2010年8月6日金曜日

ヤッさん 原 宏一

何気なく手に取った作品だけど予想以上に読み応えがあり、久しぶりに
面白い作品、といえる。

これがあるから知らない作家も詠みたくなる。
ホームレスという立ち位置ながら不思議な存在と歴史をもつやっさんを中心に
それに伴う若者の成長物語。

成長ものが好きだということと、銀座のお店事情やちょっとした裏話が
面白くて、連作ながらそれぞれ面白い。

さくっと面白い作品が読みたい人は是非。

内容(「BOOK」データベースより)
誰が呼んだか“銀座のヤス”。親しみ込めて“ヤッさん”。築地市場と一流料理店を走って回り、頼られる謎の男。自分がなぜ宿無しかは語らないが、驚きの舌と食の知識を持つ。新米ホームレスのタカオは、ひょんなことからヤッさんに弟子入りして、「驚愕のグルメ生活」を味わうことに。市場も銀座も、最高に旨くて、人情はあったかくて、さっぱりと気持ちがいい。だが、誇りを持って働く現場には事件も起こる。ヤッさん&タカオの名コンビが、今日も走る。


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