2013年12月23日月曜日

ライブハウス「ロフト」青春記 平野 悠

昔バンドを組んでいた人にはたまらない歴史物語。
知っているライブハウスの歴史やバンドの誕生秘話があって
そこがメインで楽しんでします。
ただ、本当は平野さんの生き様やライブハウス運営の苦労話
が主軸だと思うので、、そのあたりはちょっと微妙。

暴威のくだりは必読。



内容説明
坂本龍一、山下達郎、荒井由美、浜田省吾、サザンオールスターズ、ボウイ、スピッツ……日本のロック界のパイオニアたちを輩出してきたライブハウスの「虎の穴」が「ロフト」。その創始者が40年におよびロック界の波乱の歴史を回顧する壮大なクロニクル。歌謡曲に対するカウンターカルチャーとして、ロックが市民権を得て成長していった軌跡を、アーティストたちの素顔や、業界の生々しい実情とともに明らかにする。


2013年12月20日金曜日

冬の旅 辻原 登

基本的に暗くて救いがない話だけど、小説としてのグイグイ感は
ものすごい。

文学という表現が正しいのかどうかわかりませんが、文学系の導入作品としては
ある意味おもしろいかも。
ただし、楽しい作品や心躍る作品が好きな人にはまったく向きません。

内容(「BOOK」データベースより)
妻の失踪を皮切りに、緒方隆雄の人生は悪いほうへ悪いほうへと雪崩れる。失職、病、路上生活、強盗致死…。二〇〇八年六月八日午前九時。五年の刑期を終えて、緒方は滋賀刑務所を出所する。愛も希望も潰えた。残されたのは、凡てからの自由。たった一人、この世の果てへと歩き出す。衝撃のラストが待ち受ける―。魂を震わす、慟哭の物語。



2013年12月16日月曜日

6 シックス 早見 和真

一人のヒーローを軸としして、各大学や高校時代、あるいはまったく関係ない
シーンですれ違った人たちの葛藤を描いた連作。

一番最初の作品がものすごく盛り上がり、それ以降ちとすぼんでいくの
で残念だったけど、一つ一つはそこそこ読み応え有り。

主軸にいる子のエピソードや葛藤をもう少し知りたい気もしたけど
このレベルのギリギリラインがいいのかも。


出版社からのコメント
東大の補欠、法大のマネージャー、明大の就活生、立大のミスコン女子大生、慶應野球部の保護者、そして早大のエースピッチャー……東京六大学野球を主題に友情、恋愛、コンプレックスなどを描いた珠玉の野球&青春小説。 全国の書店員さんを中心に「読むほどに人生が愛おしくなる」と感動の声が広がっています。 現役の六大学の学生からOB、そして全然関係ない方まで。感涙必至。この機会に、ぜひご一読ください。



2013年12月14日土曜日

宝くじが当たったら 安藤 祐介

軽くてサクサク読めました。
内容の深みはまったくないけど、エンタメとしては
読み応えあり。

オチと人物像は今一つの感。。

内容(「BOOK」データベースより)
新堂修一(32歳・独身)は、食品会社の経理課に勤める、いたって普通のサラリーマンだった。大晦日の夜、一人自宅で宝くじの当せん番号を確認すると…2億円が当たっていた。人には言えない。新年を迎え、何食わぬ顔で出社し、銀行に行ってくじ券を渡すと、奥の部屋に通された。「200,000,000送金」。その日から、新堂修一の人生は激変する。実家のリフォーム、寄付金の電話、同級生との再会、昔の彼女と新しい猫…幸運の波に乗り切ることができるのか?笑って泣いて、それでも人しか愛せない!ノンストップ“億万長者”エンターテインメント。


2013年12月12日木曜日

少女には向かない職業 桜庭 一樹

大好きな桜庭先生の人気作にも関わらずリズムと書き方が合わないで
途中リタイヤ。
残念。。気分の問題もあるので、またしばらくしてから借りてみよう。

内容(「BOOK」データベースより)
あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったから―。これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。『赤朽葉家の伝説』の俊英が、過酷な運命に翻弄される少女の姿を鮮烈に描いて話題を呼んだ傑作。


2013年12月11日水曜日

亡国前夜  江上 剛

これ、、2回目だ。

初回の感想は忘れたけど、今回はなんだか飽きちゃった。
2回目もじっくり楽しめる作品ではないっす。


内容(「BOOK」データベースより)

世界同時不況下の日本で、若者による通り魔事件が頻発しだした。フリーターの金子将太は魔手から若い女性を救うが、二人は名乗ることもできず別れる。犯行は財界人テロへと激化。背後には絶望した若者を糾合する新興宗教政党の動きがあった。将太が救った中国人女性が、また食いつめ来日した米中の男たちが帯びる任務とは?国家存亡の事態が迫りくる!憂国のクライシス・ノベル。


2013年12月10日火曜日

遮断 - 警視庁失踪課・高城賢吾

全く記憶にない。。

数ページ読んでやめてしまいました。
結構人気のシリーズなのに。
今度は違う巻を読んでみます。


内容(「BOOK」データベースより)
厚労省高級官僚である六条舞の父親が失踪した。事件性はないと思われたが、一億円の身代金要求が届き様相は一変する。現金を用意して引き渡しに挑むものの、あえなく失敗に終わる。同時期にくせ者新メンバー田口はインド人技術者の失踪事件を調べていた。鍵は外国人労働者の就労斡旋なのか。二つの事件の関係は。



2013年12月3日火曜日

路(ルウ) 吉田 修一

吉田先生のいつもの「泣かせよう」という力は感じなくて、ただ淡々と台湾新幹線の建設経緯と
それにかかわりそうな人たちのドラマで、深いものは一切なかった。
泣きを期待したらだめかも。


内容(「BOOK」データベースより)

ホテルの前でエリックからメモを渡された。彼の電話番号だった。「国番号も書いてあるから」とエリックは言った。すぐに春香も自分の電話番号を渡そうと思った。しかしエリックが、「電話、待ってる」と言う。「電話を待っている」と言われたはずなのに、春香の耳には「信じてる」と聞こえた。春香は自分の番号を渡さなかった。信じている、あなたを、運命を、思いを、力を―。商社員、湾生の老人、建築家、車輛工場員…台湾新幹線をめぐる日台の人々のあたたかな絆を描いた渾身の感動長篇。


2013年12月1日日曜日

教場 長岡 弘樹

もうこれは歴史に残る名著だろう。
今年のベスト3に入る。

もう有名な作品なので内容は触れないけど、登場人物が興味を引くというか
印象に残りやすく、物語にもすっと入っていける。
また教官がすごくよくてきた主人公で、このシリーズが出たら映画ドラマ原作としては
争奪戦になるだろう。

佐藤浩市で映画化決まりか。



内容(「BOOK」データベースより)

君には、警察学校を辞めてもらう。この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。前代未聞の警察小説!



2013年11月23日土曜日

行方不明者 折原 一

折原先生の悪い部分が出た作品。
ネタを盛り込みすぎて、あっちこっちにバラバラして、伏線が伏線らしくしすぎて
混乱を招いた。

結局最後まで読むことは諦めて、、、。



内容(「BOOK」データベースより)

埼玉県蓮田市、黒沼の畔に建つ二つの名家で起きた一家惨殺事件と失踪事件。ライターの五十嵐みどりは取材を通じて四人家族の闇を浮き彫りにしていく。一方、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、小説の取材にと容疑者の尾行を開始する。二つの事件が交錯する驚愕のサスペンス。



2013年11月22日金曜日

PINK 柴田 よしき

話があっちこっちとんで、なおかつ読みずらい展開とリズムだったので
頭の中で整理するのに時間がかかりました。

ただ、書いてあることは単にうちわもめなので、深みがなく。
この謎というかネタをここまでこねくりまわさなくてもいいのでは、と思った次第です。


内容(「BOOK」データベースより)

「そろそろ時間切れです。心の準備をして下さい」。メイに差出人不明のメールが届いた日から、夫は別人のように変わってしまった。しかも夫はその後、殺人容疑で逮捕される。続発する事件と過去とが繋がったとき、思いもよらぬ真相が明らかに。震災後の神戸を舞台に、愛の再生を描いた傑作長篇ミステリー。


2013年11月20日水曜日

KAMIKAKUSHI 神隠し 長野慶太

やばい、、途中で飽きた系だ。
海外がベースにあるせいか、まったく頭に入ってこなかった。
謎の部分もよくわからず、何が事件なのか、何がこの後続くのか期待もできず。。


内容(「BOOK」データベースより)

テロ対策を強化する空港の保安検査場。厳重管理の“密室”で、子供が消えた。誘拐か、超自然現象か。捜査当局は手詰まり、親は空港を訴える。そして、事件を追う記者が辿りついたのは…。米国特有の法制度を背景として、日米を舞台に、家族の喪失と再生を描くヒューマンミステリー。第4回日経小説大賞受賞


2013年11月16日土曜日

解 堂場 瞬一


ものすごい世界観と出世系が待っているかとおもったら単なる殺人事件の話に。。
いや、それはそれでいいんだけど、堂島先生は警察もので深イイ作品が多くて
そっち系かと期待したから。

また出世系としても弱いし、警察ものとしてもまだまだ。。

オチを期待したけど、311が。。

すべてが中途半端な形になった。

内容(「BOOK」データベースより)

「俺たちは同志だ。俺たちは、日本を変えていく」平成元年、夢を誓った二人は社会に飛び出す。大蔵官僚、IT会社社長を経て政治家に転身した大江。新聞記者から紆余曲折を経て、人気作家になった鷹西。だが、二人の間には、ある忌まわしい殺人事件が横たわっていた―。1994年、封印された殺人の記憶。2011年、宿命の対決が幕を開ける。バブル崩壊、阪神・淡路大震災、IT革命、そして3.11。「平成」を徹底照射する、衝撃の“問題作”。


2013年11月13日水曜日

七つの会議 池井戸 潤

これはおもしろいだろう、と誰もが思う作品。
池井戸先生お得意の会社の不条理や理不尽な世界をうまく
描きつつ、最後はきちんと期待通りにしあげてくる。

それぞれの話が誰もが身に覚えがあることで、そして学生なら
必ず読んで大人の世界の不条理と理不尽を事前に認識しておいてほしい。

しかし伏線といい、登場人物の背景といい、裏側にある深みが
すごいなあ。。

内容紹介

ドラマ『七つの会議』原作本! (NHK土曜ドラマ 2013年7月13日スタート)

この会社でいま、何かが起きている―。
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ"で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった―。
いったい、坂戸と八角の間に何があったのか? パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。
どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。
「夢は捨てろ。会社のために、魂を売れ」「僕はどこで人生を間違えてしまったのだろうか」……筋書きのない会議(ドラマ)がいま、始まる。



2013年11月6日水曜日

ナニワ・モンスター 海堂 尊

今回珍しく心躍る作品でもなかった。
海棠先生の作品はある意味安パイなのだけど、おそらく他作品との
連動が少なかったせいか、作品自体の深さはあまりない。

またオチというか策略めいたものがどの登場人物のどこにあるのかが
非常にわかりづらく、結局何がいいかたったんだろう、というオチになっていた。



内容紹介

関西最大の都市・浪速で新型インフルエンザ「キャメル」が 発生した。経済封鎖による壊滅的打撃、やがて仄見える巨大な 陰謀。ナニワの風雲児・村雨府知事は、危機を打開できるのか? 村雨が目論む、この国を破滅から救うための秘策とは――。  近未来を透視するメディカル・サスペンス!


2013年11月4日月曜日

身の上話 佐藤 正午

これ、ドラマ化もされていたのですいすい話が入っていった。

ちょっと山や谷が少なかったので、読み込むことはなかったけど
生き方というか過ごし方がちょっと共感できるところがあり
最後まで読むことができた。

最後がどうなるのか、とか気になる人は読まないほうがいいかと。
本当にこれは「身の上話」なのです。

内容紹介

あなたに知っておいてほしいのは、人間にとって秘密を守るのはむずかしいということです。たとえひとりでも、あなたがだれかに当せんしたことを話したのな ら、そこから少しずつうわさが広まっていくのは避けられないと考えたほうがよいでしょう。(『【その日】から読む本』第二部・第4章)
不倫相手と逃避行の後、宝くじが高額当選。巻き込まれ、流され続ける女が出合う災厄と恐怖とは。


2013年11月1日金曜日

ヒートアップ 中山 七里

これはすごい。
取り上げ方も登場人物も確実に映画化できるようなおもしろさ。

登場人物の個性が光っているし能力も男の背景を感じる設定のうまさ。
また書き方も展開もリズムがここちよく、読みとまることがない。

無茶をしつつ、きちんと流れができているのでこれは次回作も期待大。


内容紹介

「さよならドビュッシー」でこのミス大賞を受賞し、「連続殺人鬼カエル男」「贖罪の奏鳴曲」と話題作を発表しミステリ界で注目を集める中山七里。次のヒーローは、麻取(麻薬取締官)!

七尾究一郎は、厚生労働省医薬食品局の麻薬対策課に所属する麻薬取締官。警視庁のみならず関東一円の捜査員の中で有名な存在だ。その理由は、おとり捜査を許された存在であることの他に、彼の特異体質が一役買っている。現在は、渋谷など繁華街の若者の間で人気の違法薬物"ヒート"の捜査に身を投じている。"ヒート"は、ドイツの製薬会社スタンバーグ社が局地戦用に開発した兵士のために向精神薬で、人間の破壊衝動と攻撃本能を呼び起こし、兵器に変えてしまう悪魔のクスリ。それによって、繁華街の若者チームの抗争が激化しており、数ヶ月前敬愛する同志・宮條が殉職した。絶望と怒りを胸に捜査を進める七尾に、ある日、広域指定暴力団の山崎から接触があった。目的は、ヒート売人・仙道の捜索について、手を組まないかというものだった。山崎の裏の狙いに気を付けながら、仙道確保のため情報を交換し共闘することを約束した七尾だったが、ある日仙道が殺される。そして、死体の側に転がっていた鉄パイプからは、七尾の指紋が検出された……。犯行時刻のアリバイがなく、特異体質のせいでヒート横領の動機があると見なされ拘留された七尾。これは山崎の仕掛けた罠なのか! ?


2013年10月28日月曜日

三面記事小説  角田 光代


これ、なぜか読めませんでした。
すごく読みたかったのに。。
もう一度借りよう。


内容(「BOOK」データベースより)

「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。なぜ、姉夫婦の家はバリケードのようになってしまったのか?妻の殺害をネットで依頼した愛人の心の軌跡とは。直木賞作家が事件記事に触発されてうみだした、六つの短篇小説。


2013年10月26日土曜日

東京タワーが見えますか。 江上 剛

サラリーマンものがはやっているけど、王道の江上先生の作品は相変わらずの安定感。
グサッとくる展開よりも「あるある、lこれ」とうなずき読み進める形に近い。

それぞれ自己投影できるシーンや思いもあるので誰でも楽しめる作品かと。


内容説明

平成の初頭、銀行員の今井は、古い取引先の町工場「加藤金属」の加藤社長にマンションの建設を勧め、工場をやめてマンションのオーナーの座に就かせることに成功する。自分の実家も同じ町工場であることを説得に利用した。だが、マンション経営はすぐに傾き、今井は社長に競売にかけることを宣告しなければならなくなる。「東京タワーって優しい気持ちのときには鮮やかに見えるのです」。社長は怒りを抑えて呟いた。言葉が、今井の荒んだ心に沁み入る。人を幸せにするために仕事をしていたはずなのに、いつの間にか不幸にしてしまった。それから今井は銀行を辞め、父の工場を継ぐことにした。父のプレス加工技術が、世界に通じる本物であることが、工場に入ってからわかった。世間では金融不況が本格化し、銀行が相次いで破綻。今井がいた銀行も総会屋に対する不正融資で家宅捜索となった。いまこのとき、いったい誰の目に東京タワーが見えているのだろうか。──表題作「東京タワーが見えますか。」ほか「ある男の人生」「大過なく」「座敷わらし」「爺捨て山騒動記」「まだまだ」「マラソン先生」の7編を収録する、サラリーマンの悲哀をそこはかとなく描いた経済小説短編集。



2013年10月25日金曜日

共犯マジック 北森 鴻

切り口はうまいけど、なぜか連続性というか統一感がつかみずらい。
連作なので、時代ごとに登場人物とテーマが変わるけど、それが
つながっているようで、つながっていない。

占いの書がらみのミステリーでもなく、書が引き起こした悲劇というわりには
浅いし。。。
どっちつかずでした。



内容(「BOOK」データベースより)

人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。偶然入手した七人の男女は、運命の黒い糸に絡めとられたかのように、それぞれの犯罪に手を染める。錯綜する物語は、やがて驚愕の最終話へ。連作ミステリーの到達点を示す傑作長篇。


2013年10月23日水曜日

外道―京都の闇社会で「神」と呼ばれた男 曹 達

どこまでほんとかわからないような緊迫感と迫力があった。

展開や内容はそんなに深くもないし、エピソードも淡々と続くけど、時代を彩る作品としては
完成度は高い。

ノンフィクションの色をもう少し出して売り出せばよかったのに。


内容(「BOOK」データベースより)

その昔京都の闇社会で「神」と呼ばれた男がいた。影の市長と囁かれた男がいた。彗星のように不動産世界に舞い降り、光のように輝いた男がいた―。巨額の儲けはどこに消えた?「京都に蠢く懲りない面々」を凌ぐ驚愕のドキュメンタリー小説。



2013年10月21日月曜日

旅屋おかえり 原田 マハ

内容は残念ながら薄っぺらいんだけど、展開やリズムが心地よくてなぜか
最後まで一気に読んでしまいました。

逆に一気に読まないともう一度途中から読もうとは思えないほど
内容はバレバレのうすうすな展開です。

これのパート2が出そうな雰囲気ですが絶対に読まないと思います。

作者の才能や技術的なうまさは圧倒的なのに。。うまい編集者がいないのかな。


内容紹介

あなたの代わりに、全国どこでも旅に出ます!
唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りになった売れないタレント・丘えりか。ひょんなことから、病気などの事情を抱えた人から依頼を受けて、代わりに旅をする「旅屋」を始めることに。



2013年10月15日火曜日

彼女はもういない 西澤 保彦

これは、、最悪でしたね。書き方もリズムも。
なんでこれを借りてしまったのか、、、大後悔。

途中で読むのをやめてしまいましたが、レビューを読んでもそれが正解で
あることがわかります。

作者自身は非常に評価の高い方なので、この作品自体には好みの
部分も多少あるかとは思います。

グロと異常世界が好きな人以外は絶対読まないほうがいいかと。。


内容紹介

異常快楽のためではない……女を殺せば殺すほど、あの人に会えると信じていた。
完全犯罪のトリックが冴えわたる、書き下ろし傑作ミステリ

母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。資産家の両親を亡くし、莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦は、すぐさま同学年の比奈岡奏絵の項を開いた。10年前、札幌在住だった彼女の連絡先が、今回は空欄であることを見て取ったその瞬間、彼は自分でも不可解なほどの困惑と女性への強烈な憎悪を覚え、やがて連続殺人鬼へと変貌する。誘拐、拉致、凌辱の様子を撮影し殺害する。冷酷の限りを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか――。一方、


2013年10月14日月曜日

大仏男 原 宏一

ちょっとだけご都合主義的なもって行き方だけど、会話のリズムや
展開はすいすいいけるので、電車で読むのには最適。

ただ、途中で登場人物がおバカになったり、なんでもありだな
というような展開替えもあるので、まじめに読むと損するかも。


内容紹介

お笑い芸人コンビがニセ霊能相談で大儲け!?

お笑い芸人予備軍コンビのカナ&タクロウ。
ネタ作りのために街頭で霊能相談をしたところ、インターネットの掲示板で大評判に!
甘いマスクの青年・マモルにプロデュースされ、ニセ霊能者“大仏卓郎"は
あれよあれよと政財界をも巻き込む大プロジェクトになっていく。
カナとタクロウ、そして日本の行く末は? 奇想天外な展開に、笑って泣いて、元気が出る青春小説!


2013年10月11日金曜日

傍聞き  長岡 弘樹

予想もつかないオチが待っている短編集。
これは間違いなく評価されるだろうという作品集。

よくあるほろっとくるオチだけ持ってくればいいんでしょう、という作品じゃなく
考え抜かれた伏線と人間模様の拝啓がまた泣かせる。


内容(「BOOK」データベースより)

患者の搬送を避ける救急隊員の事情が胸に迫る「迷走」。娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心揺さぶられる「傍聞き」。女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。元受刑者の揺れる気持ちが切ない「迷い箱」。まったく予想のつかない展開と、人間ドラマが見事に融合した4編。表題作で08年日本推理作家協会賞短編部門受賞。


2013年10月9日水曜日

陽だまりの偽り 長岡 弘樹

またもやできのいい短編集でした。
ドキッとするものやグサッとくる衝撃なないにせよ、それぞれがちょっぴり
毒のある落としどころが待っている。

まあ、毒じゃない回もあるけど、15分ドラマでいうちょっとしたオチが待っている
のでそのオチめがけて読み進める楽しさがある。


内容(「BOOK」データベースより)

物忘れのひどくなってきた老人が、嫁から預かった金を紛失。だがこのことで、老人は同居している彼女の気持ちに触れる―表題作。市役所管理の駐車場で人が転落死した。事件は役所内の人事に思いもよらぬ影響を与えた―「プレイヤー」。日常に起きた事件をきっかけに浮かびあがる、人間の弱さや温もり、保身や欲望。誰しも身に覚えのある心情を巧みに描きだした5編。2008年度日本推理作家協会賞受賞作家のデビュー作、待望の文庫化。


2013年10月7日月曜日

トイレのポツポツ 原 宏一

ものすごいタイトルからは想像もつかない、会社の喜悲劇物語。
疑惑を隠そう隠そうとする様々な角度の登場人物の悩みや
いい人なにか悪い人なのかは最後のほうまでわかりづらい
展開。

それぞれの深みがありつつ、最後のすかっとする終わり方まで
息つかせぬ進め方で大満足。
映画やドラマになりやすいけど、タイトルは絶対変えるだろうなあ。
これ、ある意味まったく必要ないし。

内容説明

『床下仙人』でブレイクの著者による連作長編!
無責任部長、おべっか社員、気だるいハケン……中堅食品会社を舞台に繰り広げられる悲喜こもごも。そんなカイシャに、ある偽装疑惑が持ち上がり……。独自のユーモアを織り込んだ傑作連作長編。



2013年10月5日土曜日

望遠ニッポン見聞録 ヤマザキマリ

あのヤマザキ先生の作品だったので期待して読んでみたけど
リズムというか文体があわず途中で断念。

内容うんぬんはなく、完全に書き方の問題。
慣れていないのか、自分がだめなのか。。




内容紹介

『テルマエ・ロマエ』の著者による初エッセイ!
お風呂だけじゃない!平たい顔族の驚くべき日常。

「膨大な金を算出し、宮殿や民家は黄金で出来ている。また、ジパングの人々は偶像崇拝者であり外見がよく、礼儀正しいが、人食いの習慣がある」というのは、マルコポーロ『東方見聞録』の日本の記述。「いえいえ日本はそんな変な国じゃなりませんよ」と言いたいところですが、漫画家・ヤマザキマリさんから見た日本は、やっぱりじゅうぶん変だった!イタリア→日本→中東→ポルトガル→シカゴ在住。異国暮らし歴十数年の著者が、近くて遠い愛すべきニッポンの妙を綴る現代版見聞録!
◎ポットン便所のトラウマが生んだお尻洗いつき便器!◎おっぱいだけが巨大化しつづけるオタク漫画!◎ドSな吹き替えが強烈なハリウッド映画!……など
『テルマエ・ロマエ』のルシウス並みに日本に驚き、日本文化を楽しみ、真面目に悩むヤマザキマリ氏の真剣な眼差しが読めば読むほど逆にユーモラス。テルマエファンはもちろん、男性女性老若男女とわず楽しめる1冊です。
イラスト&漫画も満載!!



2013年10月3日木曜日

ツナグ 辻村 深月

映画のイメージが強いけど、内容はすべて充実した感動作品。
最後のほうですべての人物たちが有機的につながっていくのも魅力。

電車だと泣いちゃうかも。


内容紹介

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。


2013年10月1日火曜日

コンカツ? 石田 衣良


さらさらと読み進んでいるだけで、何も記憶に残らないいつもの
石田先生らしい作品。
ものすごくインパクトを残す作品は年に1回あるかどうか。。


内容(「BOOK」データベースより)

結婚相手の条件は容姿?経済力?それともセックス!?アラサー4人組が理想の男探しにのりだす。



2013年9月28日土曜日

すれ違う背中を 乃南 アサ

このシリーズ、好きです。
ドラマ化もしましたね。
今回は前作ほど重いテーマもなく、ある程度サクサク楽しめて読めました。
ただ、彼女たちの歴史は変えようもなく、そこは常にテーマとしてきます。

そこを踏まえつつ、彼女たちの普通の日常をお楽しみください。

内容(「BOOK」データベースより)
パン職人を目指して日々精進する綾香に対して、芭子はアルバイトにもなかなか採用されない。そんなある日、ビッグニュースが!綾香が商店会の福引きで一等「大阪旅行」を当てたのだ。USJ、道頓堀、生の大阪弁、たこ焼き等々初めての土地で解放感に浸っていた彼女たちの前に、なんと綾香の過去を知る男が現れた…。健気な女二人のサスペンスフルな日常を描く人気シリーズ第二弾。


2013年9月25日水曜日

愛の領分 藤田 宜永

さすが直木賞。
読み応えがありすぎで、乗り過ごすところでした。

文学作品って感じだけど、男女の歴史や書き方、また展開が
なぜかおもしろく、淡々とストーリーは進んでいきながら
目が離せなかった。


内容紹介
過去の事実が二人の情愛をより秘密めいたものにする
仕立屋の淳蔵はかつての親友夫婦に招かれ三十五年ぶりに訪れた故郷で出会った佳世と齢の差を超えて魅かれ合うが。直木賞受賞作


2013年9月24日火曜日

マネーロンダリング・ビジネス 志摩 峻

前に読んでいた。。
その時の感想の記憶がないけど、おもしろいと思われ。
ただ、オチや展開が結構インパクトに残っていたので
2度読みはしませんでした。

内容紹介
定年後に小説に取り組み、60代で経済小説大賞を受賞した著者が、海外赴任時の経験を下敷きにエンタテインメントに仕上げた経済ミステリ。安易な海外企業買収をしてマネジメントのできない日本企業、派遣労働者の犠牲の上に労働保険を巧妙に操作して私腹を肥やし、マネーロンダリングを行なう輩を追及する。


2013年9月23日月曜日

鮫島の貌 新宿鮫短編集 大沢在昌

名作、新宿鮫シリーズを全く知らない人が入門編で読むのもありな名作集。
どれもいいシーンやオチ、また展開があって、深夜ドラマだと人気が出るだろうなあ
という短編集。
サクサク電車で読むのにいいかと。

いつもの新宿鮫はそうはいかないから。

内容(「BOOK」データベースより)
新宿署刑事・鮫島。警察内の不祥事に巻き込まれたが一人屈せず、上層部や同僚には疎んじられ、食いついたら離れない単独捜査で、犯罪者には「新宿鮫」と恐れられる男。彼が街を行けば、ドラマが生まれる。新宿署異動直後の鮫島を襲う危機を描く作品や、腐った刑事や暗殺者との対決、人気コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」両津勘吉、「エンジェル・ハート」冴羽〓(りょう)が登場する異色作、『狼花新宿鮫9』のサスペンスフルな後日談など、「鮫」にしかない魅力が一編一編に凝縮された全10作。


2013年9月21日土曜日

ヴルスト! ヴルスト! ヴルスト! 原 宏一

いやあ、原先生は鉄板だなあ。
結構難しテーマの割に、サクサクとさらに奥深く読める。
特にテーマが見知らぬところでおもしろく、そのところだけでも
興味深い。


内容紹介
19歳の若造と59歳の親爺が挑む、人生の正念場!

