2010年1月26日火曜日

私が語りはじめた彼は  三浦 しをん

またまた三浦先生の作品。たまたま借りましたが、これはこれで面白い。
いつもより暗さが強い気もしたけど、それぞれの連作が長編になるような
エピソードで、連作とは思えない楽しさがあった。

ただ、逆に一本芯が通っていないといけないのに、そのネタというか
オチがいまひとつ心に響かないというか、納得感がなかった。


内容(「BOOK」データベースより)
私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。

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