2012年6月30日土曜日

沈黙の檻 堂場 瞬一


オチは薄々分かりつつもどうしても最後まで読んでしまう。
この手の筆力の高さはさすが。

人間模様と推理小説がうまい具合にかさなっているので、ある意味
このオチがなくても最後まで読み進められる。
ただ、分かってはいたけど最後の手前まで重厚で読み応えがある文
オチがありきたりでちょっと残念。


内容(「BOOK」データベースより)
迷宮入りした17年前の殺人事件の犯人だと名指しされた運送会社社長・末松。なぜか犯行を否定せず、マスコミに「ノーコメント」と繰り返すのみ。その末松の命が狙われた。警護を命じられた所轄署の刑事・氷室は、彼の人間的魅力に惹かれ始める。一方、かつての事件で実父を殺された青年タケは、親父と慕う末松の無実を信じていた。そして新たな殺人が…。哀切なる警察小説、堂場瞬一の新境地。書き下ろし長篇ミステリー。


2012年6月25日月曜日

荻窪 シェアハウス小助川 小路 幸也


シェアハウス好きなので舞台設定だけでも楽しめた。
でもシェアハウスどくどくのべたべた感や友情愛情よりも
家そのものに焦点をあてて話しが進んでいた感がある。

結果、どんな方向からでも楽しめる作品になったかと。


内容説明
みんなで暮らせば、なんでもできるそう思える瞬間が、確かにあった――。やりたいことも夢も特になし。自慢は家事の腕前だけ。そんな佳人が背中を押されて始めたのは、見ず知らずの男女6人 管理人のタカ先生との共同生活だった。場所は小さい頃に通った医院を改築した、シェアハウス。くらしのルールをみんなで作って、案外、居心地がいいかも。でも――。一歩踏み出す勇気が見つかる長編エンタメ!



荻窪 シェアハウス小助川 小路 幸也


シェアハウス好きなので舞台設定だけでも楽しめた。
でもシェアハウスどくどくのべたべた感や友情愛情よりも
家そのものに焦点をあてて話しが進んでいた感がある。

結果、どんな方向からでも楽しめる作品になったかと。


内容説明
みんなで暮らせば、なんでもできるそう思える瞬間が、確かにあった――。やりたいことも夢も特になし。自慢は家事の腕前だけ。そんな佳人が背中を押されて始めたのは、見ず知らずの男女6人 管理人のタカ先生との共同生活だった。場所は小さい頃に通った医院を改築した、シェアハウス。くらしのルールをみんなで作って、案外、居心地がいいかも。でも――。一歩踏み出す勇気が見つかる長編エンタメ!



2012年6月23日土曜日

しゃべれどもしゃべれども 佐藤 多佳子

予想以上に面白くて一気読みだったのがびっくり。
落語の世界は個人的に好きなので、その世界観やうんちくで
読み進めていくのかと思いきや、主人公の考えや悩み、行動の
ドキドキ感で最後まで読んでしまった。



内容(「BOOK」データベースより)
俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ツ目。自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短い。女の気持ちにゃとんと疎い。そんな俺に、落語指南を頼む物好きが現われた。だけどこれが困りもんばっかりで…胸がキュンとして、思わずグッときて、むくむく元気が出てくる。読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。


2012年6月20日水曜日

蒼の悔恨   堂場 瞬一

読み応え十二分のハードボイルド。
深くて濃くてグイグイ読めて、読了感はいうことなし。


内容(「BOOK」データベースより)
雨の横浜―「猟犬」と呼ばれる男、神奈川県警捜査一課・真崎薫の孤独な戦いが始まる!連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた真崎だったが、コンビを組んだ赤澤奈津をかばった一瞬の隙をつかれて深手を負い、逃走を許す。捜査から外されるも、青井を追い続ける真崎。犯人が次に狙う標的とは?そして真崎、赤澤、青井を結ぶ意外な接点とは?警察小説の名手が描く、緊迫の長編サスペンス。


2012年6月18日月曜日

対岸の彼女 角田 光代

さすが、すごい、なぜか最後まで読んでしまう。
二人の女性の視点で話しは進んでいくんだけど、
片一方の女性は高校生の時代の話がメイン。

その時代と現在の正確なのか行動なのかそのギャップ
があまりにも大きく、そのなぞというか変化の過程が
徐々に明らかになっていく。
でも話しの本編からはそんなことどうでもよくて
なおかつそれは重要な意味をもたず、どちらかというと
30代とか40代の女性の考えやコミュニケーションの中身
が垣間見えていき、なぜか読み進めてしまう、角田先生
の独特の世界観が存分に味わえる。

