2013年10月9日水曜日

陽だまりの偽り 長岡 弘樹

またもやできのいい短編集でした。
ドキッとするものやグサッとくる衝撃なないにせよ、それぞれがちょっぴり
毒のある落としどころが待っている。

まあ、毒じゃない回もあるけど、15分ドラマでいうちょっとしたオチが待っている
のでそのオチめがけて読み進める楽しさがある。


内容(「BOOK」データベースより)

物忘れのひどくなってきた老人が、嫁から預かった金を紛失。だがこのことで、老人は同居している彼女の気持ちに触れる―表題作。市役所管理の駐車場で人が転落死した。事件は役所内の人事に思いもよらぬ影響を与えた―「プレイヤー」。日常に起きた事件をきっかけに浮かびあがる、人間の弱さや温もり、保身や欲望。誰しも身に覚えのある心情を巧みに描きだした5編。2008年度日本推理作家協会賞受賞作家のデビュー作、待望の文庫化。


0 件のコメント: