2014年8月15日金曜日

太陽は動かない   吉田 修一

これはすごいねえ。息もつかせぬ展開とはまさにこのこと。
グイグイくる筆力とリズムは一級品だけど、それ以上に会話や動きやシーンなど
登場人物がめちゃめちゃ記憶に残る。

産業スパイといいつつ、完全に本物のスパイの話。

いい映画が見たい人はこの小説で十二分に代用できます。



内容(「BOOK」データベースより)
油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。産業スパイ組織AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡とその背後関係を探っていた。目的は機密情報を入手し高値で売り飛ばすこと。商売敵のデイビッドと謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグル過激派による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された。息詰まる情報戦の末に、巨万の富を得るのは誰か?産業スパイ“鷹野一彦”シリーズ第1弾!


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