2013年12月20日金曜日

冬の旅 辻原 登

基本的に暗くて救いがない話だけど、小説としてのグイグイ感は
ものすごい。

文学という表現が正しいのかどうかわかりませんが、文学系の導入作品としては
ある意味おもしろいかも。
ただし、楽しい作品や心躍る作品が好きな人にはまったく向きません。

内容(「BOOK」データベースより)
妻の失踪を皮切りに、緒方隆雄の人生は悪いほうへ悪いほうへと雪崩れる。失職、病、路上生活、強盗致死…。二〇〇八年六月八日午前九時。五年の刑期を終えて、緒方は滋賀刑務所を出所する。愛も希望も潰えた。残されたのは、凡てからの自由。たった一人、この世の果てへと歩き出す。衝撃のラストが待ち受ける―。魂を震わす、慟哭の物語。



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