ってしまいました。

これがやりたかったのだと思うけど、、、読みごたえはないなあ。


内容(「BOOK」データベースより)
化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。


2014年7月30日水曜日

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫) 高橋 秀実

ちょこちょこしたエピソードがロジカルでおもしろいけど、よくよく読んでみると実は
ほとんど負けてる現実。

たまーーにすごくかつけど継続性がないので、うーんって感じ。



内容(「BOOK」データベースより)
甲子園も夢じゃない!?平成17年夏、東大合格者数日本一で有名な開成高校の野球部が、東東京予選ベスト16に勝ち進んだ。グラウンドでの練習は週1日、エラーでも空振りでもかまわない、勝負にこだわりドサクサに紛れて勝つ…。監督の独創的なセオリーと、下手を自覚しながら生真面目に野球に取り組む選手たちの日々。思わず爆笑、読んで納得の傑作ノンフィクション!


2014年7月29日火曜日

メギド 渡辺 裕之

筆力が高いせいか、内容はうすうすなはずなのに、一気読みができた。
ハードボイルドとしてグイグイ読むのは大正解。

ここで謎ときの要素とか、人間性の要素とかはほとんど気にしないで
読み進めたほうがいい。

そう思うと、途中途中で出てくるちょっとした泣きのエピソードがグッとくる。

内容(「BOOK」データベースより)
ベトナム戦争が泥沼化し、日本国内でも政情不安が続いていた1972年、奥秋川でひとりの美青年が発見された。彼はすべての記憶を失い、頭部に大きな手術痕が残っていた。キャンプ場を営む根岸に助けられ達也と名づけられた青年は、断片的に殺人の記憶が甦るようになる。やがて、戦中から兵器開発を続ける軍需会社“大島産業”から達也に“零隊”と呼ばれる刺客が送り込まれた。だが、達也は「メギド」と呼ばれるもうひとりの人格を自覚、敵を撃退する。彼は一体何者なのか?そして待ち受ける壮絶な運命とは?ヒットシリーズ『傭兵代理店』の著者が贈る、アクション謀略小説。


2014年7月22日火曜日

ブルー・ゴールド 真保裕一

最初だけとまどうけど、あとはよくある影の実力グループで新人が
成長していくお話。

細かいエピソードや勝った負けたはおもしろいけど、ちょっとだけ
矛盾を感じつつ次回作も見てしまうだろうなあ、って話。



内容(「BOOK」データベースより)
若手商社マンの藪内之宏は零細企業のゴールド・コンサルタントに飛ばされる。社長は悪名高く敵だらけ、同僚は凄腕ハッカーの青年に年齢不詳のド派手美女。藪内はクセモノぞろいの面々と貴重な商品である「水」獲得に奔走するが、予期せぬ妨害に悪戦苦闘する。


2014年7月18日金曜日

夏を拾いに  森 浩美

昔を思い出しているところはちょと退屈になって読み飛ばしてしまいました。
そこが肝みたいんだけど。

最初と最後の親子の会話のほうがよかったので、そこを厚めにしてほしかった。


内容(「BOOK」データベースより)
「私たちには、いつだって拾いにいける夏がある」。“現代の人情話”の名手が描く、懐かしく瑞々しい、少年の日々。宝物のような友情、家族の絆。現代人が原点に立ち返る共有装置を込めた、ノスタルジック感動長編。


2014年7月14日月曜日

ケルベロスの肖像 海堂 尊

シリーズの最後みたいで、それなりに盛り上がったけど、会話とシーンで
つなぎ切っている。
内容的には、、どーでもいい感じ。

この次を書くのはそれなりに大変そう。



内容(「BOOK」データベースより)
東城大学病院を破壊する―病院に届いた一通の脅迫状。高階病院長は、“愚痴外来”の田口医師に犯人を突き止めるよう依頼する。厚生労働省のロジカル・モンスター白鳥の部下、姫宮からアドバイスを得て、調査を始めた田口。警察、法医学会など様々な組織の思惑が交錯するなか、エーアイセンター設立の日、何かが起きる!?文庫オリジナル特典として単行本未収録の掌編を特別収録!



2014年7月11日金曜日

喧嘩猿 木内 一裕

時代劇は嫌いだけど、これは楽しめた。
石松の話だけど、次郎長は全く出てこないで、その前の任侠
で楽しめるのがすごいことろ。

続編というか別枠の話があったらうれしい。

内容(「BOOK」データベースより)
売られた喧嘩は必ず買う。度胸だけを頼りに己の信じた道を進むだけ。世間を敵に回しても、生き方だけは変えられぬ。馬鹿と呼びたきゃ呼ぶがいい。こんな糞みてえな世の中で、命を惜しんでまで生きていてえとは思わねえ。名刀・池田鬼神丸を巡り、男たちの生き方が激突する!デビュー作『藁の楯』映画化の著者が書き下ろす、七作目にして、痛快の極み。


2014年7月8日火曜日

リターン 五十嵐 貴久

いやあ、、、怖い。

リカの最初の話はもう覚えていないけど、それでも大丈夫。

殺し方が怖いので、そこは飛ばしつつ、ドキドキの展開だけ楽しもう。
最後もやっぱり怖いけど。


内容(「BOOK」データベースより)
高尾で発見された手足と顔がない死体、それは、10年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と共に捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子と結婚の約束をした恋人・捜査一課の奥山から連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは…。


