2012年3月29日木曜日

女神のタクト 塩田 武士


これはいい。久しぶりに後半でいい意味で裏切られた作品。
てっきり主人公が最後のほうでこうしてああしてこうなると思いきや
それはまったくなくて、最後までオーケストラの感動物語に終始した。

途中途中のエピソードも面白く、映画にすぐになりそうな作品。

内容説明

進め、前へ。音楽は魂だ! 『盤上のアルファ』で鮮烈デビューの著者、待望の最新刊。30歳にして職と男をなくした矢吹明菜。旅先で出会った老人に「アルバイトせえへんか?」と誘われる。金がなく公演もままならない小さな楽団に、ある男を連れてくれば報酬があるという。それが明菜と、一度は世界的に活躍した引きこもり指揮者・一宮拓斗、そしてオルケストラ神戸の出会いだった。笑いがいつしか感動になる音楽の奇跡の物語。





2012年3月27日火曜日

きみにしか聞こえない 乙一

これは完全に食わず嫌い。借りておいてなぜか読む気がしなかった。
すぐ読み終えるはずなのに、。虫の知らせか。
今度もう一回チャレンジしてみよう。

出版社/著者からの内容紹介

せつなさの達人・乙一の、珠玉短編集!

私はケータイを持ってない。なぜなら、私には友達がいないから。だから毎日空想をして、憧れ続けていたある日。頭の中に鳴り響いた美しいメロディ。それは、同じさみしさを抱えた少年からのSOSだった……。





2012年3月25日日曜日

司法記者  由良 秀之

ひさしぶりに途中リタイア。。
リズムが合わないことが最大の要因。最近モチーフはいいけど文体がいまひとつなのがおおい。

内容(「BOOK」データベースより)

「騙されるな。気合を入れて叩き割れ!」「…そんな供述のどこが真実なんだ」美貌の女性記者はなぜ殺されたのか?口を閉ざし続ける容疑者の守り通す秘密とは…。特捜検事が、巨大組織の壁の中で、孤独な闘いに挑む。





2012年3月22日木曜日

決起! コロヨシ!!2 三崎 亜記

さすがですね、見事ですね、すごいですね。
パート1もすごかったけど、この2のもっていきかた、展開の仕方は尋常じゃないです。
不思議と納得して読み進めてワクワクもするというすごい筆力です。

あえて言うなら、2は詰め込みすぐな感と分かりきっていた展開が随所にあるので
1を超えるのはやっぱり無理かあ、って感じです。
3はどうなることやら。。

内容(「BOOK」データベースより)

藤代樹はスポーツ「掃除」の全国大会で第三位の成績を収め、高校三年生で掃除部の主将となった。マイナー競技であった「掃除」への注目度が上がり、入部希望者も殺到。順風満帆な一年が始まるかと思われたのだが、校長の差し金で部費が半減、部室も奪われる。さらに、思いを寄せる高倉偲と指導者・寺西顧問が樹の前から姿を消してしまう…。前代未聞の奇想青春小説、第二弾。






2012年3月19日月曜日

人生教習所  垣根 涼介

この作品は自分で予約して借りたもの。
そのせいか最初から最後まで面白く、ぐいぐい系で読めました。

テーマというか、切り口がよくある再生ものとは一味違っていて、正解はないかも
だけど、誰にだってやり直せる機会がある、ということをしみじみ感じる作品。
小笠原という環境もあって、いろんなシーンで読み応えがある。

最後の持って生き方はエンタメらしくないけど、これが現実なんだろう。

内容(「BOOK」データベースより)

ひきこもりの休学中東大生、南米へ逃亡していた元ヤクザ、何をやってもダメな女性フリーライターなど―人生に落ちこぼれた人間たちが目にした「人間再生セミナー 小笠原塾」の募集広告。錚々たる団体・企業が後援し、最終合格者には100%就職斡旋。一体、主催者の目的は何なのか?遙かなる小笠原諸島で、彼らを待ち受けていたのは、自分たちが知らなかった日本と世界、そして美しい自然。今、彼らの中の「なにか」が変わりはじめた…。清々しい読後感へと誘う物語。





2012年3月18日日曜日

中野トリップスター 新野 剛志

短編で無理くりな展開なんだど、何気に繋がっていてそれぞれがとんがっている。
それぞれなぞときめいた面白おかしい話しが盛り込まれていて、ちょっとした時間つぶし
にはちょうどいい。


内容(「BOOK」データベースより)

韓国スリ団のアテンドに、一泊二日スラップスティック温泉ツアー、失われた「秘宝」奪還作戦、「心霊写真」の持ち主探し―。爆笑と感涙、そして驚愕。ポップでシリアス、大胆不敵な豪腕炸裂。





2012年3月15日木曜日

枕女優 新堂 冬樹

この本は最後まで読むことができました。
ショッキングなシーンや好奇心をくすぐる流れがあるからで
決して面白くて止まらない、ってわけじゃあないです。
逆に、最後までひっぱられて、これかい、っていうオチです。
想像通りというか、よくある流れというか。

