2012年1月30日月曜日

さようなら、ギャングランド  東山 彰良

がちゃがちゃ話しが進んでいくので、着いていくのに少々苦労する。
話し的にはそんなに重くはなくIWP的な話しの近未来版みたいな感じ。


内容(「BOOK」データベースより)
猫(!)をめぐるトラブルがきっかけで、ストリートギャングの“ヒーツ”と“マングース”が抗戦状態に突入。その調停役をボスチームの“ブリッツ”がかって出た。春清はヒーツのメンバーとして調停の場に臨むが、そこには思いもかけない謀略がはりめぐらされていた。春清、ポン引きのシド、娼婦ニニ、リトルコリアのボス・ピッグスキン白…それぞれの思惑が交錯し、停電のため都市機能が麻痺した暗黒街で大戦争が始まる。

2012年1月28日土曜日

ヒポクラテスのため息 福田 和代

病院の内情や地域状況などが分かりやすく展開していくところがいい。
そんなに深みがある作品じゃないけど、親子の話しなどの盛り込みながら
人間ドラマ的な見せ方も少々あるので読み応えは十分。

内容(「BOOK」データベースより)
市で唯一の総合病院院長の父親の急死で理事を引き受けることになった風祭翔。ところが、病院が大赤字で倒産間際であることを知り、医療や経営はまったく素人の彼が業務改善に取り組むことに…消えたアンケートの謎、勤務医たちの相次ぐ退職など、トラブル続発のなか、病院と「医療難民」を救う切り札とは…!?病院のウラ側がわかる青春お仕事小説。


2012年1月24日火曜日

バイバイ、ブラックバード 伊坂 幸太郎

いろんな角度から話しが展開していく連作。
いつもの伊坂作品のパターンではあるけど、読みやすくて飽きないのも同じ。
読んで損はないけど、心にズドンとくることはない。。


内容紹介
「理不尽なお別れはやり切れません。でも、それでも無理やり笑って、バイバイと言うような、そういうお話を書いてみました」(伊坂幸太郎)。

太宰治の未完にして絶筆となった「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語!

2012年1月22日日曜日

さよなら渓谷 吉田 修一

深くて悲しすぎる。。。
あまり説明するとよろしくないので、軽く流すけど、オチに向かって進んでいく
流れが深く過ぎて、モチーフとなっている事件もある意味目をそらしたくなる
。しかし唯一の光がかすかに見えて、それだけがこの話しを繋いでいる。
それに途中で気がついて、そこを見出そうとすれば、、心に残る小説として
記憶されるだろう。


内容(「BOOK」データベースより)
きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、15年前の“ある事件”。長い歳月を経て、“被害者”と“加害者”を結びつけた残酷すぎる真実とは―。

2012年1月21日土曜日

告発の虚塔 江上 剛

正直「まーたか」という感じではあります。
引き出しもうないのかなあ。

ただリズムと文体は高いレベルなので悔しいことに最後まで
楽しく読めたりはします。

これが始めてとか2回目とかならいい作品と思えるのに。。

内容(「BOOK」データベースより)
合併後の深刻な派閥抗争が続くミズナミフィナンシャルグループ(MFG)の広報部員・関口裕也はプレスパーティで、かつての恋人・木之内香織と再会する。香織は大東テレビの敏腕記者として鳴らし、MFG傘下のミズナミホールセールバンク(MWB)の藤野頭取とも昵懇の間柄。藤野から一介の行員としか認識されていない裕也は軽い嫉妬を覚えた。折しも、写真週刊誌が藤野のスキャンダルを掴んだとの情報がもたらされる。裏取りに走る裕也は、やがて藤野の思わぬ素行を確認する…。貸し渋り・貸しはがし。密告者探し。情報操作…。欲望、嫉妬、裏切りが渦巻く超リアル企業小説。



2012年1月20日金曜日

ヤングアダルト パパ 山本 幸久

もうすこし赤僕的な面白さを期待していました。

泣かせるようなせつないような。
そこまでのクオリティというか深みはなく、あわてても子どもを愛してそして
いろんな日常が流れていく、という話しでした。

テーマは面白いからもっと深くいい展開にもできたと思うけど、、残念です。


内容(「BOOK」データベースより)
夏休みもあと数日。中学2年生の静男は、生後5ヶ月の赤ん坊を負ぶり保育所を探していた。10以上年の離れた花音と恋をして、優作が生まれた。しかし彼女は幼い父子を残し、消えてしまったのだ。もうすぐ二学期が始まる。急がなきゃ。しかし、中学生の保育所探しはどこからも相手にされない。途方に暮れながらそれでも、静男は優作を守ろうとするのだが…。14歳の父、5ヶ月の息子、幼い父子の、家族物語。

2012年1月19日木曜日

バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎

完全に伊坂先生がリズムと才能だけで書きなぐった作品。
伊坂ファンでないとまったく意味がないかも。
深みもオチもそんなに感動するものではないです。

ただ、私は伊坂作品のどくどくの言い回しや展開、ひねり具合が
好きなので全部楽しく読みました。


内容紹介
「理不尽なお別れはやり切れません。でも、それでも無理やり笑って、バイバイと言うような、そういうお話を書いてみました」(伊坂幸太郎)。

太宰治の未完にして絶筆となった「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語!

2012年1月14日土曜日

藁にもすがる獣たち 曽根 圭介

大金にまつわるいろんな人のいろんなエピソードが絡み合い、そして時間軸も
錯覚するので最後の20p分くらいまではまったくオチが読めない。

オチが読めると「おおーーそうなってたのか!」という喜びとドキドキが
あるので読んでまったく損はなし。

社会派サスペンス推理を読みたい人は是非


内容(「BOOK」データベースより)
大金の入った忘れ物のバッグを、ネコババしようとする初老の男。暴力団に2000万円もの借金をして、返済に窮する悪徳刑事。FXで失敗した借金を返すために、デリヘルで働く主婦。金の誘惑におぼれ、犯罪に手を染めていく、獣たちの運命は―。


2012年1月11日水曜日

巡査の休日 佐々木 譲

道警シリーズの第4弾。
ただ、シリーズを重ねるたびにいい人というか主役級の人が増えていくので
どこに焦点を置いて読んでいいか困る作品。
もちろん面白いしリズムもいいし、最後まで飽きることはないのだけど
そろそろ誰かに絞って一つの事件で書いて欲しい気がする。




2012年1月10日火曜日

月の上の観覧車

やばい、、まったく内容を覚えていない。。
レビューを見たら面白そうだったので、また借りよう。。


内容(「BOOK」データベースより)
守れるはずもないことを、いくつ約束したのだろう。逃げ出した故郷、家族に押しつけた身勝手な夢。いつだってその残酷さに、気付かぬわけでは決してなかった―。月光の差し込む観覧車の中で、愛する人々と束の間の再会を遂げる男を描いた表題作ほか、繰り返せない時間の哀歓を描く著者最高の傑作短篇集。

2012年1月7日土曜日

よろずのことに気をつけよ 川瀬 七緒

話題作なので楽しみにしていたけど、、のろいなのか殺人なのかどっちつかずの深みで集中できなかった。
主人公のタイプや脇を固める女性もよくあるタイプで、ドラマを見ているようなあっさり感で
進んでいく。
のろいの文献内容や学術的なところは面白かったけど、それは調べれば済むことだし。。

ただ、学術一辺倒にならずにエンタメっぽいリズムと書き方ができているので
嫌になることはない。
今後、オリジナルな展開がかければ大ヒットするシリーズかも。

内容説明
第57回江戸川乱歩賞受賞作       呪いで人が殺せるか。変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る、長編ミステリー