ヴルスト職人を夢見てソーセージ作りに没頭する還暦目前の男・髭太郎。
大学コンプレックスから「高認」を受けるため試験勉強に励む成人目前の男・勇人。
二人が旨いソーセージを求めて乗り込んだドイツには、ヴルストの真髄と、髭太郎の“謎"が秘められていた。
追い詰められた男たちの夢と奮闘の物語。



2013年9月18日水曜日

拝啓17歳の私(わたし) 蓮見 恭子

これまた傑作の連作もの。
学園もので最近良作が続いている。
これだから本はやめられない。

今回も魅力的登場人物が出てくるが、できればあまり深く考えずに
連作を順に楽しんでほしい。
謎解きの面がすべてにおいて同じテーマで出てくるけどそこは最後の最後の
おまけ的な形で読み進めたほうがいい。

ちょっとクルクルしてくるから。。

内容紹介
空手部の選抜大会出場を応援する校内のポスターが何者かによって破られた。しかも掲載された主将・結成の写真を狙っての犯行だった。目撃者の証言では、犯人は結成本人だというのだ。その場に居たはずもなく、犯行に全く身に覚えが結成は、目撃証言の特徴からある人物が真犯人だと気がつくが―――。驚愕の連作短編、青春ミステリー。


2013年9月15日日曜日

名も無き世界のエンドロール 行成 薫

これは賞をとるだろうなあ、というほど完成度が高く、そんなジャンルの小説ともいえるし
どの方向からも楽しめる。

あまり内容は言えないけど、この紹介では絶対に理解できない展開が待っている。

内容(「BOOK」データベースより)
俺とマコトは小学校時代からの腐れ縁だ。マコトは昔からドッキリを仕掛けるのが生き甲斐で、社長となった今も変わらない。そんなヤツが、史上最大の「プロポーズ大作戦」を実行すると言い出した―。天使よりも純情。悪魔よりも非情。男たちの命がけの情熱は、彼女に届くのか?第25回小説すばる新人賞受賞作。


2013年9月14日土曜日

千年ジュリエット 初野 晴

このシリーズと登場人物は鉄板だ。そう思っている読者は多いと思う。
まさに誰が読んでもサクサクおもしろく読めて、読後感もすっきり。
だれも進めても満足できると思うけど、小説初心者の中高生にぜひ。


内容(「BOOK」データベースより)
こんどの舞台は文化祭。アメリカ民謡クラブ、演劇部、そして吹奏楽部…おかしなキャラクターたちがひき起こす難問題とは?青春ミステリ“ハルチカ”シリーズ第4弾。



2013年9月11日水曜日

震える牛  相場 英雄

前も借りたけど内容を忘れてしまったので再度。
これまた名作。
また、精肉業界の暗部がメインかと思いきや全く違っていて
警察のからみや犯罪シーン、また流通に関わりと幅広くそして
深い展開と、筆力でグイグイ持っていく。

最後まで読まないと何も手につかないくらい。
すごいなあ。


内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。当時の捜査本部は、殺害された二人に面識がなかったことなどから、犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。しかし「メモ魔」の異名を持つ田川は関係者の証言を再度積み重ねることで、新たな容疑者をあぶり出す。事件には、大手ショッピングセンターの地方進出に伴う地元商店街の苦境、加工食品の安全が大きく関連していた。現代日本の矛盾を暴露した危険きわまりないミステリー。



2013年9月10日火曜日

撃てない警官 安東 能明

これはまたいいシリーズを見つけてしまいました。

警察内部のテーマを薄く引きながらも、街で起こる犯罪にまつわる人間模様を
しっかり描く濃い展開。
最後の最後でこれまたすごいことになるけど、それも現実にありそうで納得。

内容(「BOOK」データベースより)
総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。


2013年9月3日火曜日

チャイナ・インベイジョン<中国日本侵蝕> 柴田 哲孝

私の体調が悪かったせいか、まったく頭に入ってきませんでした。。
なので途中で読む気を失い、、。

おそらく、すっきりとした頭でじっくり読まないとダメな内容かと思われ。

内容(「BOOK」データベースより)
「日本が危ない」と言い続けていた一人の政治家の死から、すべては始まった。予備自衛官、警視庁公安部外事二課警視、フリーライター。それぞれの立場から調査を始めた男たちは、中国が、北海道など日本各地で国土を次々と買いあさっている事実に突き当たる。それらの多くは、日本の国防上重要な地点に隣接していた。平和と繁栄に慣らされたこの国に今いかなる危機が迫っているのか。



2013年9月1日日曜日

悪名の棺―笹川良一伝 工藤 美代子

興味深いのだけど、1/3くらいは幼少や学生、また戦中のことなのでちょっと物足りないかも。
ただ、彼の本質はその戦中戦後にあり、そこからの大躍進の礎でもあるので、ここから
ちゃんと読むと後々の響きが違うかも。


内容(「BOOK」データベースより)
メザシを愛し、風呂の湯は桶の半分まで。贅沢を厭い、徹底した実利思考と天賦の才で財を成すも、福祉事業に邁進し残した財産は借金ばかり。家庭を顧みず、天下国家、世のために奔走。腹心の裏切り行為は素知らぬ顔でやり過ごし、悪くは“有名税”と笑って済ませた。仏壇には、関係した女の名が記された短冊を70以上並べ、終生、色恋に執心した。日本の首領の知られざる素顔。書き下ろしノンフィクション。



2013年8月30日金曜日

デッドマン 河合 莞爾

いやー、、、10ページですね、読めたのは。。。
名作なのでしょうが、私にはタイプとリズムが合いませんでした。。

内容(「BOOK」データベースより)
頭のない死体、胴体のない死体…身体の一部が持ち去られた6つの死体が都内で次々と発見される連続猟奇殺人事件が発生。鏑木鉄生率いる個性派揃いの特別捜査班4人が捜査に当たる中、一通の奇妙なメールが届く。差出人は「デッドマン」。彼は6つの死体のパーツを繋ぎ合わされて蘇った死人であると言い、自分たちを殺した犯人を暴くために協力したいというのだが…。第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。



2013年8月21日水曜日

ウエストウイング 津村 記久子

隠し部屋でのつなぎ方が今一つ理解できず、推理小説としたいのか
ちょっとしたサスペンスにしたいのか。。。

どちらの視点で読んでもちとわかりづらい。
しっかりと読み込みながらでないと難しいかも


内容(「BOOK」データベースより)
職場の雑事に追われる事務職のOL・ネゴロ、単調な毎日を送る平凡な20代サラリーマン・フカボリ、進学塾に通う母子家庭の小学生・ヒロシ。職場、将来、成績と、それぞれに思いわずらう三人が、取り壊しの噂もある椿ビルディング西棟の物置き場で、互いの顔も知らぬまま物々交換を始める。ビルの隙間で一息つく日々のなか、隠し部屋の三人には、次から次へと不思議な災難が降りかかる。そして彼らは、図らずも西棟最大の危機に立ち向かうことに…。


2013年8月20日火曜日

カード・ウォッチャー 石持 浅海

うすうすなテーマと内容のはずなんだけど、なぜかおもしろくて最後まで一気に読んでしまいます。
これだけの内容で、なぜと思うのですが、おそらく作者のリズムと筆力がものすごくいいのだと
思います。

電車でサクサク読みたいサラリーマンにぜひ。


内容(「BOOK」データベースより)
ある日、遅くまでサービス残業をしていた研究員・下村が起こした小さな事故が呼び水となり、塚原ゴムに臨検が入ることになった。突然決まった立入検査に、研究総務・小野は大慌て。早急に対応準備を進めるが、その際倉庫で研究所職員の死体を発見してしまい…。現役サラリーマンが描く、新感覚ロジカルミステリー。


2013年8月19日月曜日

消失グラデーション 長沢 樹、 青山 裕企

最初の数十ページでやめてしまいました。。。

なんか展開や書き方が自分とは合わなくて。。

内容紹介
とある高校の男子バスケ部員椎名康は、屋上から落下した少女に出くわす。しかし、その少女は目の前から…消えた!? 



2013年8月15日木曜日

完全恋愛 牧 薩次

これは、、連作っぽい書き方なんだけど、なぜかリズムが悪くて
読み続けるのに苦労した。
なぞもそれぞれ結構強引なイメージがあり、驚かされたり
納得させられるものはないのでは。。

また最後の最後のオチは、結構ひどいw


内容(「BOOK」データベースより)
第二次大戦末期の福島県の温泉地、東京からやってきた少年・本庄究は、同じく戦火を逃れてこの地に暮らしていた画家の娘・小仏朋音に強い恋心を抱く。やがて終戦となり、この地方で進駐軍のアメリカ兵が殺されるという事件が起こる。しかし現場からは凶器が忽然と消えてしまう。昭和四十三年、福島の山村にあるはずのナイフが、時空を超え、瞬時にして西表島にいる少女の胸に突き刺さる。昭和六十二年、東京にいるはずの犯人が福島にも現れる。三つの謎の事件を結ぶのは、画壇の巨匠である男の秘められた恋であった。「本格ミステリ大賞」受賞作品を文庫化。


2013年8月13日火曜日

ラスト・コード 堂場 瞬一

これはこれは、、。個人的にはあまりにも書きなぐった感があったので
最後まで読むことができませんでした。
それとも体調が悪かったのかなあ。

レビューも同じようなコメントでした。


内容(「BOOK」データベースより)
父親が惨殺され留学先のアメリカから帰国した美咲。渋谷中央署の筒井は彼女を羽田で迎えるが、その帰路、何者かに襲撃される。しかし、それは序章に過ぎなかった。犯人の標的は筒井?それとも美咲?熱血刑事と天才少女息詰まる逃避行。長篇書き下ろし。
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2013年8月12日月曜日

紙の月 角田 光代

内容はよくある犯罪者の日常。
たけど、それだけのテーマでよくここまで重く深く書けるのかと
相変わらずの角田先生の筆力には脱帽。

もちろん退屈することなく、淡々とした日常をなぜかドキドキしながら
先へ進む。
わかりきったラストにも関わらず、それを飛び超えたおもしろさがある。


内容紹介
わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が約1億円を横領した。梨花は発覚する前に、海外へ逃亡する。梨花は果たして逃げ切れるのか?―--自分にあまり興味を抱かない会社員の夫と安定した生活を送っていた、正義感の強い平凡な主婦。年下の大学生・光太と出会ったことから、金銭感覚と日常が少しずつ少しずつ歪んでいき、「私には、ほしいものは、みな手に入る」と思いはじめる。夫とつましい生活をしながら、一方光太とはホテルのスイートに連泊し、高級寿司店で食事をし、高価な買い物をし・・・・・・。そしてついには顧客のお金に手をつけてゆく。



2013年8月10日土曜日

逆回りのお散歩 三崎 亜記

一つ一つの完成度が高いのはさすが。
理不尽な世界だけど妙な説得感でグイグイひっぱる。
読み応えはあるけど、記憶に残らないくらいさらっといくのが不思議

内容紹介
インターネット上ではじまる、不条理な「戦争」
デモ、炎上、ステルスマーケティング─市町村合併を巡って、市役所VS反対派の静かなゲリラ戦がはじまった。現代の「見えない戦争」を寓話的に描く、ヒット作『となり町戦争』に続く系譜の最新作。



2013年8月9日金曜日

楽園のカンヴァス 原田 マハ

テーマも展開もおもしろんだけど、リズムがちと合わない。。
でも我慢できないほどじゃないので、なんとか最後まで一気読み。
過去と現在のギャップがあまりにも大きすぎて一瞬わからなくなるけど
基本的に過去を主眼に読んでください。

内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間―。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。


2013年8月6日火曜日

ロスジェネの逆襲 池井戸 潤

さすがですなあ。
視聴率を取り捲るシリーズだけはある。

展開も深さも人物描写も退屈感なし。
安心して最後まで楽しめる。

今回半沢の活躍がちと少なかったような気もしたけど、こうやって
回りの描写は生き方も深堀することで楽しみも広がるような気がする。


内容(「BOOK」データベースより)
ときは2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。そこにIT企業の雄、電脳雑伎集団社長から、ライバルの東京スパイラルを買収したいと相談を受ける。アドバイザーの座に就けば、巨額の手数料が転がり込んでくるビッグチャンスだ。ところが、そこに親会社である東京中央銀行から理不尽な横槍が入る。責任を問われて窮地に陥った主人公の半沢直樹は、部下の森山雅弘とともに、周囲をアッといわせる秘策に出た―。直木賞作家による、企業を舞台にしたエンタテインメント小説の傑作!


2013年8月5日月曜日

トライアウト 藤岡陽子

タイトルのトライアウトは単に主人公があうきっかけに過ぎず
内容は完全に家族再生もの。

それを比喩的にトライアウトと言っているのかもだけど、
個人的にはもっと野球のことや選手の悲哀めいたものを読みたかった。


内容紹介
八年前、新聞社に勤める久平可南子は、「父親はいない」男子を出産した。その半年以上前、可南子は写真週刊誌に深夜、その後、八百長疑惑で逮捕されたプロ野球選手の片岡信二と一緒にいるところを写真に撮られた。まわりの人間は、子どもの父親は片岡だと信じている。――新聞社に勤めるシングルマザーと、元プロ野球選手の胸打たれる再生を描く。


2013年8月2日金曜日

ウエディング・ベル 五十嵐 貴久

続編だけど、前も薄々で今回もさらに薄々。
作者のテクで最後まで読ませるけど、何も残らないしお勧めもできないかと。

またこれが尻切れで、第3弾もあるかと思うと。。
ファンはかわいそうだな。


内容紹介
銘和乳業課長のわたし(川村晶子)は、38歳にして14歳年下の児島くんと結婚を決意。
だが、友人は好奇の目で見る、双方の家族の反応もばらばらで、賛成あり、
微妙な品定めあり、断固反対もあり。くわえて、新しい人気ドリンクでも難問山積。
二人がウエディング・ベルを鳴らす日はいつのこと……?
あなたの結婚感度がUPするラブストーリー。好評文庫『年下の男の子』続編。


2013年8月1日木曜日

スマッシュ×スマッシュ!  松崎 洋

昔の漫画みたい。
青春ものや成長ものがうまくミックスしていて、最後はそこそこ
うまくまとまる。

正直、そんなに感動することはないけど、同じようなスポーツをやっている
人や、ライトノベルの変わったバージョンを読みたい人はいいかも。
中高生向き。

内容紹介
「走れ!T校バスケット部」の著者が贈る待望の新作!!

笠松勇太はテニススクールのコーチをしている。テニススクールの校長の好意でレッスンの傍ら、プロテニスプレイヤーとしての再起を目指している。勇太は国内では向かうところ敵ナシだったが、海外で転戦中、ケガをしてしまい、帰国しても以前のように勝てなくなった。負けばかりでスポンサーも離れてしまい、そんなときに森テニススクールの校長に練習場所を提供してもらう。そんな森テニススクールに障害を持つ児童の颯人が入会してきた。しかし、他の子供たちのなじめず、他の生徒の親達にテニススクールを辞めるように迫られる颯人の母親の結子。そんなとき颯人の専属コーチになった勇太。勇太は颯人にテニスを教えながらも、颯人から教わることも……。
大人と子供の感動のテニス物語。


2013年7月31日水曜日

ナンバー 相場 英雄

刑事物としてはちょっと変わった視点で描かれている。
確執も成長もあるけど、敵が内部に集中していて、そこでぐりぐりと
いじくりまわしている感がある。

もう少し経済ネタを絡めて両面でいけばいいのにとちと思った。

内容(「BOOK」データベースより)
所轄署から警視庁本部への転属が決まった西澤は、意気軒昂として桜田門に向かう。だが、所属は期待していた捜査一課ではなく捜査二課。横領や詐欺事件を捜査するその部署は、同僚をライバル視するエグい捜査員の集団だった。事件の全体像を示さず捜査情報も出さない二課にあって、誰よりも狡猾で悪事に長けた知能犯を西澤は追いつめて落とすことができるのか?犯人・同僚・上司・協力者…。事件に関る人間の裏表を、かつてない緊迫感で描く新しい警察小説。


2013年7月29日月曜日

キシャツー 小路 幸也

青春小説の王道。
安心して最後まで期待通りにすすむ。
そして読後感も満点。

こういったアンパイの作品もたまにはいい。

内容紹介
うちらは、電車通学のことを、キシャツー、って言う。部活に通う夏休み、車窓から、海辺の真っ赤なテントに住む男子を見つけて……微炭酸のようにじんわり広がる、それぞれの成長物語。


2013年7月28日日曜日

ボクの妻と結婚してください。 樋口 卓治

あまりにも適当に書きすぎる。。
いや、作者は一生懸命かもしれないのだけど、読み手としては
薄すぎて、適当すぎて、最後は完全に読み飛ばしたけどそれでも
内容は十二分に理解できました。

小説はまだ早いような作者です。

内容紹介
バラエティ番組の放送作家・三村修治は、世の中のできごとを好奇心で“楽しい”に変換する仕事をしてきた。余命6ヵ月を宣告されたいま、最後の企画は、自分がいなくなったあとに家族を支えてくれる人を探すことだった。
「決めた。愛する家族に幸せな未来を残すと決めた」
AD、芸人、リサーチャーから婚活本の著者まで、信頼できる仲間たちに助けを求めながら、三村修治はひたすら走る!
果たして、妻の結婚相手を見つけることができるのか――?


2013年7月24日水曜日

僕はお父さんを訴えます 友井 羊

途中からオチが見えてくるんだけど、それがあまりにも哀しすぎるので
基本的にミステリーのど真ん中だと思って読み進めたほうがいい。

もちろん良作だし、オススメではあるんだけど、視点というか
感情移入の仕方に途中からとまどい、へんな感覚にとらわれる。
映画だといいのかもしれない。


内容紹介
驚愕のストーリー展開が評価された、第10回『このミステリーがすごい! 』大賞・優秀賞受賞作が、文庫化です! 「想像の斜め上! 僕はこの本を推薦します」乙一(作家)。何者かによる動物虐待で愛犬・リクを失った中学一年生の向井光一は、同級生の原村沙紗と犯人捜しをはじめる。「ある証拠」を入手した光一は、真相を確かめるため司法浪人の久保敦に相談し、犯人を民事裁判で訴えることに。被告はお父さん――母親を喪った光一にとっての、唯一の家族だった。周囲の戸惑いと反対を押して父親を法廷に引きずり出した光一だったが、やがて裁判は驚くべき真実に突き当たる!


2013年7月23日火曜日

所轄魂 笹本稜平


なんか、素直に読める刑事物。
てっきり親子の角質やチーム内での不協和音があるのかと
思ったら、最初の敵は最後まで敵だし、仲間はそのまま
仲間で、一致団結して内外の敵と戦う。

ちょっと殺人事件の絡みが弱い気がするのと、そこは
推理小説的な深みが欲しかったけど、それがなくても
読み応えはある程度あり。

出版社からのコメント
公園の木立で発見された絞殺死体は、裸足の女性――。捜査本部に着任した警視庁捜査一課のキャリア管理官は、我が息子だった。同時にチョウバ壊しで知られる捜査十三係の鬼係長・山岡も派遣されてきた。26歳警視の俊史と犯人を追うことになった城東署の強行犯係長・葛木の、所轄刑事の意地を懸けた苦闘の日々が始まった……。揺れる捜査方針に、本庁と所轄の面子が火花を散らしてぶつかり合う!



2013年7月22日月曜日

ひかりの剣  海堂 尊


これは剣道が好きな人か、バチスタシリーズが好きな人でないと
無理かも。
ご都合的な面と、だらだらと延ばす部分があるので、そこで飽きちゃうと思われ。

私はどっちにも属するので、楽しく最後まで読めました。
オススメはしませんが。


内容(「BOOK」データベースより)
覇者は外科の世界で大成するといわれる医学部剣道部の「医鷲旗大会」。そこで、桜宮・東城大の“猛虎”速水晃一と、東京・帝華大の“伏龍”清川吾郎による伝説の闘いがあった。東城大の顧問・高階ら『チーム・バチスタ』でおなじみの面々がメスの代わりに竹刀で鎬を削る、医療ミステリーの旗手が放つ青春小説。


2013年7月19日金曜日

暗闇で踊れ 馳 星周

ハードボイルドはやはり馳先生がベストか。
内容の暗い部分はさておき、主人公の立ち振る舞いや周辺人物との
絡みが面白くて止まらなくなる。

ハードボイルドと割り切って、社会派とかミステリーとかの要素を
もとめなければあり。

ただ、登場人物(姉妹)の、絡み方、また背景や過去はあまりにも
やりきれないので、ある意味ドスンときすぎる。
これを避けたい人は、、やめたほうがいいかも。

内容(「BOOK」データベースより)
「氷のザキ」と異名をとる警視庁三課の神崎は、相棒の水沢とともに大規模な美術品窃盗事件を捜査していた。その盗品を追う過程で、古美術品のコレクションを大量に市場に出している老富豪・井上康三へと辿りつく。井上の屋敷を訪ねた神崎らを迎えた榊田恵、学姉弟は、井上が妾に生ませた子どもだといい、数ヶ月前から屋敷に住みこみ、井上の介護をしているという。事件の臭いを感じた神崎は内偵を始めた―。



2013年7月16日火曜日

天命の扉 遠藤 武文

展開やテーマは面白いけど、肝心の推理部分が今ひとつ納得感が獲られない。
筆力はあるので、最後まで読んでしまうけど,読後感は。。。

歴史的背景も微妙だし、動機も「そこ?」って感じなので
これがいいなら何でもありなイメージ。

内容(「BOOK」データベースより)
長野県議会中、議員が何者かに殺害された。議場は扉が閉まったままで誰も逃げた形跡がない。残された紙片には「善光寺を開帳せよ」という謎のメッセージ。善光寺の本尊は、数百年の間、誰の目にも触れたことがなく、住職でさえも見たことがないという。犯人の目的は一体何なのか。県警捜査一課・城取は、かつて自分が担当した事件の犯人も善光寺を語っていたことを思い出し、その関連性を疑うが…。やがて明らかになる19年前の冤罪疑惑事件とのつながり。哀しみを背負った刑事の執念が、顔の見えない犯人を追い詰めていく。話題作『プリズン・トリック』の乱歩賞作家が贈る、渾身の社会派密室ミステリ。


2013年7月14日日曜日

そして、警官は奔る  日明 恩


これはまた見事な筆力でぐいぐい最後まで力ワザでもっていく作品。
確かに深み闇的な部分と推理的な要素もあるけど、それはどうでもよく、
主人公の魅力と展開でもっていっている感がある。

なんでレビューも賛否両論。
個人的には読んでよかったし、面白かったけど、もっとドスンとくるものが
欲しい人はダメかも。
(ドスンと来る様な展開と内容だから)

内容(「BOOK」データベースより)
警視庁蒲田署に異動となった武本は、不法滞在外国人を母に持つ幼女監禁事件を追った。一方、かつての上司、潮崎は、武本の力になりたい一心で、独自に事件の調査を始める。そして、浮き彫りになる子供の人身売買や虐待の現実。法律では裁ききれない闇に、二人はどのような光を当てるのか?シリーズ第二作。


2013年7月11日木曜日

ジウ〈3〉新世界秩序  誉田 哲也

展開に無理がありすぎだろう、と思うけど作者の見事な筆力と
主人公の魅力でカバー。
他の先生が書いたらアウトの内容。

ちょっとご都合主義的な面と、最後のほうは無理栗なので
もしかしたら無理やり書かされたのかな、という読後感。
ただ、面白いです。



内容(「BOOK」データベースより)
新宿東口で街頭演説中の総理大臣を標的としたテロが発生。大混乱の中、伊崎基子らSAT隊員が総理の身柄を確保し、警察上層部は安堵する。だがそれは、さらなる悪夢の始まりに過ぎなかった。“新世界秩序”を唱えるミヤジと象徴の如く佇むジウ。彼らの狙いは何なのか?そして美咲と基子は―!?シリーズ完結篇。


2013年7月9日火曜日

砂上のファンファーレ 早見 和真

書き方というか展開がすごくうまくて、そこだけでも次が読みたくなる。
飽きさせない連続ドラマの終わり方というか。

またそれぞれの視点で進んだけど、微妙に絡みあって前の章や
前後の章の応え合わせ的な面もあるのでそこも見逃せない。

ただ、内容自体はよくあるパターンなのと、落ちも微妙なので
盛り上がった分、最後のほうは尻すぼみ。


内容(「BOOK」データベースより)
いつの間にか蝕まれていた一家の理想。誰もがそれに気づかないふりをしていた―。家族って何だ?次々と襲い掛かる、それぞれの現実。



2013年7月5日金曜日

ママの友達 新津 きよみ

冒頭からひっぱる書き方だけど実はそれはそんなに深い意味はない。
そこに関連してくる家庭のあり方や今の過ごし方がメインで
そこの描写は深堀は見事。

一人ひとりの話がすごく引き込まれていって、メインどころを
忘れてしまうくらいよく出来ている。
ドラマに向いているけど、大きなオチの内容が微妙なので
そこは変える必要ありか。


内容紹介
いまのわたしに、友達と呼べる人がいるだろうか?
典子のもとに突然届いた中学時代の交換日記。
メンバーだった四人はいま、全く違う人生を送っていた。
主婦、シングルマザー、おばあちゃん、......そして殺人の被害者


2013年7月1日月曜日

ファイアー・フライ 高嶋 哲夫

これ、テーマは陳腐だけど、内容は抜群に面白い。
引っ張り方も裏切り方も映画ようにサクサク進めて
ドキドキも満載。

心の交流や泣きの部分もあるので、感動作品としても抜群。

二転三転してくるどんでん返し的な見せ方もあるので是非。

内容(「BOOK」データベースより)
ある企業の主任研究員である木島は、突然、社長と間違われて誘拐される。監禁された山の廃村で、いつしか犯人たちとの心の交流が生まれ、自然の中で、徐々に自分を取り戻していく木島。しかし、彼に横領犯の汚名が…ストックホルム症候群と呼ぶにはあまりに切ない展開、自然から切り離され、人との絆も薄れた現代人に贈る“再生”の物語。


2013年6月28日金曜日

阪急電車 有川 浩

実は2回目。
ただ、2回目のせいか、それとも1回目以降有川先生の作品を膨大に読んでいるせいか。
内容が薄々感が否めず、心にズッシりと来るものがない。

泣きも感動も清涼感も。
2回目のせいだと思いつつ、できれば何回読んでもいい作品に出会いたい。


内容紹介
恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。


2013年6月23日日曜日

205X 水野 武光

2回続けてリズム合わず。。
テーマは面白いのに、筆力がついていなずに読みきれない作品がこのごろ増えてきた。


内容(「BOOK」データベースより)
経済低迷、政治の迷走が続いた40年後の日本は、完全に中国政府の支配下に置かれ、廃墟と化していた。中国による完全な植民地化。再生することなど想像もできないほどの絶望的な状況に、革命の魂が目を覚ます。レジスタンスたちは、過去の過ちを修正することができるのか?日本の未来を位置づけるシミュレーション小説。


2013年6月21日金曜日

ホイッスル 藤岡 陽子

初めての作者にしては、自然と読み進めた。
内容はさておき、サクサク読み進めたので、この手の作品に書きなれている
作者みたい。

一人の女性の再生とやらがメインなんだけど、それだけじゃなく
いろんな人物が絡み合ってくるので、そのあたりは短編として
楽しめる形か。


内容(「BOOK」データベースより)
平穏に暮らしていたはずの両親。その父が突然いなくなった。思い出の詰まった実家も売却されていた。何一つ身に覚えのない母は、なぜと叫びながらも、答えを手繰り寄せていく。不倫・離婚・裁判、家族の再生の物語。



2013年6月20日木曜日

ドッグマザー 古川 日出男

リズムと内容が絶対的に合わなかった。。

最初の数十ページでダウン。
理解するために読み込む努力はしなかったので、その努力が出来る人には
いいのかも。

内容説明
僕はここ京都で聖家族を作る。大震災後のひびが入った世界で。謎めいた「教団」の闇の中で。青年は愛する老犬博文を道連れに長い旅に出る。養父メージの骨の入った壺を背負って。京都へ。その地下世界へ。前世を売る謎の「教団」の女教祖と姉弟たち。第一部「冬」、第二部「疾風怒濤」、第三部「二度めの夏に至る」――ポスト3・11の新たな想像力が爆発し、その向こう側の物語へと読者を誘う圧倒的小説世界!


