2013年9月28日土曜日

すれ違う背中を 乃南 アサ

このシリーズ、好きです。
ドラマ化もしましたね。
今回は前作ほど重いテーマもなく、ある程度サクサク楽しめて読めました。
ただ、彼女たちの歴史は変えようもなく、そこは常にテーマとしてきます。

そこを踏まえつつ、彼女たちの普通の日常をお楽しみください。

内容(「BOOK」データベースより)
パン職人を目指して日々精進する綾香に対して、芭子はアルバイトにもなかなか採用されない。そんなある日、ビッグニュースが!綾香が商店会の福引きで一等「大阪旅行」を当てたのだ。USJ、道頓堀、生の大阪弁、たこ焼き等々初めての土地で解放感に浸っていた彼女たちの前に、なんと綾香の過去を知る男が現れた…。健気な女二人のサスペンスフルな日常を描く人気シリーズ第二弾。


2013年9月25日水曜日

愛の領分 藤田 宜永

さすが直木賞。
読み応えがありすぎで、乗り過ごすところでした。

文学作品って感じだけど、男女の歴史や書き方、また展開が
なぜかおもしろく、淡々とストーリーは進んでいきながら
目が離せなかった。


内容紹介
過去の事実が二人の情愛をより秘密めいたものにする
仕立屋の淳蔵はかつての親友夫婦に招かれ三十五年ぶりに訪れた故郷で出会った佳世と齢の差を超えて魅かれ合うが。直木賞受賞作


2013年9月24日火曜日

マネーロンダリング・ビジネス 志摩 峻

前に読んでいた。。
その時の感想の記憶がないけど、おもしろいと思われ。
ただ、オチや展開が結構インパクトに残っていたので
2度読みはしませんでした。

内容紹介
定年後に小説に取り組み、60代で経済小説大賞を受賞した著者が、海外赴任時の経験を下敷きにエンタテインメントに仕上げた経済ミステリ。安易な海外企業買収をしてマネジメントのできない日本企業、派遣労働者の犠牲の上に労働保険を巧妙に操作して私腹を肥やし、マネーロンダリングを行なう輩を追及する。


2013年9月23日月曜日

鮫島の貌 新宿鮫短編集 大沢在昌

名作、新宿鮫シリーズを全く知らない人が入門編で読むのもありな名作集。
どれもいいシーンやオチ、また展開があって、深夜ドラマだと人気が出るだろうなあ
という短編集。
サクサク電車で読むのにいいかと。

いつもの新宿鮫はそうはいかないから。

内容(「BOOK」データベースより)
新宿署刑事・鮫島。警察内の不祥事に巻き込まれたが一人屈せず、上層部や同僚には疎んじられ、食いついたら離れない単独捜査で、犯罪者には「新宿鮫」と恐れられる男。彼が街を行けば、ドラマが生まれる。新宿署異動直後の鮫島を襲う危機を描く作品や、腐った刑事や暗殺者との対決、人気コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」両津勘吉、「エンジェル・ハート」冴羽〓(りょう)が登場する異色作、『狼花新宿鮫9』のサスペンスフルな後日談など、「鮫」にしかない魅力が一編一編に凝縮された全10作。


2013年9月21日土曜日

ヴルスト! ヴルスト! ヴルスト! 原 宏一

いやあ、原先生は鉄板だなあ。
結構難しテーマの割に、サクサクとさらに奥深く読める。
特にテーマが見知らぬところでおもしろく、そのところだけでも
興味深い。


内容紹介
19歳の若造と59歳の親爺が挑む、人生の正念場!

ヴルスト職人を夢見てソーセージ作りに没頭する還暦目前の男・髭太郎。
大学コンプレックスから「高認」を受けるため試験勉強に励む成人目前の男・勇人。
二人が旨いソーセージを求めて乗り込んだドイツには、ヴルストの真髄と、髭太郎の“謎"が秘められていた。
追い詰められた男たちの夢と奮闘の物語。



2013年9月18日水曜日

拝啓17歳の私(わたし) 蓮見 恭子

これまた傑作の連作もの。
学園もので最近良作が続いている。
これだから本はやめられない。

今回も魅力的登場人物が出てくるが、できればあまり深く考えずに
連作を順に楽しんでほしい。
謎解きの面がすべてにおいて同じテーマで出てくるけどそこは最後の最後の
おまけ的な形で読み進めたほうがいい。

