2009年11月17日火曜日

暴雪圏  佐々木 譲

こちらも話題の作品。

全体的なレベルはキープしつつも、帯に書かれている内容
の部分は結構少なく、密室激やサスペンス的な要素は薄い。

また、最後の最後まで引っ張って、あっという間に場当たり的に
終るのはいつもの佐々木さん的展開。
小説をサスペンスとして読む人が多いのに、この現実的な
終わり方はちと残念。

誰かがメインで活躍するとか、深堀するとかなく、いろんな
人のエピソードが軽いレベルで紹介され、軽いレベルで
終わっていく。


ただ、読み応えもあるし、刑事ものの小説をザクっと読みたい人には是非。

内容(「BOOK」データベースより)
最大瞬間風速32メートル。十勝平野が十年ぶりの超大型爆弾低気圧に覆われた日の午後、帯広近郊の小さな町・志茂別ではいくつかの悪意が蠢いていた。暴力団組長宅襲撃犯、不倫の清算を決意した人妻、冴えない人生の終着点で職場の金を持ち出すサラリーマン…。それぞれの事情を隠した逃亡者たちが辿りついたペンション・グリーンルーフで、恐怖の一夜の幕が開く。すべての交通が遮断された町に、警察官は川久保篤巡査部長のほかいない―。超弩級の警察小説。

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