2012年8月30日木曜日

終活ファッションショー 安田 依央

ごちゃごちゃ目線がいろいろ散乱してしまい、ちょっと感情移入がしにくかった。
特に癖のあるおばあさんが一人いるんだけど、この人キャラが強いくせに
特に意味のない出方をする。

もう少し数名に絞り込んで展開してほしかった。


内容(「BOOK」データベースより)
司法書士の市絵は、老人たちの遺言相談にのるうちに、死ぬときに着たい服を発表する「終活ファッションショー」の企画を思いつく。参加者を募ると、年齢も趣味もばらばらなメンバーが集まった。義母の葬儀の希望を叶えられなかったことを悔やむ嫁、バブリーなセレブ夫人、熟年離婚寸前のエリート夫婦、元警察官のオカマバーのママ…。十人十色の死装束から、それぞれの人生が見える―。人情系エンタテインメント長編。


2012年8月28日火曜日

化合 今野 敏


結構かたくなな検事のキャラクターがつかみづらく
変なわけ方ではあるけど、いい人なのか悪い人なのか
最後の最後までわからなかった。

直接ストーリーとは関係ないけど、一応所々で刑事と
対立するので、なんか消化不足な感が。
完全に個人のわがままですが。

展開やストーリーは面白いです



容(「BOOK」データベースより)
板橋区内の公園でイベントサークル主宰者が刺殺された。乱れた男女関係、バブル期の借金を取り立てる金融屋、男が執着して通った六本木のキャバクラ嬢…。スピード解決を目指すエリート検事は容疑者を固めた。検事主導の捜査本部に、若き警視庁捜査一課刑事は抗えるのか。時は1990年、科学捜査の夜明けを迎えようとしていた。



2012年8月21日火曜日

女たちのジハード 篠田 節子

ドラマっぽいなあ。。
いや、つまらないという意味じゃなくて。

ある意味展開が想像できてしまうので、そのあたりは
もう一つという思いはある。
ただ、それぞれの人物像が面白くはあるので、最後まで読んで
結局どうなるのか知りたい感じもある。

出版社/著者からの内容紹介
保険会社に勤める異なるタイプの女性たち。結婚、仕事、生き方に迷い、挫折を経験しながらも、たくましく幸せを求めてゆく。現代OL道を生き生きと描く、第117回直木賞受賞作。(解説・田辺聖子)


2012年8月19日日曜日

四つの嘘 大石 静

これもまた前に読んだやつだーーーー。

ドラマの印象が強くて、オチも分かる分、どうしても読み飛ばしてしまった。。でも
何気ちゃんと最後まで読みましたよ。
作者の筆力があるせいかしら。


内容(「BOOK」データベースより)
淫乱に生きるしかない詩文。平凡に生きるしかない満希子。仕事に生きるしかないネリ。平凡に生きるはずだった美波。かつて私立女子校で同級生だった四人はそれぞれ別の人生を歩んでいたが、美波が四十一歳で事故死したことから、運命が絡みあう。残された三人の胸に愚かしくも残酷な「あの頃」が蘇り、それぞれの「嘘」が暴き立てられていく―。


2012年8月18日土曜日

小鳥を愛した容疑者 大倉 崇裕

間違えてまた借りちゃった。。
面白いですよ、結構。。


内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査一課で活躍していた鬼警部補・須藤友三。ある現場で銃撃を受けて負傷し、やむなく最前線を離れることに。数ヵ月後、リハビリも兼ねて容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課動植物管理係に配属され…た途端、今まで静かだったこの部署に、突如、仕事の依頼が次々と舞い込む。刑事時代にはあり得なかった現場、に“驚愕”の須藤。動植物保護だけのはずが、なぜか事件の捜査にまで踏み込むハメになり、腕がなる!?元捜査一課・鬼警部補の前に立ちはだかったもの。それは可愛くも凶暴な―。



2012年8月17日金曜日

facebook ベン・メズリック、 夏目 大

うーん、、やっぱり翻訳物はだめだ。。
リズムがあわなくてどうしても読み飛ばして、最後までいかない。。



内容紹介
世界最大のSNSで、ビル・ゲイツに迫る男。
4億人が利用する巨大ソーシャルネットワーク創業者、マーク・ザッカーバーグの知られざる素顔。



2012年8月16日木曜日

グアルディオラのサッカー哲学 フアン・カルロス・クベイロ、レオノール・ガジャルド、 今井 健策

以下の紹介文ですべてが分かる。というかそれ以上は、、ほとんどない。。



内容紹介
若き天才監督が語る珠玉の言葉が満載!

12 歳でFCバルセロナのカンテラに入団し、17年間を過ごしたグアルディオラ。
選手としてヨーロッパを制し、バルサの象徴といえる存在だった。
現役引退後は2007年にFCバルセロナBの監督に就任。1年目で3部昇格を
果たし、翌2008年にトップチームの監督に抜擢される。
就任初年度から独自のカラーを出し、リーガ、スペイン国王杯、
チャンピオンズリーグ他、6冠に輝き、指導者としても高く評価されている。
若くして独自のサッカー哲学を持つグアルディオラの、珠玉の言葉が満載の一冊だ!

【目次】
プロローグ グアルディオラが監督として成功した理由

序章 グアルディオラ監督誕生
「私は決して世界で最も優れた監督ではない」
3つのリクエスト/ 監督就任会見/ 史上最高のシーズン

第1章 バルサの精神
「バルサは世界で最もカンテラが機能しているクラブである」
若き指導者/ バルサであること/ グアルディオラの解釈

第2章 グアルディオラとクライフ
「クライフが現代サッカーの基礎を作り、バルサの基礎を作った」
成功の定義/ モダンフットボールを確立した男/ グアルディオラの素顔

第3章 最高の選手に囲まれて
「私のサッカー哲学にシークレットはない」
カンテラの憧れ/ 選手たちの評価

第4章 成長の地、カンテラとマシア
「私はマシアでの生活が大好きだった」
バルサ王国の礎/ マシアで学ぶこと

第5章 グアルディオラの監督術
「すべての責任は私にあるし、その時の覚悟は当然できている」
リーダーの品格/ エル・クラシコの成功例/ エトー放出の理由/ こまやかな配慮/
士気を高める策/ 戦うための環境/ 楽観的な賢さ/ 大一番を制す

第6章 創造性を持つサッカー狂
「私の選手たちに対する信頼は不変だ」
期待が成果を生む/ 行動規範/ 守備が要の攻撃力/ ワーカホリック/ 金銭と選手の関係/ 誇りを持つ

第7章 勝利の条件
「結果と内容の両方で納得のいくサッカーをしたい」
9つの条件/ 物事を明確にする/ 平常心を保つ/ 失敗から学ぶ謙虚さ/ 相手をリスペクトする/
集中力を高める/ 何が大切かを知る/ 謙虚さを忘れない/ 感謝する

第8章 独自のリーダーシップ
「世界にはバルサの哲学を愛してくれている人々がたくさんいる」
バルサ監督の条件/ 究極の選択/ パーソナリティの鍛錬/ 必要な変化/ バルサ人として/ 幸せであること

エピローグ バルサのために生きる男

リザルト
FCバルセロナ対戦成績
グアルディオラの軌跡


2012年8月14日火曜日

あの日にかえりたい 乾 ルカ

評判どおりのしみる話しばかり。
怖いような、芯まで深くくるような話しばかり。
短編なのでどれかは必ず満足する作品かと思われ。

個人的には親として「翔る少年」が号泣だったなあ。。



内容紹介
北海道を舞台に、時を超え「あの日」へ帰る人びとの、
小さな奇跡と希望を描く、感動の傑作短編集!

施設で会った80歳の老人は、介護士の卵でボランティアにきた「わたし」だけには心を開いてくれた。彼の嘘のような失敗続きの半生記にただ聞き入る日々。あるとき老人が呟いたひとこと「あの日にかえりたい」の真意とは……!?

