2011年12月19日月曜日

僕は長い昼と長い夜を過ごす 小路 幸也

いい意味で何でも当たりになる小路作品。
今回も小粒ながらしっかりと面白くがっかりさせない最低の
ラインはオーバーしている。

テーマというか背景はものすごく暗いし、最後の最後のオチは
深く考えさせられるけど、それ以外は軽いタッチで面白く
進んでいく。

テーマやドキドキ間も面白いので、休日一気読みしたいときには是非。


内容紹介
ミステリ・青春・家族etc… 少し奇妙で胸を打つ小路ワールド最新作。僕の一日は五十時間起きて二十時間眠る。拾った二億円と謎の〈種苗屋〉ナタネさん。奪還屋、強奪屋。 非二十四時間睡眠覚醒症候群。15年前、強盗に殺された父親。ゲームプランナーとしての経験。すべてのピースを活かして、周りのひとたちを守るんだ。 50時間起きて20時間眠る特殊体質のメイジ。草食系でのんびりした性格に反し、15年前、父親を殺されたというハードな過去の持ち主。現在はゲームプランナーをしつつ、体質を活かした〈監視〉のバイトをしている。だが、そのバイトのせいで二億円を拾ってしまい、裏金融世界の魔手に狙われる羽目に。メイジは戸惑いながらも知恵と友情を武器に立ち向かうが、この利とも枷ともなる体質が驚愕の事態を招く。

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