2014年7月7日月曜日

どれくらいの愛情  白石 一文

うーん。。。

よく出来てるはずなんだけど、全く覚えていない。。




内容(「BOOK」データベースより)
5年前、結婚を目前に最愛の女性、晶に裏切られた正平は、苦しみの中、家業に打ち込み、思わぬ成功を収めていた。そんな彼に突然、電話が。再会した男と女。明らかにされる別離の理由(表題作)。目に見えるものだけでは分からない「大切なもの」に気づくとき、人は感動に打ち震える。表題作の他3作を収録した傑作恋愛小説集。


2014年7月4日金曜日

てふてふ荘へようこそ 乾 ルカ

これは、、いい。
本当にふかいい。

それぞれのエピソードの立ち方がよく出来ていて、
さらにその裏ストーリー、またまた、サイドストーリー。

いくつにも重なって、一つにまとまっていく姿はまさに圧巻。

これは傑作。
逆にすごすぎてドラマ化は難しいだろうなあ。

内容(「BOOK」データベースより)
ある街の高台に佇む木造アパート「てふてふ荘」。敷金・礼金なし、2Kの間取りで家賃はわずか13,000円、しかも最初の1ヶ月は支払う必要なし…破格の条件に不審を抱きつつ1号室に入居したフリーターの高橋真一。翌朝目を覚ますと、見たことのない若い女の子が笑顔で座っていた。「これからよろしくね」。特異な事情を抱えた住人たちが出逢った、謎の“同居人”の秘密。切なくもほっこり心が温かくなる、おんぼろアパート物語。


2014年7月1日火曜日

生存者ゼロ   安生 正

これは逆に薄い気が。。

パニックムービー的な流れでハリウッドならこのくらいの薄さで
大作になっちゃう。

スケールはでかいけど謎解き部分は適当、という感じです・



内容(「BOOK」データベースより)
北海道根室半島沖に浮かぶ石油掘削基地で職員全員が無残な死体となって発見された。陸上自衛官三等陸佐の廻田と感染症学者の富樫らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられる。しかし、ある法則を見出したときには、すでに北海道本島で同じ惨劇が起きていた―。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで未知の恐怖との闘いを描く、第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。



2014年6月30日月曜日

魔女は甦る   中山 七里

薬がメインの話なんだけど、そこはなかなか出てこないで、
途中までは完全にホラー。

半分以降は推理ものの面が出てきて、やっぱりホラーになって
最後はまたオチが映画並みにいい出来。



内容(「BOOK」データベースより)
元薬物研究員が勤務地の近くで肉と骨の姿で発見された。埼玉県警の槇畑は捜査を開始。だが会社は二ヶ月前に閉鎖され、社員も行方が知れない。同時に嬰児誘拐と、繁華街での日本刀による無差別殺人が起こった。真面目な研究員は何故、無惨な姿に成り果てたのか。それぞれの事件は繋がりを見せながら、恐怖と驚愕のラストへなだれ込んでいく…。



2014年6月26日木曜日

星やどりの声  朝井 リョウ  

朝井先生のいつものトーンではなく、女性作家が書くような
深いちょっとした闇を心に抱えた家族が、それを乗り越えていくという
鉄板をおもしろく描いている。

リズムがよくて読みやすいので、最後までいい感じで
読めるけど、深みはない。。

内容(「BOOK」データベースより)
東京ではない海の見える町で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。三男三女母ひとり。亡き父が残した名物のビーフシチューの香りに包まれた生活には、慎ましやかながらも確かな幸せがあった。しかし、常連客のおじいちゃんが店に姿を見せなくなった頃から、家族に少しずつ変化が。各々が葛藤を抱え息苦しくなる早坂家に、父が仕掛けた奇跡が降りそそぐとき、一家は家族を卒業する。著者が学生最後の夏に描いた、感動の物語。


2014年6月23日月曜日

盤上に散る 塩田 武士

骨太で深い話。

将棋の世界を全く知らなくても、小説好きなら楽しめる。
このテーマは2回目だけど、特に知らずにこれだけでもいい。

将棋のシーンはほんのちょっとなのはちょっと寂しい。


内容(「BOOK」データベースより)
母を亡くし、家族がいなくなった蒼井明日香は、遺品の中に一通の封筒を見つける。宛名には母の字で「林鋭生様」。どうやら将棋指しであるらしい。母はこの得体の知れない男に何の用があったのか―。明日香は未知の将棋界で捜索を開始する。昭和の終わりに忽然と姿を消した伝説の真剣師・林鋭生。冷血非道な男が人生のすべてを賭けた恋!笑いと勝負と情熱を描く圧倒的エンターテインメント!



2014年6月14日土曜日

ばらばら死体の夜   桜庭 一樹

これ、、2回目だった。

でも読み応えあり。
著中で飛ばしてしまったけど、話はすごい。


内容(「BOOK」データベースより)
神保町の古書店「泪亭」二階に住む謎の美女・白井沙漠。学生時代に同じ部屋に下宿していたことから彼女と知り合った翻訳家の解は、訝しく思いながらも何度も身体を重ねる。二人が共通して抱える「借金」という恐怖。破滅へのカウントダウンの中、彼らが辿り着いた場所とは―。「消費者金融」全盛の時代を生きる登場人物四人の視点から、お金に翻弄される人々の姿を緻密に描いたサスペンス。




