2012年7月13日金曜日

対岸の彼女 角田 光代

いやあ、淡々の女性の生きているシーンを描くのは天才的な構成だなあ。
筆力がすごいというか。
内容はよくある女性の生き方であり、考え方であり、苦労話なんだけど
それがまたグイグイくる。

最後のほうでいろんな動きがあるけど、角田先生作品にしては珍しく
後味がいい。
これはこれで感動はないけど映画化したらそこそこの層に受けるだろうなあ。

内容(「BOOK」データベースより)
専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。


0 件のコメント: