2011年10月26日水曜日

連戦連敗 深井 律夫

まさに実話に基づくような記述と展開。

リアリティありありのいい経済小説でした。
交渉ごとの具体性や関連企業の描写。
本当にこういうことがあるだろうなあ、という話し方。
すべてにおいて勉強になるというか、あるあるな感じでした。

ちょっとサスペンス的な要素が入っているのがちと残念。

内容(「BOOK」データベースより)
日本産業銀行上海支店の江草雅一は、「日中が協力すれば世界最強」という信念のもと、中国投資課(通称・動物園)で日本企業の中国進出をサポートしている。デジタルカメラが世界を席巻する前夜、日本最大のフイルムメーカー・浅間フイルムは、従来型の写真(銀塩)フイルム生き残りをかけ、最後の市場を中国に求めようとしていた。しかし、先に中国進出を果たした米国系のウエスティンフイルムは、これを妨害すべく、投資銀行・モルゲンゴールデマンに杜愛蓮をスカウトする。中国民族資本・チャンスフイルムとの提携をめぐって、両社は熾烈な競争を繰り広げるが…。中国政府の思惑、背後にうごめく汚職、そして、仕掛けられた罠。巨大市場を制するのはどちらか?果たして真の勝者は誰か?世界最強のプロジェクトが始動する。長編経済小説。


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