2013年6月17日月曜日

心に雹の降りしきる 香納 諒一

これは奥深くて展開が複雑で、いろんなネタが絡み合っていつつも
明確に理解でき、着いてもいける。

久しぶりにいい刑事物。

本流のネタは数年前の少女誘拐なんだけど、それは薄く底辺にありつつ
メインは主役の刑事の葛藤や人との絡み合い。

それにいろんな事件の背景や人物の過去が絡み合って
うまく昇華されている。
リズムも筆力も見事なので、刑事物が好きな人には鉄板の作品。


内容紹介
7年前に行方不明になった少女の遺留品が発見された。まったく期待せずに捜査を再開した県警捜査一課の都筑だが、数日後、情報をもたらした探偵・梅崎の死体が発見される。梅崎はいったい何を掴んでいたのか? 都筑は足取りを追う……。


はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか 篠田 節子


なんかややこしくて、内容というか意味合いを理解するのに
時間がかかった。
結果、読み飛ばして、頭に何も残らないという形に。。

こういった科学的な話をじっくり読める人じゃないと無理なのかなあ。
でも嫌いじゃないんだけど、こういう話。
リズムが合わないということで。



2013年6月12日水曜日

二人静  盛田 隆二

やばい、、薄々過ぎて何も記憶にない。。
ごめんなさい。。。


内容(「BOOK」データベースより)
困難を抱える男女が出会った。認知症の父親の世話と仕事に忙殺される町田周吾。他人との会話が困難な場面緘黙症の娘を女手一つで育てる乾あかり。介護施設での出会いを契機に二人は距離を縮めていく。しかし、彼らには幾多の苦難が待ち受けていた。真実の愛とは何かを問いかける第一回ツイッター文学賞受賞の傑作長編。巻末によしもとばななの特別エッセイを収録。


2013年6月10日月曜日

私のこと、好きだった?  林 真理子

久しぶりの林先生の作品

内容も展開もよくあるパターンなので、さくさくすいすい
読むのには適している。
さすがにリズムは完璧だし、筆力もある。
ただ、、、もう心に残るものがなく、薄い感覚は否めない。


内容(「BOOK」データベースより)
女子アナとして華やかな世界で生きてきた美季子は、四十二歳になったいまも独身である。大学の同級生だった兼一と結婚した親友の美里は、彼の不倫の果てに離婚。不倫相手と新たな家庭を持った兼一だったが、またもや女性問題でトラブルを起こす。美季子には、兼一への複雑な想いが…。成熟した四十代だからこそ芽生える「心の迷い」を描き出した傑作。


2013年6月8日土曜日

メディア・ディアスポラ 織田直幸

うーん。。

リズムと展開が分かりづらくてどうしても頭に入ってこなかった。
小説なれしてない作者かと思われ。

ただ、レビューは賛否両論わかれ、中にはすいすい読めた人も居るので
そのあたりはなんとも。

テーマは面白く、いまどきでもあるので、ドキュメンタリーを読むような
感覚で読めばまだいいかも。


内容(「BOOK」データベースより)
近未来、再び大震災が日本を襲った。テレビメディアは再び国民の信を裏切り、全民放地上波局の視聴率がいっせいにゼロとなる。その只中、メディアの復活に賭けるテレビマンたちがいた。第一線からは退き、「ニュース速報映像」をキャッチしては局へと売り歩く元敏腕ディレクターと中継市民たちがいた。民放地上波キー局を買収した巨大IT企業『O.I.L』の悪意と野望が“日本の放送”を席巻しようとする時、テレビマンと元敏腕ディレクター、中継市民はテレビメディアと自らの誇りを守るため再び立ち上がった…。テレビメディアが没落していく中、突如現れた“メディアの悪魔”と対峙したテレビマンと中継市民が、熾烈を極める激闘の果てに見た驚愕の真実とは!?テレビメディアの崩壊と再生を描く、近未来サスペンスアクション小説。


2013年6月1日土曜日

列島融解 濱 嘉之

珍しく原発推進的な小説。
これはこれで説得性があり、両面からいろんな意見を聞きたい人にはいいかも。

内容(「BOOK」データベースより)
警視庁公安部・内閣情報調査室・衆議院議員政策担当秘書出身の著者が、圧倒的情報量で描き出す震災後の「世界」とは?電力会社出身のエリート、小川。元経産省のキャリア官僚、藤原。かつてない逆風選挙を勝ち抜いた若き二人が、共にする志。この国はどこへ向かうのか。「いまそこにある危機」に、立ち向かう。



2013年5月30日木曜日

ランウェイ 幸田 真音

ちょっとご都合主義だけど、エンタメとしてみれば十二分に面白い。
幸田先生の筆力とリズムのよさもあるけど、ドラマにしたら
おそらくそこそこ売れると見た。

あ、深みはまったくないよ。

内容(「BOOK」データベースより)
有名ブランドのセールス・スタッフからバイヤーに抜擢された真昼。初めての買い付けに手応えを感じ、さらなる飛躍を胸に2度目のミラノへ向かった彼女に、思いもよらぬ人生の選択肢が突き付けられて…。先輩バイヤー、元カレ、セレクト・ショップのやり手バイヤー、イタリア人の恋人、それぞれの思惑が絡まって、真昼の運命はうねるように動き出す―。ファッション業界を舞台に描く仕事と恋の物語。


2013年5月27日月曜日

夜想 貫井 徳郎

テーマも登場人物も魅力で、途中までいい感じなんだけど
半分くらいから、気のせいか作者が書き悩んでいるのが
透けて見える。

どっちの方向にいこうとしているのかわからず結果中途半端で
終わった。
宗教か男女か、どっちかにぶれてくれないと、、すっきりしたくて
小説を詠む人にはつらい。



内容紹介
事故で妻と娘を失い、毎日を惰性で生きる雪籐(ゆきとう)。ある日落とした定期を拾ってくれた若い女性に、雪籐は胸を衝かれた。彼女は涙を流し「あんまりかわいそうなので、つい……」と言ったのだ。その女子大生・天美遙は、物に触れるとそこに籠もった“思い”を読み取る不思議な能力を持っていた。悩む人の相談にのる彼女の力をもっと広く役立てようと、雪籐は仕事をやめ、会をつくるが…これは新興宗教の誕生なのか? 魂の救済を描く、圧巻の感動巨編。


2013年5月26日日曜日

僕たちの戦争 萩原 浩

これ、二回目ですね。
テレビドラマも見たので、だいたい分かっていたけど落ちは忘れていた。
そこまでの流れや進め方や本当に鉄板の流れなので、安心してよくある
オチを想像して進めていたら、、なんという消化不良。

その瞬間ドラマの最後も思い出した。
最悪だ、。

内容(「BOOK」データベースより)
“根拠なしポジティブ”の現代のフリーターと、昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年が時空を超えて入れかわった!それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが…。おもしろくてやがて切ない、愛と青春の戦争小説。


ギャングエイジ 川端 裕人

これ、、本当に中途半端。
オチというか本当の本筋がどこにあるのか気になったので
仕方なく最後まで読んだけど、結局「これでいいのか!」
っていうオチ。

幽霊なのか、子どもが怖いのか、大人がひどいのか、
学校問題なのか、どれでもいいからちゃんとまとめて
書いてくれ。

内容紹介
えっ、前の先生は失踪したんですか!?
突然、小学校三年生の担任をすることになった日野晃道(ひの・あきみち)。引き継ぎらしいものもないまま、いきなりの赴任。聞けば、晃道が受け持つ三年生は、前年に学級崩壊を起こし、問題視されている学年だった。そのときの先生は失踪したという。新人の晃道を手助けすると言ってくれた校長は、飄々(ひょうひょう)としていて、どこか頼りない。それでも、憧れの「教師」という職に就いた晃道は、まっすぐな気持ちを胸に児童たちとぶつかっていく。「てるてる先生」という愛称も子どもたちからもらい、教師になった悦びを実感する晃道。ところが、はじめはうまくいくように思えた学級も、徐々に乱れはじめてしまう。さらには、児童たちの親との問題も持ち上がってしまい……。
「学級の再生という物語」を通じて、学校の「いま」と家族、地域の「在り方」をリアルに描く。授業風景の描写にも注目の長編エンタテインメント。



2013年5月25日土曜日

ライフ・アンド・デス  藤田 宜永

テーマと展開はありがちなんだけど、筆力で読み進めてしまう系。
途中で登場人物との絡みや殺し屋系の展開がちょっと面白くなって
くるけど、いかんせんひとつのズレがこういった形になるのかと
気になってしょうがない。

ここの動物虐待と殺人の流れは入らないような気がする。。

内容(「BOOK」データベースより)
完璧のはずだった。しかし、その計画が、一人の女と愛くるしい動物たちのせいで狂い始める―謎の人物からの指令により、ある女に近づけというミッションを課された腕利きの暗殺者・榎波。しかし、彼には、女性に対する屈折した心と、動物虐待を目にすると暴走するという決定的な弱点があった―!?“影の弁護士”藤立、動物をこよなく愛し、女に恐怖心を抱く草食系ヒットマン。激情にまかせて放った1発の銃弾から、伸るか反るかの追跡劇の幕が上がる。新境地ノンストップ・サスペンス。


2013年5月24日金曜日

ブルゴーニュワイン村で見つけた世界でいちばん贅沢な生活 ビーズ 千砂

なんとなく面白そうで借りたんだけど、最初に数十ページで
辞めてしまいました。

つまんない、というより、ワインに興味がないのが一番でかい。
じゃあ、なんで借りたかというと、ワインはひとつのテーマに
過ぎないで、異国の生活や悩み系が多いと思ったから。

それもあるんだけど、、ワインワインしていた気がする。

内容(「BOOK」データベースより)
本書は著者がドメーヌのマダムになった年であり、ドメーヌ・ビーズにサン・ヴァンサン(ワインの神様)がやってきた1年を、四季を通して綴った初の著作。自然あふれるサヴィニー村の豊かな暮らしを体感できる贅沢な1冊。


2013年5月23日木曜日

青森ドロップキッカーズ 森沢 明夫

カーリングの青春物、という風に割り切ればよかったのに
女性や中学生のいじめ系がからまって、視点がずれる。

個人的には女性チームの話だけにすればいいのに、って思った。
もしそれに特化してカーリングチームの成長ものになっていれば
傑作だったのに。。

内容説明
カーリングを通して大切なことに気づく物語。
「津軽百年食堂」で注目を集めた新進作家・森沢明夫氏の最新書き下ろし長編小説。現代の青森を舞台に、いじめられっ子の中学生・宏海と、中途半端な不良の雄大。そしてトップを目指して氷上で闘うアスリート姉妹、柚香と陽香……。見た目もキャラもまったく違う凸凹な4人が、カーリングホールで巻き起こす、この上なく爽快で泣ける青春小説の決定版! 目に見えるもの、手に触れられるものが絶対と思われている世の中で、目に見えないものの大切さに気付いていく主人公たちの成長ぶりを読み進むうちに、一歩前に踏み出す勇気と希望が湧いてくる。この本を読んで流した涙は100%美しい。



2013年5月22日水曜日

迷宮   中村 文則

暗いんだよねえ、。。
謎解きが面白いわけでもなく、展開がぐいぐいってことも、そんなに
ない気が。。
リズムが自分と合わないだけかもしれないので、そこは微妙。

内容紹介
この迷宮事件に、強く惹かれるのはなぜか。彼女が好きだから? それとも─ ─。「僕」がある理由で知りあった女性は、一家殺人事件の遺児だった。密室状 態の家で両親と兄が殺され、小学生だった彼女だけが生き残った。「僕」は事件 のことを調べてゆく。「折鶴事件」と呼ばれる事件の現場の写真を見る。そして ……。巧みな謎解きを組み込み、圧倒的な筆力で描かれた最現代の文学。著者 最高傑作。



2013年5月20日月曜日

でーれーガールズ 原田マハ

サクサク読めて、読後感はそこそこ。
ただ、途中で「その展開かあ。、なんでもありだなあ」
というところもあり、ご都合主義的なところは否めない。

どちらかというと、恋愛なのか、学生ものなのか、女の行き方系なのか
どれかにしぼったほうがいいと思われ。
どれもが中途半端になっている。



内容紹介
漫画家の小日向アユコ(本名・佐々岡鮎子)は30年ぶりに高校時代を過ごした岡山県にやってきた。母校の女子高で講演会をするためだ。 講演会前々日、この機会にと高校の同級生たちが同窓会を開いてくれた。そこでアユコは30年ぶりに親友の武美と再会する。武美は母校の教師になっていた。アユコを招いたのも武美だという。実は30年前、アユコと武美には忘れられない思い出があった。 1980年、岡山――。東京から引っ越してきたばかりの佐々岡鮎子はクラスに友達がいない。心の支えは、かっこよくてギターもうまい大学生の彼、ヒデホくんだった。ところが、二人を主人公に描いた恋愛マンガを、クラスの秋本武美に見られてしまう。美人で勝気な武美に、鮎子はいつもからかわれていたのだ。しかし、武美は物語の続きを読みたがって……。かけがえのない友だちに会いたくなる、感動の物語。


