2007年12月1日土曜日

顔のない敵 石持 浅海

戦争もの短編集だけど、何気に薄く全てがつながっていて
ビジネス面から見ても面白い作品。

単なる戦争ひどい系じゃなく、NPO内のしがらみや戦争後の
いざこざなど、面白い側面からの作品になっている。

戦争ものがあきつつも、本格ものが楽しみたい人に。
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内容(「BOOK」データベースより)
1993年、夏。カンボジア、バッタンバン州。地雷除去NGOのスタッフ・坂田洋は、同僚のアネット・マクヒューと、対人地雷の除去作業をつづけていた。突然の爆発音が、カンボジアの荒れ地に轟く。誰かが、地雷を踏んだのだ!現地に駆けつけた坂田とアネットは、頭部を半分吹き飛ばされたチュオン・トックの無惨な死体に、言葉を失った。チュオンは、なぜ、地雷除去のすんでいない立入禁止区域に踏み入ったのか?そして、これは、純然たる事故なのか?坂田の推理が地雷禍に苦しむカンボジアの哀しい「現実」を明らかにする―。表題作を含め、「対人地雷」をテーマにした、石持浅海の原点ともいうべきミステリー6編と、処女作短編で編まれたファン待望の第一短編集。

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