2015年1月30日金曜日

悟浄出立 万城目 学


有名な伝記の脇役たちの話。
その話自体をしらないとどうしようもないのが玉のきず。

また、万城目先生のいつもの独自世界や会話でぐりぐりもっていく展開
がないので、万城目先生のファンは読まなくてもいいかも。



内容紹介
俺はもう、誰かの脇役ではない。深化したマキメワールド、開幕! 砂漠の中、悟浄は隊列の一番後ろを歩いていた。どうして俺はいつも、他の奴らの活躍を横目で見ているだけなんだ? でもある出来事をきっかけに、彼の心がほんの少し動き始める――。西遊記の沙悟浄、三国志の趙雲、司馬遷に見向きもされないその娘。中国の古典に現れる脇役たちに焦点を当て、人生の見方まで変えてしまう連作集。


2015年1月25日日曜日

二重生活 小池 真理子

小池先生の小説はけっこう淡々系で、盛り上がりとかは
少ないほうなんだけどこれはさらに少ない。

女性のちょい冒険の話と感情が入り乱れることはあるのだけど
それがドキドキするとか、わくわくわくするとかはない。

題材やテーマは盛り上がりそうなので、、嫌いなのかしら、山谷を作るのが。


内容(「BOOK」データベースより)
大学院生の白石珠は、ある日ふと、近所に住む既婚男性、石坂史郎を尾行してしまう。大学の講義で知ったアーティスト、ソフィ・カルによる「文学的・哲学的尾行」が心に残っていたからだ。そして珠は、石坂の不倫現場を目撃する。他人の秘密を知ることに、ぞくぞくとした興奮を覚えた珠は、石坂の観察を繰り返す。だが徐々に、秘密は珠と恋人との関係にも影響を及ぼしてゆく―。大学教授への想い、今は亡き恋人への追慕。スリリングな展開、乱れ合う感情。ページを繰る手が止まらない、傑作長編。


2015年1月23日金曜日

海と月の迷路  大沢在昌  

まさに軍艦島の様子が手に取るようにわかるので
歴史ドキュメントを読んでいるよう。

今までこの手の深堀系小説がなかったので、軍艦島の
入門編としてはちょうどいい。

殺人系はちょっと強引なオチとながれではあるのでそれは
もう気にしないで、あくまでも島の生活話として読んだほうがいい。



内容(「BOOK」データベースより)
海に浮かぶ「密室」殺人者はここにいる。昭和34年。満月の夜に不審な死を遂げた少女。若き警察官が追うものは殺人鬼の“幻影”か。わずかな土地に五千人がひしめく炭坑の島。少女の事故死を疑う若き警察官・荒巻の“許されざる捜査”は、しきたりや掟に支配された島に波紋を広げていく。警察の正義は守られるのか。次の満月―殺人者はふたたび動き出すのか。


2015年1月21日水曜日

迷子の王様: 君たちに明日はない5 垣根 涼介

このシリーズは結構好きで、いよいよ最終ということなので読んでみました。
最終話以外はいつ戻りおもしろく、ドラマに最適な起承転結がありました。

ただ、、最終話は、、ちょっと尻切れ。

もっとスカッとするオチや今後が期待できそうなオチでもよかったのに。
人生そんなにうまくいかないか。


内容紹介
迷い続け、悩み抜いたからこそ、やって来る明日がある。大ヒットシリーズ、堂々完結! 一時代を築いた優良企業にも、容赦なく不況が襲いかかる。凄腕リストラ請負人・村上真介のターゲットになったのは、大手家電メーカー、老舗化粧品ブランド、地域密着型の書店チェーン……そして、ついには真介自身!? 逆境の中でこそ見えてくる仕事の価値、働く意味を問い、絶大な支持を得るお仕事小説、感動のフィナーレ!


2015年1月19日月曜日

評決  深谷 忠記

この作品も残念ながら、、、。全く読めてないんです。
また借ります。


内容(「BOOK」データベースより)
同年同日生まれの志村雅江と畑中英理佳は、子どもの頃、双子のようにいつまでも仲良しでいようね、と誓い合った。それから19年。ずっと音信不通だった2人は、運命の糸に導かれるようにして、殺人事件の法廷で再会した。一方は裁く側の人間、他方は裁かれる側の人間として―。裁判の行方は?そして2人は…?裁判員裁判ミステリーの傑作、書下し。


2015年1月16日金曜日

それでも彼女は歩きつづける  大島 真寿美

全く読んでないんです。。時間がなくて、、。
また借ります。


内容紹介
女性映画監督に翻弄された6人の女性の物語

映画監督・柚木真喜子が海外の映画祭で賞に輝いた。OLを辞めてまで柚木と一緒に映画の脚本を書いていた志保。柚木の友人の後輩で当時柚木の彼氏だった男性を奪い結婚したさつき。地元のラジオ番組の電話取材を受けることになった年の離れた実の妹の七恵。柚木が出入りしていた画家の家で柚木と特別な時間を過ごしたことがある亜紀美。息子がどうやら柚木に気があるらしいと気を揉む柚木が所属する芸能事務所の女社長である登志子。柚木に気に入られ彼女の映画「アコースティック」で主演を演じた十和。柚木に翻弄された6人の女性たちのそれぞれの視点で描かれた連作短編小説。ラストにはシナリオを配した構成の、著者渾身の最新作!


2015年1月8日木曜日

祈りの幕が下りる時 東野 圭吾

有名なシリーズなんだけど、だいぶ推理の面での質が落ちた感が。
加賀刑事のバックボーンや歴史がだいぶ紐解けてその点は
ファンとして楽しめたけど始めた読んだ人には結構つまらないのでは。


内容(「BOOK」データベースより)
悲劇なんかじゃない これがわたしの人生。極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが…。



2015年1月6日火曜日

一千兆円の身代金 八木 圭一

噂の本だったので楽しみにしていたけど、、、そんなに深みがなかった。
身代金ものは名作が多いので、どんな受け渡しだろうとか、犯人の
魅力や攻防戦など期待したけど、そのあたりはほとんどなかった。

いまどきの身代金ものはこういう感じなのかなーという草食系でした。

内容
第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞2作品のうち1作。本作は、前代未聞の身代金を要求する、史上最凶の誘拐劇です! 若者へ負担を押しつける日本の政治や、財政赤字への不満・不安をブログで訴える平岡ナオト。彼のもとに保育士や大学生らが集まり、ある計画がスタートする。やがて、元首相の孫にあたる小学生が誘拐される事件が発生。犯人「革命係」からの要求は、財政赤字の見直し、もしくは一千兆円の身代金だった! 政府、マスコミ、国を巻き込んだ事件の行方は……。