2015年2月9日月曜日

12月の向日葵  永瀬隼介

いやぁ~久しぶりに骨太の小説。
時代が30年近くたつんだけど、それぞれの章立てが
よく出来ていて、さらに男女や男同士、警察対やくざ、時代、など
さまざまな切口がそれぞれ邪魔しないで、うまく融合されている。

これはテーマな人間ドラマをうまく構成できた作者の筆力を
ほめるべきだろう。
ここまで盛りだくさんで、完璧な小説は本当にほぼ見ない。

男同士的な話が自分は一番気に入ったので、その点でも
気を付けて読んで。


内容(「BOOK」データベースより)
暴力団・東鬼会の構成員と、警視庁・浅草警察署の巡査。高校柔道部の同期生・香坂一と弓削慎二は卒業後、対極の道に進んだ。互いの仕事と一人の女性をめぐり危うく交錯しながらも、絆を保ち続ける二人。だが、それぞれの世界で伸し上がる果てに、決定的な局面が…警察小説、ノワール、青春小説の醍醐味満載の大熱作!


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