2015年3月17日火曜日

すべての神様の十月  小路 幸也

この手の話では、伊坂先生の死神シリーズがあるので
どうしてもそれと比べてしまう。

死神シリーズはほろりとさせる話が数編あったけど、こちらは展開の妙で
すべてが終わる感じ。

神の設定のこねくりまわし方はうまいけどそれで完結しているのでもったいない。
もう一声なのに。


内容(「BOOK」データベースより)
榎本帆奈は驚いた。金曜日の夜、行きつけのバーで隣り合ったハンサムな男性は、死神だったからだ。帆奈に召喚されたという死神は、いままで一度も「幸せ」を感じたことがないらしい。なぜなら「幸せ」を感じた瞬間、死神は…(幸せな死神)。池内雅人は貧しかった。貧乏神に取り憑かれていたのだ。ツキに見放された人生だったが、そんな人生を自ら「小吉人生」と称して楽観視していた。一方、貧乏神には雅人に取り憑かなければならない“理由”があった。なぜなら雅人が並々ならぬ…(貧乏神の災難)ほか、4篇。神様たちの意外な目的が胸を打つ短篇集。



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