戦慄と感動の表題作ほか、いじめられっ子の家出少年と動物園の飼育員のひと夏の交流「真夜中の動物園」、地震に遭った少年が翌日体験した夢のような一日「翔る少年」、高校時代の仲間と15年ぶりの思わぬ再会を描く「へび玉」。落ち目のプロスキーヤーが人生最期の瞬間に見た幻「did not finish」、ハクモクレンの花の下で出会った老女の謎「夜、あるく」。北海道を舞台に、時の残酷さと優しさ、そして、時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描く、感動の6篇です。


2012年8月13日月曜日

スロウハイツの神様(下)  辻村 深月

そして下巻。
上巻では背景や人物像、そしてあおりについていくのが
楽しみだったけど、下巻は完全にオチに向かってまっしぐらになる。

最終的にはいろんな複線が見事に繋ぎ合わさって、最後の最後で
予想もしなかった展開を迎える。
いや、もしかしたら分かっていた人もいるかもしれないけれど
それを超えるさななるオチが待っている。

是非最後の最後まで絶対読んで欲しい。


内容(「BOOK」データベースより)
莉々亜が新たな居住者として加わり、コーキに急接近を始める。少しずつ変わっていく「スロウハイツ」の人間関係。そんな中、あの事件の直後に百二十八通もの手紙で、潰れそうだったコーキを救った一人の少女に注目が集まる。彼女は誰なのか。そして環が受け取った一つの荷物が彼らの時間を動かし始める。


2012年8月12日日曜日

スロウハイツの神様(上)   辻村 深月


上下あるけど、まず上から。
いやあ、久しぶりにきた一気読み。

これほど分厚い作品で、上巻をいっきに、そして次も読みたくなる
展開って、悪の経典以来かなあ。

読みやすさもさることながら、展開やリズムが自分とぴったり。
おそらく小説初心者にも合うと思う。


内容(「BOOK」データベースより)
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。


2012年8月11日土曜日

乙女の密告 赤染 晶子

やばい、、、なんも頭に残っていない。。
せっかくの芥川作品なのに。。

レビューも結構賛否両論です。


内容(「BOOK」データベースより)
京都の大学で、『アンネの日記』を教材にドイツ語を学ぶ乙女たち。日本式の努力と根性を愛するバッハマン教授のもと、スピーチコンテストに向け、「一九四四年四月九日、日曜日の夜」の暗記に励んでいる。ところがある日、教授と女学生の間に黒い噂が流れ…。(わたしは密告される。必ず密告される)―第143回芥川賞受賞。


2012年8月10日金曜日

寝ても覚めても 柴崎 友香

途中でリタイヤしてしまいました。。。
話しのリズムや手法が自分とは合わなかっただけです。

内容紹介
人は、人のどこに恋をするんだろう?……消えた恋人にそっくりな人と恋に落ちた朝子の10年を描き、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞他、雑誌掲載時より各紙誌で話題沸騰、著者初の長篇小説。



2012年8月9日木曜日

シアター!〈2〉 有川 浩

相変わらず面白い。
欲を言えばもっと先に進んで欲しいけど、沢山読みたい気もするから
痛し痒し。

詳細はいいから、是非読んで、そんな感じ。

内容(「BOOK」データベースより)
「2年間で、劇団の収益から300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」―鉄血宰相・春川司が出した厳しい条件に向け、新メンバーで走り出した『シアターフラッグ』。社会的には駄目な人間の集まりだが、協力することで辛うじて乗り切る日々が続いていた。しかし、借金返済のため団結しかけていたメンバーにまさかの亀裂が!それぞれの悩みを発端として数々の問題が勃発。旧メンバーとの確執も加わり、新たな危機に直面する。そんな中、主宰・春川巧にも問題が…。どうなる『シアターフラッグ』!?書き下ろし。