ちょっとクルクルしてくるから。。

内容紹介
空手部の選抜大会出場を応援する校内のポスターが何者かによって破られた。しかも掲載された主将・結成の写真を狙っての犯行だった。目撃者の証言では、犯人は結成本人だというのだ。その場に居たはずもなく、犯行に全く身に覚えが結成は、目撃証言の特徴からある人物が真犯人だと気がつくが―――。驚愕の連作短編、青春ミステリー。


2013年9月15日日曜日

名も無き世界のエンドロール 行成 薫

これは賞をとるだろうなあ、というほど完成度が高く、そんなジャンルの小説ともいえるし
どの方向からも楽しめる。

あまり内容は言えないけど、この紹介では絶対に理解できない展開が待っている。

内容(「BOOK」データベースより)
俺とマコトは小学校時代からの腐れ縁だ。マコトは昔からドッキリを仕掛けるのが生き甲斐で、社長となった今も変わらない。そんなヤツが、史上最大の「プロポーズ大作戦」を実行すると言い出した―。天使よりも純情。悪魔よりも非情。男たちの命がけの情熱は、彼女に届くのか?第25回小説すばる新人賞受賞作。


2013年9月14日土曜日

千年ジュリエット 初野 晴

このシリーズと登場人物は鉄板だ。そう思っている読者は多いと思う。
まさに誰が読んでもサクサクおもしろく読めて、読後感もすっきり。
だれも進めても満足できると思うけど、小説初心者の中高生にぜひ。


内容(「BOOK」データベースより)
こんどの舞台は文化祭。アメリカ民謡クラブ、演劇部、そして吹奏楽部…おかしなキャラクターたちがひき起こす難問題とは?青春ミステリ“ハルチカ”シリーズ第4弾。



2013年9月11日水曜日

震える牛  相場 英雄

前も借りたけど内容を忘れてしまったので再度。
これまた名作。
また、精肉業界の暗部がメインかと思いきや全く違っていて
警察のからみや犯罪シーン、また流通に関わりと幅広くそして
深い展開と、筆力でグイグイ持っていく。

最後まで読まないと何も手につかないくらい。
すごいなあ。


内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。当時の捜査本部は、殺害された二人に面識がなかったことなどから、犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。しかし「メモ魔」の異名を持つ田川は関係者の証言を再度積み重ねることで、新たな容疑者をあぶり出す。事件には、大手ショッピングセンターの地方進出に伴う地元商店街の苦境、加工食品の安全が大きく関連していた。現代日本の矛盾を暴露した危険きわまりないミステリー。



2013年9月10日火曜日

撃てない警官 安東 能明

これはまたいいシリーズを見つけてしまいました。

警察内部のテーマを薄く引きながらも、街で起こる犯罪にまつわる人間模様を
しっかり描く濃い展開。
最後の最後でこれまたすごいことになるけど、それも現実にありそうで納得。

内容(「BOOK」データベースより)
総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。


2013年9月3日火曜日

チャイナ・インベイジョン<中国日本侵蝕> 柴田 哲孝

私の体調が悪かったせいか、まったく頭に入ってきませんでした。。
なので途中で読む気を失い、、。

おそらく、すっきりとした頭でじっくり読まないとダメな内容かと思われ。

内容(「BOOK」データベースより)
「日本が危ない」と言い続けていた一人の政治家の死から、すべては始まった。予備自衛官、警視庁公安部外事二課警視、フリーライター。それぞれの立場から調査を始めた男たちは、中国が、北海道など日本各地で国土を次々と買いあさっている事実に突き当たる。それらの多くは、日本の国防上重要な地点に隣接していた。平和と繁栄に慣らされたこの国に今いかなる危機が迫っているのか。



2013年9月1日日曜日

悪名の棺―笹川良一伝 工藤 美代子

興味深いのだけど、1/3くらいは幼少や学生、また戦中のことなのでちょっと物足りないかも。
ただ、彼の本質はその戦中戦後にあり、そこからの大躍進の礎でもあるので、ここから
ちゃんと読むと後々の響きが違うかも。


内容(「BOOK」データベースより)
メザシを愛し、風呂の湯は桶の半分まで。贅沢を厭い、徹底した実利思考と天賦の才で財を成すも、福祉事業に邁進し残した財産は借金ばかり。家庭を顧みず、天下国家、世のために奔走。腹心の裏切り行為は素知らぬ顔でやり過ごし、悪くは“有名税”と笑って済ませた。仏壇には、関係した女の名が記された短冊を70以上並べ、終生、色恋に執心した。日本の首領の知られざる素顔。書き下ろしノンフィクション。