2009年12月26日土曜日

復活の恋人 - 西田 俊也

評判はいい。でもあたしにはまだまだかも。
よくある淡々系で、大きな盛り上がりや深い話などはなく
生活が淡々と進んでいく。

最後もびっくりするようなオチもなく、そのまま流れていく。。


内容(「BOOK」データベースより)
奈良の中学3年のぼくは、あこがれの同級生・小夜子とのデートを明日に控えていた。だが、親友に借りたレコードを返しに行く途中、轢き逃げ事故に遭って、そのまま昏睡状態に。ところが20年後、ぼくは目覚めた。医者は「奇跡だ」と言った。レコードは枕元にあったが、デートはどうなったのだろう?―会いたかった小夜子は親友の妻になり、しかも離婚していた。ぼくは彼女に会った。きれいな大人の女だった。ぼくたちはようやくデートをした。でも自分が会いたかったのは、いまの彼女なのか20年前なのか。もちろん童貞のぼくは、何をどうしたらよいかわからず、とりあえず学校へ通うことにした。35歳のおじさん高校生だった―。事故で20年間、眠り続けた中3のぼくは、34歳で目覚めた。古都・奈良で、現代の「浦島太郎」になった青木タモツの、不思議にリアルな恋愛小説。

2009年12月21日月曜日

お父さんエラい!―単身赴任二十人の仲間たち 重松 清

なぜかこれを借りてしまいました。。
でも重松先生が書いただけであって、中身は充実。

ルポなんで、実話メインだけど読み応えは十分。
そして悲しい話ばかりでなく、面白い話っていう形。

会社生活でいろいろある人には是非。


出版社/著者からの内容紹介
仕事に生きるぞ、お父さん!家族をだいじに、お父さん!がんばろう!お父さん!!
講談社の販売部長(単身赴任経験アリ)も、原稿を読んで思わず落涙!

家族小説の第一人者が、北は北海道・稚内から、南は中国・上海、南極まで、単身赴任のお父さんたちを熱烈応援する、新感覚ルポ。


2009年12月20日日曜日

絶望ノート 歌野 晶午

歌野先生のいつものパターンと、最後の持っていきかた。
ものすごく暗い系でどんどんすすんでいき、さらに
その最後の最後で、、、というパターン。

あんまり感想をいうとネタバレになるので、控えるけど
歌野先生の作品が好きな人は是非。



内容(「BOOK」データベースより)
いじめに遭っている中学2年の太刀川照音は、その苦しみ、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねていた。そんな彼はある日、校庭で人間の頭部大の石を見つけて持ち帰り、それを自分にとっての“神”だと信じた。神の名はオイネプギプト。エスカレートするいじめに耐えきれず、彼は自らの血をもって祈りを捧げ、いじめグループ中心人物の殺人を神に依頼した。「オイネプギプト様、是永雄一郎を殺してください」―はたして是永はあっけなく死んだ。しかし、いじめはなお収まらない。照音は次々に名前を日記帳に書きつけ神に祈り、そして級友は死んでいった。不審に思った警察は両親と照音本人を取り調べるが、さらに殺人は続く―。

2009年12月18日金曜日

千年樹 荻原 浩

最初重苦しい話がプロローグであるので、ずっと暗い話かと思いきや
一応、感動ものや泣ける系も混ざっている。

千年の中での人間ドラマが描かれているという解説は間違ってなく
いろんな時代のいろんな話が読みたい人は是非

出版社/著者からの内容紹介
木はすべてを見ていた。
ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹があった。千年という長い時間を生き続ける一本の巨樹の生と、その脇で繰り返される人間達の生と死のドラマが、時代を超えて交錯する。

2009年12月17日木曜日

ブラックペアン1988 海堂 尊

あのシリーズのあの病院長の若いときの話。
一言で言うとそうなってしまうけど、別の話としてみると
これはこれで面白い。

いつものいろんな人間軸があり、それぞれ深いネタが
隠されている。
陰謀系もあるけど、医学的な話もあるので、いつもの海堂ワールド
を楽しみたい人は是非。


内容(「BOOK」データベースより)
外科研修医世良が飛び込んだのは君臨する“神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院…大出血の手術現場で世良が見た医師たちの凄絶で高貴な覚悟。

