2008年6月25日水曜日

シャイロックの子供たち  池井戸 潤

子供たちというから、一瞬青春ものかと思いきや、まったく違う。
銀行内の人間関係や、上下関係などの理不尽さを痛感する連作。
しかし、短編連作なんだけど、うっすらサスペンス的要素で繋がっていき
最後にちょっとしたオチがある。

短編連作といいつつ、長編でもある面白さです。

人間関係に悩んでいる人や、会社での上下関係に悩んでいる人が読んだら
「まだましかなあ、俺は」
と思うかも。

おそらくこの手のことが日本中である気がする、そんなエピソード満載です。


内容(「BOOK」データベースより)
たたき上げの副支店長、社内恋愛中のOL、お調子者の課長代理…出世のため、家族のために奮闘する行員たち。現金紛失事件をきっかけに不穏な空気がたちこめ、一人の男が失踪した。

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