評価されるのもごもっとも。



商品の説明
第132回(平成16年度下半期) 直木賞受賞


2012年6月14日木曜日

味なしクッキー 岸田 るり子


やばい、、レビューの評価は高いのにあたしの記憶からは
完全に抹消されている。。
読んだ記憶もないくらい。
ごめんなさい、もう借りないようにします。。



2012年6月13日水曜日

みぞれ 重松 清

いやあ、、、本当に新しい発見がない。
毎度おなじみモチーフの焼き直し。
リライトしているのか?というくらい同じような重松先生トーン。

ただ、これを始めて読んだ人はある程度満足するし感動もするかも。
それがあるから、また借りてしまうのだ。。


内容(「BOOK」データベースより)
あなたに似た人が、ここにいる―。幼なじみの少女が自殺未遂、戸惑いながら「死」と向き合う高校1年生の少年。結婚7年目、セッカチな夫に最近うんざりしてきた妻。子供がいないとつい言えなくて、一芝居うつ羽目に陥った夫婦。どちらかがリストラされる岐路に立たされた40歳の同期社員。晩年を迎えた父に、複雑な思いを抱く43歳の息子…。ひたむきな人生を、暖かなまなざしでとらえた11の物語。文庫オリジナル短編集。




2012年6月11日月曜日

グラスホッパー 伊坂 幸太郎


伊坂先生の作品は本当にアンパイだなあ。
リズムも深みも裏切りもいつもどおりきっちり出してくる。
あのわけの分からない会話のリズムもいつもどおり。

それでいて飽きない、グイ読み、一気読み。

ものすごくしっちゃかめっちゃかだけど最後の最後できっちり
見せるのでご安心を。

内容(「MARC」データベースより)
復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。


2012年6月10日日曜日

約束の森 沢木 冬吾

相変わらずすごい話し。というか、この手の作品を書いたら沢木先生がピカイチだろう。
息もつかせぬ展開とものすごい筆力。映画の世界を文章で体感しているすごい作品だ。

こういう映画に勝てる小説があるから、読書はやめられない。

内容(「BOOK」データベースより)
警視庁公安部に属していた奥野侑也は、妻を殺人事件で亡くし、退職を決めた。以降、人知れず孤独に暮らしていたが、かつての上司から北の寂れた土地でモウテルの管理人を務めてほしいと依頼され、任地に向かう。そこで待っていたのは、見知らぬ若い男女と傷ついた一匹の番犬だった…。



2012年6月9日土曜日

新参者 東野 圭吾

ドラマが有名になったのであんまり説明しないけど、またよく出来たお話で。
加賀刑事がすごすぎるといか、こんな刑事いないよなあ、ってのが実感してしまう
連作と展開。

面白インだけどね。
そろそろ飽きるか。。

内容(「BOOK」データベースより)
日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。



2012年6月6日水曜日

麦の海に沈む果実 恩田 陸、 笠井 潔

うーん、、これは、、ちょっと強引なのでは。。
なんでもありの展開と別世界。
ちょっとこの異空間についていけませんでした。
また、途中で飽きちゃった。。



内容(「BOOK」データベースより)
三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。


2012年6月2日土曜日

黒と茶の幻想 (下)  恩田 陸

いやあ、完全に旅の話しで4人がそれぞれ一人称で話しを進めていくんだけど
その側面は展開が変わっていて面白い。

また人物の別ストーリーや変な回想でものすごく引っ張ることも
せず基本この仲間の話と旅の思いだけで、上下構成している。

その筆力とぶ厚さに感動。


内容(「BOOK」データベースより)
雨の音を聞きながら、静かな森の中を進んでいく大学時代の同窓生たち。元恋人も含む四人の関係は、何気ない会話にも微妙な陰翳をにじませる。一人芝居を披露したあと永遠に姿を消した憂理は既に死んでいた。全員を巻き込んだ一夜の真相とは?太古の杉に伝説の桜の木。巨樹の森で展開する渾身の最高長編。


2012年6月1日金曜日

黒と茶の幻想 (上) (講談社文庫) 恩田 陸


どっぷり読みました。
続きは下巻で。
あ、一つだけ言っておくと、、、飽きない。

内容(「BOOK」データベースより)
太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。