2013年11月23日土曜日

行方不明者 折原 一

折原先生の悪い部分が出た作品。
ネタを盛り込みすぎて、あっちこっちにバラバラして、伏線が伏線らしくしすぎて
混乱を招いた。

結局最後まで読むことは諦めて、、、。



内容(「BOOK」データベースより)

埼玉県蓮田市、黒沼の畔に建つ二つの名家で起きた一家惨殺事件と失踪事件。ライターの五十嵐みどりは取材を通じて四人家族の闇を浮き彫りにしていく。一方、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、小説の取材にと容疑者の尾行を開始する。二つの事件が交錯する驚愕のサスペンス。



2013年11月22日金曜日

PINK 柴田 よしき

話があっちこっちとんで、なおかつ読みずらい展開とリズムだったので
頭の中で整理するのに時間がかかりました。

ただ、書いてあることは単にうちわもめなので、深みがなく。
この謎というかネタをここまでこねくりまわさなくてもいいのでは、と思った次第です。


内容(「BOOK」データベースより)

「そろそろ時間切れです。心の準備をして下さい」。メイに差出人不明のメールが届いた日から、夫は別人のように変わってしまった。しかも夫はその後、殺人容疑で逮捕される。続発する事件と過去とが繋がったとき、思いもよらぬ真相が明らかに。震災後の神戸を舞台に、愛の再生を描いた傑作長篇ミステリー。


2013年11月20日水曜日

KAMIKAKUSHI 神隠し 長野慶太

やばい、、途中で飽きた系だ。
海外がベースにあるせいか、まったく頭に入ってこなかった。
謎の部分もよくわからず、何が事件なのか、何がこの後続くのか期待もできず。。


内容(「BOOK」データベースより)

テロ対策を強化する空港の保安検査場。厳重管理の“密室”で、子供が消えた。誘拐か、超自然現象か。捜査当局は手詰まり、親は空港を訴える。そして、事件を追う記者が辿りついたのは…。米国特有の法制度を背景として、日米を舞台に、家族の喪失と再生を描くヒューマンミステリー。第4回日経小説大賞受賞


2013年11月16日土曜日

解 堂場 瞬一


ものすごい世界観と出世系が待っているかとおもったら単なる殺人事件の話に。。
いや、それはそれでいいんだけど、堂島先生は警察もので深イイ作品が多くて
そっち系かと期待したから。

また出世系としても弱いし、警察ものとしてもまだまだ。。

オチを期待したけど、311が。。

すべてが中途半端な形になった。

内容(「BOOK」データベースより)

「俺たちは同志だ。俺たちは、日本を変えていく」平成元年、夢を誓った二人は社会に飛び出す。大蔵官僚、IT会社社長を経て政治家に転身した大江。新聞記者から紆余曲折を経て、人気作家になった鷹西。だが、二人の間には、ある忌まわしい殺人事件が横たわっていた―。1994年、封印された殺人の記憶。2011年、宿命の対決が幕を開ける。バブル崩壊、阪神・淡路大震災、IT革命、そして3.11。「平成」を徹底照射する、衝撃の“問題作”。


2013年11月13日水曜日

七つの会議 池井戸 潤

これはおもしろいだろう、と誰もが思う作品。
池井戸先生お得意の会社の不条理や理不尽な世界をうまく
描きつつ、最後はきちんと期待通りにしあげてくる。

それぞれの話が誰もが身に覚えがあることで、そして学生なら
必ず読んで大人の世界の不条理と理不尽を事前に認識しておいてほしい。

しかし伏線といい、登場人物の背景といい、裏側にある深みが
すごいなあ。。

内容紹介

ドラマ『七つの会議』原作本! (NHK土曜ドラマ 2013年7月13日スタート)

この会社でいま、何かが起きている―。
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ"で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。
いったい、坂戸と八角の間に何があったのか? パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。
どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。
「夢は捨てろ。会社のために、魂を売れ」「僕はどこで人生を間違えてしまったのだろうか」……筋書きのない会議(ドラマ)がいま、始まる。



2013年11月6日水曜日

ナニワ・モンスター 海堂 尊

今回珍しく心躍る作品でもなかった。
海棠先生の作品はある意味安パイなのだけど、おそらく他作品との
連動が少なかったせいか、作品自体の深さはあまりない。

またオチというか策略めいたものがどの登場人物のどこにあるのかが
非常にわかりづらく、結局何がいいかたったんだろう、というオチになっていた。



内容紹介

関西最大の都市・浪速で新型インフルエンザ「キャメル」が 発生した。経済封鎖による壊滅的打撃、やがて仄見える巨大な 陰謀。ナニワの風雲児・村雨府知事は、危機を打開できるのか? 村雨が目論む、この国を破滅から救うための秘策とは――。  近未来を透視するメディカル・サスペンス!


2013年11月4日月曜日

身の上話 佐藤 正午

これ、ドラマ化もされていたのですいすい話が入っていった。

ちょっと山や谷が少なかったので、読み込むことはなかったけど
生き方というか過ごし方がちょっと共感できるところがあり
最後まで読むことができた。

最後がどうなるのか、とか気になる人は読まないほうがいいかと。
本当にこれは「身の上話」なのです。

内容紹介

あなたに知っておいてほしいのは、人間にとって秘密を守るのはむずかしいということです。たとえひとりでも、あなたがだれかに当せんしたことを話したのな ら、そこから少しずつうわさが広まっていくのは避けられないと考えたほうがよいでしょう。(『【その日】から読む本』第二部・第4章)
不倫相手と逃避行の後、宝くじが高額当選。巻き込まれ、流され続ける女が出合う災厄と恐怖とは。


2013年11月1日金曜日

ヒートアップ 中山 七里

これはすごい。
取り上げ方も登場人物も確実に映画化できるようなおもしろさ。

登場人物の個性が光っているし能力も男の背景を感じる設定のうまさ。
また書き方も展開もリズムがここちよく、読みとまることがない。

無茶をしつつ、きちんと流れができているのでこれは次回作も期待大。


内容紹介

「さよならドビュッシー」でこのミス大賞を受賞し、「連続殺人鬼カエル男」「贖罪の奏鳴曲」と話題作を発表しミステリ界で注目を集める中山七里。次のヒーローは、麻取(麻薬取締官)!

七尾究一郎は、厚生労働省医薬食品局の麻薬対策課に所属する麻薬取締官。警視庁のみならず関東一円の捜査員の中で有名な存在だ。その理由は、おとり捜査を許された存在であることの他に、彼の特異体質が一役買っている。現在は、渋谷など繁華街の若者の間で人気の違法薬物"ヒート"の捜査に身を投じている。"ヒート"は、ドイツの製薬会社スタンバーグ社が局地戦用に開発した兵士のために向精神薬で、人間の破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、兵器に変えてしまう悪魔のクスリ。それによって、繁華街の若者チームの抗争が激化しており、数ヶ月前敬愛する同志・宮條が殉職した。絶望と怒りを胸に捜査を進める七尾に、ある日、広域指定暴力団の山崎から接触があった。目的は、ヒート売人・仙道の捜索について、手を組まないかというものだった。山崎の裏の狙いに気を付けながら、仙道確保のため情報を交換し共闘することを約束した七尾だったが、ある日仙道が殺される。そして、死体の側に転がっていた鉄パイプからは、七尾の指紋が検出された……。犯行時刻のアリバイがなく、特異体質のせいでヒート横領の動機があると見なされ拘留された七尾。これは山崎の仕掛けた罠なのか! ?