2014年6月13日金曜日

パパは今日、運動会 山本 幸久

会社の運動会の裏エピソードというか、会社人間の付き合い方が
よーーく描かれている。

本当にあるあるが満載で、こういった人間関係を乗り越えてえらくなって
いくのかしら、という感じ。

逆に学生に「これが会社の縮図だぞ」と教えてあげたい。



内容(「BOOK」データベースより)
嘘っぽく晴れ渡った青空の下、来年五十周年を迎えるカキツバタ文具の史上初の社内運動会が開かれた。ごますり男も泣き虫も、不倫男もアイドルも、強面もお調子者も、みんないつもとちょっと違う。いや、ちょっとどころか、え?こんな人だった?いろんな笑いがぎっしり詰まった会社小説の真骨頂。


2014年6月9日月曜日

残虐記   桐野 夏生

最近この手の事件が多くなってきたので読むのが少々つらいけど、
最悪の悲劇があるわけではないので、そこはまだ読み進められる。


桐野先生の真骨頂の内容と描写なので、そこは安パイで
楽しめる。

またこの事件の裏の話がそこそこのインパクトがあり、最後まで
ちゃんと読んで、さらにドスンとくる読後感を味わうべき。


内容(「BOOK」データベースより)
自分は少女誘拐監禁事件の被害者だったという驚くべき手記を残して、作家が消えた。黒く汚れた男の爪、饐えた臭い、含んだ水の鉄錆の味。性と暴力の気配が満ちる密室で、少女が夜毎に育てた毒の夢と男の欲望とが交錯する。誰にも明かされない真実をめぐって少女に注がれた隠微な視線、幾重にも重なり合った虚構と現実の姿を、独創的なリアリズムを駆使して描出した傑作長編。柴田錬三郎賞受賞作。



2014年6月7日土曜日

ミリオンセラーガール 里見 蘭


書店営業の知らない部分がちゃんと描かれていて、さらに
出版社の悲しい現実も見えてくる。

それに固執しないで、人間関係やサクセス的な面もあるので
エンタメ的には最高。


内容(「BOOK」データベースより)
彼氏にはフラれ、アパレルショップはクビになった沙智。心機一転、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ転職するが、配属されたのは、書店営業を行う販売促進部だった。しかも、初版1万部にも満たない無名作家の小説を『ミリオンセラーにせよ』との特命まで課せられた!営業、編集、取次、そして書店員をも巻き込んで、沙智は次第に火をつけていくが…。


2014年6月5日木曜日

大絵画展   望月 諒子

盗み方がちと曖昧というか、面白味が。。
ドキドキするようなシーンも少ないし、謎解きが深いわけでもなく。。

あんまり記憶に残らないなあ。。

内容(「BOOK」データベースより)
ロンドンのオークションでゴッホ作「医師ガシェの肖像」を日本人が競り落とした。落札価格は約百八十億円。時は流れ、日本のバブルが弾け、借金で追いつめられた男女にある依頼が持ちかけられる。それは倉庫に眠る「ガシェの肖像」を盗んで欲しいというものだった…。第14回日本ミステリー文学大賞新人賞に輝く、痛快にしてスリリングなコンゲーム小説の傑作。


2014年6月2日月曜日

こんなわたしで、ごめんなさい 平 安寿子


よくあるシーンが多いわりには共感だけじゃなく
楽しくすいすい読める。
飽きもせずそれなりの山場があり、よくできた深夜ドラマ
のよう。



内容紹介
「いませんか? あなたのまわりに、こんな人」
たとえば、こんな↓

――女性管理職・学者の妻・15歳の娘の母親、の三役をこなし、前向きで明朗快活なわたしは皆が羨む存在!
……だったはずの菅野早弓(44歳)は、最近職場で孤独を感じ、暗い毎日を送っている。なぜなら……
(episode 7「こんなわたしで、ごめんなさい」より)

「こんな人」ほかにも、まだまだいるんです↓

婚活を放棄したOL、対人恐怖症の美人、男性不信の<巨乳>女、フリフリ・ファッションおばさんetc.etc……。
欠点や弱点、悪い癖を自分から引きはがせずに、あがく女たちの悲喜こもごもを、クスクス、ほろりと描きだす。
「婚活の外へ」「どうか小さな幸せを」「イガイガにチョコがけするのも年の功」「自然の法則に従って」
「じれったい美女」「カワイイ・イズ・グレート! 」「こんなわたしで、ごめんなさい」の全7編を収録。
ユーモラスでシニカルな「平節」炸裂の傑作コメディ短編集!

「そんなあなたを許します」
と誰かが言ってくれるまで、先は長いぞ、頑張ろう。



2014年6月1日日曜日

列島融解 濱 嘉之

上っ面ではなく、表裏きちんと描いているところが
ある意味勉強にもなる。
作者が電力会社の人のようで、ちょっと偏っている意見も
でるけどこのくらいあったほうが逆に両面見れていい。


内容(「BOOK」データベースより)
東日本電力社員を経て衆議院議員となった小川正人は、未曾有の大震災後、日本が直面するエネルギー問題に真っ向から取り組んでいた。原発の行方と、代替エネルギーの可能性は。停滞した経済は復調し、安全は守られるのか。日本自由党政権となり激動する政財界を見つめながら、この国のかたちを描き直す意欲作。






