2013年6月17日月曜日

心に雹の降りしきる 香納 諒一

これは奥深くて展開が複雑で、いろんなネタが絡み合っていつつも
明確に理解でき、着いてもいける。

久しぶりにいい刑事物。

本流のネタは数年前の少女誘拐なんだけど、それは薄く底辺にありつつ
メインは主役の刑事の葛藤や人との絡み合い。

それにいろんな事件の背景や人物の過去が絡み合って
うまく昇華されている。
リズムも筆力も見事なので、刑事物が好きな人には鉄板の作品。


内容紹介
7年前に行方不明になった少女の遺留品が発見された。まったく期待せずに捜査を再開した県警捜査一課の都筑だが、数日後、情報をもたらした探偵・梅崎の死体が発見される。梅崎はいったい何を掴んでいたのか? 都筑は足取りを追う……。


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