2008年5月19日月曜日

タックス・シェルター 幸田 真音

幸田作品はほぼ読んでいるけど、ちょっと飽きてきた感じ。

一番お得意の金融市場系の話なんだけど、生臭い話ばかりで
経済系のニオイが薄い。

最後もどーでもいいオチで、読後感もそれなり。
サスペンスにするならするで、もっと深く切り込んで欲しいし、
男女モノにするならやり取りの妙や心理描写などもっと欲しいし
タックスの裏情報なら、めったにしらない新情報が欲しい。。

全てにおいて中途半端
↓↓



本の説明
タックス・シェルター
外資系銀行や証券会社での債券ディーラー業を経て、経済小説家に転身した幸田真音氏。巨大マネーが飛び交う金融業界の舞台裏と、その大波に翻弄される人間たちの生き様を描写し、多くのファンを獲得している。本書は昨年「週刊朝日」誌上で連載された同名の小説に加筆・修正したもの。「タックス・シェルター」とは、税法の網の目をかいくぐって、巨額の財産を保有し増やすための方法のことで、「課税逃れ商品」とも呼ばれる。
中堅証券会社、谷福証券の創業者にして辣腕経営者である谷山福太郎が、突然の病でこの世を去った。家族に100億円にも及ぶ資産を残した谷山だったが、ただ1人、心を許した部下であり、自分を慕ってくれた財務部長の深田道夫にだけは、秘密裏に築いた海外の隠し口座の存在を告げ、管理を託していた。谷山の死後、深田は金融ブローカーの助言などもあって、隠し資産の中から絵画の売却で得られた一部の450万ドルを運用し始める。

一方、深田が好意を寄せる女性、宮野有紀は、国税調査官であった。宮野も深田を1人の男として意識し始めるが、ある偶然から深田による脱税の事実を知ってしまう…。「タックス・シェルター」によって人生の歯車を狂わせていく者たちの心理を巧みに描く。


(日経ビジネス 2006/10/23 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


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