2013年5月18日土曜日

魂萌え ! 桐野 夏生

相変わらず筆力テーマだけでグイグイ読ませるタイプ。
面白いかというより、読んでしまうから、というのが近い。

さくっと内容紹介だけ見ると、そんなに惹かれないけど
桐野先生の作品を読んだことのある人は、そんなことは関係なく
桐野先生なら読後感がどっしりあるだろう、という期待だけで
読み、そしてそれは裏切られない。

外れなし、か。

内容紹介
ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。
『OUT』や『柔らかな頬』、『グロテスク』同様、世間という荒波を、揺らぎながら漂流していく主人公。これまでの作品のような犯罪は出てこない代わりに、人々の日々の細部が、丹念につづられていく。
「これから先は喪失との戦いなのだ。友人、知人、体力、知力、金、尊厳。数えだしたらキリがないほど、自分はいろんなものを失うことだろう。老いて得るものがあるとしたら、それは何なのか、知りたいものだ」(本文より)
たったひとりで、老いと孤独に向き合うことを決意する主人公。世間と格闘しながら、変貌を遂げていく敏子の姿は、読む者に大きな希望を与えてくれる。私たちが生きる、ささやかで儚い日常という世界を舞台に、著者の新たな代表作が誕生した。



2013年5月17日金曜日

文明の子 太田 光


これは私が悪い。
2週間あったのに1Pも読まなかった。
他に読みたい作品が次々ときて、どうしてもがっかるするかと勝手に感じて
手にとって読むことができなかった。


ごめんなさい、もう太田さんの小説は借りません。

内容紹介
地球、そして地球とは別の進化を成し遂げた星の過去と未来に秘められた謎。新たな文明へと踏み出すために動き始めた子供たち。果たして人類の行く末は生か死か? 絡み合うパラレルワールドが紡ぎ出す壮大な物語! 斬新なスタイルで描かれる太田光、渾身の書き下ろし小説。


2013年5月16日木曜日

光あれ 馳 星周

いやー暗い。せつない。出口がない。
たまにはいいけど、この手の作品が続くとめいるなあ。。

ただ、筆力はいつもどおり完璧だし、内容もドスンときて
読み応えは十分。

心に余裕があるときに是非。

内容(「BOOK」データベースより)
おれたち、なんでこんな眠たい田舎町に生まれたんやろうな。原発がなければ成り立たない街。ここで男は育ち、仕事をし家庭を持った―。閉塞感に押しつぶされるこの街で、やるせなさを抱きつつ男は生きる。



2013年5月14日火曜日

乱心タウン 山田宗樹

テーマや展開、登場人物も、さらにミステリーっぽい流れも
いいだけど、、、なんだろう、読後感が悪い。

読後感というか、、、うん、違うな。
さらさら書きなぐっている感が嫌なんだと思う。

すいすいいくのはいいんだけど、もっと深みが欲しい。
読んだ価値がないなあ。

内容紹介
紀ノ川康樹は超高級住宅街の警備員。資産はあるがクセもある住人達を相手に、薄給にもめげず、万全のセキュリティのため日々仕事に邁進していた。ある日、パトロール中に発見した死体を契機に、康樹は住人達の欲望と妄想に巻き込まれていく――。閉鎖的な空間で暮らす人々の視野が歪に変貌していく様を鋭く描いた痛快エンターテインメント小説。


2013年5月13日月曜日

春を背負って 笹本 稜平

山の生活が静かに力強く感じることができる珍しい作品。
辺に説教くさくもなく、また生死をいつもさまようわけでもなく
山の生活の中で10年くらいいれば、この程度はあるだろう,少し盛っても
いいだろう、といういい意味で安心する。


内容(「BOOK」データベースより)
長嶺亨は脱サラをして父親の山小屋を継いだ。父をなくしたOL、84歳のクライマー、7歳の女の子、ホームレスのゴロさん…美しい自然に囲まれたこの山小屋には、悩める人を再生する不思議な力があった。傑作山岳小説『還るべき場所』の作者が描く登山の魅力。



2013年5月12日日曜日

マリアビートル 伊坂 幸太郎

たった数時間のそれも新幹線の中の話なのに、グイグイ引き込まれて、
最後のほうはものすごい登場人物と展開にあぜんとする。

ただ、それはいつもの伊坂先生ならありがたちな展開と流れ。
けっして嫌な感じはない。

オチもすべての複線をごろごろつなげて生き、一気に終わらせる。

すごいなあ。


内容(「BOOK」データベースより)
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。


2013年5月8日水曜日

オー!ファーザー 伊坂 幸太郎

2回目。。

でも面白い。
分かっていてもドキドキする。
そしてオチまで知っているのに、どうなるのかなと勝手に勘違いして
複線が繋がっていくところに感動すら覚える。

いつも思うけど、この手の話しはすべてプロットで細かく設定してから
書くのかなあ。
そうも思えないほど自然に書く。


内容紹介
一人息子に四人の父親!? 由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれて、高校生が遭遇するは、事件、事件、事件――。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。


2013年5月6日月曜日

絆回廊 新宿鮫X: 10 大沢 在昌

やばい。。全然覚えていない。
おそらく読んでいないのでは。。
また借ります。。

内容紹介
やくざも恐れる伝説的アウトローが「警察官を殺す」との情念を胸に22年の長期刑を終え新宿に帰ってきた。すでに初老だがいまだ強烈な存在感を放つというその大男を阻止すべく捜査を開始した新宿署刑事・鮫島。しかし、捜査に関わった人びとの身に、悔やみきれない出来事が――。鮫島は何を思い、どう立ち向かうのか? 迫力と熱気。哀感と余韻。読み出したら止まらない、読み終えれば忘れることが出来ない最高傑作!


2013年5月4日土曜日

ラバー・ソウル 井上 夢人

いやー、ひさびさに井上先生の一番いい形が出た。
期待通りというか、昔の推理系、サスペンス系の頂点に輝いていた
時代の小説そのまま。

あまり言うとまずいけど、井上先生の話を期待して読む人には
期待以上の結果有。

内容(「BOOK」データベースより)
洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里を座らせる。


2013年5月2日木曜日

誰でもよかった 五十嵐 貴久

もともと実際にあった事件をモチーフにしているだろうけど
事件との関連性やその流れは別になっている。

エンタメとしては昇華できているけど、面白さは、、半減か。

なんとなく中途半端な気がする。


内容(「BOOK」データベースより)
「明日。昼。渋谷で人を殺します」インターネット掲示板“ちゃんねるQ”に書き込まれた犯行予告。翌日、一台のトラックが渋谷のスクランブル交差点に突入した。死者は11人。惨劇の犯人は、人質をとり立て篭った。極限の緊張状態にある犯人に対し、事件の早期解決を求める捜査本部。全ては交渉人・渡瀬に託された―。世間を震撼させた大量殺人事件、驚倒の結末。


2013年5月1日水曜日

漂流家族 池永 陽

どれもグサッとしつつ、ほっこりする話。
グサッとしたままのやつもあるけど、読後感は悪くない。

テーマは面白しし、ここに読み応えがあるので電車でサクサク読むには是非。


内容紹介
『珈琲屋の人々』が好評だった著者の最新作は、様々な家族の情景を切り取った短編集。娘を嫁に出す父親、自身の再婚と息子の問題で揺れる女性、不倫を清算したい会社員、食堂を切り盛りする女将と従業員の微妙な関係など、背筋が凍るような物語から心温まる物語まで8編を収録。



2013年4月29日月曜日

山あり愛あり 佐川 光晴

話の深みや人物が魅力的なのでテーマはありがちだけど
なぜかグイグイ読んでしまった。

最後のほうがちとご都合だけど、これはこれでスカッとしてあり。


内容紹介
周三は大手都銀で不良債権処理に追われる日々を送った。20年後、早期自主退職した周三は趣味の山登りを再開するつもりだった。
だが、ある弁護士の恩義に報いるため、母子家庭支援のNPOバンク設立に向けて奔走することになる。
任務に充足感を憶え始めた矢先、周三を襲ったのは…?
社会で働くことの意義を見つめる傑作長編!


2013年4月23日火曜日

清須会議 三谷 幸喜

歴史上の有名な会議だから内容は結構理解済み。
だけどこの現代風の小説とイマドキの会話。

これがまたうまく入ってきて小説との面白さが
引き立つ。

魅力ある人物が多いので展開も速いし、それぞれの面白さが楽しめる。

内容紹介
勝家VS秀吉。清須城を舞台にした五日間の心理戦を「現代語訳」で綴る、笑いと驚きとドラマに満ちた、三谷印の傑作時代エンタテインメント!



ボクら星屑のダンス  佐倉 淳一 

子どもの能力がそんなに発揮する場面がなく、かといって大人が大活躍
て側面もない。

いい役割分担の話なんだから、もっと子どものすごいシーンを出してぐいぐい
もってったほうがいいのになー。

内容紹介
借金で浜名湖に入水しようとしていた浅井久平は、同じく自殺を図る不思議な子どもヒカリと出会った。ヒカリは最先端科学センターから逃げ出してきた天才だという。半信半疑ながらも一緒に逃避行を始めた久平。一方、内閣官房から指令を受けた警察はヒカリの捜索を開始。だが、ヒカリはネットを駆使して逆にみずから誘拐を装い、100億円を要求した。果たしてヒカリたちは現金を奪取し、偽装誘拐を完遂できるのか?



2013年4月19日金曜日

アナザーフェイス 堂場 瞬一

3回目だ。。

もちろん面白い。展開も流れもリズムも見事。
これはシリーズになって当然だが。
このタイミングで読むと、、ちとありがちか。



内容紹介
大友鉄は警視庁勤務のシングルファーザー。幼い息子を育てるため、捜査一課から刑事総務課へ異動して2年がたったある日、銀行員の子供の誘拐事件が発生。大友も、特捜本部に駆り出されることになった。犯人が要求する身代金1億円の受け渡し場所は、5万人がごった返す東京ドーム横の公園。犯人の特定は困難を極める。大友は久々の前線復帰に高揚しつつ、一方では事件の裏に“ある違和感”を抱いていた…。警察小説のヒットメーカーによる、異色の刑事登場の新シリーズ!



2013年4月17日水曜日

愚か者の盟約 佐々木 譲

結構流れや展開が細かいわりにはすいすい読めた。
ただ、、深みもなく、そんなに感動がない。。

内容(「BOOK」データベースより)
権力は至上の媚薬…。世界を獲得するのは光か影か?同じ年、同じ町に生まれた二人の男。対照的な運命を背負う男たちの迫真の人間ドラマ。書下ろし長編小説。



2013年4月13日土曜日

神様の贈り物 木内一裕

この手のごちゃごちゃしつつエンタメに加工するのはいつもながら見事。
深みや人生観とかまったくない、とは言い過ぎだけど、単純に楽しむ
という意味ではいい作品。


内容(「BOOK」データベースより)
殺し屋チャンスは、バスジャック犯から乗客を救ったことで一躍ヒーローとして日本中から注目を浴びた。だが、それが原因で裏社会の“育ての親”に頭を撃たれる。死の淵を彷徨うチャンスが、神様から贈られたものとは―。未体験ゾーンで加速する最新作。



2013年4月10日水曜日

逃亡医 仙川環

うーん。。。

リズムが合わない。。
展開とかないようとかいいはずなのに、、いろんな要素をつめつつ
どれもぎゃちゃがちゃして、とっちらかっている感。
そして途中からもうこのオチでいいや、的な流れになり読後感もいまひとつ。。

内容(「BOOK」データベースより)
肝臓移植のドナーになるはずだった心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。佐藤のかつての恋人・遼子から捜索を頼まれた元刑事・鹿川奈月は男の生まれ故郷を訪ねる。しかし、以前そこにいた「佐藤基樹」はまったくの別人だった。“佐藤”とは何者なのか?そして、なぜ逃げるのか?足取りを追う奈月は、孤独な男の影にいつしか自らを重ね合わせていた…。「ドナー予定者」「友のいない男」「関西弁の呟き」…。かすかな手がかりを、元刑事が追う。医療ミステリー界の気鋭が贈るノンストップ・サスペンス。


2013年4月8日月曜日

怪物 福田 和代

怪物が怪物らしくないというか、、。
もっと深みがあったり、あるいはどぎついことをやるとか
ではなく、よくよくいろんなシーンで見るとちょっとひどい人、
というレベル。

怪物なのか、。、、。

ただ、怪物かどうかを除けば、展開やリズム、人物像などは面白く
読めて、小説としては問題なし。

サクサク読めるミステリーという感じ。


内容(「BOOK」データベースより)
定年間近の刑事・香西の心残りは3か月前に時効を迎えた未解決の幼女誘拐殺人事件。すでに主軸から外されている香西は、失踪者・橋爪の足取りを単独で捜査中、訪れた最新鋭のゴミ処理施設で思いがけず“死”の匂いを嗅いでしまう。その部屋の主は、すべてを溶かす水―亜臨界水の若き研究者・真崎。彼の過去を知ったとき、香西は…。『TOKYO BLACKOUT』『迎撃せよ』の著者が、満を持して放つ戦慄と慟哭の長編ミステリー。

2013年4月5日金曜日

刑事のまなざし 薬丸 岳

これは、、、2回目の読書。
ただ、内容は濃く展開も面白いので、読み応えは十分。
連作なので、それぞれが薄い線で繋がって、個々に独立している。

連続ドラマになるといいかと思われ。

内容(「BOOK」データベースより)
『オムライス』…内縁の夫が焼け死んだ台所の流しの「オムライスの皿」、『黒い履歴』…クレーンゲームのぬいぐるみ「ももちゃん」、『ハートレス』…ホームレスに夏目が振舞った手料理「ひっつみ」、『傷痕』…自傷行為を重ねる女子高生が遭っていた「痴漢被害」、『プライド』…ボクシングジムでの「スパーリング」真剣勝負、『休日』…尾行した中学生がコンビニ前でかけた「公衆電話」、『刑事のまなざし』…夏目の愛娘を十年前に襲った「通り魔事件」、過去と闘う男だから見抜ける真実がある。薬丸岳だからこそ書けるミステリーがある。


