2012年6月2日土曜日

黒と茶の幻想 (下)  恩田 陸

いやあ、完全に旅の話しで4人がそれぞれ一人称で話しを進めていくんだけど
その側面は展開が変わっていて面白い。

また人物の別ストーリーや変な回想でものすごく引っ張ることも
せず基本この仲間の話と旅の思いだけで、上下構成している。

その筆力とぶ厚さに感動。


内容(「BOOK」データベースより)
雨の音を聞きながら、静かな森の中を進んでいく大学時代の同窓生たち。元恋人も含む四人の関係は、何気ない会話にも微妙な陰翳をにじませる。一人芝居を披露したあと永遠に姿を消した憂理は既に死んでいた。全員を巻き込んだ一夜の真相とは?太古の杉に伝説の桜の木。巨樹の森で展開する渾身の最高長編。


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