2012年8月1日水曜日

ラブレス 桜木 紫乃

いやあ、奥深い。
そして切ない。
この生き方は決してまねできないし、身近にも居ないけど
小説としては見事。

そしてあまり深くは言えないけど、登場人物の一人がある人の生き様
をある視点で興味を持つけど、それは非常によく分かる。

女性のだいぶかわって、ものすごく業が深い話しが読みたくなったら是非。


内容(「BOOK」データベースより)
馬鹿にしたければ笑えばいい。あたしは、とっても「しあわせ」だった。風呂は週に一度だけ。電気も、ない。酒に溺れる父の暴力による支配。北海道、極貧の、愛のない家。昭和26年。百合江は、奉公先から逃げ出して旅の一座に飛び込む。「歌」が自分の人生を変えてくれると信じて。それが儚い夢であることを知りながら―。他人の価値観では決して計れない、ひとりの女の「幸福な生」。「愛」に裏切られ続けた百合江を支えたものは、何だったのか?今年の小説界、最高の収穫。書き下ろし長編。


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