2012年8月8日水曜日

カルテット2 イケニエのマチ 大沢 在昌


途中から完全に読み飛ばした。。
設定を懲りすぎて着いていけなくなった系。

もっと新宿みたいに単純な形にしてもらったほうが逆に深みを感じる。

内容(「BOOK」データベースより)
クチナワから指令が下る。それは、川崎・ミドリ町への潜入捜査だった。街の周辺では、四人の子供が死体で発見された。何棟ものアパートに二千人もの外国人が住みつき、治外法権の土地となっているという。身分を偽って街に入り込んだタケルたちは、自警組織「保安隊」に食い込むが、三人の前にサルや麒麟の面をかぶった異様な集団が現れる…。


2012年8月7日火曜日

夜を守る 石田 衣良

ちょっと毛色がいつもと違うけど、これはこれで好き。
町を守るという路線とちょっとした青年の成長ものがあって
いつもの会話とちょっとしたひねりオチだけ用意してストーリーを
作り出す手法とちと違っていた。



内容紹介
上野・アメ横通り。繁、サモハン、ヤクショの三人は、この街で暮らす幼なじみ。仕事上がりにガード下の定食屋に集まるのを楽しみに生きてる、そんないまいちクールじゃない毎日。だが、酔っ払いに息子を殺されたという老人と知り合ったことにより、アメ横の夜を守るべく「チーム」を結成することにした。痛快青春ミステリー。



2012年8月5日日曜日

偉大なる、しゅららぼん-万城目-学


正直、初期の2作品に比べるとパワーダウンは否めないが
これはこれで面白い作品になっていた。
辺にこねくり回すこともなく、前のように設定は不条理ながらも
単純な人物像の深堀と心理戦で展開していく。
読み応えは十分


内容紹介
万城目学の最新作にして、大傑作!!!
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!


2012年8月3日金曜日

月は怒らない 垣根 涼介

これまた業が深い作品だこと。
内容紹介を見ると、男女の取り合いのような話に聞こえるけど
まったくそんなんではなく、ものすごい境遇にいたある男女が
こういった形で引かれていく、というようなちょっと説明しずらい
話し。
ただ筆力がものすごくあり、あきさせないリズムと展開なので
あまり深く考えずに是非読み出して欲しい。

最後は読んでいたような思いがけないようなオチが待っている。


内容紹介
梶原33歳●仕事は多重債務者の借財の整理。謄本の代理人申請のために訪れた市役所の戸籍係の女を一目見た瞬間、声を失った。弘樹20歳●バーで女がチンピラに絡まれて目の前で転んだ。助け起こした瞬間、女の顔に釘付けになった。和田34歳●勤務先の交番の前の市役所に自転車で通う女。既婚者のくせに俺はいつもその女を探している――。化粧もしない。服も地味。美人でもないその女・恭子に3人の男たちは、どうしようもなく魅かれていく。一方恭子は男たちの求愛を受け、3人と付き合い始める。接点のない3人だが、それぞれに思う、恭子は不思議な女だ。決してモノを欲しがらない。故郷や家族のことは話さない。会っている時間以外のことは未知。でも魅かれる。理由は何だ、いったいこの女の過去には何があるのか……。3人の男たちの視点を通して、恭子というなぞの女の正体が焙り出されていく。人と人との繋がりの意味を問う著者渾身の挑戦作


2012年8月1日水曜日

ラブレス 桜木 紫乃

いやあ、奥深い。
そして切ない。
この生き方は決してまねできないし、身近にも居ないけど
小説としては見事。

そしてあまり深くは言えないけど、登場人物の一人がある人の生き様
をある視点で興味を持つけど、それは非常によく分かる。

女性のだいぶかわって、ものすごく業が深い話しが読みたくなったら是非。


内容(「BOOK」データベースより)
馬鹿にしたければ笑えばいい。あたしは、とっても「しあわせ」だった。風呂は週に一度だけ。電気も、ない。酒に溺れる父の暴力による支配。北海道、極貧の、愛のない家。昭和26年。百合江は、奉公先から逃げ出して旅の一座に飛び込む。「歌」が自分の人生を変えてくれると信じて。それが儚い夢であることを知りながら―。他人の価値観では決して計れない、ひとりの女の「幸福な生」。「愛」に裏切られ続けた百合江を支えたものは、何だったのか?今年の小説界、最高の収穫。書き下ろし長編。