2013年4月4日木曜日

放蕩記 村山 由佳


自叙伝なのね。。
まったく知らずに読んでいました。
普通、ではないかもしれないけど、よく親子の確執系の小説です。

そんなに感動も衝撃もなかったんですが。。
もし読む前に自伝と知っていればもっと入り込めたかも。



内容紹介
母を持つすべての大人たちへ。自伝的長編
38歳で離婚歴のある女流作家・夏帆。自由奔放に暮らす一方で、実は長年抱えこんできた秘密があって・・・。今だから見えてきた、母娘の愛憎と家族の歴史。共感と感動をよぶ、衝撃の自伝的長編小説。



2013年4月1日月曜日

東京スタンピード 森 達也

テーマは錘沿いけど、、どうにも筆力というか小説としてのリズムが合わない。
ノンフィクションのときは時系列の事実だけを淡々と書いているので読めるけど
小説としては書きなれていないのか、ちょっと読みづらい。

なので、、内容もはいってこないです。


内容(「BOOK」データベースより)
世界恐慌にピークオイルショックが重なり、不安が蔓延する2014年の日本。テレビ制作会社でディレクターとして働くロスジェネ世代の伊沢は、通り魔殺人のニュースを見た直後、集合無意識研究所の加藤という男から「事件は虐殺の予兆です」との電話を受ける…。感染する恐怖と憎悪、高まるセキュリティ意識、煽るメディア―僕らの集団暴走=スタンピードはもう止められない。2014年、東京。大虐殺が勃発する。「放送禁止歌」「A」「死刑」の森達也が予見する戦慄の近未来。


2013年3月31日日曜日

ルーズヴェルト・ゲーム 池井戸 潤

野球の話にいきつつ、社内派閥系も少しはいるのでちと
視点がふらふらしがち。

人物像も展開もおもしろいけど、内容的には薄いきが。。

内容説明

中堅メーカー・青島製作所の野球部はかつては名門と呼ばれたが、ここのところすっかり成績低迷中。会社の経営が傾き、リストラの敢行、監督の交代、廃部の危機・・・・・・。野球部の存続をめぐって、社長の細川や幹部たちが苦悩するなか、青島製作所の開発力と技術力に目をつけたライバル企業・ミツワ電器が「合併」を提案してくる。
青島製作所は、そして野球部は、この難局をどう乗り切るのか?
負けられない勝負に挑む男たちの感動の物語。





2013年3月27日水曜日

アナザーフェイス  堂場 瞬一

前に読んだことあるけど、やっぱり面白かった。
展開というか個々のエピソードというか。

一つの多きな幹をいろんな角度からひねっていくけど
実はオチとか解決とかどうでもよくて、それまでの過程が
面白い。

まあ、良くも悪くも映像化しやすい小説です。


内容(「BOOK」データベースより)
警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。捜査一課に在籍していたが、育児との両立のため異動を志願して二年が経った。そこに、銀行員の息子が誘拐される事件が発生。元上司の福原は彼のある能力を生かすべく、特捜本部に彼を投入するが…。堂場警察小説史上、最も刑事らしくない刑事が登場する書き下ろし小説。


2013年3月24日日曜日

列島融解 濱 嘉之

偏っている感もあるけど、内容は深くて充実している。
知識を得るような小説だけど、展開も面白くて、生々しい。

ただ、この間逆の本も読まないとちと怖い。
基本的に原発推進の本です。

内容(「BOOK」データベースより)
東日本電力社員を経て衆議院議員となった小川正人は、未曾有の大震災後、日本が直面するエネルギー問題に真っ向から取り組んでいた。原発の行方と、代替エネルギーの可能性は。停滞した経済は復調し、安全は守られるのか。日本自由党政権となり激動する政財界を見つめながら、この国のかたちを描き直す意欲作。


2013年3月23日土曜日

神様の贈り物 木内 一裕

前評判が高かったので期待して読んだ。
内容というかひねりは少ないけど、筆力と展開が面白くて
最後まで一気読みでした。
ただ、賛否両論分かれると思う。

2時間ドラマとかだとちょうどいいのかなあ。


内容(「BOOK」データベースより)
殺し屋チャンスは、バスジャック犯から乗客を救ったことで一躍ヒーローとして日本中から注目を浴びた。だが、それが原因で裏社会の“育ての親”に頭を撃たれる。死の淵を彷徨うチャンスが、神様から贈られたものとは―。未体験ゾーンで加速する最新作。


2013年3月22日金曜日

セシルのもくろみ 唯川恵

けっこう内幕を描くエンタメ世界の話。
オチやパターンはよくある系だけど、さらっとこの手の
世界を知りたいという人にはお勧め。


内容紹介
専業主婦の宮地奈央(38)は、夫と息子の3人で幸せに暮らしていた。ある日、友人に誘われて応募した女性誌の読者モデルに合格してから、生活が変わっていく。モデルたちの様々な思惑に戸惑いながらも、まだ“負けたくない”気持ちがあったことに気づく――。恋愛小説の名手が描く、アラフォー女性が再び輝く物語


2013年3月19日火曜日

警告 畠山 英治郎

ちょっと自分とは文体やリズムが会わなかった。

登場人物やテーマなどはいいんだけど。。

内容紹介
元刑事で牧師の阿久津六郎が、鋭いインスピレーションによって事件の真相に迫るサスペンス小説。神の愛を伝える道を選んだ阿久津だが、乞われれば事件解決に協力もする。彼にはカリスマ的な直感力があり、なんらかの言葉が警告として浮かんだときは、相手から不審に思われることも恐れず忠告するのだった。刑事と牧師の両方の判断基準を持つ阿久津の視点が、人間の心の闇を浮き彫りにする


2013年3月18日月曜日

逃亡医 仙川環

ちょっとタイトルにだまされた感が。。
逃亡しているわけありお医者さんという話しではないような。

内容もうすうす出し追い詰められている感もそんなにない。
ただ、オチは多少びっくり。
沿う来たか、って感じ。

ダメだろ。

内容(「BOOK」データベースより)
肝臓移植のドナーになるはずだった心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。佐藤のかつての恋人・遼子から捜索を頼まれた元刑事・鹿川奈月は男の生まれ故郷を訪ねる。しかし、以前そこにいた「佐藤基樹」はまったくの別人だった。“佐藤”とは何者なのか?そして、なぜ逃げるのか?足取りを追う奈月は、孤独な男の影にいつしか自らを重ね合わせていた…。「ドナー予定者」「友のいない男」「関西弁の呟き」…。かすかな手がかりを、元刑事が追う。医療ミステリー界の気鋭が贈るノンストップ・サスペンス。



2013年3月16日土曜日

太陽は動かない 吉田 修一

いやー評判どおりに面白く一気読みの作品。
文体、リズム、筆力ともに申し分なし。

テーマはよくあるパターンだけどそれを映画のように
ドキドキさせながら読み進ませてしまう手法は見事。

ぜひ、この世界を体感してください。

やっぱり小説は映画よりすごいや。

内容紹介
新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡と共に、その背後関係を探っていた。産業スパイ――目的は、いち早く機密情報を手に入れ高値で売り飛ばすこと。商売敵のデイビッド・キムと、謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグルの反政府組織による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された……。いったい何が起きているのか。陰で糸引く黒幕の正体は?
暗闇の中を、本能のままに猛スピードで疾走するスパイ、謎の女、政治家、大学教授、電機メーカー取締役、銀行頭取……。それぞれの思惑が水面下で絡み合う、目に見えない攻防戦。謀略、誘惑、疑念、野心、裏切り、そして迫るタイムリミット――。
未来を牛耳り、巨万の富を得るのは、誰なのか? そして物語は、さらにノンストップ・アクション急展開!!

この世で最も価値あるものは情報だ。
情報は、宝――。
宝探しに秀でた者だけが、世界を制する。

金、性愛、名誉、幸福……狂おしいまでの「生命の欲求」に喘ぐ、しなやかで艶やかな男女たちを描いた、超弩級のエンターテイメント長篇!



2013年3月15日金曜日

バーにかかってきた電話   東 直己

これは好き嫌いの問題じゃなくなぜか読む気がしなくて
まったく読まずに返してしまいました。。

また借りてみよう。

内容(「BOOK」データベースより)
いつものバーで、いつものように酒を呑んでいた「俺」は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。伝言を届け相手の反応を観察してほしいという。疑問を感じながらも依頼を果したのだが、その帰り道、何者かによって殺されそうになった。そして、ひとり調査を続けた「俺」が知ったのは依頼人と同じ名前の女が、地上げ放火ですでに殺されていたことだった。


2013年3月11日月曜日

桃色東京塔   柴田 よしき

警察小説としては非常によく出来た展開と登場人物の描き方。

主役はベタな書き方なんだけど、それをとりまくエピソードや
脇役たちがちょいひねってある。
連作形式なのでそれぞれ深く面白い作品。


内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査一課に配属されながら、事件で失敗し出世の道を閉ざされた黒田岳彦。一方、過疎の村にあるI県警上野山署捜査課係長の小倉日菜子は警官の夫を職務中に亡くしていた。捜査を通じて心を通わせてゆくが、いくつかの事件がふたりの距離を変えはじめる。悩み、葛藤する男女を描く「遠距離恋愛」警察小説。


2013年3月6日水曜日

愚者のエンドロール  米澤 穂信

いやーまったく読めなかった。
1作目は結構面白かったのに。

数ページで止めてしまったので、レビューも避けておきましょう。。


内容(「BOOK」データベースより)
「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか?その方法は?だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリの傑作。


2013年3月4日月曜日

聖女の救済 東野 圭吾



東野先生らしからぬ、一点押し。
一つのトリックを思いついたからそれをどんどん膨らませて
いって、こんな感じで仕上げました、という作品。

そのトリックもまた薄々で。。
どうしたんだろう。。

内容(「BOOK」データベースより)
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。


2013年3月2日土曜日

炎の商社マン (下巻) 小林 真一

下巻はどんどん大型案件を獲得しつつ、今度は使えない上長や役員たちを
次々に陥れていく感じ。

本当にこんなことができるのかと思い気や、著者の経歴を見ると納得。
自分の理想を書いたんだ。。

内容紹介
「仕事が退屈」だって?この一冊で吹っ飛ばせ! 官僚体質にメスが入り、新たに歩み始めた真の総合商社。ビジネスマンの浪漫を描く長大作は、世はサラリーマン全員の共感を呼ぶ!!


2013年3月1日金曜日

炎の商社マン (上巻) 小林 真一

一応上下でレビューを。
上巻は若さゆえの思い切りや理不尽に対抗するする若い実力派
サラリーマンの戦いが読めて気分がいい。

細かい商社によくあるエピソードをつなげて言って上巻にした形。


内容紹介
こんな男が一人いれば、その会社は潰れない。 十年間下積みに甘んじた男が所を得るや、停滞の中に安住する名門商社を革新に導く。一人でも会社を変貌させるのが男児だ!!



2013年2月28日木曜日

死命 薬丸 岳

いやー怖いなあ。。
グロイとかじゃないけど、死に直面した男の考えることって
こういうことなのかとそういう怖さを感じた。

追い詰める系なのでそういう楽しみ方で終始して
最後はご満足かと。

内容(「BOOK」データベースより)
榊信一は大学時代に同郷の恋人を絞め殺しかけ、自分の中に眠る、すべての女に向けられた殺人願望に気づく。ある日、自分が病に冒され余命僅かと知り、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。榊の元恋人だけが榊の過去の秘密を知るなか、事件を追う刑事、蒼井凌にも病が襲いかかり、死へのカウントダウンが鳴り響く。そして事件は予想もしない方向へ―衝撃の展開、感涙の結末。


2013年2月26日火曜日

月と蟹 道尾 秀介

いわずと知れた名作。
ただ、自分としてはあまりにも当たり前すぎてそんなに深く心にしみてこなかった。
これが直木賞を取るアンパイの作品ということなのだろうか。

道尾先生もおそらくこれだったら取れるだろうと思って書いていたのかと邪推
してしまうほど。
ただ、ちょうどこの作品はいろんなドキュメンタリーで紹介され、情熱大陸でも
出ていたので、そんなことはまったく考えていない風だった。

外れではないけど、ある意味期待通りの作品。


内容紹介
「ヤドカミ様、僕の願いを叶えて」。行き場のない思いを込めた他愛ない儀式がやがて……。子供たちの切実な心が胸に迫る俊英の傑作!第144回直木賞受賞作品。


2013年2月22日金曜日

PK 伊坂 幸太郎

久しぶりの伊坂先生作品。
相変わらず展開やもって生き方がめちゃくちゃだけどこれがなぜか心地いい。
そして最後は必ず1本の線で繋がるので、そこを目指してひたすら読み進める感じ。

ただ、今回は驚きや新しい発見はそんなになく、伊坂ワールドを安心して
楽しむっていうことに終始した作品。

伊坂ファンだけどうぞ。

内容(「BOOK」データベースより)
その決断が未来を変える。連鎖して、三つの世界を変動させる。こだわりとたくらみに満ちた三中篇を貫く、伊坂幸太郎が見ている未来とは―。未来三部作。



2013年2月20日水曜日

ひそやかな花園 角田 光代

最初は単なる家族か同窓会的な小説かと思いきや、この深いテーマで
どんどんはまっていく。
途中からおぼろげに分かるけど、こんなに美味しいテーマは
どっかにおいておいて、登場人物一人ひとりのエピソードで
深堀していく。

そして二重三重に面白さが重なり合って、最後は一つにまとまる
手法は見事。


内容紹介
幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。
輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。
しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。
「あの集まりはいったい何だったのか?」
別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。
大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める――。