2009年12月16日水曜日

武士道エイティーン 誉田 哲也

3連作のいよいよ最終話。
ものすごく期待してみました。
そして、、、、非常に残念な結果が。。。

連絡で今までのいろんな登場人物が出てきて、それぞれの
エピソードを紹介する形だったので、一番盛り上げてほしかった
二人の戦いや葛藤がものすごく短い。

あっという間どころか、ちろっと触れておしまい。。
まあ、ちろっとというのは言いすぎかもしれないけど、2/3は違う
エピソード。
盛り上げを期待した人は
別冊
と思って買うといいかも。


内容(「BOOK」データベースより)
高校時代を剣道にかける、またとない好敵手。最後の夏、ふたりの決戦のとき。新進気鋭が放つ痛快・青春エンターテインメント、いよいよ天王山!わたしたちは、もう迷わない。この道をゆくと、決めたのだから。

2009年12月12日土曜日

ICO -霧の城-  宮部 みゆき

宮部みゆきなので、借りました。
ただ、、後悔。。

あまりにもSF過ぎてちょっと入り込めませんでした。
表現やら描写やらが、本人も言っていますがゲーム
っぽいので感情移入や興味の向き方があっちこっちに
なり、、、。

内容(「BOOK」データベースより)
何十年かに一人生まれる、小さな角の生えた子。頭の角は、生贄であることの、まがうことなき「しるし」。十三歳のある日、角は一夜にして伸び、水牛のように姿を現す。それこそが「生贄の刻」。なぜ霧の城は、角の生えた子を求めるのか。構想三年。同名コンピュータゲームに触発されて、宮部みゆきがすべての情熱を注ぎ込んだ、渾身のエンタテインメント。

2009年12月9日水曜日

ヒツジの鍵 - 若月 かおり

テーマや時代設定は面白いので借りたけど、全てが予想通り。。。
特に新しい展開や内容があるわけでもなく、よくあるパターン
で流れていく。。

家族の中のクローンやら、恋愛対象やら、無理強いやらで、あんまりいいイメージで
クローンになっていない若者たちそれぞれの話。

それぞれの話はまあ考えられた設定ではあるんだけど、もう一ひねりというか
深みが欲しかった気も。
ただ、そのあたりは賛否両論で、好みの問題かも。

最後のほうで主人公の過去やなぞが解き明かされてきて、さらに
彼女との未来にも触れていくけど、そこはミステリーゾーンの短編集の
をいくつか混ぜ合わせた感もある。


内容(「BOOK」データベースより)
「おれの苦悩は生物学的プロセスかよ?クローンで魂まではコピーできない。そうだろう?」―ユキヤ。「うちのママ、ひどい苦しみぶりやったわ。あの人はあたし。ほな、うちは誰やねん?」―ナナ。「わたしは地球上の昔からの方法で、子供を授かりたいの。元気な赤ちゃんを産むのよ」―ケイ。「僕は、生まれてこなければ良かったと思ったことは一度もないんだ!」―ライゾー。科学の果てにあるものは、希望か、絶望か?あなたの大事なあの人が蘇ります。この世界に誕生させられた19歳の男女が織りなす感動の群像長篇。


2009年12月8日火曜日

そうか、もう君はいないのか 城山三郎

話題作だったので読みました。
感想
ふーん。そうなんだ。。

そんな作品です。

内容紹介
甦る面影、声にならぬ悲しみ。最期まで天真爛漫だった君よ……。亡き妻との人生の日々を綴った、凛として純真な愛あふれる「妻との半生記」。感涙の絶筆。


2009年12月7日月曜日

星間商事株式会社社史編纂室 三浦 しをん

三浦先生のよくあるリズムと展開の話。
三浦先生の作品を3冊くらい読んでいる人にはこれで全てが分かる。

つまり、展開とリズムで引っ張っていくタイプで、内容は正直薄い。
感動やら深みやらはまったくない。
オチも単純。

でも面白い。こういう作風というか作品は得だな、と思う今日この頃。


内容(「BOOK」データベースより)
川田幸代。29歳。会社員。腐女子。社の秘められた過去に挑む―。本間課長は言った。「社史編纂室でも、同人誌を作ろう!」その真意はいかに?風雲急を告げる社史編纂室。恋の行方と友情の行方は、五里霧中。さらには、コミケで人気の幸代の小説も、混乱に混乱を!?これでいいのか?わたしの人生。

2009年12月6日日曜日

死日記 桂 望実

タイトルから悲しいといか、暗いんだけど、内容も同様。

日記形式で、少年の現状と悲しい事実が浮き彫りになっていく。
最初のプロローグとエピソードがしっかりと連携しているけど
どちらも要らない気もする。

この手の話はあまり色気を出さず、しっかり骨太でやればいいのに
と思いつつ、もう読むことはない作品。


内容(「BOOK」データベースより)
十四歳の少年は、なぜ事件に巻き込まれたのか。活気と希望に満ちるはずの少年時代に、しのびよる『死』の影。少年は何を感じ、誰と出会い、どう生きてきたか。日記に淡々と綴られた少年の日常が、そのひたむきな思いを浮き彫りにし、胸を打つ。エクスナレッジ社名変更1周年記念企画「作家への道!」優秀賞受賞作。



2009年12月5日土曜日

神はサイコロを振らない 大石 英司

これ、よくある内容というかほとんど同じ内容の小説や映画が多すぎて
どれが最初に作られた話なのか良く分からなくて
なんかすっきりしないまま読み進めた。

泣けるエピソードや悲しい展開もあるんだけど、小説以外のところが
どうしても頭から離れず、最後は消化不良。。。

この手の話をまったく読んだことも聞いたことない人には是非。

内容(「BOOK」データベースより)
かつて、忽然と消息を絶った報和航空四〇二便YS‐11機が突如、羽田空港に帰還した。しかし六十八名の乗員乗客にとって、時計の針は十年前を指したまま…。戸惑いながらも再会を喜ぶ彼らと、その家族を待ち受けていた運命とは―。歳月を超えて実現した愛と奇跡の物語。

2009年12月2日水曜日

トーキョー・プリズン 柳 広司

この時代をテーマにした作品では群を抜いている柳先生の王道作品。

戦中戦後の暗部を見せながら、さらに戦争の是非、ひどさ、政府の
暗躍など殺人事件やミステリー以外でも楽しめる。

主人公の天才的な解説より、その天才がどうしてこうなり、最後どうなって
いくのかが気になる。
一面での展開ではなく、全てのエピソードや複線も楽しめる。

戦後モノでも簡単に楽しんで読みたい人には是非。

内容(「BOOK」データベースより)
戦時中に消息を絶った知人の情報を得るため巣鴨プリズンを訪れた私立探偵のフェアフィールドは、調査の交換条件として、囚人・貴島悟の記憶を取り戻す任務を命じられる。捕虜虐殺の容疑で拘留されている貴島は、恐ろしいほど頭脳明晰な男だが、戦争中の記憶は完全に消失していた。フェアフィールドは貴島の相棒役を務めながら、プリズン内で発生した不可解な服毒死事件の謎を追ってゆく。戦争の暗部を抉る傑作長編ミステリー。

2009年12月1日火曜日

天使のナイフ 薬丸 岳

これも実は2回目。
一回目のレビューは記憶にないので、矛盾したコメントでしたらごめんなさい。

さすが江戸川乱歩賞。
よくある話の深いやつかと思いきや、途中からとんでもない展開と
ぶっとい複線が待っている。

人間描写の深みや家族愛なども絡んで、話としてすごい形になっている。

推理ものや家族モノ、社会系が好きな人には満足できる作品。

内容(「BOOK」データベースより)
生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。