まあこのテーマと内容ならどうしようもないかとも思われ。

内容(「BOOK」データベースより)

高校三年生の夏、ひとりの少女がある弱小芸能事務所のオーディションに合格し、芸能界への切符を手にした。後のトップ女優・鳥居水香の誕生。しかし、憧れの世界に入った彼女の前には、想像を絶する現実が立ちふさがっていたのだ…。芸能プロダクション社長にしてノワール小説の鬼才が放つ、芸能界騒然の問題作&ベストセラーがついに文庫化。





2012年3月12日月曜日

存亡  門田 泰明

4連続くらいの途中リタイヤ。。
ちょっと思いついたように借りるのは控えたほうがいなあ。
まったく読まないで返すことがあまりにも増えてきた。

ちなみにこれは最初の10pすら読んでいないという最悪の状態。
作者は悪くないです。やたらめったら借りる私が悪いのです。。

内容(「BOOK」データベースより)

外務大臣の生家で老女が殺害され、首相宛の大統領親書を携え来日したハリウッドスターが暗殺された!更に、敦賀の原発付近に国籍不明の潜水艦が襲来!不審な事件が頻発する中、遂に京阪神で広域にわたる大停電が発生し、都市機能が麻痺状態に。「まさか」が現実になり日本が侵略される!陸自の精鋭、「対テロ打撃作戦小隊」が、国家の命運をかけ壮絶な死闘に臨む傑作長編。





2012年3月10日土曜日

作家の遊び方 伊集院 静

作者が好きなことと、取り上げているシーンや人物が面白そうなので借りてみたけど
内容の薄さと文体で途中リタイア。。
最近そういったことが多い。歳のせいかこらえ性がなくなっている。。


内容紹介

長嶋茂雄、松井秀喜、武豊など一流スポーツ選手たちとの交友や酒場で出会う愛すべき人々との触れあい。そして、多い時は年に半分近くは海外にいるという著者が語る旅の記憶と風景。また、趣味のゴルフ、カジノ、麻雀、競輪、美術鑑賞など、一流の作家であり、一流の遊び人でもある著者が、豪放磊落な日々を語るエッセイ集。




2012年3月9日金曜日

1950年のバックトス 北村 薫

昔この作品を読んだことがあるのだけど、レビューに書くのはこれが始めて。
それぞれ個性が強くて、読み直すとふと思い返すシーンがあるのだけど
どの作品が心に強く残ったかと聞かれると困る作品群。。

内容(「BOOK」データベースより)

一瞬が永遠なら、永遠もまた一瞬。過ぎて返らぬ思い出も、私のうちに生きている。秘めた想いは、今も胸を熱くする。大切に抱えていた想いが、解き放たれるとき―男と女、友と友、親と子を、人と人を繋ぐ人生の一瞬。「万華鏡」「百物語」「包丁」「昔町」「洒落小町」「林檎の香」など、謎に満ちた心の軌跡をこまやかに辿る短篇集。





2012年3月6日火曜日

東京アクアリウム 小池 真理子


完全に読み飛ばしてしまいました。。
何も記憶に残らないほどの作品群。




2012年3月3日土曜日

エスケープ! 渡部 健

これ、コントで見たなあ。。
それを小説ちっくに書いているだけで、正直深みも面白みもほとんどないです。。

コントを見たことがない人は少々面白いかもしれないけど、メインのエピソード
以外は付け足した感が丸出しなので、読むのがちとつらいです。

オチは完全に編集者がジャストアイディアで書いた、そんな感じです。

でも元々才能がある人で、コントや設定は面白いので書き続けていけば
面白い形になる、そんな期待が持てる作品でもあります。


内容(「BOOK」データベースより)
シュウは会社の内定も決まり、かわいい彼女もいる大学四年生。春からは忙しく働き、数年後には彼女と結婚して子どもをもうける予定―。「でもなあ、そんな人生って…正直、楽しそうじゃないな」将来は約束されている。でも、その将来には何も刺激がない。ぜいたくな不満だと頭では理解している。けれど…。そんなある日、シュウは人生を変えるかも知れない雑誌記事を見つけてしまった。「プロが語る!空き巣手口のすべて!」その日からシュウの日常は一変。かつてない情熱で入念に計画を立て、人生で初の興奮を覚えながらの綿密な下見。すべては完璧で、安全だと思われた空き巣計画。が、しかし…忍び込んだ家の中にはなんと―。

2012年3月2日金曜日

光の指で触れよ 池澤 夏樹

宗教的なニオイがしつつも、欧米の面白い生き方が紹介されている小説で
そこエピソードだけでも面白い。
主人公の生き方や設定は正直どうでもいいけど、こういう生き方があって
それが存続していることに驚き。

ある意味ノンフィクションを読むような形。

内容(「BOOK」データベースより)
土の匂いに導かれて離ればなれの家族が行きつく場所は―。前作『すばらしい新世界』の幸福なあの一家になにが起きたのか。現代に生きる困難とその果てにきざす光を描く長編小説。