2014年12月5日金曜日

薄闇シルエット 角田 光代

角田先生の話にしては、あっさり感で読める。
筆力はさすがなので、淡々と盛り上がりがない小説のわりには最後まで
楽しく読めた。
ただ、読後感というか何が残るのと言われれば、、何もないのがちょっと
物足りない。角田先生の作品は、毎回ドスンで終わるので。


内容(「BOOK」データベースより)
「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」と恋人に得意げに言われ、ハナは「なんかつまんねえ」と反発する。共同経営する下北沢の古着屋では、ポリシーを曲げて売り上げを増やそうとする親友と対立し、バイト同然の立場に。結婚、金儲けといった「ありきたりの幸せ」は信じにくいが、自分だけの何かも見つからず、もう37歳。ハナは、そんな自分に苛立ち、戸惑うが…。ひたむきに生きる女性の心情を鮮やかに描く傑作長編。



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