2011年11月9日水曜日

麻酔科医 江川 晴

あまり期待していなかった割にはなぜか面白く読めた。
きっとリズムがいいのと、おもった程どのテーマにも
深く入り込んでいないせいかと。

よくある医療ものというきり方もあるけど、専門的になりすぎず
かといってウスウスなわけでもない。

ちょうどいい塩梅のエンタメに仕上がっている。
泣きもあり、盛り上げどこもお押さえている。


出版社 / 著者からの内容紹介
「患者の命の代弁者」麻酔科医の世界を描く

 2年間の卒後臨床研修を終えた神山慧太は、安易な動機で麻酔科を志し、南関東医療センターに就職する。しかしそこで、何日も連続で泊まり込んで寮にも帰れない、予想もしなかった勤務の厳しさに直面する。やがて一通りの作業をこなせるようになり、先輩指導医にも誉められるようになった矢先、4歳の子どもの挿管に失敗し、患者は死亡してしまう。自分は医師に向いていないのではないか――挫折感に打ちのめされた彼が向かった先は、熊本で老人介護施設を運営している祖母のところだった……。 患者の側に立つ医療とは何か? 麻酔科医の本分とは? 脚光を浴びることの少ない麻酔科医にスポットを当てた異色の医療小説。



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