2014年5月24日土曜日

さいはての彼女 原田 マハ

それぞれの短編がよく出来ていて、流して読みつつも心に
ちょっとだけ響く感じ。

たまにご都合的なものもあるけど、薄くみんながつながっているので
一番最初の作品のバイク少女の長編が読みたい。


内容(「BOOK」データベースより)
25歳で起業した敏腕若手女性社長の鈴木涼香。猛烈に頑張ったおかげで会社は順調に成長したものの結婚とは縁遠く、絶大な信頼を寄せていた秘書の高見沢さえも会社を去るという。失意のまま出かけた一人旅のチケットは行き先違いで、沖縄で優雅なヴァカンスと決め込んだつもりが、なぜか女満別!?だが、予想外の出逢いが、こわばった涼香の心をほぐしていく。人は何度でも立ち上がれる。再生をテーマにした、珠玉の短篇集。


2014年5月21日水曜日

月の恋人 道尾 秀介


ドラマとリンクしているようだけど、こっちのほうがまだおもしろいかも。
ただ、それぞれの恋愛系のエピソードが深みがなく、さらっと
書きなぐった感がある。
道尾先生の作品とはまったく思わないで読んだほうがいいかも。


内容(「BOOK」データベースより)
不甲斐ない彼氏と理不尽な職場を捨て、ひとり旅に出た弥生は、滞在先の上海で葉月蓮介と出会う。蓮介は、高級家具を扱うレゴリスの若き経営者として注目される存在だった。一方、この街に住むシュウメイは、美貌を買われ、レゴリスのCMモデルに選ばれるも、それをきっぱりと断っていた―。恋は前触れもなく、始まった。道尾秀介があなたに贈る、絆と再生のラブ・ストーリー。


2014年5月19日月曜日

「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー  高橋 秀実

実は最初の10pくらいですべてが終わっていたりする。
そのあとはまったく盛り上がることなく、トライアンドエラーが
繰り返しあって、うんちくもそんなにたまらない。。

やっぱりそんなにおいしい話はないか。

内容(「BOOK」データベースより)
甲子園も夢じゃない!?平成17年夏、東大合格者数日本一で有名な開成高校の野球部が、東東京予選ベスト16に勝ち進んだ。グラウンドでの練習は週1日、エラーでも空振りでもかまわない、勝負にこだわりドサクサに紛れて勝つ…。監督の独創的なセオリーと、下手を自覚しながら生真面目に野球に取り組む選手たちの日々。思わず爆笑、読んで納得の傑作ノンフィクション!



2014年5月18日日曜日

空き家再生ツアー 岸本 葉子


淡々と話を読む分には問題ないけど、深く心に響くことは
まったくない。。



内容説明
人気エッセイストの初の連作小説集。 50歳、独身、ひとり暮らし。人生の曲がり角を迎えた女性たちが人生を見つめ直し模索する、それぞれのこれから。人気エッセイスト初めて挑戦した連作小説集




2014年5月11日日曜日

ブルー・ゴールド 真保裕一

テーマも展開もおもしろいけど、なぜか後味がすっきり過ぎて
何も残らない。。

映画化して、どっかんどっかんやればいいのかも。


内容紹介
一流商社マンの薮内が飛ばされたのは、ブラック企業!?
社長は悪名高く敵だらけ、同僚は凄腕ハッカーの青年に年齢不詳のド派手美女。
クセモノぞろいのメンバーと、貴重な戦略商品「水」獲得に奔走するが、予期せぬ妨害に悪戦苦闘する。


2014年5月10日土曜日

メギド 渡辺 裕之

もっと一つの現場で争いや戦いがあってもいいと思うけど、逃亡者みたいにさくっと
終わって次の舞台に移る。
おおもとのテーマは続いていくけど、それはある意味わかりきった話なので
なかなか入り込めなかった。


内容(「BOOK」データベースより)
ベトナム戦争が泥沼化し、日本国内でも政情不安が続いていた1972年、奥秋川でひとりの美青年が発見された。彼はすべての記憶を失い、頭部に大きな手術痕が残っていた。キャンプ場を営む根岸に助けられ達也と名づけられた青年は、断片的に殺人の記憶が甦るようになる。やがて、戦中から兵器開発を続ける軍需会社“大島産業”から達也に“零隊”と呼ばれる刺客が送り込まれた。だが、達也は「メギド」と呼ばれるもうひとりの人格を自覚、敵を撃退する。彼は一体何者なのか?そして待ち受ける壮絶な運命とは?ヒットシリーズ『傭兵代理店』の著者が贈る、アクション謀略小説。


2014年5月9日金曜日

夏を拾いに 森 浩美

最初のお父さんの下りはほとんどなく、懐かしい昭和の話。
半分くらいはおもしろいんだけど、途中で飽きてとばしても
話がついていけるのが怖い。

オチだけ見てもOK。

内容紹介
「お父さんが小学生のときはな……」父が息子に誇りたい、昭和46年のひと夏――小五の文弘は、祖父から町に不発弾が埋まっている話を聞く。様々な家庭の事情を抱えた仲間四人で、不発弾探しを始めるが。「家族の言い訳」シリーズをヒットさせた著者が描く、懐かしく爽やかな青春小説。


2014年5月3日土曜日

プラナリア (文春文庫) 山本 文緒

覚えてない、、、読んだのに。。好きな作家なのに。。
最近この手のことが続いています。
おそらく引越しをしたバタバタのせいです。

眠くて眠くて。。


内容紹介
乳ガンの手術後、何をするのもかったるい25歳の春香。この洞窟の出口はどこにある? 働かない彼女たちに現在を映す恋愛小説集


2014年5月1日木曜日

降霊会の夜 浅田 次郎

久しぶりの浅田先生の作品だったのに。
全く読んでいない。
もったいない。。テーマも内容もよさげなのに。

今度こそ読みます。。


内容(「BOOK」データベースより)
罪がない、とおっしゃるのですか―死者と生者が語り合う禁忌に魅入られた男が見たものとは…。至高の恋愛小説であり、第一級の戦争文学であり、極めつきの現代怪異譚。


2014年4月25日金曜日

ウィンター・ホリデー 坂木 司

続編です。

そんなに泣かせることもなく、今度は日常を淡々と流しているような感じですね。
ホームドラマのようです。
取り立ててお勧めはしないけど、坂本先生が好きな人にはいいかも、ってレベルです。



内容(「BOOK」データベースより)
届けたい。間に合わないものなんてないから。一人から二人、そして…。父子の絆の先にある、家族の物語。父親は元ヤン・元ホスト・現宅配便ドライバー、息子はしっかり者だけど所帯じみてるのが玉にきずの小学生。冬休み、期間限定父子ふたたび。


見えない鎖 鏑木 蓮

これまたまったく覚えてない。。
また機会があったら。。。


内容(「BOOK」データベースより)
失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖は始まった。私は“幸せ”ですか?人間の“業”とは、そして幸福とは。乱歩賞作家が問いかける、予測不能の人間ミステリー。



2014年4月24日木曜日

エール! 2 (実業之日本社文庫) 坂木 司、水生 大海、拓未 司、 垣谷 美雨


なぜか一人の作家が書いているかのように、そんなにリズムや流れが不快ではなく
個々に楽しんで読むことができた
どれが一番ってわけじゃないけど、なぜかスイミングインストラクターの話が
印象深い。
よくあるネタとよくあるオチなんだけど。


内容(「BOOK」データベースより)
バイト君の教育、クライアントの不正、育児と仕事の両立…働く女性を取り巻くさまざまな問題のゆくえは!?スイミングインストラクター、社会保険労務士、宅配ピザ店店長、遺品整理会社社員、ラジオパーソナリティ、メーカーのOL。六人の女性を主人公に、ミステリー、ファンタジー、ちょっぴりサスペンスと、多彩な六話を収録するアンソロジー。オール書き下ろし。


2014年4月23日水曜日

共同正犯 大門 剛明

やばい、、、まったく覚えてない。。。読んでないな。。

また借ります。

内容(「BOOK」データベースより)
姫路・夢前川の製鎖工場で、男の遺体が発見された。あくどい商法で知られた不動産業者。疑いの目は工場の持ち主で、被害者への巨額の連帯保証債務を抱え苦しむ、女社長に向けられた。しかしベテラン刑事・岩田は見抜いた。この事件には、共犯者がいる―暴かれてゆく過去の因縁。真犯人は、そして犯行の真の意図とは?社会派ミステリの旗手、最新作。


2014年4月22日火曜日

素人がいっぱい (ラブホリックの事件簿) 新野 剛志

ちょっとづつおもしろいけど、ちょっとづつ退屈。


盛り上がりってくる流れがどうも中途半端で、、。
切口やネタ、登場人物はいいので、ネタの深みと
展開の妙があればいいのかも。

ただ、ドラマ化はしやすそうです。

内容紹介
僕が店長を勤める「ラブホリック」では、店の女の子がらみ事件がちらほら。そんな時に、僕の友人のヨガを修行する宗介に事件解決を頼むのは何故? 気鋭が贈る、連作ミステリ。


2014年4月20日日曜日

何者  朝井 リョウ

就活の話なんだけど、完全に人間関係の襞の話。

最後の最後でこのタイトルの意味が分かるオチが出てくるのだけど
なぜか最初のほうでこれがわかってしまい、なぜここまで引っ張るんだろう
と感じた。

リズムもテーマも会話もいい感じで流れているのになぜか
人に勧めるまではいかない。。

内容紹介
「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。


2014年4月13日日曜日

越境捜査3 破断 笹本 稜平

二人のからみがちとわかりづらく、感情移入がしにくかった。
最後のほうになるとストーリーを追いかけるのに必死で
眠くなってしまいました。。。


内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査一課特別捜査一係の鷺沼友哉。神奈川県警瀬谷警察署刑事課の宮野裕之。ふたりの“一匹狼”が、みたび手を組んだ。10年前に行方不明となっていた右翼団体の大物が、白骨死体で発見された。拳銃自殺と断定されたが、現場に赴いた宮野は、その拳銃は警察官が使うニューナンブではないかと疑念を持つ。民間に出回るはずのない拳銃。ちらつく公安警察の影。続く重要人物の死。捜査の行く手を阻む者と立ちはだかる組織…。次々と現れる黒い謎に、捜査は東京、神奈川、福島と広がりを見せ、ついにはフィリピンへ。奸計を絶対に許さない“最強のタスクフォース”が巨悪を追い詰める、大迫力の警察小説。


2014年4月9日水曜日

田村はまだか 朝倉 かすみ

前に読んでいたと思う。2回目だね。

それでも案外サクサク読めて、読んでいるときはそこそこ
おもしろいんだけど読後感は中途半端で、、。
単純に登場人物の名前とエピソードが一致しないせいかと。

内容(「BOOK」データベースより)
深夜のバー。小学校のクラス会三次会。男女五人が、大雪で列車が遅れてクラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ。各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たちのこと。それにつけても田村はまだか。来いよ、田村。そしてラストには怒涛の感動が待ち受ける。’09年、第30回吉川英治文学新人賞受賞作。傑作短編「おまえ、井上鏡子だろう」を特別収録。





2014年4月8日火曜日

怪物 福田 和代

力があるという前提で話を読んでいかないと途中で
道に迷います。
比喩ではなくて、本当にかぎ分ける、という感じです。
ただ、最後のほうでそれがちと疑問視されるのでまた道に迷う
のですが。。


内容(「BOOK」データベースより)
定年を間近に控えた刑事、香西には“死”の匂いを嗅ぎとる不思議な能力があった。その力を手掛かりに不審な失踪事件を調べるうち、彼はゴミ処理施設で働く青年、真崎に辿り着く。「処理場で人間の身体くらい溶かせる」とこともなげに言う真崎。端正な顔立ちのこの男が事件の犯人なのか。二人の息詰まる攻防戦が幕を開ける―。正義と悪の概念が根底から覆される!著者渾身の長編ミステリー。




2014年4月7日月曜日

もういちど生まれる 朝井 リョウ

朝井先生の世界が良くも悪くも色濃く出ている作品。

うすーく見えない部分があって、それとは別の太い主題を追っかけながら
最後のほうで薄い部分がでっかい軸となって語り掛ける。


内容(「BOOK」データベースより)
彼氏がいるのに、別の人にも好意を寄せられている汐梨。バイトを次々と替える翔多。絵を描きながら母を想う新。美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。才能に限界を感じながらもダンスを続ける遙。みんな、恥ずかしいプライドやこみ上げる焦りを抱えながら、一歩踏み出そうとしている。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、爽快な青春小説。


2014年4月2日水曜日

和解せず 藤田 宜永

音楽業界の話がベースにありつつ、家族や恋人、友人、縁者などが少しずつ
絡み合ってよくまとまっている。
ふつう、これだけエピソードを入れ込むとどっかで薄くなったり中途半端に
なったりすると思うけど、きっちり完成させてきた。

逆にドラマにすると難しいのかなあ。。

内容(「BOOK」データベースより)
クラシック中心のプロモーターである伊木章吾は、絶縁状態だった元国会議員の父・清之助の通夜に出向いた。それから間もなく、招聘した著名なチェロ奏者が逮捕され、興行は中止となり、章吾は多大な負債を抱える。数日後、かつて伊木家で働いていた女性の娘で、章吾と深い関係があったソプラノ歌手・沢島美香子が現れる。なぜか、章吾の父親は彼女に遺産の一部を与えていたのだった。一方、チェロ奏者のプロモートを争っていた章吾の同業者・野崎が殺され、雑誌記者の吉川が章吾に近付いてくる。章吾の弟で国会議員の修司と妹・貴子に「黒い疑惑」があるという―。大物政治家だった父親の遺産を巡り、浮上したひとつの「謎」。その答えを解く鍵は、親子の確執にあった―。現代を揺さぶる圧倒的人間ドラマ。


2014年3月26日水曜日

友 鏑木 蓮

これは深い。
そして映画にしやすい。

登場人物の描き方もうまいし、二人が途中からまったく接触をもたない形で
進んでいくのもドキドキをあおる。

ケインとアベルを思い出した。
まったく違うけど。


内容(「BOOK」データベースより)
14歳の冬、父親を殺された―親友が、大事なものを、すべて奪っていく。刑事による警官殺し。憎悪と絶望を胸に、親友だった二人の人生は激変する。仇討ちを誓った少年は刑事に。世間を敵にまわした少年は裏側の世界に。その間で揺れ動く女心ふたつ。二人の人生は二度と交差しないはずだった。さらなる事件が起きるまでは―。一気読み必至。乱歩賞作家が射止めた、会心の感動ミステリー。
商品の説明をすべて表示する



2014年3月23日日曜日

over the edge 堂場 瞬一

途中でギブアップ。。
決して面白くなかったわけでじゃなくて、この時期すごく疲れていて
頭を使いながら読むことができませんでした。

内容(「BOOK」データベースより)
視察のため来日したニューヨーク市警のブラウンには裏の目的があった。それは東京で失踪した旧友を探すこと。旧友は世界的IT企業の幹部で、日本支社設立に動いていた。だが調査開始直後、ブラウンは何者かに襲われる。彼を助けたのは元刑事の探偵・濱崎だった。面白いから手伝うと申し出た濱崎に、ブラウンは反発を覚えながらもいつのまにか手を組むことに。人種や立場の境を越え辿りついた真実とは。



2014年3月17日月曜日

神様のカルテ2  夏川 草介

また読めなかった。。。
パート1と続けて読めない。
漫画は読めたんだけど。


内容(「BOOK」データベースより)
栗原一止は、夏目漱石を敬愛する信州の内科医だ。「二十四時間、三百六十五日対応」を掲げる本庄病院で連日連夜不眠不休の診療を続けている。四月、東京の大病院から新任の医師・進藤辰也がやってくる。一止と信濃大学の同級生だった進藤は、かつて“医学部の良心”と呼ばれたほどの男である。だが着任後の進藤に、病棟内で信じがたい悪評が立つ。失意する一止をさらなる試練が襲う。副部長先生の突然の発病―この病院で、再び奇蹟は起きるのか。


2014年3月14日金曜日

神様のすること平 安寿子


またもや、、読めなかった。。。また借りないと。。

内容(「BOOK」データベースより)
物語を書くことにしか情熱が持てないわたしが四十歳間近で願ったこと。それは、“二親を無事に見送ること”と“小説家になりたい”という二つ。なんだかんだあったけど、神様は、わたしの願いを聞いてくれた。でも、ただで叶えてくれたわけではない―。誰もが経験する肉親との別れを、ペーソスあふれる平節で綴った、笑って泣ける超私小説。



2014年3月10日月曜日

64(ロクヨン) 横山 秀夫

やっと読めました。そして一気読みでした。
これは下手なコメントが書けないくらい近年まれにみる傑作。
横山先生の作品を待ち焦がれていたせいもあるけど、全く知らない人でも
絶対面白いテーマと展開と登場人物とひねりと深み。

絶対読んで。


内容(「BOOK」データベースより)
警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事です。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。



2014年3月4日火曜日

ワーキング・ホリデー 坂木 司

2回目かも。でもリズムと展開がおもしろくてさくっと最後まで読めました。
内容はどこにでもある、どうでもいいエピソードばかりだけど
それを一つの作品として完成させてくる、相変わらずと坂木先生の
筆力をほめたい。

内容(「BOOK」データベースより)
「初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変!突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で…!?ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。


2014年2月28日金曜日

死に金 福澤 徹三

久しぶりにこの手のピカレスク小説を読んだ。
20年くらい前は大ブームだったのでこの手の話ばかり読んでいたけど。
それらと比較しても結構いいでき。

ちょっと軽くてひねりがない面もあるけど、Vシネマのいい出来だと思えば。


内容紹介
余命短い男を巡るピカレスク・ロマン

金になることなら何でも手を出し、5億は下らない財産を貯め込んだ矢坂。彼が死病に倒れたとき、財産を狙う者が次々と病室を訪れる。


2014年2月24日月曜日

ぼくの最高の日 はらだ みずき

連作なんだけど、これまた薄い線でつながっていて、最後は
そのオチでほろっとさせる、、予定だったと思う。
ただ、途中からバレバレだったし、ひねりもなかったので
期待していたわりには残念。

これ、なくてもいいのになあ。
一つ一つの短編はそこそこいい出来で、「ぼくの最高の日」がやっぱり
こなれていて、記憶にも残る。
ドラマ化するかなあ。

内容(「BOOK」データベースより)
72歳のマスターが営む「バー・ピノッキオ」。そこには連日、さまざまな客がやってくる。文具店勤務の女性、リサイクルショップ経営の青年、三年目の新人編集者、謎の中年男性…たやすくない日々を歩む彼らの“人生で最高の日”とは?困難な日々を送るすべての人に届けたい心にしみるあたたかな物語。


2014年2月18日火曜日

ぼくたちのアリウープ 五十嵐 貴久

内容もリズムも結構好きな系なんだけど。。途中から尻すぼみ。
特にオチは、これないでしょう、って感じ。残念だなあ。。

内容(「BOOK」データベースより)
文武両道の超名門私立高・国分学園に奇跡的に合格、憧れのバスケ部に入部届を出したジュンペー。ところが、3年生が不祥事を起こして1年間対外試合禁止、とばっちりを食った2年生は、「入部は認めるが、何もするな」と1年生に言う。でも、クラスの平均点を下げに下げる「バカ王」ジュンペーには、もうバスケしかない。1年はツルと2人だけになるも、「勝てば練習参加、負ければ退部」を賭けて2年生に試合を挑むことに。ジュンペーとツルは、まずメンバーを集めようとしたのだが…。高校バスケを舞台にした青春小説。


2014年2月14日金曜日

憤死 綿矢 りさ

やばい、、全然読めなかった・・。
また借りないとだめだ。。
今月はこの手のことが多い。

レビューの評価も高いし、世にも奇妙な的な短編なので
ぜひ読もう。


内容紹介
「命をかけてた恋が、終わっちゃったの! 」失恋して自殺未遂したと噂される女友達。見舞いに行った私に、彼女が語った恋の真相とは!? 綿矢りさの新たな魅力あふれる初の連作短篇集


2014年2月10日月曜日

残り火 小杉 健治

展開はそこそこなんだけど、リズムというか筆力的にちょっと
イライラがでるのはあたしだけ?

途中でくどい、と思ってしまったので楽しさ半減だけど
それでも最後まで気になって読了したのでなんとなくok。

内容紹介
墨田・江東地区連続殺人事件の容疑者として相浦純也が逮捕された。
縁あって純也の無実を信じる立花孝久からの弁護依頼を受けたのは、水木邦夫弁護士だった。
妻を亡くし、生ける屍となっていた水木にとって再起を賭けた闘いだ。
はたして、純也の無罪を証明できるのか、そして、真犯人は!? 驚愕の法廷ミステリー!


