2010年7月1日木曜日

図地反転 曽根 圭介

警察の組織の怖さと一人の刑事の強さを思い知る作品。

冤罪というものを正面から捉えつつ、何が正解なのか
最後の最後まで判らない。それがこの作品の肝にもなる。

筆力と展開の面白さで最後まで一気読み。


内容(「BOOK」データベースより)
総力を挙げた地取り捜査で集められた膨大な情報。そのなかから、浮かび上がった一人の男。目撃証言、前歴、異様な言動。すべての要素が、あいつをクロだと示している。捜査員たちは「最後の決め手」を欲していた―。図地反転図形―図と地(背景)の間を知覚はさまよう。「ふたつの図」を同時に見ることはできない。ひとたび反転してしまったら、もう「元の図」を見ることはできない。

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