親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける、
角田光代の新たな代表作誕生。


2013年2月18日月曜日

傷痕 桜庭 一樹

桜庭先生はすごいなあ。。
ある意味鉄板。

要はマイケルジャクソンなんだけど、それをうまーくアレンジしていて
読み物として、ドキュメンタリーとして、自伝としてうまく昇華されている。

読み応えも抜群だし、なぜか置き換えてもリアリティがある内容とエピソードで
マイケルの話を面白くじっくり読みたいならこれ1冊でいいくらい。

最高です


内容(「BOOK」データベースより)
この国が20世紀に産み落とした偉大なるポップスターがとつぜん死んだ夜、報道が世界中を黒い光のように飛びまわった。彼は51歳で、娘らしき、11歳の子どもが一人残された。彼女がどうやって、誰から生を受けたのか、誰も知らなかった。凄腕のイエロー・ジャーナリズムさえも、決定的な真実を捕まえることができないままだった。娘の名前は、傷痕。多くの人が彼について語り、その真相に迫ろうとする。偉大すぎるスターの真の姿とは?そして彼が世界に遺したものとは?―。



2013年2月15日金曜日

株価暴落 池井戸 潤

銀行の暗部と融資問題、そして刑事事件と盛りだくさんの内容を
うまくまとめている。

いろんな角度から楽しめるので、決して株価の問題だけじゃない。
タイトル、失敗じゃないのかなあ。。

内容(「BOOK」データベースより)
巨大スーパー・一風堂を襲った連続爆破事件。企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落、一風堂の巨額支援要請をめぐって、白水銀行審査部の板東は企画部の二戸と対立する。一方、警視庁の野猿刑事にかかったタレコミ電話で犯人と目された男の父は、一風堂の強引な出店で自殺に追いこまれていた。傑作金融エンタテイメント。


2013年2月12日火曜日

日本の田舎は宝の山―農村起業のすすめ 曽根原 久司

なんか、平日の夕方にやっているニュース番組の10分特集のような薄さ。。
これ、新書で読むならもうすこし深い話しが知りたかった。
ただ、元々こういったことに興味がってある程度知識があった
自分だからそうなのかもしれないので、まったくこの手のことに
近づいてこなくて改めて知りたくなった人にはちょうどいい広さと深さ。


内容紹介
見捨てられた農地や山林も新たな視点でとらえ直せば、宝の山としてよみがえる。都市・農村交流の伝道師、社会的起業の第一人者が地域の資源を活用し、事業化する実践事例と農村発ビジネスのかんどころを教えます。


2013年2月11日月曜日

はるがいったら 飛鳥井 千砂

なぜこの本を借りたのかは不明。
正直内容をもあったく覚えていない。。


内容紹介
寝たきりの愛犬と迷える姉弟の青春物語
両親が離婚し離れて暮らす姉弟。完璧主義の姉・園は不毛な恋愛にはまり、体が弱く冷めた性格の弟・行は進路に悩んでいる。寝たきりの愛犬・ハルを間に揺れる二人。第18回小説すばる新人賞受賞作。


2013年2月8日金曜日

For You 五十嵐 貴久


感動する話しの予定だったけど、そんなでもない気が。。
この手の話しを読みすぎているのかも。

まあ想像通りの展開とオチです。


内容(「BOOK」データベースより)
最愛の叔母が急逝した。映画雑誌の編集者である朝美は、遺品整理で訪れた叔母の部屋で古びた日記帳を見つける。そこには80年代、高校生だった叔母の青春が描かれていた。読み進めていくうちに、朝美は叔母のある男の子への想いを知る。独身を貫き、「恋ならしている」そう言い続けた叔母の生涯を懸けた恋とは。涙なしには読めない、感動の純愛ミステリー。




2013年2月4日月曜日

森に眠る魚 角田 光代

これ、数年前に読んだけど改めて読んでみた。
すごいなあ、相変わらず。。

ある事件をモチーフにしているだけど、その事件の現場がよく
知っている場だけに深く自分に印象付けられた。

まあ、楽しい本ではないので、ズドンという話が読みたい人は是非。


内容(「BOOK」データベースより)
東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。―あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎあい、壊れた日々の亀裂へと追いつめられてゆく。


2013年2月2日土曜日

くちびるに歌を 中田 永一

深いい話かと思いきや普通の学園小説だと。。

いや、。レビューもそこそこいいので自分の捉え方かと
思うけど、ちょっと物足りなかった。
ハードルが高かったのか。
もう一回機会が会ったら読んでみよう。。


内容紹介
書店員さん大注目作家・中田永一最新作!

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまう。
一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。



2013年2月1日金曜日

修羅の宴 楡 周平

面白いものは覚えているものだな。
このレビュー自体書くのが読み終わってから2ヵ月後なんだけど
タイトルを見た瞬間に思い出した。

おそらく実話をテーマにした人間ドラマなんだろうけど、この掛け合いや
どろどろしたサラリーマンの戦いが分かりやすく深く描かれていて
一気に読み進められた。
飽きもなく、ドキドキワクワクしながら読めたのでぜひ。

内容(「BOOK」データベースより)
バブル期に大銀行から出向し、専門商社社長になった高卒の男。その城に居座るには結果を出し続けるしかなかった。未踏のビジネスを開拓し、頭取からの汚れ仕事を引き受け、伸し上がる。地価も株価も天井知らずな狂乱の時代に蠢く、金だけを追い求める修羅たち。その宴は次第に、決して招いてはいけない男たちに巣くわれていく―。「週刊現代」連載、著者ならではの筆致で迫る、剥き出しの人間ドラマ。渾身の傑作企業小説。



2013年1月31日木曜日

緑の毒 桐野 夏生

最後までちゃんと読めなかった。
なぜか最初の数十ページで読む気がしなくなり、読み飛ばして
最後のオチをそのまま読んでしまいました。

おそらく文体や表現が自分には合わなかったんだと思う。
桐野先生の話は好きでもう何冊も読んでいたから大丈夫だと過信して
いた。
テーマがテーマだけにダメだったんだと思う。


内容紹介
妻あり子なし、39歳、開業医。趣味、ヴィンテージ・スニーカー。連続レイプ犯。。水曜の夜ごと、川辺は暗い衝動に突き動かされる。救命救急医と浮気する妻に対する、嫉妬。邪悪な心が、無関心に付け込む時――。



2013年1月30日水曜日

黄土の疾風 深井 律夫

村おこしで苦労するよりも経済戦争的やあるいはサラリーマンの悲哀や人間模様的に
苦労する話。
建て直し系の話しを想像するとまったく違うのでちと残念。



内容紹介
第3回城山三郎経済小説大賞受賞作! 日中両国の農業の危機を克服するため、投資ファンドを設立し黄土高原で村興しを始めた大塚草児。草児の後見人、宮崎善幸が社長を務める総合飲料メーカー・六甲酒造は、欧州穀物メジャー・オレンジサントの乗っ取りの標的となっていた。村興しの成否は? 乗っ取りは回避できるか? 日中の架け橋となる壮大な物語。



2013年1月29日火曜日

亡国前夜  江上 剛

登場人物のつながりが分かりづらく、なかなか頭の中で整理することが
できなかった。
江上先生のいつもの経済小説とは違った趣を出したかったんだと
思うが、あまりうまく行っていないケース・・。


内容(「BOOK」データベースより)
世界同時不況下の日本で、若者による通り魔事件が頻発しだした。フリーターの金子将太は魔手から若い女性を救うが、二人は名乗ることもできず別れる。犯行は財界人テロへと激化。背後には絶望した若者を糾合する新興宗教政党の動きがあった。将太が救った中国人女性が、また食いつめ来日した米中の男たちが帯びる任務とは?国家存亡の事態が迫りくる!憂国のクライシス・ノベル。


2013年1月28日月曜日

境遇 湊 かなえ

うーん、、面白けど、オチというか納得感はあまりない。
もっと期待してしまうし、もっと深みがあると思って
読み進めると、どーーでもいいオチが。。
いや、人によっては感動するかもしれないけど
こんなことをここまで大騒ぎするようなことか?
という感想がつい。。


内容紹介
発売日: 2011/10/5
主人公は36歳のふたりの女性。
政治家の夫と幸せな家庭を築き、さらに絵本作家としても注目を浴びる主婦の陽子。
家族のいない天涯孤独な新聞記者の晴美。ふたりは親友同士であるが、共に生まれてすぐ親に捨てられた過去を持つ。
ある日、「世間に真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状と共に、陽子の5歳になる息子が誘拐された。
真実とは一体何なのか ……。
晴美と共に「真実」を求め奔走する陽子。すると、陽子の絵本のファンだという一人の女性の存在が浮上する。
犯人はその女性なのか、それとも……。
人 は生まれる環境を選べない。しかし、その後の人生は自分の意思で選び、自分の手で築いていくことができる。
犯人の示す「真実」が明らかになるとき、ふたりの歩んできた境遇 =人生の意味が改めて浮き彫りになっていく。


2013年1月24日木曜日

さあ、地獄へ堕ちよう 菅原 和也

もう、、いいかな。。
まだ書きなれていないせいだと思うけど、非常に読みづらい。
汚い表現とかも出てくるので、途中と途中で嫌になるし。

自分はダメでした。

内容(「BOOK」データベースより)
身体改造、裏サイト、居場所を見つけられず悲鳴を上げる魂たち―。第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。


2013年1月22日火曜日

やらなきゃゼロ!――財政破綻した夕張を元気にする全国最年少市長の挑戦 (岩波ジュニア新書) 鈴木 直道

もっと実績や実情を深く掘り下げた形がよかった。
出すのが早すぎたような気がする。
ただ、夕張のPR目的で作ったのならよく出来ている。

3年後に期待。

内容(「BOOK」データベースより)
夕張メロンで知られる北海道夕張市に全国最年少の市長が誕生した。元東京都職員のごく普通の若者が、財政破綻したまちの再生に取り組む。厳しい財政事情、全国一高い高齢化率、最低水準の行政サービス…難問山積のなか、持ち前の行動力を発揮し、夢と情熱をもって地域再生にチャレンジする若き市長の奮闘記。


2013年1月14日月曜日

敗者の嘘―アナザーフェイス〈2〉  堂場 瞬一

無理くり感ありあり。

設定は面白そうなんだけど、それで完結してしまって感じのなぞやオチが
とりあえずその流れで作ったような。

何も考えずに作者のリズムだけで書き上げたようで、ちと残念。

内容(「BOOK」データベースより)
神保町で、強盗放火殺人事件が発生。容疑者にスポーツ用品店店長の渋谷が浮上する。だが、任意捜査の最中に渋谷は自殺。翌日には真犯人を名乗る女性弁護士・篠崎優が出頭する。混乱する特捜本部に、かつての上司・福原の命令で、育児のため一線から外れた刑事総務課の大友鉄が加わるが…。「アナザーフェイス」シリーズ第二弾。



2013年1月11日金曜日

東京ピーターパン 小路 幸也

安易な落ちでもなければ、想像通りの展開でもないからある意味予想を裏切る。
最後も別に誰もが期待するハッピーな流れでもないので、まったく別の視点
で読み進めるといいかも。



内容(「BOOK」データベースより)
印刷所の平凡なサラリーマン、石井和正、34歳。元・伝説のギタリストで、ホームレスの“シンゴ”、60歳。メジャーを夢見るバンドマン、“コジー”こと小嶋隆志26歳。寺の土蔵に引きこもりの高校生・田仲聖矢16歳と、その姉・茉莉26歳。「人を、撥ねてしまったんです」石井が起こした事故により、5人のセカイが交わるとき、物語が動き出す。小路幸也が贈る、ラブ&ミュージックな大人の青春小説。


2013年1月10日木曜日

被害者は誰?   貫井 徳郎

うーん。
ムラがある。
短編なんだけど、それぞれのネタや引っ張り方にムラがあって
1冊の本としては、、、微妙。。

BS深夜30分ドラマかなあ。

内容(「BOOK」データベースより)
豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが…。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。


2013年1月8日火曜日

むかしのはなし  三浦 しをん


こういったテーマでよくここまでいろんな展開の
エピソードが書けるもんだ。
わざとか。

そのくらい変化球から始まって、ど真ん中で終わる。
三浦先生のいつものパターンだけど、ある意味王道になっていて
非常に読みやすい。
慣れもあるけど、ここまでくるともう違和感なく楽しめる。

内容(「BOOK」データベースより)
三カ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。それともモモちゃんのように「死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか」と諦観できるだろうか。今「昔話」が生まれるとしたら、をテーマに直木賞作家が描く衝撃の本格小説集。


2013年1月7日月曜日

キングを探せ  法月 綸太郎

ごめんなさい、、、最初の数ページで脱落。。
リズムと文体が合わなかったです。
きっと面白いかと。。


内容(「BOOK」データベースより)
奇妙なニックネームで呼び合う4人の男たち。なんの縁もなかった彼らの共通項は“殺意”。どうしても殺したい相手がいる、それだけで結託した彼らは、交換殺人を目論む。誰が誰のターゲットを殺すのか。それを決めるのはたった4枚のカード。粛々と進められる計画に、法月警視と綸太郎のコンビが挑む。


2013年1月5日土曜日

夏休みの拡大図 小島 達矢、 くまおり 純

不思議なリズムを持つ作品。
主人公がよくある人でありつつ、どこか登場人物の関係性になぞが潜んでいるから
ちょっと連作ながら気が抜けない。
それぞれのエピソードも面白い。

なぞ抜きでも楽しめるけど、最後の最後で「あーーーー」という
ことが待っているので、その見事さでさらに○。

内容紹介
発売日: 2012/6/20
大学生の百合香は、親友・ちとせの引越しを手伝いながらこっそりと探していた。卒業式の日に消えた、片想い相手の第二ボタンを。それは、胸の奥にずっとしまっていた謎を解く鍵なのだ。しかし、見つかったのは、小学一年生の時に教室を騒然とさせた「花瓶の事件」の犯人の写真。その謎を語ると、ちとせが魔法のように解いてしまい……!? やさしく鮮やかに、学生時代の数々の謎ときらめきを描き出す、青春ミステリーの傑作。