2014年2月5日水曜日

ばくりや 乾 ルカ

連作のつなぎ方も見事で、エピソード一つ一つもよくこねられている。
変に皮肉めいたことも、ほっとさせることもなく、すべてがバラバラな
オチと展開で独立しているので読んでいて飽きない・。

内容(「BOOK」データベースより)
ご不要になったあなたの能力お取り替えします。北の街の路地裏に、その店はあった―。ハンサムでもないのに異常に女にもてる、就職した会社が必ずつぶれる。古い自分を脱ぎ捨てるため、「ばくりや」を訪れた者たちの運命は。


2014年1月30日木曜日

ことり 小川 洋子

設定も流れも自然なんだけど、なぜか面白味がなくて。。

それを言っては身も蓋もないけど、単なる日常を本当に日常で見せているから
小説を読む意味ないというか、公園でぼーっと見てればいい気になってしまって。。


内容(「BOOK」データベースより)
世の片隅で小鳥のさえずりにじっと耳を澄ます兄弟の一生。図書館司書との淡い恋、鈴虫を小箱に入れて歩く老人、文鳥の耳飾りの少女との出会い…やさしく切ない、著者の会心作。


2014年1月28日火曜日

ZONE 豊洲署刑事・岩倉梓 福田 和代、 小林系(こばやし・けい)

一つ一つが結構しっかり作ってある短編小説。
警察小説にしてはそんなに意地の張り合いや政治的な話もなく
所轄が扱う小さな事件が実はそこそこ深みがある、そんなことに気が付く作品。


内容紹介
守りたい、この街と人を。私たちは《仕事》から逃げない 本年度、最高の警察小説 東京都江東区豊洲は、日本全体が少子化と人口減に悩まされる中、空前の人口増と再開発に沸き立つ。工場移転により開かれた広大な商業・住宅地に、人口8万人から20万人へと急成長する都市が立ち現れてくる。そこで明らかになってくる日本の歪みと希望。 新たに設置された豊洲署生活安全課の刑事・岩倉梓のもとに持ち込まれてくる《児童ネグレクト》《貧困老人の孤独死》《震災詐欺》――。 本格派が描く、新世代警察小説。


2014年1月20日月曜日

しらない町 鏑木 蓮

青年が結構深く自分探しをしていく過程がおもしろい。
もともとは違う目的だったのが、どんどん2重で人物像が
クリアになり、さらに世界が広がってくる。

オチに依存するのであまり言えないけど、映画化すれば
そこそこいい作品になる気がする。


内容(「BOOK」データベースより)
故郷の島根を離れ、映画監督を夢見る青年、門川誠一。今は大阪でアパート管理のバイトで生活をしていた。ある日、亡くなった独り暮らしの老人、帯屋史朗の遺品を整理していた時、誠一は部屋で8ミリフィルムを見つける。映っていたのは―行商のため重いリヤカーで集落へと向かいながら、優しくほほ笑む女性の姿だった。帯屋老人はなぜこのフィルムを大切に保管していたのだろう。誠一はドキュメントを撮ることを決め、映像が撮られた場所とゆかりの人たちを訪ねてゆく…。独居老人の遺品の8ミリフィルムに導かれた青年がめぐりあう、戦争という時代、ありし日の故郷、人と人との絆の物語。


2014年1月18日土曜日

デパスな日々 伏本 和代

やばい、、また全然覚えていない。。
ごめんなさい。。読み飛ばしたようです。・



内容紹介
不眠・安定剤〈デパス〉につい依存してしまう団塊の世代の日常生活……中高年の置かれた精神的・肉体的不安定感を見事に描いた、文學界新人賞受賞作家による短篇集。


2014年1月17日金曜日

晴天の迷いクジラ 窪 美澄


それぞれの話が結構深くてグイグイ行くけど、なぜか
深みがない。
いや、あるんだけど記憶に深く残らない。

特に女性社長の下りはそこそこおもしろいけど、なんか途中で
ブン投げたようなオチが。。
2時間ドラマとかにするといいかも。



内容説明
ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ――『ふがいない僕は空を見た』の著者が放つ待望の二作目。感涙長編小説。


2014年1月13日月曜日

逆転ペスカトーレ  仙川 環

ネタと展開はよかったけど、途中からちょっと尻すぼみ。
ただ、最後までグイグイ行くリズムはあるので、ちょっと読みで見る
作品としてはちょうどいい。


内容(「BOOK」データベースより)
深山あきらの実家が営むレストランから突然シェフが退職。さらに家賃の値上げとピンチが襲う。そんなとき救世主となって現れたのが花井という凄腕シェフだった。彼の作るペスカトーレは口にした者を虜にする絶品で店は大繁盛。だが、花井は一転そのペスカトーレをメニューから外すと言い出す。そのうえネットでの誹謗中傷、ライバル店の開店など問題が続発して…。


2014年1月8日水曜日

幽霊人命救助隊  高野 和明

ネタと最初の出だしはちょっと気になったけど、途中からなんとなく
流れで書いているな~という感じがして読み飛ばしてしまいました。

もう少し深い感じで各作者かと思っていたのでその点は期待外れ。

内容(「BOOK」データベースより)
浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。傑作エンタテインメント、遂に文庫化。


2014年1月7日火曜日

平面いぬ。乙一


相変わらず乙一先生の世界観が満載。
アニメにしたらこれだけで10巻くらいできるようなネタの切り方。

ただ、小説として読み進めるとサクサクしすぎてちょっと物足りない
面もあり。

内容(「BOOK」データベースより)
「わたしは腕に犬を飼っている―」ちょっとした気まぐれから、謎の中国人彫師に彫ってもらった犬の刺青。「ポッキー」と名づけたその刺青がある日突然、動き出し…。肌に棲む犬と少女の不思議な共同生活を描く表題作ほか、その目を見た者を、石に変えてしまうという魔物の伝承を巡る怪異譚「石ノ目」など、天才・乙一のファンタジー・ホラー四編を収録する傑作短編集。

リンクに表示されるテキスト