2011年12月29日木曜日

内部告発者 滝沢 隆一郎

これも江上先生っぽい形で展開していくけど、深みは新鮮味という意味ではちと弱い。
主人公に肩入れしにくい書き方というところと、リズムがまだ慣れていないので
テーマがありがちなだけどちと読むのがつらくなる。

内容(「BOOK」データベースより)
二〇〇三年、五大グループへの再編を終えた損保業界。中堅の渋谷火災(略称シブカジ)を揺るがす事件が起こった。同社の内部資料を入手した経済誌が、不正融資を暴露したのだ。雑誌には、同社が子会社を通じ、闇金融にも資金を融資する卸し専門のファイナンス会社への資金提供をしていることが暴露されていた。記事を証拠づける資料として、最高経営会議議事録のコピーと思われる写真まで掲載されていた。社内中枢部からの内部告発は明らかだった。法王と畏怖される渋谷火災会長・藤田想太郎は、前副社長の仲田希一が内部告発したに違いないと、損害賠償請求を起こす。仲田は潔白を主張し、若い弁護士羽根田潤とともに渋谷火災との闘いに挑んだ。第1回ダイヤモンド経済小説大賞受賞作。

0 件のコメント: