2009年6月28日日曜日

会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ   齊藤 正明

これは面白い
久しぶりの一気読みだった。

誰が読んでも面白い、堅苦しくない。
マグロ漁船の「船員」からもれる心を突き刺す提言がなぜかはまりすぎて笑ってしまう。

どの一言も、どのエピソードも納得できる、というか啓蒙系の納得ではなくて
「あるある すごいなあ、この比ゆと一言」っていうストンと落ちて面白い。

会社生活を1度でもした人は必ず、そうでない人も、是非。


内容紹介
ある日、ひょんなことから、マグロ船に乗るハメになった会社員の私。一度、出港したら40日以上も陸地に戻ることはおろか、逃げ出すこともできない。病院もなく、遊興施設もなく、コンビニもない、陸上とは180度異なる船上での生活は、極度にストレスの溜まりやすい空間だが、そんな場所だからこそ、漁師たちのコミュニケーション術やストレス対処法があった。大自然に立ち向かい、常に命を懸けで仕事に取り組む漁師たちの口からは、時に重みのある人生哲学も語られる。船上で目にし、耳にしたこととは一体……。


2009年6月25日木曜日

ザ・万歩計 万城目 学

大好きな作家のエッセイです。

ただ、、エッセイはそんなに得意ではないのか、それともリズム
があわないのか、ほとんど印象に残るエピソードなし。。

エッセイは「おかしな二人」がベストだったなあ。。

内容(「BOOK」データベースより)
オニを遊ばせ鹿に喋らせるマキメ・マナブのマーベラスな日々。初エッセイ集。

2009年6月20日土曜日

ステップ 重松 清

重松作品にしてはあまり「泣かせよう」としていない作品。
あらすじは設定は、いかにも、という感じなのに、薄く軽く
日常を描いている。

まあ、人によっては感動するかもしれないけれど、重松作品
の中では、中どころ。

内容(「BOOK」データベースより)
結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。


2009年6月18日木曜日

究極の勝利 清宮 克幸 (著)

早稲田ラクビーを論理的に改革し、実績を残した人のノウハウ本。

元々有名な人なので、どのくらい中身が詰まっているか
期待して読んだけど、期待以上のつまり具合。

ラクビーに固執するのではなく、チームマネージメント
という面で優れていた。

ただ、残念なことに途中からちょっと精神論的なことや
叙情的な章がちょろちょろあるから、息抜き以上にある。

もっとケースごとのノウハウがあるとうれしかったなあ。。。


内容(「BOOK」データベースより)
素人集団から史上最強に!5年間の改革の全記録。

2009年6月15日月曜日

プロジェクト・ホテル 窪山 哲雄

元々ホテル経営が好きなので、立ち上げやら建て直しやら
楽しく読ませてもらった。

ただ、そんなに文章力がないので、盛り上げや流れはちと悪い。
ネタ本だと思って、取れるようなノウハウをもらうという
考えで読むのがいいかも。



出版社/著者からの内容紹介
拓殖銀行破綻のあおりを受けて閉鎖されたリゾートホテルが、4年余を経て、2002年6月に再生する。本書は、ホテル運営会社社長の著書が、離散と出会いを繰り返しながら不況下で再生の道を歩む人間ドラマである。
  著者の窪山氏は、日本ではめずらしい“ホテル運営会社”の社長で、ホテルオーナーから運営を受託し、自社のブランド、社員を使ってホテルを運営している。窪山氏は、ハウステンボス内の5つのホテルを運営する会社の社長を辞めて、’97年に北海道洞爺湖畔にあるホテルの運営をまかされた。素晴らしい立地条件のリゾートホテルだった。だが、’98年3月、北海道拓殖銀行破綻のあおりを受けて閉鎖に追い込まれてしまう。そして、苦闘の4年余を経て、この2002年6月に新しいホテルとして生まれ変わることになった。  本書は、道内の経済停滞、有珠山噴火による観光不況という逆境下で、離散と出会いを繰り返しながら再生の道を歩む人間ドラマである。

2009年6月11日木曜日

本当は恐ろしい江戸時代

さまざまなネタが詰まっているので、どこから読んでも面白い。
一般的なネタはももちろん入っていて、そこを踏まえつつ、表題通り
怖いネタがある。


刑罰ばかりでもなく、生活レベルやインフラ周りも書いてあり、歴史好き
には問題なく楽しめるかと。


内容(「BOOK」データベースより)
「人と人とのやさしい心遣いの表現である江戸しぐさ」が公共広告で紹介されたり、「江戸時代はエコロジー社会だった」という見直しがされたりと、江戸時代をあたかもユートピアであるかのように思わせる風潮がある。でも、ホントにそんなにいい時代だったのか、いささか美化しすぎではないだろうか…。実はこんな一面もあった、こんなに住みにくく、生きづらい世の中でもあったという観点から、江戸時代のもうひとつの実像をあぶり出す。歴史マニアも目からウロコの、びっくりエピソードが盛りだくさん。


2009年6月5日金曜日

そうだ、葉っぱを売ろう! ~ 横石 知二 (著)

うわさの地域再生ネタでした。
元々テレビや雑誌でよく取り上げられていたので、なんとなく
知っていたけど、本を読むとほとんど作者のおかげっていう
アピールになったいるのがちと残念。

事実だろうけど、読む限りは全て作者が寝食を忘れて
取り組んで命がけで進めておかげ、ってことらしい。

ただ、やっていることは参考になることばかり。
現場を足しげくかよい、検証して外堀を埋めて実行する。
ビジネス本としても面白い。

地域再生とビジネスの勉強をしたい人には是非。



内容(「BOOK」データベースより)
男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底の田舎町。この町でよそ者扱いされた青年が、町民の大反発を買ったことから始まった感動の再生ストーリー。今では70代、80代のおばあちゃんたちが、売上高2億6000万円のビジネスを支え、人口の2倍もの視察者が訪れる注目の町に変貌した。著者が二十数年かけて成し遂げた命がけの蘇生術の全貌が明らかになる。

2009年6月4日木曜日

I love you (単行本) 伊坂 幸太郎 (著), 石田 衣良 (著), 市川 拓司 (著), 中田 永一 (著), 中村 航 (著), 本多 孝好 (著)

久しぶりに読んだいろんな作者の短編小説群。

元々よく読む人たちばかりというのと、内容の濃さや展開のパターンが
似た人が多いので、サクサクと穴もなく読み終えました。

どれも人気の作家ばかりなので、うわさの作家だけどちょっとまだ
手が出せない人は、まずここからどうぞ。



内容(「MARC」データベースより)
恋愛には物語がある。初めて異性を意識しはじめたとき、そして別れを予感したとき…。さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める6人の男性作家たちが紡ぐ、書き下ろし恋愛アンソロジー。

2009年6月3日水曜日

別冊 図書館戦争〈2〉 ~有川 浩

やっと読み終わりました。

当然のことながら大満足です。
シリーズ全て読破したので、ある意味感無量です。これで終わってしまうのは
非常残念だけど、まあ新しい敵でも現れない限り難しいかも。

短編としていろんなエピソードが織り込まれ、当然柴崎手塚の話も
きちんと処理されている。
柴崎がいろいろあった箇所は微妙に強引な気もしたけど、これは
オチを強固なものにするためには仕方なかったのかも。

「別冊」なんで本来の有川先生の「王道ラブコメ」をお楽しみください。


内容(「BOOK」データベースより)
大好評『図書館戦争』シリーズ、スピンアウト第2弾!そんで、結局あの人たちは?これにて幕引き。

2009年6月2日火曜日

TOKAGE 特殊遊撃捜査隊~ 今野 敏

もっとスリリングかと思いきや、そうでもない微妙な展開。
どうやら奥が深そうな人物構成なんだけど、これが初見だから
いまひとつ分からず。。

ネタオチも微妙だったので、淡々と流してしまった。。



内容(「BOOK」データベースより)
身代金の要求額は、10億円―。大手都市銀行の行員3名がさらわれた。警視庁捜査一課の若手、上野数馬は覆面捜査専門のバイクチーム「TOKAGE」の一員としてはじめての誘拐事件に挑むが…。

2009年6月1日月曜日

ブラックリスト 終わらない追跡 ~ムギ

簡単に金融系のエピソードが読めてさらにためになる。

口語調なのでさくっと読みやすくリズムもいい。
7つのエピソードがあるのでどれかしらには納得するかも。
ネット系を敬遠しているけど、どんなものか一度は試してみたく、流行を知りたい人には是非。

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内容(「BOOK」データベースより)
債務者VS債権者。愛と笑いの仁義なき戦い。あの手この手を使って逃げ回る不倫カップル、一度も返済をしないまま姿を消した元風俗嬢、債務者たちを匿う施設…。元消費者金融マンが、個性的な債務者たちから刑事顔負けの追跡力でお金を回収していく当時の様子を、ユーモアと臨場感にあふれた筆致で綴る。「モバゲータウン」で累計800万超閲覧、歴代総閲覧数ベスト10ランクインを記録した超人気作品。