2013年8月12日月曜日

紙の月 角田 光代

内容はよくある犯罪者の日常。
たけど、それだけのテーマでよくここまで重く深く書けるのかと
相変わらずの角田先生の筆力には脱帽。

もちろん退屈することなく、淡々とした日常をなぜかドキドキしながら
先へ進む。
わかりきったラストにも関わらず、それを飛び超えたおもしろさがある。


内容紹介
わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が約1億円を横領した。梨花は発覚する前に、海外へ逃亡する。梨花は果たして逃げ切れるのか?―--自分にあまり興味を抱かない会社員の夫と安定した生活を送っていた、正義感の強い平凡な主婦。年下の大学生・光太と出会ったことから、金銭感覚と日常が少しずつ少しずつ歪んでいき、「私には、ほしいものは、みな手に入る」と思いはじめる。夫とつましい生活をしながら、一方光太とはホテルのスイートに連泊し、高級寿司店で食事をし、高価な買い物をし・・・・・・。そしてついには顧客のお金に手をつけてゆく。



0 件のコメント: